【主人公】戦場駆動【喋らない】 外伝   作:アルファるふぁ/保利滝良

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コラボの続き
遅くなって申し訳ありません、最近リアルが忙しいもので・・・




Dirty works 後編

 

キャタピラの駆動音が重厚なハーモニーを奏でる中、それらは現れた

それは人によく似た異形 所々を黒く変色させ、その黒くなった部分は屈強かつ堅く変化していた

それらが一匹や二匹という少ない数であったなら、タナトスの対戦車戦闘の巻き添えになる哀れな存在となってしまったのだろう

 

しかしそれらの異形達は、およそ肉眼で数えきることなど不可能なほどの数でもって現れた

 

戦闘で出来た瓦礫や残骸からゆっくりと歩みだし、次第にその数を増やし、そして、気が付けば信じられない物量となっていた

異形達の一匹が吠えた

その黒い四肢でもって戦車隊やタナトスに襲いかかっていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし死神は右手を上げた そしてその熱風の砲はなぎ払うように異形どもを地獄へと叩き落とす

それだけだった まるで最初からその場にいなかったかのごとくその異形達は消し飛んでしまった

 

 

 

 

戦車の砲塔はひしゃげた タナトスの踵落としは並の重火器よりも威力が高いのである 

超重量級の人型機動兵器は軽く200トンは越す その重さを活かした格闘攻撃は、それだけで弾数無限の武器となる

無力化された鉄の車は、車体の下に爪先を突っ込まれた そのまま、タナトスは足を振り上げる

ぺしゃんこになった上で天高く飛ばされた戦車 重力に従い味方を巻き込みながら地へ落ちる

また戦車の下に爪先を入れた そして足を勢いよく上げる 宙へ飛ぶタンク

砲弾が頭部へ直撃する タナトスの装甲を数センチ抉れるその砲撃 それだけで脅威的だ

頭部装甲を外し、ドクロの頭を晒す死神

戦車の数は多く、打ち負けることも考えられる

だから一気に決めるべきだろう

肩部の装甲が一部分開き、中から砲弾が顔を覗かせた

発射

爆発

ロケットは戦車に大穴を開け、爆発する 空気を入れすぎた風船のように、あっさりと戦車は破裂した

バズーカを向け、撃つ そこにはあの異形がまたもや現れていた 数はそこまで増えてはいないが、なにやら巨人のようなタイプも見受けられた

戦火を感じ取って集まってきたのか、それとも他に理由があるのか

関係はない 死神に牙を剥くなら、その魂を刈り尽くすのみであろう

バズーカの引き金を引き、巨大な個体に直撃させる 弾を直接食らった大型の異形の頭部は綺麗に消し飛び、肉片が散らばる 爆風は周りの小型を巻き込んだ

燃えカスになった小型を踏み潰し、もう一匹大型が躍り出る

その片手には残骸 空気を切り裂く音とともに、投げられた

あえてその投擲に、タナトスはブースターで突き進む

蹴った あたかもサッカーボールのように目標へと壊れた戦車は進む 蹴られた方は、潰された段ボールによく似た姿になった もともと潰されてはいるが

残骸は大型の胸部に直撃した が、その皮膚はよほど堅いのか、飛んできた鉄塊による傷はまったく確認できない

しかし大型は注意を反らした それだけで充分だ

雷鳴が轟いた 否、雷鳴ではない タナトスのガトリングである

凄絶な発射音が次々と鳴り響き、上手い具合に異形の首から上を抉り取る

もともと頭部のあったところから血飛沫を吹き上げ、二匹目は真後ろへ倒れた

その向こうに三匹目 速攻で倒すべきだろう

黒い鉄の巨人の体から、いくつものスラスターが頭を出した 足に近いものから順々に、噴射炎を盛大に放つ

全てのスラスターの火が灯った時、タナトスは空へ飛んだ 背中のブースターも点火、限界までスピードアップ

そして左脚を大きく振った

爪先は、人の姿を辛うじて残した化け物の顎下に打ち込まれた 勢いとタナトスの爪先の尖り具合が、即席の首刈り器となった

筋繊維が引きちぎれると、その頭が明後日の方向へ飛んだ

偶然、後ろを向いて戦車を襲う大型の異形がいた

一瞬、ブースターを吹かす ガトリングを腰の接続部へくっつけ、左腕を引き絞る

フックは見事その背中へ

異形の体が痙攣する 痛みかはたまた驚きか、もしくはその両方か いずれにしろ運命は決した

黒い死神が左拳を打ち込むと同時、パイルバンカーが起動していた 背中の皮膚と筋肉を乗り越え、その杭は心臓へ達していた

引き抜く 血は噴水のように流れ、パイルバンカーに赤黒いそれがこびりついた

倒れ込む異形の怪物

周りにはあと戦車が数台 それと生身の人間

生身と言えど武器は厄介だ 大きな筒を持っていた 彼らの対装甲重火器なのだろう

無論撃たせない わざわざ撃たせる理由もない

歩兵の密集した地点に、右手のバズーカを発射

着弾地点が一気に爆発に包まれた 火薬と衝撃とその他諸々が織り成す破壊の嵐に、兵士はなすすべもなく飲み込まれた もはやミンチという比喩表現もできないくらいの一撃だった

本体から小型自立浮遊砲台を射出する それらはミサイルと機銃を撒き散らし、近場の戦車を攻め立てる

タナトスは、残りを探した

残党は、遮蔽物に隠れようとした 無駄だった ガトリングを持ち上げ、撃つ

盾の役割すら果たせずに、壊れた戦車の山が一挙に崩れ去る 粉塵を巻き上げ、鉄屑へと変身を遂げた遮蔽物

その向こうに、タナトスはヘリコプターを見付けた しかしヘリコプターは飛んでいって、あっという間に空へと逃げ出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらなる異形の増援が現れた それを殲滅しつつ、タナトスは空を見上げた

爆撃機がいくつか、タナトスの方へ飛んできた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辺り一体更地にして、爆撃機を全て叩き落とした頃

死神の傭兵とタナトスが元の世界へ戻れた






「そちらの作品の主人公と共闘させて!」と言ったら、
「いや、こっち歩兵なのでサイズ的に無理です」
と言われて涙目の私


コラボ元のDirty worksを掲載している空薬莢さんは、いつもこの作品に感想を書いてくれてたりするのですが、今回はなんとコラボを向こうから持ちかけてくれました
空薬莢さんに感謝!ありがとうございました!
それと、空薬莢さんと私の共同製作作品が現在連載中です、興味のある方は空薬莢さんの所へどうぞ



これを読んで、「俺もアルファるふぁとコラボしてみたいな」と思った方は、遠慮なく私にお申し付けください、待ってます!

それでは、閲覧ありがとうございました
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