カンピオーネ! 縁結びの魔王   作:黑米田んぼ

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7話

今更だが俺たちの住む街。雲集町はN県にある大きな街だ。

 

雲集とは雲のように人が集まる事を指すもので、その名のとうりで人が多く集まっている街で人が多ければ多いほど発展するそれが現代社会の真実だ。

 

・・・まぁ何を言いたいのかと言うと。

 

(誰も気にもとめない?)

昔懐かしい場所であるこの山だが昔と比べて少し人の手が入っていたためもっと奥に行く事になった。

 

ここまで来るのに何故か誰も俺たちに反応しない。

俺だけならいい。しかし、インドの英霊カルナは生まれながら持っている決して壊れない不滅の黄金の鎧を着ている。どう見ても不審者だ。110待ったなしの格好なのにこれは可笑しい。

 

(気配でも消しているのだろうか?)

もしそうなら奴は相当な達人なのだろう弓の腕と鎧そして意思が奴の怖いところだが他にもあるのだろうか?どちらにしよ警戒はしておこう。

 

 

 

「すまないなこれでようやくお前をあの世に送れる」

「そうか、言いたいことはそれだけか?」

「ああ、だから」

「ああ、そうだな」

 

小さいことに気にしては意味が無いだから。

 

「「いざ尋常に、勝負しようかぁ!!」」

ここに神殺しと英雄の戦が始まった。

 

 

 

「・・・な、何これ、あいつこっ、こんなことって」

二人を追跡した彼女の目に映るのは普段彼女が思う常識とは程遠いものであった。

 

黄金の鎧を着込んだ男が矢を引くと全て砂となった。矢の持つ熱は回りの温度を遥かに超えていた。それも一つや二つではない百を超えるものであった。

それを前にしてなを健全とし一振りの剣を抱え男に特攻する少年・・・彼女の良く知る彼はそれを物ともせず落としていった。

 

「昔からあんたの事知っているつもりだったけど・・・」

 

一体何処でこんな異常事態に足を突っ込んだのだろう?そう思う亜衣であった。

 

 

 

(っち、ランサーの時の奴しか知らなかったが流石にやるな)

一つ一つの矢は全てが異常なほどの熱量を持っておりこれで地熱発電が出来るのではないのかと思えてくるほどだ。

しかし、降り注ぐ矢を彼は相棒である神剣で落とす落とす。これではジリ貧だ。

 

「ならこれでどうだ!『風よ集え!竜巻となれ!』」

 

風の渦が集い幾つもの風の渦が纏まり大きな竜巻となっていく。

 

「ほう!それで俺の矢の進路を防ぐ気か?その程度では無駄だぞ「当たり前だ」!!」

出来上がった竜巻と共に突っ込む俺即座に風除けの術をかけ距離を詰める。

 

ガキィン!!当りはした、・・・しかし。

 

「ちぃ!硬い!「ぼうっとしている場合か?」はっ!」

ドガァ蹴りを入れられ飛ばされる俺。

 

「がぁッ!、っちっ畜生やっぱりテメェ相手では一番脅威なのは鎧か」

 

「ふむ、確かに我が父の鎧は戦いを少し無粋にする事がしばしばあるがその程度でまいるほどではないだろう?」

 

「当たり前だ!行くぞ布都御霊!『我は雷撃を表す剣如何なる物も我に切り裂けぬ物無し!』」

聖句を唱え手に持つ布都御霊はその表面がバチバチと音を立てていた。

 

一瞬カルナはしかめっ面をしたやはり雷は嫌いか。

 

「なるほど雷神の剣か良いだろう我が鎧に何処まで匹敵するか見ものだ。

 

確かにそれは面白そうだがしかし、俺の狙いは鎧じゃない。そのむき出しの首だ。

 

あの鎧は神々ですら破壊は不可能に近いと言われているしかし生身は別だ。

インドラは子供のために変装し鎧を奪い取った。この時カルナは自らの手で鎧を引っぺがしたのだ。皮膚に張り付く鎧を小刀、ナイフで取り外しそれを見てインドラは一撃しか使えぬが当れば必殺の槍を与えた。

 

そう、鎧さえかわせば良いんだそのむき出しの皮膚に剣をつき立てればあの世の門だって効く可能性が出てくる。今やっても不死鳥の如く飛んで逃げたりチャリオットで飛ばれるのがオチだ。

 

だから。

 

「ウオオオオォォォォ」

振るう振るう。振れば雷の斬撃が舞う。それでまずは遠距離戦だ。

 

しかし、それをカルナは鎧で受け止めるだけだ。・・・まったく効いていない。

「ふん、神剣の権能を使ってもこの程度か?それでは失望するぞ神殺し」

 

そりゃ失礼、何せこれの性能はまだ調べていてね!

 

「斬撃が無理なら雷だ!『雲よ集まれ雨となれ』」

雨よ降らせそれに呪力を入れる。

 

「ッ!」

・・・ん?何だ微かに奴の顔が歪んだぞ。

 

「『刃に切られれば雷に当ると思え。雷に当れば刃に切られると思え。』布都御霊!あれに雷を落とせ!」

『了解!』

ならば試しに呪力を高め雷を落とす。

 

「っち!『我を運ぶ駿馬よ暗き空を照らしたたまえ』」

唱えると多くの七つの馬がやって来て空を晴らした。

 

しまった、だが奴の不死性は分かってきた。

 

 

 

「・・・見事だ」

「何?」

「手探りとはいえ少々遊びすぎたようだ」

そう言うと奴は一本の矢を取り出した。光輝く矢だ。

 

(ッ!)

第六感の警告が鳴り響くこの矢。危険過ぎる。

 

(先手を・・・無理だ離れている迎撃・・・これも無理だ)

 

「手向けとしれ神殺し『父よ天高き我が父よ全てを生かす光を与える我らが父よ。今宵はその光を持って怨敵を焼き尽くす死を与えたまえ』」

 

「ッ、うわあぁぁぁ」

走る走る走る逃げろあれに当ったらまた。

 

(死ぬ、もう嫌だあんな物はもう)

 

オオクニヌシの時と打って変わって逃げ出す司郎。これから放たれる矢はそれを余りにも越える物だったのだ。

 

「逃げ場など無いぞ神殺し!『盟約は来たり今こそ、その光で幕を閉じよう!』」

 

「うおおおおぉぉぉ」

小規模の嵐を起こしても矢は止まらない防壁を作っても障子の様に破れていく。

 

 

 

ドギャァァァァン。矢が直撃し一体は焼け野原へとなってしまった。

 

この時一本の剣が飛んできたことは誰も知らない。




負けました。はい、ものの見事にだってカルナさんだもんねしかたがないよね。
因みに本当はタケミカヅチにも負ける予定だったのですがめんどくさくなり止めました。
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