あれやこれやとやろうとしても手に付かず幾星霜。
亀のように書きながら恥を捨てて舞い戻って参りました。
取り敢えず頑張って描き終えようと思うので楽しんでいってもらえたら幸いです。
並の術師10人以上の呪力が溜まった突風が突然と消えた。
ドンと直後に鈍く響く音が部屋に響く。
それに遅れて舞い散る砂埃。そこに司郎は居ない。
「フン」
突然と消えた司郎の行方を匂いで嗅ぎつけたのかヴォバンは後ろを向く。
『神速の権能を持っているようだがコントロールもまともに出来ていないとは舐めてくれる』
「煩え、こちとらこの権能使ったのが今日で初めてなんだ―――――だがな」
パラパラと砂埃が晴れ、神速の操縦に失敗し、衝撃で壁にクレーターを作った司郎が立ち上がった。
「男子3日会わざればって奴だこんなの秒も要らねぇ!」
軽くステップを踏みながら再び神速を発動させ人狼となったヴォバンに迫る。
『ふん!こんなノロマを捉えられないと思っているのか!』
常人では捉えてれないスピードではあるが先程に比べればかなりゆっくりしておりヴォバンからすれば狙ってくださいと言っているようなものであった。
・・・・・だがしかし、言葉とは裏腹にヴォバンは強靭な狼人間になった自身の腕では無く距離をとり雷撃で迎え撃った。
300年を生きる老魔王。捉えられる速度であっても油断すれば命ごと持っていかねない相手であった為にそこは冷静だった。
轟!轟!轟!間髪入れずに叩き込まれる雷撃だが、司郎は神速で交わしていく。
そのままあと二歩で断ち切れる距離まで近づいた。・・・・・だが、それは相手も同じだった。流石既存する中で最古の魔王、司郎の周りを取り囲むように雷撃が八つ放たれ包囲する。
(―――――ッ!!)
5発目まで軽やかに交わすが6発目、7、8から迫る速度に緩急をつけられ猟犬のように迫ってくる上、ヴォバンは更にデカイのを放つ気だ。
(―――――仕掛けるか)
神殺しのスペックでも時間をかけてモノにする神速を司郎は前世の記憶にあるあるモノを脳内で想像して対処する事にした。
ーーー前世で何度か乗ったことのあるミッション車をイメージして対処しようとした。
当然イメージを優先するのでクラッチを踏むように遅くなってしまうがそれも予定通り。
速度が下がるのを利用し、狙いをつけ剣を握った右手を奥に左手を伸ばし剣先につけて牙突の構えに入る。
「―――――六ギア!」
神速の全速力で突撃する。雷撃は呪力を固めて対処する。
全身を焼けるような痛みで若干痛いが。・・・・・
「何とでもなるはずだ!!」
神剣から放たれる雷撃と神速が混じって出来た閃光が狼王に突き刺さる。
『ウォォォォォォォ!!』
受け止めきれずその大きな巨体ごと壁に突っ込み次々と破壊していく。
「―――――打つて無しね」
二匹の化け物がバトルフィールドを変えて行ったのを見ながらアリサはため息をついた。
(自信もあった命だって賭ける覚悟もあった。・・・・・でも)
それでも『魔王』の称号を持つ化け物達に比べれば匙でしか無かった。
事前に対策していた狼用の術を物量で押されて追い込まれ偶然通りかかった司郎に助けられ。
公爵に立ち向かえるのは同格の神殺しであるため作戦のほとんどを彼がまとめ、向かうまでの道中でさえ殆ど一人で叩きのめした。
自分に与えられた役割は二つ彼が作った儀式の反動を相殺する結界の死守、儀式が終わり次第囚われた子達を外に待機している所まで誘導するだけ。
実の所結界の死守は司郎が出来るだけどうにかしており、公爵もまた司郎を下した後に待ち構えている本命のために巫女達を攻撃出来ないためアリサはただ目の前の怪獣バトルを前にタダっ立っているだけなのだ。
―――――そして。
「あ〜あ、やっぱりやってるよ」
「!」
場違いなほののんとした声が儀式上に響く。
「どうしようかな神様が出てくるまで待つか、向こうに行くのも楽しそうだなぁ」
神が降臨する間近の修羅場で今日の昼ごはんはどうしようかを悩むような顔をしている背中に剣を背負った金髪の青年。
本来の6人目の神殺しであるサルバトーレ・ドニが、参戦したのだ。
今見ると昔の文がかなり青臭くって首を吊りたくなってしまいます。
取り敢えず原作始まる前で一回終わる予定です。