カンピオーネ! 縁結びの魔王   作:黑米田んぼ

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19話

「―――と言う訳だ。理解は出来たか?」

現在俺達は病院にいる。もちろんこちら側のだが。

現在俺は今回の状況を彼女―――相川亜紀さんに色々と話しているんだが。

「えっと、つまりこの世界には魔術や神様が居て訳ありの術具が家にあるって事ですか?」

「そうそう、まぁ現実逃避は程ほどにしておくと良いよパンクしちゃあいけないし。かと言って逃げすぎると後悔するような出来事も当然ありえるんだよ」

――――しかしながら何だ?何処か怯えているように見えるのは気のせいか?

「あっ、あのぉ」

「どうした?」

ここはしっかりと原因を突き止めなければ今後の俺の活動に邪魔にならないようにしないとな。俺は悪い魔王じゃないよ。良い魔王なんだから。

 

「映画だとこう言ったものを知ってしまうと記憶を消されたり殺されたり監視されるような事は無いのでしょうか?」

あっ、そうゆう事ね。

「メイン・イン・ブラックみたいに記憶消したり、騙して悪いが仕事なんでなって後ろから刺す何て何も知らないならそう思っているよなぁ」

「おっ、お願いです何でもしますからそれだけは止めて下さいお願いします!」

「ん?今なんでもするって「止めなさい」アッハイ」

「ごめんね、コイツ(司郎)はネタを見つけると直ぐに付け上がるから気よつけておいた方が良いのよ」

まったく、それぐらい良いじゃないかまったくブツブツ・・・・

「まぁ、キジも鳴かずば撃たれまいっていうからそれで良いのよ」

「そっ、そうですか。分かりました。気をつけます」

「そうそうそれで良いんだよ知っても奥に入らなければ良い話しだしな」

「分かりました先輩方」

「おう、じゃあ今日はゆっくり休め」

「そうね、相川さんさようなら」

 

 

 

 

 

「さて、一応儀式は始まっているだろうから気をつけて行くぞ」

既にあの女の位置は使い魔が特定している俺達は儀式場に向かっていた。

―――場所は雲集市から北に5キロ先にあるウンシュウスカイウェアービルと言うそびえ立つビルだ。

普段は展示物などを飾る建物なのだが・・・

「今日にて閉店って事にはなるな・・・物理的に」

「ですよね絶対壊れますよね出てくる神様だと」

「ってかお前が壊しそうだけどなw」

「草を生やすな草を・・・まぁ、確かにあのビル切り倒してやろうかとも思ったんだが絶対意味が無いってかあの女が生きていたらそれこそ意味が無い」

また別の場所で儀式をやるだけだからなここで根元を断つ。

「でも何であんなに高い所で儀式を行おうとしているんだろう?」

「元々まつろわぬ神は神話をなぞる事でやって来るんですよ」

「そして、奴がやろうとしているのは主の死と復活と言った所だ。だからあそこなんだよ長年様々な展示物を置いていたあそこが」

宝物庫みたいな感覚があるって事だ。

「・・・まぁ、名前自体はある程度は知っているけどどういった神格なのかはそこまで知らないよな」

有名なようでマイナーっぽいからなぁ。

「そもそも高橋さんが詳しすぎるんですよ一般呪術師だったのにどうしてそんなに知っているんですか?」

「一時期(前世)神話にはまってなそれからだよ」

理由はまぁお察しください。あの時期(14歳)は前世も今世も高ぶってしまってね。

 

「着きました」

運転手が着いた事を知らせる。雲集市に住む呪術師の一人らしい。

「ありがとう、とりあえずここら辺一帯の避難は一通り済んだ?」

「もう少しと言ったところです」

「分かった。とりあえず早い所あなたも逃げてください危険ですから」

「分かりました王よ。私個人としても巻き込まれたくはありませんので大急ぎで逃げさせてもらいます」

「賢明だと思いますよそれでは」

「ええ、それでは」

車が遠ざかってゆく。

 

頭上を見上げる。時間はいよいよもって夕暮れ時。

「さて、行くとするか」

踏み込むとした―――瞬間。

 

―――ビュン。風が唸る。

 

「吹雪け!」

飛んできた魔風を超える暴風で迎える。

 

「ああ、儀式はほとんど終えたのかケツァルペトラトル?」

「その名を呼ばれるのは随分と久しぶりですね――――ええ、もっとも後は時間の問題あと少しで兄様は帰ってこられる」

「そう、ならまだ時間があるって事か」

「ええ、だから―――」

「ああ、だから―――

「ここから一歩も遠さない」

「通させてもらう」

―――そう言うと女、ケツァルペトラトルは変化をし始めた。

成人女性の中では高い背だがその背は大きく巨大化し。

手はカラフルな翼に変化し。

綺麗な足は重なり巨大な尾になる。

男を魅了する顔と体は蛇となる。

 

そう、神祖達は蛇神になる事で嘗てのまつろわぬ神に戻る事が出来る。

「まぁ、アンタは後ちょっとの命せめてもの情けとしてダンスを一つ踊ってやりたいが」

「――――死ね神殺し!!」

巨大な翼の生えた蛇が突撃してくる。本来人間なら死の一文字しか得られないだろう。

 

・・・そう、ただの人間なら。

 

ザスッ、そんな音が聞こえる。

 

「あっ、ああ」

「――――時間が押しているんだ。先に進ませてもらうよ」

相手が人外なら彼もまたその領域にいたる者。すれ違いさまに神剣で切り落としたのだ。

「あっ、兄様・・・」

「レスト・イン・ピース。ケツァルペトラトル出来れば違う出会いで会いたかったよ」

 

 

 

ハッハッハッ。俺は大急ぎで階段を上がる。ふざけた事にエレベーターが動いていなかった。――――おまけに

 

「膨大な呪力!っちぃ、こうなりゃ空だ!」

窓をどかし、呪力を込め空に翔ける。

体が浮かび中を舞う。

更に上へ上へ空を舞う。

 

最上楷に到達すると既に終わっていた。

 

――――燃え盛る周囲は紛れも無く火事。

―――多くの物が燃える中一人男が居た。

―――容姿は黒髪の白人それがケツァルペトラトルと似ている格好をしていた。

「――――彼女は敗れたか神殺し」

「ああ、そうだよケツァルコアトル」

俺はソイツの真名を言った。

「ふむ、既に我が真名を知っているかでは名乗ろう」

「我が名はケツァルコアトル。創造神にして太陽神貴殿ら人間に光を与える曙の明朝」

―――男、ケツァルコアトルが自らの名前を説いている時、ケツァルコアトルの頭上には膨大な呪力が集まっていた。

 

 

 

「――――神殺しよ復活の祝いだ貴殿の命を貰う」

 

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