「・・・さて、あいつらはどうするかなぁ」
目の前には5、6匹の狼。呪力も感じる、間違えない神獣だ。
側には同い年だろうか、スタイルの良い金髪の少女だ。
王道な展開には男にとって気分の良いのだろうが目の前にいる狼に渋い顔をする。
(絶対あれだよなぁ・・・まぁ、せっかくの縁だし、少し付き合ってやるか)
「ヘイ!ワンちゃん。カモーン!一緒にじゃれあおうぜぇ(物理)」
(ッ、不味いです!このままだと死んでしまいます!あの男多少出来るようですが相手は)
明らかに挑発したようすに顔色を青くしている少女。
「おい、2人とも危ないんじゃないか?狼なんて」
「だ、そうだけど実際の所どうだ?司郎?」
「大丈夫だ、問題ない」
神は言っているここで死ぬ定めではない。
「ウォォォォ―――ン」
雄たけびお上げ狼が一匹向かってくる。
「ヒィッ」
「おっ、俺の側に近寄るナァァァァ」
「ハハッ、何ディアボロやってんだよ。まぁ、ビビっても仕方が無いよなぁ。もっとも、この程度生太刀で十分だがなぁ!」
召喚した生太刀で狼に切りかかる。
狼もまた大きな口を開け俺を喰らおうとする。
(遅い)
交差する寸前一歩踏み出し刀身を前に突き出し突きの構えで進路上に回避不可能な障害物を用意する。
ズシャッ、皮膚を頭蓋骨を突き破り顔を貫通する。
「うげ」
「きょ、今日の料理食えるのかなぁ」
「肉や魚を避ければ良いんじゃねぇ」
「そりゃ、そうだな」
四季もまた拳銃を召喚し、まだ動かないでいる狼の頭に狙いをつける。
バーン、引き金を引き呪術に刻まれた薬莢から火薬を爆発させその衝撃で飛び出す玉は狼の頭へと正確に到達していく・・・はずだった。
「!」
野生の本能とも言うべきか、放たれた弾丸を持ち前の脚力でかわそうとするが・・・反応が遅かったのだろか、脇腹に弾丸は吸い込まれていった。
「ッチィ!当ったと思ったんだけどなぁ」
「気にするなそもそも俺の勘が正しければアレの親玉はそんな物(銃)じゃあ、文字道理豆鉄砲だ。だが、これは集団で叩き潰す物だ。距離を取って、一体一でやればあっさりやれる・・・多分」
「オイオイオイ、そりゃ何だよ。んじゃぁ。まぁ、あれか?アレは端末か何かって事か?」
「そうだな、もし、親玉が「奴」なら、冗談抜きで勝てない、塩の柱になるか・・・・・・ゾンビの・・・仲間入りだ・・・」
「何だよ、歯切れが悪いじゃねぇか・・・っと、あぶねぇ!本気で距離を取らんとなぁ、オラッ!」
「そう言うこと、遅い!風よ!」
危なげなく回避する四季に対し、司郎はさらりとかわし風をかまいたちのように鋭くし首を切り倒す。
「ちょっと、面倒だし、終わらせるか。――大地よ我に縁を繋げ」
そう言うと司郎はこの地の霊脈に縁を繋ぎ大地を操る禁厭を発動させる。
「それ、ストーンエッジだ!」
発動させた術式に連動し、残った狼達が立っていた大地が一瞬の間に鋭いランスのように突き立った。
「うわぁ、磔じゃねぇか」
「ハハハ、ドミネ・クォ・バティス、何処へ行かれるのですか。お前は磔刑だ!ってなぁ」
笑う最中少女は一連の騒動の中気づいていた。
(ッ、この膨大な呪力。風、大地を操る。まさか)
「ふっ、不束者でありますが、御身に問いたいのですがよろしいでしょうか?」
「どうぞ、後敬語なんて使わなくて良いよ」
「そうですか・・・ゴホン。では貴方はカンピオーネなのですか?」
「ああ、一年前になった高橋司郎だ」
「ッ!やっ、やっぱり」
「そんな風に怖がらなくて良いんだが・・・まぁ、いいやもう諦めよう」
―――そんな事は大事な事じゃない重要じゃないからな。
「―――それはそうとお嬢さん」
優雅に剣を鞘に戻し顔を覗き込んでこう言った。
「何で爺さんの猟犬に追いかけられていたのかな?」
Fate/goリセマラという手段が知らず未だにリリィしか星4が出ないでござるorz