ジリリリリリリ…………
「…………ん、」
リリリリ……バン!!
けたたましい目覚ましの音で俺は目が覚めた。 どうやら服を着替えてない様子から昨日帰ってからすぐに寝てしまったみたいだ。
そうか、疲れてたんだな俺……とか思いボリボリと頭をかく。
「……………はあ、二度寝するか」
まだ眠かった俺はまた布団に潜った。
……………………
次に目が覚めたのは昼を回った午後3時頃だった。 こんなに寝るのは久しぶりだ。 なぜかって向こうではあの2人が朝早く起こすことを義務づけていたから二度寝なんてさせてくれなかったからな。
「さて、行くか」
十分寝てスッキリした俺は着替えてパズドラ界へと続くワープゾーンに立ち白い光に包まれた。
……………………
「やあ君たち元気し…「おそーい!!!!」」
ベチン!!
「ぶべら!!」
ワープして2人に声をかけようとした俺はエキドナの尻尾に顔をビンタされて吹っ飛ばされる。
「いってえな! なにすんだよ!!」
なぜ吹っ飛ばされたのか全然わからなかった俺は少々キレ気味になる。
「ダンジョンなんていつでもいけるから少しは我慢しろ!」
そんなやりとりを行く前にしていたことを思い出した俺はエキドナに食ってかかる。こんな口をきいたのは初めてで何されるか分からなかったので少々後ろ気味になったのだが
「…私のことは別にいいのよ、ただ…」
エキドナは正反対に声を小さくしてワルキューレの方を見る。
それにつられるように俺も目をやる。
「あ、マスター…おかえりなさい!……グスッ」
うずくまっていた彼女は涙を拭いてスクッと立ち上がり俺のところによってきた。
「……この子昨日の夜から『マスターが帰って来ない…どうしよう』ってずっと泣いてたのよ。 私が励ましても聞く耳を持たないし本当に大変だったのよ」
「…ごめんなさいエキドナさん、迷惑かけて…」
「ん、いいのいいの気にしないで! 大丈夫だから」
「でも……」
「そうそう、許してくれてんだからいいじゃねーか」
「あなたがその張本人なんですからね! 少しは反省してください!」
ワルキューレは少し怒ったような顔をして背を向けて向こうにいこうとした。
「ワルキューレ」
俺はワルキューレを呼び止め、歩み寄って頭を撫でる。
「!!!!! んっ、////////」
ワルキューレは急に触られて一瞬ビクッとしたが顔が和らいで気持ち良さそうな顔になる。
「すまなかった、またこんな思いをさせてしまって」
俺は頭を撫でながら謝る。
「ん///いいんですよ。次からは気をつけて下さいね///」
「ああ」
ワルキューレの顔にはいつの間にか笑顔が戻っていたので俺はホッとした。やっぱり女の子の悲しんでいる姿は見たくないからな。
「さて、ダンジョン行きますか!」
「はい!」
「………」
一段落ついた俺は2人に向かって言った。
ワルキューレは機嫌を取り戻して大きな返事をしたが、エキドナは何やら下を向いてモジモジしている。
ワルキューレが大丈夫だと思ったら今度はこっちか。 いったいなんだ?
「どうした?エキドナ」
「…いや、えっと…その……」
「なんだ、トイレか? だったら早く行ってこい」
「いやそうじゃなくて……その…」
「なんだ、はっきり言えよ。お前らしくないぞ」
「…………私にもしてほしいなー……なんて」
「なにを?」
「さっきワルキューレにしていたこと…」
「?」
「…えっと…こんな風に…」
エキドナは頭を撫でる仕草をする。 もうこの時点で俺は何かは分かっていたが、いつもと違ってモジモジしているエキドナが可愛くて少し意地悪くとぼけてみた。
「それはなんだ?」
「………もういいわよ! さっさとダンジョン行きましょ!」
流石にエキドナも恥ずかしかったのかプイと視線を外して行こうとする。
「ごめんごめん冗談だよ。こうだろ」
「もう!///////」
慌てて俺はエキドナの頭を撫でる。 するとエキドナもまたワルキューレと同じように気持ち良さそうな顔になった。
撫でられるのはそんなにいいものなのだろうか。 男の俺にはさっぱりわからない。
「んじゃ行きますか」
2人がご機嫌になったところで俺は再びダンジョンに行くことを提案する。
「それで次に行くところはどこかしら」
「次行くところはだな…えっとー」
俺は手元のスマホで確認する。
「私たち結構進みましたもんね」
「まあうちらの手にかかればこんなものよ」
「ああ、これだ。[魔王の城]ってとこだな」
「…!!」
「!!!」
と俺がダンジョン名を読み上げた瞬間、緊張の空気が走った。
「ん、どした?」
何もわからない俺は首を傾げる。
「…………このダンジョンは今までのとは全然違う……このパズドラにおいて第一の試練なのよ……以前ここを突破できなくてやめていった人達をたくさん見てきたわ」
「つまり?」
俺は聞き返す。
「…つまり生半可な気持ちではとてもじゃないけど突破できないわ。 あなたにもそれなりの覚悟が必要よ」
「…そういうことか。ならいつも以上に気合いいれていかないとな!」
俺はグッと腕に力をこめた。俺のパズドラ人生もかかってるってわけか。面白い。
「それでこそマスターね。さすがだわ」
「頑張りましょう!!」
2人もやる気に満ちているようだった。
「よし! じゃあ出発だ!」
「「おおー」」
こうして俺たち一向は魔王の城にむかったのだった。
新キャラ男でもいいかなーとか思ってたりします笑
まあまだ決めてませんが笑