何か良い本無いでしょうか?
「やって来ました。オーストリア!」
「はいはい、亜衣騒がない騒がない」
「何でよ、アンタだって楽しみじゃないの?」
「まぁな、海外何て久しぶりだしな」
「そう、まぁ良いわ」
――――オーストリア、面積は約83,870kmと北海道と似た大きさらしい。公用語はドイツ語。首都、ウィーン。
通貨はユーロ、ヨーロッパの連合共和制国家。それがこの国だ。
文化はかつては教科書に載っているような有名な作曲家、音楽家を輩出している。そこら辺を調べるのも面白そうだ。
他にも世界文化遺産が多くあるからそこら辺も目を向けてみたい所だ。
「大体このぐらいかなパソコンで調べた所は」
「説明乙」
「良いじゃないか四季、調べたい物じゃないか!自由時間もあるしさぁ!」
「まぁ、そうですね。旅行するならやっぱり現地について調べたいと思います」
「物分りの良い友人を持って私は幸福です。さて、最初は・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ、クッまだ追ってきますね!」
「おい、娘ちゃん、そっちに逃げろ!」
「くっ!申し訳ありません!」
――――ああ、もう。やっぱり無理だったのでしょうか?
こんな所で無様に―――やるせませんよ。
自身の不運を恨んでいる金髪の少女は自身を追っている黒い狼から逃げるために更なる術を行使し走り去る。
「でよー司郎さんや」
「何だ?」
現在俺達は男組みと女組みと分かれている。
四季と他に2人ほど一緒に付いている。
「お前さぁ、あの2人とどちらと付き合っているわけ?」
「・・・・・黙秘権を主張する」
「裁判長!コイツはクセー!ゲロ以下の匂いがプンプンするぜー!!」
「止めんか・・・さて、被告人言い残す事はあるかね?」
「何でいきなり過程すっ飛ばして処刑に到っているんですかねぇ?」
「ははは、さてどうするよぉ司郎?」
「テメェも悪乗りをするな馬鹿・・・ん?」
「・・・おい、司郎」
「・・・なっ、なぁ、おっお前らさっき」
「ああ、叫び、いや雄たけびか?」
「犬か何かなぁ」
「だとしても空き巣のような感じとは違う。これは」
少し離れたところに呪力の気配。呪術師としての勘が訴える。これは呪術的な何かが居ると。
「おっ、オイ!司郎!四季!」
「お前らはホテルに戻れ!行くぞ四季!」
「はいよ」
「オイ!畜生!まてよ!!」
四人は走り出す。
「ガハッ、もう、駄目ですかね」
足に負った怪我ではもう歩けない。流石にただの狼ならいざ知らずこの狼はとあるカンピーネの権能『貪る郡狼』人間が勝てるかと問われるとまず、無理である。
一匹ならいざしらず、大勢では同じくカンピオーネしか無理であろう。
(御免なさい皆。お父様、今からお母様の所へ行きます。・・・いえ、もしかしたら私もゾンビの仲間入りなのかもしれませんね)
そうなったら嫌だな。もはやそんな事ぐらいしか考えなかった。
狼が大きな口を開ける。今にもその体を食べてしまう―――――その瞬間。
「吹雪け」
突如目の見えない「何か」が狼の首を切り落とす。
「・・・え?」
周囲を見渡す。そこには
「おい、司郎ありゃ」
「ああ、面倒がやって来た」
6人目カンピオーネ高橋司郎が手に空気の渦を作りだし『貪る郡狼』達をにらめつけていた。