「なるほどな、流石に警戒ぐらいはしているんだな」
結局、俺はこの件に首を突っ込む事にした。流石に身内に手を出されたら叩きのめす以外に道が無かったのだ。
「使い魔に見張りが四方八方にゾロゾロといやがるぞ」
「だよなぁ、俺がオーストリアに入国している事は既にバレているんだ。あの爺なら当然横取りを警戒するし、同時に釣られてホイホイやって来たネギと鍋を背負った鴨の扱いなんだろうな俺」
・・・正直あの爺とやり合いたくない。実力ではなくとある権能とだ。
「まぁな、・・・おっ、依頼人の登場だぜ司郎」
「戻ったかアリサ、それでどうだ。他の連中は」
「ええ、かなり減ってもう諦めかけた所を王の参戦に士気を高めていますわ」
・・・コイツも少しずつだけど素に戻っているのかね、お転婆お嬢さんなのかね。
「なるほどね。さて、皆が揃った所でそろそろ突入と行きましょうか」
作戦はシンプルに俺一人が突貫し引っ掻き回して良いタイミングで回収撤退だ。
一番良いのは上手い具合にドニにバトンを渡せばいいだけの話だが生憎とそうは問屋が卸さないだろう。
「誘導ぐらいな」
原作がどうこうじゃない結局救わないは目覚めも悪いし誇れるものでもない。
勇気とやけくそは違う。思い、そして剣を振るいそして勝利する。それをしっかり理解して挑むのだ。
――――ふと空を見る。
空は狼爺が儀式をするためか風が吹き荒れる。・・・まるで嵐の前触れだ。
「―――ああ、死ぬには良い夜だ」
・・・ボソリとそんな事を言ってしまう。こんな夜だからだろうか俄然活力が溢れる。
「・・・やめてくれよダチが死ぬ何て目覚めが悪いぜ」
・・・昔、人が病院に担ぎ込まれたことを笑ったやつが言うセリフじゃないぞ四季。
「・・・ありがとよ、言っておくがなこの言葉を言うのは別に自殺願望が有る訳じゃない」
――――死んでいい日なんてない。ましてや俺達はまだ輝かしい未来が待っている若人だ。
「二人には何かあった時のための連絡係に徹してくれと言っているが一応行こうとしたら止めろよ」
「・・・やっぱ、一人で行くのか」
「・・・当たり前だろう。あの爺に挑む勇者(馬鹿)は俺一人で良いんだ。俺一人でな」
「・・・そうかよ、もう一度言わせてもらうぞ。死ぬなよ司郎」
「バカ野郎、俺を誰だと思ってやがる」
生太刀を腰に付け流れ者の雰囲気を纏ったまま俺は戦場へと駆け出す。
「――――我、夜戦に突入する」
そのセリフが似合うのは魔王じゃなくて艦むすだろうになと一人でツッコミを入れつつ駆け出す。
―――――いったい俺は何がしたいんだろうな。
一人の騎士が呟く。男は儀式場を守る門番の役割をしている。
これから行われるのは最厄を神の形にしてこの地に召喚する儀式だ。
―――当然ながらその代償は大きく間違いなく死者が出る。
このような最厄を阻止するのもまた呪術師としての義務でもあるのにだ。
「俺達はクズだよなぁ」
付き合いの長い友人に愚痴る。・・・残念ながら俺達はこれしか出来ない。
「・・・そうだよなぁ、けどよ、あのヴォバン公爵に挑めるか?」
「無理だよなぁ。絶対に死ぬ」
「ああ、絶対にな」
―――そんな事を言っているせいなのか。「それ」はやって来た。
「あー、すみません道どいてもらえないでしょうか?」
「「ッ!」」
やって来たのは黒髪の少年だった。顔付きも合わせていわゆるジャパニーズハイスクールだろうか学生服を着込んでいる。
しかし、腰に備え付けている物は誰がどう見ても凶器だと分かる剣だ。鞘に収まっているが訳70cmの業物だろう。
「・・・申し訳ありませんが当城は現在入場禁止となっております。お引取りを」
・・・何故、年が幾つも離れてそうな少年にそんな敬語を使わないといけないんだ。少なくとも俺達は警備兵とかじゃないのに。
「へぇ、そうなんですか」
返してくる言葉に連呼されるように少年からは巫山戯たような呪力を形作っている。
「・・・なぁ、もしかしてさ」
「・・・6人目のカンピオーネがこの国にやって来ていると聞いていますが、もしかしますが御身なのでしょうか?」
