カンピオーネ! 縁結びの魔王   作:黑米田んぼ

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8話

「んっ、あれ何とも無い?」

記憶が正しければ俺はカルナの矢をくらってそのまま。

「崖辺りに落ちていったんだったけ?・・・でもなぁ」

恐らくあれは最後の王が使っていたスーリヤの矢を限界まで高めた物だろうくらえば死ぬだろうインド神話の神々はとんでもない超兵器を扱うあれもその一つだろう。

なのに何故何とも無い?

嘗て死を体験した自分にはその恐怖が心の奥底に染み付いているならばあの感覚+想像を絶句する火傷を体験するはずだ。何故?

 

「説明しよう!」

「へっ?」

振り返ると見覚えある姿。

 

「ドーモ、パンドラサン」

「いや、何でカタカナ?」

「ちょっとした悪ふざけですよ・・・それであなたが居るって事はまさか」

「そうよ、あなたは死んだのよ。おお、シロウ死んでしまうとは情けない!」

 

・・・原作でもこんな事を言っていたな。

 

「でも良かったわねぇ。死者蘇生の神具持っていてじゃなかったらそのまま死んでいたよ」

 

「いやそもそもここにいる時点で死んでいるのでは・・・もしかして生太刀?」

 

「正解!!」

ピンポンピンポンとクラッカーが飛び交う。・・・カオスだ。

 

「でも流石に次あれをくらったら今度こそゲームオーバーだから気よ付けなさい。それと」

一呼吸置いて。

 

「あの鎧は確かにあなたの考えているとうりの物よあなたはあれの対策の為に編み出している術式確かに効くでしょうけどその前にやられるわ。だからもう一つあれば良いの」

 

「その何かは?」

 

「教えないわ。自分で考えてね。・・・でもそうねぇ。一つ言うわ。前の戦いを思い出しなさい。助言はそれだけよ」

 

「それだけ?」

「それだけよ。あともう直ぐ覚めるから頑張って!義母さん応援しているから!」

 

そうして視界が暗転してきた夢から目覚める時が来たのだ。

 

 

 

目が覚めると馴染みの顔が見えた。

 

「・・・何でここに居るんだ、亜衣?」

居るとしたら東屋だと思っていただけにコイツの存在は予想外だった。

 

ふと、辺りを見回す。どうやら川落ちして流されたらしい自分で言うが運が良いな俺。

 

「なっ、何ってあんた随分前から調子が可笑しかったしさっきだって知らない男と殺し合っていたじゃん!」

 

っち、流石に馬鹿ではないって事かこれでも年はとったつもりなんだけどなぁ。

 

「分かったよ俺の負けだ」

これ以上は隠しても意味が無い。

 

「話せば長いようで短いようだけどな」

カンピオーネの事まつろわぬ神の事などのこの4ヶ月を説明した。

 

 

 

「・・・あんた、昔から変わっていたけど更に輪をかけて変わっていたよね」

「・・・言ってろ」

そう、コイツは俺の秘密を多く知っている。 即ち。

「前世の記憶持ち何て馬鹿げた人間何てね。体は子供頭脳は大人じゃないのよね」

 

「・・・耳が痛いな」

そう、余りにも間抜けなミスを犯しコイツに俺が転生者と言う事実を教えてしまったのだ。

 

・・・ああ、今思い出しただけでも悔やむ。我ながら馬鹿だったなぁと。あと傷薬が染みる。・・・これでもオオクニヌシの権能使って即効性の霊薬に作り変えたんだけどなぁ染みる。

 

(それで、どうする主?)

脳から直接声が届いてくる。

(布都御霊か、どうするもこうするも完治したら直ぐに奴を倒す)

(ほう、それは己(おれ)にとっても喜ばしい)

・・・どうやら『鋼』の神剣考える事はどいつもこいつも同じらしい。

(だが、問題はあの鎧だ。あれをどうにかする方法は編み出したがやる前にこっちがやられる)

 

(であろうな、では己を使うしかないではどうする?)

・・・コイツの言いたいことは分かった。だが。

 

(制御できるのか?)

(戦闘中では無理だな。呪力はともかく集中力の問題だ。この四ヶ月ひたすら己を振り続けていても、始めて別のことに応用するのは無謀も良いところだろう。一人では無理だ)

 

「・・・無理か」

「・・・無理って?」

 

「・・・奴を・・・カルナを倒す作戦さプランは出来ているんだ」

「じゃあ、やれば良いじゃん」

「・・・人手が足りない、俺一人では無理なんだ」

 

ははは、こりゃ酷いな一人では俺に勝ち目があるかが無いとは。

 

・・・こんな相手でも他の神殺しは成し遂げるのだろう。

まったく、つくづく俺は神様に愛されていないらしい。もし俺の転生が神様転生なら状況によってはその神様相手に戦って権能ごとその命を簒奪してやりたいのに。

 

「・・・そう、一人じゃあ無理なんだね」

「ああ、一人じゃあな」

今すぐ降りて他の人間にも手を借りよう。最悪あの『猿』を餌にして中国の魔王に強力を・・・

 

「私じゃあだめ?」

 

・・・何?

 

「ッ、おい、お前まさか」

そう、言おうとした瞬間。

 

「私と司郎でアイツをやっつけようよ」

 

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