ソードアート・オンライン 〜黒い悪夢〜 作:Hiroto115
ALO アインクラッド 22層
リトルネペント達との戦闘を終え、俺は
また同じようにテストプレイをしていた場所で目覚めた。しかし、俺がリトルネペントと闘っていたことは比嘉さん達には知られていなかった。
まるで、一瞬の夢でも見ていたかのように…。
「なぁ。ユイ」
「何ですか?パパ?」
ユイに全てを話したい、そんな衝動に俺は囚われた。あの黒く青い眼を持つやつのこと、そいつに会うたびになぜかsaoの場所が再現されているところに強制転移されること。そして、俺の罪について。でも、これは俺だけが背負うべきものなのだ。
それが俺の罰なのだ。
「いや、やっぱりなんでもない…。」
「パパ?」
ユイが寂しそうにに目を伏せる。
「いや、その…決してユイが頼りないとかそういうんじゃないぞ!?
これは俺だけが…」
「いえ、わかっています。でも、これだけは憶えておいてください。私はいつでもパパの力になりますよ。」
まるで捨てられた子犬のような目でユイは言った。
そんな目をされてしまっては此方が折れるしかない。
「はぁ…。わかったよ、ユイに頼みたいことがあるんだ。」
俺は「黒いやつ」についてだけユイに話した。黒い影のようで、青い瞳を持つこと。そして、そいつについて調べて欲しいということ。
「黒い影に青い瞳…ですか…。まだそれじゃ情報が足りません…他に何かありませんか?」
「他に、か…」
あいつに会うときは必ず、自分の過去に関係したこと。しかも、できれば思い出したくないことばかりだ。
そう、まるで”悪夢”を見ているように…。
そこまで考えた末にあるキーワードにたどり着く。
”悪夢”
人が自身の記憶の断片から作り出し、己を傷つける。
あいつと深く関係したものなのではないだろうか。
「悪夢…。あいつが現れるたびに俺はそれを見てる気がする。」
「悪夢、ですか…わかりました。調べてみます。でも、少し時間がかかってしまうかもしれません。1日あれば最低限の情報を集められると思います。」
「わかった。ありがとな、ユイ」
優しく娘の頭を撫でる。
うちの娘は胸を張って、
「パパのためなら何でもしますよ!」
と力強く言った。
それを微笑ましくも頼もしくも思いながら俺は確信していた。
ユイの情報収集によってやつの正体がわかったとき、俺はまた己の過去と向き合うことになることを。
桐ヶ谷和人にsaoのキリトが残した最後の試練。
この試練を乗り越えてこそ、saoの過去を振り払う第一歩になると信じて俺は過去と向き合う決心をした。
ダー…じゃないし、黒いやつの正体は一体なんなのか!
そして、この作品はどうなってしまうのか!
わかりません。