そして、俺は神殺しに至った。
「そうね、良くやったわシロウ、あなたはホント良くやったわよ」
俺の目の前にいるのは全てのカンピオーネの義母「パンドラ」だ。
「まぁ、ぶっちゃけほとんど博打でしたから、自分でも良く勝てたと思いますよ」
「そりゃそうよ、こうなる事はほんとにたまにあるか無いかだからね」
「あ、やっぱり」
良くもまぁあんな馬鹿やらかしたものだな俺、馬鹿は死ななきゃ直らないは俺には当てはまらなかったんだな。
「あと、あなたの権能もやっぱり結構変わっているわ」
「そりゃあ、どんな風に?」
「そこまでは教えたらつまらないでしょ?」
「ちぇ、けちけちしないで言ってくれよ」
あれって特徴的なのって縁結びと医療関連なんだよなぁ。
「文句を言わない!男の子でしょ?」
はいはい分かりましたよ。
「まぁ、やってやりますよ、野垂れ死になんて死んでもごめんなんで」
「そのいきよ義息子ががんばるのは義母さん嬉しいわ」
「ははは、そうですか」
「そろそろ、終わりね残念だわ新しい子なのに」
「そうなのかー」
「あ、でもここで話した事は向こうではほとんど覚えていないわ」
そう言えばそんな事もあったな。
原作でも幾つかは覚えていないこともあったからな。
「じゃあねーシロウ、タケミカヅチなんてぶっ殺してやりなさい!」
「ぶっ殺すって物騒な」
・・・そして俺は夢から覚めた。
その後は大変だった。
目が覚めたら多くのスーツ姿の男達に囲まれて何事かと思ったらどうもオオクニヌシの事について調べていたらこの近くに強力な呪力が出現したとから調査するためにやって来たらしい。
それで俺はその発信源の直ぐそばにいたために詳しく取調べるために連行されたが、俺が神殺しと分かると打って変わって人を祭り上げるようにするのが少し苛立った。
そして現在俺はここで大人しく待機、他の人達はこの地に出現したもう一柱の方を探している。
ドンドンドン、ドアをノックする音が聞こえる・・・来たか。
「どうぞ」
「失礼します」
入ってきたのは長い黒髪の巫女だった。少し緊張しているのか可愛らしい顔が勿体無く感じる。
「あー、そう緊張しないでそんな風にぶるっちまったら話もできねぇ。別段王様感覚に浸りたくは無いからさ、だからさぁ普通に話して良いよOK?」
ちょっと間違っている気がするがまぁ何だこういうのも大事だと思うからね。
「あ・・・はい、ごめんなさい」
大人しげな子だなぁ今じゃあほとんど絶滅しているらしいからなぁ。
「あ、そう言えば一応分かっているだろうけど自己紹介しようか、俺は高橋司郎だ」
「・・・そうですね、分かりました。東屋早苗(あずまやさなえ)です」
・・・ふむふむなるほどなるほどいい名前だ、名前付けたのは昔の人かな?
「なるほどねぇで、東屋さん何のようかな?」
「あっ、はい、其れなんですが」
少し、モジモジした感じで口を開く。
「王の相手をしろと言われまして」
・・・えっ?
「・・・いや何故?」
「いえ私たち呪術士がすべきなのは王への忠誠のみですので、この身覚悟はできています」
「・・・はぁ」
こりゃヒデェ、完全に恐怖の大魔王様になっていやがる。・・・仕方が無いか。
「あのさぁ、俺は別にそんな事は望んじゃあ居ないんだ、だから別に変な気にならなくて良いよ」
「・・・そうですか」
ホッとしたようで何よりだ。
「一応奴の今居場所は現在進行形で調べているのか?」
「そうですね、今私達巫女の仕事は終わり残りは調査を重視した調査員が居場所を調べています」
「・・・て事はもしかして奴は分かりにくい場所に住んでいるってこと?」
「そうなります」
「・・・しかしまぁ、ほとんど仕事が終わったとは言え良くもまぁ姫巫女に魔王の相手させるなぁ、其処の所どうよ」
「あ、あははは、そ、そうですね」
おい声震えているぞ。
(言えない、私が魔王である高橋さんを正史編纂委員会に引き込むための「餌」だという事を)
・・・少し前。
「・・・私が魔王との話し相手になれと?」
出雲大社の事務所の中で私、東屋早苗は上司と話をしていた。
「そう、この国で生まれた新しい魔王である高橋王の話し相手になって来なさい」
20代後半の女性である上司は何処か呆れた声で話す。
「知ってのとうり、この国で神殺しになった者は誰も居ないとされている、だからこそお偉いさんは女で釣れと判断したのよ」
「・・・女で釣れって」
「まさにそのとうりなのよ、お偉いさんは魔王は若い子何だから女の子で釣れと言う事だよ」
「・・・昔っぽいですね」
「今も昔も英雄をうまく釣るやり方は変わらないよ」
「だから魔王と同い年で呪術や霊視が一番強い、早苗あんたが行くのよ」
「・・・そうですか、・・・これもお勤めですね」
「・・・まぁ、相手はそんなにこっちには入っていない奴らしいから比較的にマシな性格なんじゃないだろうと思うからさぁ、堕とすも堕とされるのも私は構わないのよ」
「堕とすって何ですか!堕とすって!」
「愛人になって来いって事さ、まぁがんばってきなさい、アンタみたいな奴は恋も碌に出来ないからさ、頑張ってきな」
・・・何て言われて来たのは酷いものだと私も思う。
何ですか愛人って!愛人って!私は娼婦か何かですか!
そう思いながら高橋王の元へやって来て数分。
話して分かったのは高橋王は上司の言うとうり比較的大人しい方で特に王様ぽくしないし、話も豊富で色々な事を比較的話しやすい方でこうして見ると普通にこんな方が夫ならなぁと思う。
顔は普通に居そうな顔だったし。
プルルルルルル、プルルルルル
「ん?」
「あ、すみません電話です」
「そう、なら出て」
「はい、・・・もしもし」
・・・・・・
「高橋さん」
「うん?」
「タケミカヅチの居場所が分かりました」
・・・来たか。
「OK、案内してくれ」
ふと、気づいた事がある。
俺は今非常にわくわくしている。
それは俺達カンピオーネの宿敵である「鋼」との戦いなのかそれとも別の理由なのかそれは誰にも分からない。
これから戦いが始まる。
これから始まる戦いは比喩ではない神話の具現
さぁ、始めよう、俺の神話を