カンピオーネ! 縁結びの魔王   作:黑米田んぼ

10 / 70
オリキャラ作るのは難しいけどその分シナリオが作りやすい・・・何故だ?


9話

「・・・本気で言っているのか?」

「当たり前じゃない、今更何言っているのよ?」

「・・・死ぬかもしれないんだぞ、相手をただのチンピラとは格が違い過ぎるんだぞ!相手はまつろわぬカルナ、インド神話、マハーカーラに出てきた太陽神を父とする半神半人の英雄だぞ!たとえ敗れ去る英雄であっても俺には勝算が低いんだぞ!このまま逃げて家で大人しくしているのが一番良いんだぞ」

 

「その時司郎はどうするの?」

「奴の狙いは俺だけだ。命を懸けて挑むしかない」

「・・・だったら、それで死んだらどうするのよ!あんた、それ(死)を誰よりも恐がっているくせに」

ははは、耳が痛い話だ。

 

「・・・もう、当に覚悟出来ているんだ。あの時剣を取って神殺しを果たした時からもう、後戻りの出来ない一方通行の道に足を踏み出したんだ」

そうだ、俺だって平和主義者だ。人間日々を平穏で行き、時々ちょっと小さな刺激だけで人には十分なんだ。だから、こんなの絶対可笑しいよ。としか言えないんだよ。

だって、カンピオーネだぜ、カンピオーネ。他人の生活を平然と壊す馬鹿の集まりだ。原作でもまだ、ましな奴は居たが解決しようと疾走してその過程で結局は破壊活動を引き起こす愚か者の集まりだ。

だから歩むんだ。この身にある二つの権能でそしてこれからも増える権能で来るべき時(原作)に備えないといけない。だから・・・

 

「だから、だからなの?私は置いてゆくって、・・・どうしてよ」

亜衣はそう言うと体を近づけてきた。

 

「どうして、いつもいつも私を置いてけぼりにして、何時になったらあの時のお返しをすれば良いのよ!」

 

「?・・・あの時?」

はて、覚えが無い?

 

「・・・幼稚園の頃私さ、練習用の竹刀持ち出して公園で練習していた時があったよね」

 

「ああ」

思い出した。コイツは幼稚園の頃一人で練習していたんだった。それで

「当時威張っていた年長組みの奴らがお前の竹刀奪ったりしてそれでお前を叩いていたな」

 

「・・・そうよ、それを見て誰も助けなかった。・・・アンタを除いて」

「まぁ、精神年齢なら俺の方が上だったからな当時」

いやー、あの時は若かった。自分よりも上のガキ相手に大人気なく金的とか余所見とか死んだふりとかカエルパンチかましたりして。最後にガゼルでKOしたのは良いのだがその後過剰防衛で今世の親父に水一杯入ったバケツ持たされて一日中反省させられていたのが懐かしいわ。

 

「ホント、馬鹿は死ななきゃ直らないは間違いだったわね」

「ああ、本当にな。今じゃあ神殺しだよ。笑っちゃうね」

「あの時さ、アンタの背中何歳よりも上に見えた気がするのよ」

「そりゃな」

俺は比較するなら夢の中でも成長していた聖四四八と同じぐらいだからな。たぶん、精神年齢同じぐらいじゃないかな。

「今、アンタが想像している人物よりも5歳ぐらい年下の気がするよ私には」

 

「言ってくれるねこの野郎「私は女ですぅ」痛てて、抓るな抓るな」

 

 

 

「・・・はぁ、本当に良いんだな」

「今更」

「死ぬかも知れないんだぞ」

「上等よ」

「分かったお手上げだ。おい、布都御霊」

(呼んだか王?)

「お前、俺の勘が正しければ奴を抑える事が出来るだろう?」

(然り、敵をまろうわす事が出来なくて何が『鋼』か。しかしな)

「しかし?」

(お主では集中力が足りない。より正確に言えばお前自身が実効すればそのまま案山子だぞ。まだ己を掌握仕切っていない証明だ)

「っち、言ってくれるね。どうすれば良い?」

(そんな物自分で考えろやり方何ぞ自分で幾らでもある事を知っているだろう?)

(何?)

何故と思うと。ふと頭の中にこんな事が閃いた。

 

俺の最初に倒した神様はタケミカヅチだがそれは神殺しになって初めての事だ。

俺にとって最も最初に倒した神様はオオクニヌシだ。オオクニヌシは何で有名だ?

 

縁結び。そう、縁を結ぶ事で有名だ。

もっぱら使うのは農業神でもある嵐の権能、呪いだ。では縁結びではどうなのか?

タケミカヅチの時俺は冥界の祭祀の権能と共に生太刀に縁結びの呪いをかけた。

それによって磁石の様な力を発揮した。

もしかしたら他にも使えるのではないのか?と考えるのが普通だ。

人の出会い、恋の縁そして。

(契約とかそれらの縁・・・どちらかというとラインのような物も作れるのではないのか?)

そう思い。瞬時に術式を組み込んでみたのだが・・・

「・・・だめだ。だめだ。だめだぁー」

「どっ、どうしたの!?」

「いやさぁ、奴の戦いのためにはどうしても布都御霊を誰かに使ってもらうしかないんだ、その為の術式も出来上がった」

「・・・ならそれで良いじゃん。私にかけても良いよ」

「・・・発動条件、経口摂取」

「え、もう一度」

「この術式には相手の体に俺の呪力をゆっくり入れて馴染ませるんだがその為には経口摂取、つまりキスして呪力を口移しして俺と相手の縁(ライン)を作るって事なんだ」

「うっ、嘘でしょ」

「・・・それしか出来なかった。それに俺はもはや人類上は人間でもこの身は人間じゃない。そして神具、ましては俺の使っている神剣の類は人間の身では余りにも大きすぎる。これを保護する術式だからこれしかない」

ははは、まったく何処の『少年』の化身ですかぁーだよまったく。

 

「・・・それでも良いなら。・・・頼めるか?」

ごめんな、ホントこういった類は大体はキスでしか無理なのかねぇ

 

「いいわよ、責任取りなさいよね司郎!」

「ははは、がんばるよ」

 

そう言い俺は亜衣にキスをした。

 

「っ」

「我慢しろ」

悪いな、初めてがこんな奴で、まぁキスだけだから我慢してくれ。

 

軽く唇を重ねるとそこから直ぐに深く唇を重ねた。

そこに呪力を流し込む。深く、深く、体に呪力を流し込みそこに権能で作り上げた術を流し込む。

(ああ、ようやく理解出来た気がする)

オオクニヌシの権能それは呪術神の側面を基本としそこから農業神の嵐の呪術。医学神としての霊薬生成。冥界の主にして司祭の力。縁を結ぶ縁結びの神様。

まだまだ掌握しきっていない部分があるがそれはこれから確かめれば良い。

 

「我と契約する者よ、我と縁を結びその身に我が力を与えよう」

それは縁者となる者えの聖句。

 

「それは鋼の剣であり雷神を表す剣なり、祖が名は布都御霊」

今より彼が預ける物をその身に叩き込む。

 

唾液と共に呪力を送り込むそこに教授の術を送り込む。

 

愛剣の姿を脳内にハッキリと理解させその力を使えるように縁を結ぶ。

 

 

 

(さしずめ俺流の神懸りって所かな)

権能を使い常人では全力は愚か振るえるはずが無い神剣をある程度制限されているが使用できるこの。縁結びの権能を使いカルナを倒す算段がついた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。