4話
「起きてお兄ちゃん!朝だよ!起きてお兄ちゃ「うるさい」」
ポッチと目覚まし時計を止める。一年前に友人からもらった物だ。・・・いつもの事だがアイツは何処でこんな物を手に入れてくるんだ?
「はぁ、面倒な」
うちは家族の付き合いがどちらかと言うと薄い家庭だ。
別に冷め切っている訳じゃない、俺の両親はどちらも出張の多いサラリーマンで中学頃から盆正月しかゆっくり話す機会が無い環境だ。
最もこっちは転生者、基本的な生活は普通に出来るしこの三年間料理のレパートリーが増えた。気楽でいいしな。
最もこれが出張を増やした原因なのはお察しのとうり。
一人寂しくボッチ飯はいつもの事、悪くはないむしろ気遣いが無くてよく友人の避難先になっている。
今日の朝食は焼いたベーコンとスクランブルエッグだ。
焼いたパンに乗せ思いっきり噛り付く。
こんがり焼かれたベーコンがジューシーで良い。ふんわり甘い卵が良い!
「パンが旨い!」
空気も旨い!
「うん、一人でネタに走っても意味は無いな・・・行くか」
前日に準備を済ませている。魔王と言っても本業は学生、勉強である。
学校は老後前の最後の自由時間と言うしな、楽しんでいくか。
「でも暑じぃ」
少し関係ない話であるが俺の通う学校は小中高一貫勿論飛び入り参加はあるが。
現在俺は自分のクラスである1年B組みの自分の机で伸びていた。
オオクニヌシ、タケミカヅチの死闘から4ヶ月、今は7月つまり夏真っ盛りではあるが生憎身の回りの温度操作が出来ていないこの4ヶ月神様はおろか神獣すらぱったり無くなった。
気楽で良いと言えば良いのだがこうも長い期間神様関連に引っかからなければこう権能の発展も掌握も思うがままにやれない。
「もっともトラブルがあるかと言えばそうじゃないけどな」
振り向く、そこには黒髪の少女が居る。
「どっ、どうかしましたか!?何か変な目で見てどうしたのですか高橋さん!?」
東屋早苗、4ヶ月前タケミカヅチとの死闘の際に仲良くなった子だ。
あの後とっとと実家に戻りその後は何も無かったのだが、高等部一年生の始業式に転校して来ており唯一の知り合いである俺に良くくっ付いて居たため俺は恨み(男子)を買われている。
別段この子にどやかく言う気はない。
転生者と言う存在であるが前世は17、現在魂年齢33歳と言っても肉体に魂が引っ張られているため柊四四八の用に精神年齢同年代よりかは大人である事は紛れも無い事実であるが別に同年代の子を好きに思うし、実際の所恋愛もしたいしもっと青春したい事もある。
勿論彼女も同じだ。普通に可愛いし、巫女服で分からなかったが制服などで分かったのだがその胸は豊満であった。中々だと思う。
ただ、原作カンピオーネを見ている性か何か裏がある気がする。
連中はこっちを祭り上げる腹で居るのはこっちから見ても良く分かる。
何時上層部たとえば四家の連中が変な事を企んでいないか分からない生憎とこっちはペドフェリアの趣味はない。
そろそろこっちがどんな王様なのかはっきりしておく必要があるのだと知っているけど具体的にどうするのかまだ決まっていない。
同日とある寺。
其処は日天を仏とする寺であった。
そんな寺に太陽から真っ直ぐに飛んでゆく物体があった。
それは戦車それも大昔の馬が引く戦車であった。
戦車が寺に着いたとき乗っていたであろう一人の男が降りた。
ここに人が居たら間違いなくインド人と答えるだろう、だが今は住職も居ない。もぬけの空であった。
だからであろうか、後にまつろわぬ神が降臨したのだと知るのが遅くなったと。
「ふむ、体の調子は問題ないようだ。顕現はしっかり出来たようだ」
男は何とでもないようにそう呟くと
「ほう、この国にも神殺しの気配を感じるぞ・・・面白い!」
彼は誇り高き英雄しかしそのまつろわぬ性は恐ろしいまでに武人として突きと通っていた。
「神殺しと武を競い合う。良いだろうこれも一興、他の神々と争うのも良いが我らと神殺しは古より争う者!ならば神殺しの首を得るのはオレとしても本望!」
「正々同道かつての様な姦計が無い一騎打ちになる事を我が父に祈ろう!」
黄金の鎧を翻し再び戦車に乗りその地をさる。
神殺しとまつろわぬ神が対峙する時は近い。