萃の一。宴会するのはいいけど僕を巻き込まないでくださいっ!?
戻ってきた春も段々過ぎ行き、花も結構散り始めているが今日も今日とて宴会である。名目は花見。いや花見っていうか幻想郷の住民の大半は団子派だと思う。
そんなことはさておき、よくもまあ飽きないものだな、とここまでくると感心してきた。だって大体三日おき位で誰からともなく神社に集まり出すんだよ?僕が異変解決してから。最初は異変解決記念でー、そのあとはゆっくりお花見しようってことになってー、更にそれ以降は最早理由なんて無かった気がする。名目はお花見。
まあでも平和なのは良いことかな……?なんて思っていた、次の宴会が三日に迫ったある日の昼下がり。紫様に呼ばれた。
「お呼びですかー?」
「うん、待ってたわ」
ノックして問いかけるとドアが開き紫様が部屋に招き入れてくれた。机の上には本が置いてある。読書でもしていたのだろうか。
「玲亞、貴方に私の式として頼みたいことがあるの」
「何でしょう?」
私の式として、ということは結構真面目な仕事なのだろう。少し緊張しつつ、次の言葉を待つ。
「最近宴会ばかりしていて、おかしいとは思わない?」
「え、いや別にどうも。幻想郷の人って本当に宴会とか盛り上がることが好きなんだなーとしか思ってなかったです」
「……宴会をするごとに、徐々に妖気が高まってきていることには気づいてる?」
「すいません宴会の後半の記憶が無いんで覚えてないです」
「あー……毎回酔ってるものね、物凄く」
紫様とか藍さんとか橙ちゃんに迷惑かけちゃうから嫌なんだけど、断るのもアレだし飲まされちゃうのもしょうがないよね。そして結果酔い潰れて記憶が飛ぶっていう。そこでふと自分が酔ったときの状態が気になったので紫様に聞いてみる。
すると何故か頬に手を当てて少し戸惑った様子だったが答えてくれた。
「その……すごいわよ、色々」
「色々!?色々ってなんですか!?」
「あととても積極的ですわ……」
「え!?」
な、なんで何かを思い出したかの様に頬をポッと顔を赤らめながら僕の方を見てくるの紫様!?なに、どうしたの!?
「あ、あの、それはどういう事なんでしょう」
「で、話は異変のことに戻すけど」
先ほどまでと打って変わり真剣な表情で話を戻した。然り気無く流されたけどあの話は結局何だったんだろうすごく気になる。
「犯人の目星はついてるけど多分簡単には出てきてくれない子だからどうにか引っ張り出さないといけないのよねぇ」
「はあ、そうなんですか」
「その子は多分強そうな子に惹かれると思うから、玲亞には自分の強さをアピールしてきてほしいのよ」
「……ちなみにどういった方法で?」
この時点で大分嫌な予感はしてました。そしてそれは正解でした。
「道場破り」
「……え?」
「もとい、幻想郷全住民の打倒」
「え、それは……」
(R18的要素も)ないです。