カンピオーネ! 縁結びの魔王   作:黑米田んぼ

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見ろ621前回から三か月経っている安価なラブコメを書こうとした破綻したプロットの妥当な末路だ。


46話

 ヴォバン公爵との激戦から数ヶ月季節は秋から冬へと向かう10月の終わりになっていた。

 

「――――――んっんん~~~はぁ、終わった」

 10月の終わりのこの時期テスト期間が終わった後、司郎たち生徒に与えられるご褒美、彼らの通う学校創立記念日を合わせた三連休。丁度タイミング良くハロウィンの時期と重なることも相まって多くの生徒はこの休みを存分に満喫するのだろう。

 

「休みどうする?」

「俺はゆっくり寝ているよ」

「俺は溜まっていたゲームを進めるよ」

 周りにいるクラスメイトに予定を尋ねる司郎。

「そう言うお前は『彼女達』と過ごすのか?」

「――――――ぅっ」

 藪蛇を突いた。と認識した司郎、だがもう遅い。

 

「彼女が3人もいると大変だなぁ。この恋愛ブルジョワ野郎!!」

「うわ止めろ組みつくな関節技かけようとするな!」

 クラスメイトの一人が司郎に組みつき技をかけようとする。

「ぜってぇ背中刺されるぞ。何でうまくやっていけるんだよ司郎」

「こ、こっちにも色々とあるんだよ」

「可愛い幼馴染にスタイルのいい大和撫子と金髪美人とかテメェはラノベ主人公か」

「あだだだだ、ま、まぁ、3日あるんだ。一人1日付き合えば何とかいけるはずだ」

「お前ほんと刺されるぞ」

「そうならないためにも甲斐性を磨かないとな。まぁ、槍で刺されてもそう簡単に死なないさ」

「それはお前ぐらいだ。普通はいい船に乗っているぞ」

 関節技から脱した司郎の言葉に裏の関係を持つクラスメイトは呆れるしか無かった。

 

「ようアリサ、テストどうだった?」

 ヴォバンとの激戦から暫くして司郎達の学校に転校してきたアリサに声をかける。

「そんなに大したものじゃあ無かったわ。黄昏の十字結社の幹部候補として勉学はしっかりしているから。強いて言えば国語かしらやっぱり言語が違うと大変ね」

「あー、まぁ、そうだな漢字とかもそうだがちょっと日本人でもキツいんだよな」

「そう。所で次の休みは三連休よね1日でいいから付き合ってくれないかしら?」

「構わないが1日でいいのかよ?」

「あら、Ms東屋やMs清水にも相手する時間が欲しいくは無いと?」

「うぐっ」

 黄金の髪を弄びながら現代の戦乙女は司郎をからかう男女の関係は司郎よりも社交界に出ているアリサの方が上なのだ。

 

「お〜い司郎。テスト明け祝いに遊びに行くけどお前は?」

 クラスメイトの一人が声をかける。

「悪い、今日親が帰ってくるから辞めとくわ」

「ご両親は出張しているの?」

 疑問に思ったアリサが聞いてくる。

「ああ、二人とも俺が手にかからないから海外への長期出張で家をよく開けるんだよ」

「寂しくはないの?」

「いや特にそんな訳だから帰ってくる日ぐらいはなって」

「そう。ならデートプラン楽しみにさせてもらうわ期待しているわよ神殺し様」

「・・・・・」

 その言葉を聞いて司郎は頭を抱えた。

 

「まぁ、時間はあるからスケジュールを立てればいいか」

 学校からの帰り道にそう呟く司郎。彼の考えている事を知った人間がいれは捨てられるか、再び刺されるぞというのだろう。最も神殺しは腹に槍を刺されても死なないので気にするべきではない。

 

「ただいまー」

 両親がいるので玄関を開けるのに鍵は要らなかった。

「・・・ん?」

 司郎の目に映る玄関の光景。見覚えのある両親の靴そして。

「客がいるな」

 カラフルなカラーリングで女性用なのは見てとれるが妙にデカい山歩き用の靴なのが司郎には疑問だった。

 山歩きが趣味な知り合いがうちの親を訪ねたのかと最初は考えたが司郎はふと思い出した。

 山ではないが荒道を歩くような人物を司郎の知り合いが一人いたことに。

 

「いやいや、あいつが来る訳がつうか住所・・・分かるか」

 今や司郎は国一つやすやす滅ぼせるカンピオーネの一人、その上少し前にヴォバンとドニとの大激戦を繰り広げれば名のある魔術結社で情報社会である現代なら簡単に司郎の住所を調べることなど動作もないだろう。

 

「いやまさか」

 両親のいる居間に足を運ぶ。

 

「母さん・・・・・マジかよ」

「あら司郎お帰りなさい貴方こんなに可愛い子が訪ねてくるなんてほんと罪な男ね」

 父親は別の部屋にいるのだろう居間に母親と。

 

「――――――やぁ、シロウ2年ぶりかな久しぶり僕の事覚えてくれているかな?」

 ボーイッシュな銀髪のショートヘヤーの少女が微笑みながら問う。

 

「・・・流石にあの一件を忘れてなんかいないよ。久しぶりだなウィン」

 

 白枝騎士団の大騎士にして今を生きる現代のドルイダス、ウィン・マクガヴァンが2年の時を超えて司郎の前に現れたのだ。

 

「何の用だよ?」

 上手いこと母親からの質問から逃げ切りウィンと2人っきりで話す司郎。

 神殺しになったから会いにきたならもっと早く会いに来るはずだなら何故?と疑問に思う司郎。

 

「どんな用かだって?うん、それはそうだね。顔は知れているとは言え今更カンピオーネになったからって会いに来るのはどうかしているよ。ーーーでもね」

 付き合いやすく親しい女友達のような空気を纏っていたウィンの空気が変わる。

 

「2年前君と一時的に機能停止させたドルイドの遺跡が動き出そうとしているんだ事と状況を考えて一緒にきて欲しいんだシロウ」

 

 その真っ直ぐに思いを告げるウィンのその瞳を見ながら司郎は思った。――――――とんだハロウィンになりそうだと。




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