ということで突然の永夜抄編です、はてさてどうなるのか……
永の一。初秋の夜には偽りの満月
暑さ寒さも彼岸まで、とは言うもののまだ結構暑いなー、なんて全力で団扇を扇ぎながら思う。扇がれている紫様は、気持ちよさそうな顔をして月を眺めていらっしゃる。
「玲亞ありがとう。でも別に私、暑さも寒さもあまり気にしないからそんなに扇がなくてもいいわよ?」
「え、団扇とか持つと思いっきり人を扇ぎたくなりません?」
「人を煽りたくはなるわ」
「それはいつもの事でしょう」
雑談を済ませて、今度は藍さんをパタパタ扇ぐ。お団子を食べながらありがとーと間の抜けた声が聞こえた。次は橙ちゃんを扇……ぎたかったが、今日はお出かけしてるようだ。むむむ。
「玲亞、ちょっと来なさい」
「はい?」
膝の上を指さしてそう言う紫様に戸惑いつつ、じゃあ失礼しますといって座る。もたれかかろうかとも思ったけどそれは流石に不味い、と前傾姿勢を取る。
「あれを見てどう思う?」
「はうっ!?」
耳元!耳元で囁かないでくださいっ!と思ったが、そんな事よりも重要なのは、今僕が密着して抱き抱えられていることである。僕どんだけちっちゃいんだよ。確か20センチくらい紫様より小さかったかな……?っていうか感触が……
「こうしてると懐かしいわねー、昔はよく藍もこうやって膝の上に乗っかってたものね」
「今では乗せる側ですけどね」
ふふふと笑いあった二人。まあ冷静に考えると家族のスキンシップみたいなものなのだから変な事を考える方がおかしい……の……かな……?
「で、どう思うの?」
「何をですか?」
「だから、月よ」
紫様が指さした満月を見て、何だそのことかと納得した。
「おかしいですね」
「おかしいわよね」
「何かこう、気持ち悪いっていうか……輝いてないっていうか……」
「私には普段より輝いて見えるわ。だからこそ怪しいの」
光は昏い闇を隠すための物だもの――なんて胡散臭いことをいって、紫様は立ち上がった。膝の上に乗ってたんだから、急に動かないでほしい。
「じゃあ行きましょうか」と紫様。
「何処へですか?」と藍さん。
「本当の月を探しに、よ」
「それだけ聞くとちょっと哲学的ですねー」
「むしろ天文学的だと思うわよ?」
意味が変わってきそうだなー、なんて思ってたら紫様が隙間を開いた。
「藍、霊体化して着いてきなさい。玲亞は出来ないからそのままでいいわ」
「分かりました」
「あの、だから何処へ……」
質問には答えてもらえないようで、紫様は胡散臭げに、しかし妖艶に僕の手を引いた。
「夜の
霊体化っていうのはアレです。fateでサーヴァントがなれるアレです(適当)
式神を所有物と考えた場合、被せてる式とは別に媒体としてるお札があるのではないか、と。緋想天やら萃夢想やらでスペカになってましたし。永夜抄だと低速ショットで藍しゃまがぐるぐるぐるーって敵ホーミングしてましたけど何か半透明でしたし、よく分かってないけど霊体化出来ることにしました。霊体なら攻撃出来ねーよ的なツッコミはやめてください←
この話が短い代わりに、今度からは更新ペースを出来るだけ上げます。今後ともよろしくお願いします!