魔法少女リリカルなのはStrikerS IF 魔法と鍵と転生と剣   作:黒須紫苑

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プロローグ:老人は席を立つ

闇の書事件から十年。

 

 

 

 

 

 

 

三人の大人となった少女達と、剣を持つ大人となった少年は、新人たちに期待を寄せていた。

 

 

 

 

 

 

 

鍵を持つ大人となった少年は、次元の海を飛び回り、世界に害をなす者を退治していた。

 

 

 

 

 

 

 

闇を抱える、大人となった少年は、未だ救われず、闇に生きていた。

 

 

 

 

 

 

 

己の無力を呪った、大人となった少年は、遥か彼方で一人、着々と力を付けていた。

 

 

 

 

 

 

 

そして、大人から老人となった一人の男は……。

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「そうか、ついに始まるのだな。」

 

 

完全に白髪だけとなったしまった頭髪の男が、通信端末で誰かと会話をしている。

 

 

「恐らく、これがわたしの最後の仕事になるだろう。」

 

 

何かを悟ったかのような、彼の目は、ある者には安らぎを与え、ある者には畏怖の念を抱くであろう。

 

 

「なに、そんな失敗はせんさ。少なくとも彼を救うまで、はな。」

 

 

白衣を着た彼の名は、日本名 茅場 晶彦。

 

またの名を、ヒースクリフ。

 

しかし、彼は本人(オリジナル)ではない。

 

本人(オリジナル)の名と姿と頭脳を神から与えられただけの、全くの別人(オリジナル)

 

 

「あぁ、分かっている。二日後、グラナガンで会おう。十年分の積もる話もある。我々が開発した新兵器を手土産に、色々話そう。」

 

 

嬉しそうに微笑む彼の姿も、もはや老人そのものだった。

 

 

「なに、心配は要らんさ。兵器といっても、小型だからね。新兵器の詳細? 君はとある十代目の物語を知っているかね? それに出てくる兵器を元とした、全くの別物(オリジナル)だよ。」

 

 

机に置かれている小さい正六面体の箱を眺めながら、やさしくつぶやく。

 

 

「ん? あれは君が教えてくれたのだったか。すまないな、肉体面は老化を抑えられても、やはり脳の老化は抑えられないようだ。」

 

 

その時、ノックをする音が聞こえた。

 

 

「ふむ、そろそろ時間のようだ。また二日後に会おう。キリト君……、ん、そうだったね。もう君はキリト(借りた名前)では無かったな。また会おう、大輝君。」

 

 

「団長、そろそろお時間ですが。」

 

 

「あぁ、今行くよ。それと、団長というのはやめてくれたまえ。もう、君が団長なのだから。」

 

 

「いいえ、貴方は私にとっての永遠の団長です。」

 

 

「……。まぁ、いいだろう。」

 

 

そうして、老人は(スタートライン)立つ(発つ)

 

 

最期の仕事を全うせんと。




基本的に、この作品は、息抜きみたいに書くつもりです。
やりたいことをやるだけの、ご都合主義小説ですが、読んでくれたら、嬉しいです!
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