インフィニット・ストラトス~デスサマー~   作:プレーン

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皆さまこんばんは、プレーンです。
この間、親戚の家でアルバイトをしたのですが、報酬として貰った野菜の中のネギがめちゃめちゃ臭いです。一年中生えるタイプらしく、その生命力を誇示するが如くネギ臭を撒き散らしています。どう料理してやろうか……

雑談はこの辺にして、本編へどうぞ<(_ _)>


26話

#26

 

「はぁぁぁぁっ!」

 

オルコットの放つ弾丸がISの装甲をかすめる。

 

「まだまだですわ!」

 

オルコットはBT兵器を呼び出し、射撃を始める。タイミングをずらして放たれるレーザーを瞬時加速で避け続ける。

 

「ならば……これはどうですの?」

 

 

BTミサイルとBT兵器を組み合わせた乱撃。

これを紙一重で回避し、

 

「……」

 

オルコットに詰め寄り刀を向ける。

 

「……ここまで攻撃しても当たらないなんて、むしろ清々しいですわね」

 

 

「……かすりはした。射撃の精密度は上がっている」

 

 

「ふふっ、それは嬉しいですが、まだこのくらいで満足してはいけませんわ」

 

 

「そうだな」

 

 

「では、今日はこのあたりでお終いにしましょう。お疲れ様でした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ」

 

ピットに戻った俺の目の前に、鳳鈴音が驚いた表情で立っていた。

 

「鳳鈴音か」

 

 

「そうよ。覚えててくれたんだ」

 

 

「……何か用か」

 

 

「ええ。言うなれば……宣戦布告ってやつね」

 

 

「……ほぅ」

 

 

「見てなさい、あたしがあんたに勝って、あたしのほうが強いって証明してあげるから」

 

 

「大した自信だな、鳳鈴音」

 

 

「当たり前じゃない、あたしが負けるはず無いもの。……てかフルネームで呼ぶのやめてくれない?昔みたいに鈴って呼んでよ、一夏」

 

 

「昔……」

 

 

「あたしのこと、覚えてないの……?」

 

 

「ああ、分からない」

 

 

お前は、俺の何なんだ。

 

 

「そっか、でも別にいいわ。あんたはあたしのことを忘れても、あたしはあんたのこと、覚えてるから」

 

 

じゃ、と言って鈴は立ち去っていった。

振り向く際、一瞬悲しそうな顔になったのを俺は見逃さなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対抗戦当日

 

 

兄さんは第二アリーナで鳳鈴音と試合。私と簪と姉さんは姉さんが用意してくれた特等席での鑑賞だ。

 

「いよいよ始まるね、楽しみだなぁ」

 

 

「ああ、でも油断は禁物だ。相手がどう出るか分からないからな」

 

 

「うん……。鳳さんのISは一夏と同じ近接格闘型、単純な出力なら一夏よりも上かもしれない」

 

 

「あと気になるのは、あの肩の非固定浮遊部位《アンロック•ユニット》だな。確実に何か隠れてる」

 

 

「あれも要注意だね。お姉ちゃんはどう思う?」

 

 

「……この試合、何が起こるか分からないわ。警戒だけは怠らないようにしないと」

 

 

「考えすぎではないか?そんな白昼堂々と侵入してくる敵なんていないと思うが……」

 

 

「ま、そうあってほしいものね」

 

 

本当に何も起こらなければいいんだが……。

 

 

 

 

 

『それでは両者、規定の位置まで移動してください』

 

 

アナウンスに促され、鈴と空中で向かい合う。距離にして、およそ五メートル。

 

 

「一夏、絶対負けないから。こてんぱんにしてあげる」

 

 

「負けるつもりは無い」

 

 

 

IS詳細 甲龍《シエンロン》

 

武装 大型ブレード『双天牙月』

 

腕部小型衝撃砲『崩拳』

 

???

 

 

残り一つは分からないが、仕掛けがあるとすればあの肩の武装だろう。

 

 

『それでは両者、試合を開始してください』

 

 

ガギィィン!

 

 

その瞬間、俺と鈴の剣が擦れ合い、金属音が鳴り響いた。

 

 

 

「初撃を防ぐなんてやるじゃない。けど……」

 

 

来るか……

 

 

「……甘いっ!」

 

 

肩の武装がスライドし開く。中心の球体が光った瞬間、何かに殴られたような衝撃が走った。

 

 

 

 

 

「何だあれは……?」

 

 

「『衝撃砲』ね。空間自体に圧力をかけて砲身を生成、その余剰で生じる衝撃自体を砲弾化して撃ち出す……。厄介ね」

 

 

「第三世代の兵器の一つだね」

 

 

「兄さん……」

 

私の心は心配でいっぱいだった。

 

 

 

 

 

 

「どう?衝撃砲『龍砲』の味は」

 

 

衝撃砲か……成程。

 

 

「ほら、もう一発!」

 

 

放たれた衝撃砲を、俺は回避した。

 

 

「なっ……、ま、まだまだ!」

 

 

鈴が連続で衝撃砲を撃ち出す。が、俺にはかすりすらしない。

 

 

「速い……!砲身斜角をどこにしても当たらないなんて、どんな腕してるのよ」

 

 

鈴が唇をかみしめる。

 

 

「次はこちらからいくぞ」

 

 

「望むところッ!」

 

 

再び日本刀と青竜刀がぶつかろうとしたその時、

 

 

 

 

 

ズドオオオオオン!!!

 

 

巨大な衝撃がアリーナに響きわたった。

 

 

原因は恐らく『あれ』だろう。アリーナ中央の煙の中、そこに『敵』はいる。

 

 

『一夏、試合は中止よ!すぐにピットに戻って!』

 

 

鈴からプライベート•チャネルが飛んでくる。

 

 

 

だが、既に遅い。

俺と鈴は『敵』にロックされている。今逃げれば、観客に被害が及ぶ。

 

 

『ここはあたしが時間を稼ぐ!だからあんたは逃げて!』

 

 

『その暇は無い。出てくるぞ』

 

 

煙の中から、それは出現した。

 

 

 

深い灰色をしたそのISは手が異常に長く、つま先より下へ伸びている。首が無く、胴体からそのまま頭が生えているような形をしている。

そして、全身装甲だった。

 

 

 

奴が出てきたのと同時に、遮断シールドの上部にある防護壁が閉じ始めた。

 

 

 

防護壁が完全に閉じられ、辺りはライトの光でしか見えなくなった。

 

 

 

 

 

「あんた、いったいどこの「ふぅ……ようやくこれで落ち着ける」……っ!」

 

 

突如喋り出す『敵』

 

 

 

「どうも俺は昔から『日の光』が苦手なんだ」

 

 

 

「な……んで……」

 

 

 

鈴の動揺する声が聞こえる。

 

 

 

「なんであんたの……声がするのよ……」

 

 

 

 

「この防護壁の中では、日の光すら届かない」

 

 

 

『敵』は自分のヘルムに手をかけ、それを脱いだ。

 

 

 

 

「なんであんたが……そこにいるのよ……」

 

 

 

そこには、

 

 

 

「一夏……」

 

 

 

俺が、いた。




どうでしたか?
目が痛い。ただひたすらに目が痛い。たすけて目薬さん。

ここから少しずつ話が進みます。私としてはようやくこれにたどり着いたわけです。破面たちとの戦いが近くなりつつあります。これからどんどん頑張るぞい!

ではでは、次回第27話で会いましょう!
さらば!
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