カンピオーネ! 縁結びの魔王   作:黑米田んぼ

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20話

「故に滅びろ神殺し、光よ我が元に集い敵を討つ槍となれ」

集まった呪力は光となり巨大な槍へと変貌していった。

 

「んなぁ!」

即座にカルナの鎧を装着し俺は槍を凌ぐ。

「ブハッ、いきなり大技ブッパはねぇぞ!集え風よ!」

―――瞬時俺は竜巻を作り出し奴に叩き込む。

「貴殿に言われたくは無いがな。火よ我が元に集え」

竜巻は火の障壁に遮られたが相殺まで持ちこたえた。

「ほう、これはこれは中々」

「チィ、やっぱり金星の神格って事か」

ケツァルコアトルは元々、水と大地の蛇神の神格だ。そこから人間に文明の火を与えるプロメテウス、同じく人間に光を与えた大天使ルシフェルと同じ文明英雄の神格だ。

「金星は豊穣神の星だからな」

アフロディーテ、イシュタル、フレイヤ。大地に恵みを与える豊穣神の神格は多くが金星に相当する。光輝く、その姿は太陽と同じく恵みをもたらすと思われたのだろう。

「そういや思ったんだけどさぁ何でアンタの妹神祖とかになってるの?何か理由があったんじゃないか?」

「ああ、それか古代の時私が嘗ての地に降臨した時当時の神殺しに滅ぼされかけた時に私の命と引き換えに召喚した従属神だ。もっとも神殺しに捕まりあの男に殺されたのだがな、長かったようやく自分の使命を取り戻してくれたよ」

「ひでぇ兄な事、まだ酒に酔ってんのかよ」

「酔っているか、確かに我は酔っているまつろわぬ酔いにな、貴殿も戦に酔っているのだろう神殺し」

「生憎、酔っているのは別の奴だ俺は酔う気が無くてな」

「嘘はいかんぞこの国では嘘吐きは舌を抜かれると聞くではその舌を切り取ってやろう」

―――瞬間、ケツァルコアトルの姿が消えた。

「ッ、うぉぉぉ!!」

即座に神剣を構え、防御姿勢を取った瞬間恐ろしいほどの衝撃が走った。

目の前にはケツァルコアトルが居た。しかも、手には片手で握れる斧が握られていた。

「トマホークか!」

「そうだ、人間に火を与え。農業神である我は錬鉄も少しながら使えるその鎧の隙間を狙ったのだが勘は良いのだな」

「お生憎様でね、アンタ神速使えるのか?」

「風の神格だからな。反応出来る貴殿が異常なのだ」

「うるせぇよ、ナウ マク サ マンダ ボダナン・アニ チャ ヤ ソワカ!」

鎧の呪力を注ぎ奴をこんがりウェルダンにしてやんよ。

 

「おっと、危ない」

逃げていく。

(・・・っち、以外に手ごわいな奴。最後の王クラスの化物なカルナに勝てたからこの程度と思ったが流石にアステカ神話の中でも有名な神格の1柱と言いた所か)

 

少なくとも今の奴は神速、火炎、錬鉄の権能を使って来た。恐らくは水も風も思いのままだろう。

 

「まぁ、こういった場合やる事は何時も一つだよな!」

呪力を高め手に持つ相棒を振るう。

「切り裂け、布都御霊!!」

振るえば雷撃の斬撃となり相手を打つ。

 

「ほう、その『鋼』雷を撃つか、もっともこの程度かわせないとでも」

「まぁ、神の足に勝てる気はしないけどさぁ。潰せる手段が無いってわけじゃないのよ」

これはあくまでも距離を取らせるためなんだよ。

「剣はここにありこの輝きを見て我らに仇名す者万物全てまつろわせろ!」

(王よ今こそ全てを征服する《鋼》の軍神の力見せ付けてやろうじゃないか!)

「ああ」

手にはありとあらゆる呪力を押さえ込む相棒がいる。ただの神速じゃあね。

既に神速は解除されその姿が見える。

「クッ、神殺しィィィィ」

 

――――瞬時。頭上から炎の雨が降りそいだ。

「無駄無駄ァ!この鎧に砕けぬ物無し!」

まだ、日没じゃないあと少しだ奴を刺せばお仕舞いだ。

 

「ウォォォォ」

 

斬!―――瞬時にトマホークで防御しようとしたがコチラが速かったのだろうかケツァルコアトルをきりさいた。

 

 

 

「・・・・・・やったか?」

それはフラグだと思ってしまったのがいけなかったのだろうか?

『―――なるほど、若造だと思っていた』

「ッ!」

ケツァルコアトルの体が変化していた。

―――手は熱帯に住むような鳥の翼に

―――足は重なり巨大な尻尾に

―――体は鳥のような毛が付いているが長く巨大なものとなり

――――その顔は正しく蛇であった。

 

「んなぁ!かっ、怪獣かよ!」

『フフフ、驚く事ではない我が身は蛇神このような姿になるのは当たり前であろう』

ケツァルコアトルは全長30メートル以上はある。もはやカンピオーネよりもウルトOマンが必要な怪獣へと変貌していた。

 

『気づいたぞ貴殿の鎧は太陽に大きく支えられているのだろう?出なければその強大な防御力を低コストですんでいるのはそれであろう?』

「・・・気づいたのか」

『それだけやれば気づくものだ。もっともそれを分かるのは人間では霊視を持つものぐらいだろうがな、故にだ』

ポツリ、音がした。

『雨を呼びその力を削ぐのが一興だろう、貴殿は太陽の力を借りることで僅かな呪力ですんでいるのだから』

「っち、なら此処でテメェをうっ」

(王よ急いで鎧を解け。太陽が無くなったことで供給源が王のみとなっているぞ)

「くっ、ああ」

いきなり来たからやばくなっているのかよ。もっと早く掌握しないと急にガス欠はキツイ。

『なるほど掌握仕切っていないのかそれは残念だがこれで終わりだ!!』

 

「はっ、これで仕舞い?馬鹿抜かせその程度想定の範囲内ガハッ」

手には鋭い羽毛が刺さっていた。

(はっ、速い!)

「貴殿は空を舞うようなのでな貼り付けにさせてもらうぞ」

今俺は右手左足を崩れ崩壊寸前のビルに食い込んでいた。

「くっ、ああ」

ケツァルコアトルの口には膨大な呪力が蓄えられている属性は水。

「クッ、ウォオオオオオ」

水を通すのは雷というか迎撃出来そうなのがこれしかない。

 

『さらばだ神殺し!』

濁流のような水量をレーザーのように発射され、対する俺も雷を砲撃の用に飛ばす。

・・・が

 

「うっ、クゥゥウウ!」

押されていく原因は傷と急激な呪力の低下だ。

 

「あ」

俺が次に目にしたのは巨大な津波のようなレーザーが飛び込んできた。

 

 

 

―――そして俺は意識を手放した。

 

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