ここでちょっと本編に触れます。
特訓の描写を飛ばします。
内容的には少し触れるのでまたよろしくお願いします。
それでは、本編へどうぞ<(_ _)>
#20
刀奈達との一週間の特訓を終え、オルコットと戦う日がやってきた。ちなみに、トレーニングの内容は更識家でやっていたものだった。つまり、
ISに関することは何もやっていない。
「お姉ちゃん……」
「姉さん……」
「「なんで気付かなかったの?」」
「それは、その、えっと……ごめんなさい」
今の俺の状態はISの知識はあるが、戦闘経験は0というわけだ。
「ごめんね、一夏。お姉ちゃんうっかりしてて……」
「気にするな。これくらいハンデがあるほうがいい」
「兄さん、相手は腐っても代表候補生だぞ?流石に一回も起動せずに挑むのは……」
「いや、いい。そもそも俺の専用機がまだ届いていないからな」
試合をするにあたって織斑千冬から専用機の話を聞いたのだが、何の音沙汰も無い。しかも、今は試合開始10分前だ。発注ミスなど許されない。
「遅いね、一夏のIS」
「そろそろ届かないとマズいわよ……」
簪達が焦り始める。それもそうだ、このまま10分が経てば俺は不戦敗となる。そうなっては元も子もない。
その時、
「更、識、く~ん!」
遠くから山田真耶の声が聞こえた。
「やっと来た!」
「待ちくたびれましたよ、山田先生!」
「す、すいません、ついさっきISが届いて、織斑くんのところにも、行ってきて、ぜぇ、はぁ」
「落ち着いて下さい!とりあえず深呼吸をして!」
「すー、はー。ふぅ、あっ、そうだ専用機!」
そう言って、山田真耶はこちらに謎の板のようなものを手渡した。
「これは何だ」
「それは……私にもよくわからないんですけど、確か“代行証”って言ってたような?」
代行証と呼ばれるそれは、金属の質感で中心に髑髏を模したような絵が描いてあった。
「……うさん臭」
マドカの言うとおり、確かにうさん臭いが、何故だか俺は体の内から湧き上がる衝動に身を任せていた。
「これの起動方法は?」
「はい、体につけるだけでいいそうです」
言われたとおり体に代行証をつける。すると、
「あっ、装甲が出てきた!」
空間からISの装甲が出現し、俺の体を纏っていく。数秒ほどで全身が装甲に包まれた。
「これが更識くんのIS、黒翼大魔『ムルシエラゴ』です!」
不思議と不快感は無い。まるで自分の一部のような感覚だ。
「一夏のIS、かっこいい……」
「これなら勝てるわ!」
勝てるかどうかは俺次第だ。
「時間が無いので初期化と最適化処理は戦いながら行って下さい!恐らく5分弱で完了すると思うので!」
「一夏、頑張って5分保たせなさい!」
「ああ」
「兄さん、早くカタパルトに乗って!あと1分で始まるぞ!」
カタパルトに足を乗せる。まずはオルコットからだ。
試合の順番は、俺vsオルコット、オルコットvs織斑、
織斑vs俺の順で行われる。
俺は誰にも、負けるつもりは無い。
『カタパルト射出まで、あと10秒』
無機質な声に嫌でも気が引き締まる。
「一夏」
簪に声を掛けられる。
「どうした」
「私との約束。試合、ゼッタイ勝って!」
「当たり前だ」
ビーッ『時間です。カタパルト、射出します』
目の前にはGOのサイン
「頑張れ、一夏!」
「兄さん、あいつらを打ち負かしてやれ!」
「更識くん、ケガだけはしないで下さいね」
後ろからは、声援
「更識一夏、『黒翼大魔』、出る」
それを背に受け、俺はアリーナへと飛び出した。
どうでしたか?
一夏のISが登場しました。これから一夏と黒翼大魔はどう化けるのか楽しみですね。
最近どうも寝落ちが多くて困ります。この前は電気をつけっぱなしにして寝て怒られました。これからは気をつけねば……
次回はセシリアとのバトルです。皆さま、こうご期待!
ではでは、次回第二十一話で会いましょう!
さらば!