そう、友人が聞くと少年は少し、不満そうな顔をしながら
「別に敬語をしなくても良いですよ俺にはこの先に用があります。お仕事お疲れ様でした後はかえって結構です」
「「・・・」」
二人は少し悩んだ結果。
「ありがたきお言葉をありがとうございます。私達はこのまま立ち去りますが何か必要なことがありますでしょうか?」
導き出した答えは下がる。少なくとも目の前にいる怪物に挑むほど自分たちは愚かではない。何よりこちらの方が目覚めが良い。他力本願ではあるが。
「いえ、後の事は俺に任せてくださいビールでも飲んでリラックスしてください」
そう言って6人目のカンピオーネ高橋司郎は二人の大騎士の横を通りすぎる。
「・・・帰るか」
「・・・そうだな、一応結社に報告しておくか」
「・・・だな、俺達以外にも不満の多い奴らが多いだろうしとっとと帰ろうぜ」
人狼と羅刹の喧嘩、いや戦争が始まるんだ。巻き込まれるなんてゴメンだ。と二人は去っていった。
――――突入した俺を待ち構えていたのは先ほど見張りをしていた者と同じくそれなりの実力のある騎士や魔術師が待ち受けていた。
――――が、俺はカンピオーネ、ハッキリ言って何処ぞの冷蔵庫風に言えば数匹の蟻が恐竜に勝てるものかと騎士の振りかざす武具は掠りもせず魔術師の魔術も俺の限定的の対魔力Aランクによって通らないから文字道理蚊に刺されるほどにも感じないのだ。
「悪いけど吹き飛んでもらうぜ!」
即座強風を操作し、敵を殲滅する・・・もっとも、殺してはいないんだが。
もはや強行突破しかないと悟り足を進める。途中同じようにやって来るが同じように強風を作り出し叩きつける。
―――早く、早く、思いが馳せる。俺が今持っている権能達が五月蝿い。
―――特に意思をはっきりと持っている布都御魂が五月蝿い早く己を抜け己で切れ、敵をまつろわせろと。
――――自己視聴が激しい奴らだ。そんなに使われたいならもうすぐ使ってやるから待ってろ。俺は儀式場を探し出しそこへ向かう。
「ここがあの男の部屋なのね!」
・・・何を言っているんだ俺。まぁ、いいや
目的の儀式場は此処なのだろう漂う呪力は計り知れないし霧のようにこの部屋から漂ってくる。
「行くか」
腰から生太刀を抜き扉をXの字で切りつける。
そのままヤクザキックで扉を蹴破りダイナミックエントリーを行う。
・・・突然の出来事に何か反応を示すと思いきや残念ながら誰もそれを咎める者がいない。
周りを見る。まつろわぬ神招来の儀式には3つの用意が必要だ。
まず、一つにまつろわぬ神を現世にやって来させるための橋渡しを行いそして一番負担を掛ける役割を持つ巫女、魔女。の血を引くもの
今回の人柱御一行は儀式の影響かトランス状態で意識が飛んでいるようだ。
次にそもそもまつろわぬ神は神話、または物語をベースとするため儀式にもまたそれに沿った神話、物語を用意する執拗がある。
例えば日本神話なら天照、須佐之男、月詠の三柱を呼ぶ際イザナギを主役とし、この三柱を生み出すために主役に汚し、それを清める。つまり神話、物語をなぞる事だ。
今回ならジークフリードを呼ぶためにニーベルンゲンの歌をなぞる事だ。
最後に祭祀、恐らくこちらも相当負担をするだろうがあれ相手ではなんともないだろう。
神を呼ぶために恐ろしい程の狂気を持ち出すそれこそ狂信者のたぐいだろう。
・・・よく、十字教は聖四文字を召喚していないなと思ってしまう。今ならさておき昔ならそのぐらい普通にやってのけてしまいそうではなるのだが。
・・・そして今回の祭祀の狂人の分類は戦闘狂まだ見ぬ強者を倒したい暴食の魔王。
祭祀の役割をしている老人が俺を見る。その目は獲物を見つけた狩人の目だ。
「誰かね、君は」
分かっている答えを求め最古の魔王は最新の魔王に問いかける。
ようやく星四でマルタが最初に出ました。やっとだよ、無課金じゃあ出にくいのは分かっているけどだけど何故か星五の礼装は出るんですよねハハハゴールデン欲しかったなぁ