お気に入りが152件になっていました。登録してくださった方々、ありがとうございます。
5話を書くまで間を一日空けたのですが、文が全然思いつきませんでした。でも、なんとかひねり出したつもりです。
それでは、本編へどうぞ<(_ _)>
#5
「ぅあ……」
ここは……どこだ……
俺は……死んだ……のか?
「クロツチ様、被験体044の様子が……」
「心配ない。意識のみが覚醒している状態だ。いくら体を動かそうとしても、彼は筋一本動かせないヨ」
この声…クロツチ?
たしか俺は、廃工場であいつにクスリを注射されて……
それで、どうなったんだっけか……
「では、始めるとするかネ」
始める……一体何をするんだ?
「オット、その前に」
と、クロツチらしき足音が遠ざかっていくのが聞こえた。くそっ、分からない……せめて体が動けば……
「彼の意識を、もう一度飛ばすとするかネ」
そう聞こえた瞬間、ぐらぁ、と目の前が揺らぐ。
マ……ズイ……っ……意識が……
「ここから先は、まだ君に見せるわけにはいかんのでネ」
そして、俺の意識は闇に落ちた。
「はっ」
知らない天井だ。
ん……天井?ってことは……
「俺……生きてる!?」
あの後どうなったかは分からないが、とりあえず助かったようだ。
そう思い、体を起こそうとする。が、動かない。
「腕は……」
“ジャラッ” 重い。
「何だよこれ……」
俺の腕には、赤い鎖が縛り付けてあった。
「まさか、足も……」
“ジャラジャラッ” 最悪だ。
足にも赤い鎖が縛り付けてある。もちろん体にも。
「オヤ、やっと気がついたのかネ」
突如現れる、インパクトの強いあの顔。
「クロツチ……!」
「呼び捨てかネ、被験体の分際で。……マア、そんなことはどうでもいいヨ」
と言って、クロツチは俺に少し近づいた。
「俺に近寄るなっ!」
「近寄る、ならば君が遠ざかりたまえ、もっとも、動ければの話だがネ」
イラッ……いや、落ち着け。俺が起こればあいつの思うつぼだ。
「……それで、何しに来やがったんだ?」
「ああ、私は今、最高に気分がいい。だから、君に一つニュースを、と思ってネ」
「ニュース……?何だよ、誰が議員に当選したか教えてくれるってか?」
「くだらんジョークは止めたまえヨ、せっかく、君の家族のニュースを持ってきたというのに」
「余計聞きたくな「君の兄、保護されたそうだヨ」……っ!」
春十のやつ、助かったのか……、でも、どうしてなんだ?
「どうして、と思っているネ、結論から言おう。『君の誘拐された情報のみ、政府に止められていた』んだヨ」
「なん……だと……」
「あの二人組、正確には四人組だが、君たち兄弟を誘拐した理由は政府に届いていたようだ。しかし、政府は君の兄の誘拐のみ織斑千冬とドイツ軍に伝えた。君は誘拐されてない、ということにされたんだヨ。
犯人はその場で射殺、結局真相は政府しか知らないことになったんだヨ。マア、そのおかげで私は素晴らしい被験体を手に入れたわけだが」
「そうかよ……。どうせあいつらなんてそんなもんだ」
(ふむ…、いくら嫌っていたとしても一応は家族、少しくらいくらいは喜ぶかと思ったが…もう実験の効果が出てきたようだネ)
「ついでだ、もう一つ教えてやろう。私が君に行った“実験”について」
「……そうだ!あんたあの時俺に何をしてたんだ!早く答えろ!」
「そうわめくんじゃないヨ小僧。喧しい。全く、この私が話してやろうというのに静かにも出来んのかネ」
「……っ」
お望みどおり、黙ってやった。すると奴は語り始めた。
「私が君に行った実験は………
“人体にISのコアを埋め込むこと”だヨ」
どうでしたか?
一夏強化計画はここから始まります。
それと、皆さまに質問。今回のマユリって、原作くらい悪かったですか?答えてくれると嬉しいです。若干いい人っぽくなってる気がする……。
ってことで、そろそろ終わりにします。
あ、最後に予告を。次回、ついにあの子が出ます!
ではでは、次回第六話で会いましょう!
さらば!