D.GrayMan~聖剣使いのエクソシスト~   作:ファイター

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ふひひ、さーせんw
タイトル18禁みたいでさーせんw


アーサーが如何様にしてアレン♀を知ったか

 

 

 

アレは確か、クロスが弟子を見て欲しいと言ってアジアのどこかに行った時だった。明らかに高級感漂う宿屋に足を踏み入れた。

 

 

 

「よぉアーサー。こいつがアレンだ」

「アーサー・ペンドラゴンだ」

「あ、アレン・ウォーカーです。よろしくお願いしますペンドラゴン元帥」

 

 

 

俺は少し感動していた。D,Gray Manの主人公のアレン・ウォーカーに会えたことに。そして同時に、ひどく脆いものだとも感じていた。余りにも小さい。まるで女の子の様だ。そうか、この子がこれからあの苦難を乗り越えていくのか。

 

 

 

「あっ、えっ」

「ん?あぁ、ごめんね」

「……」

 

 

 

ついつい頭を撫でてしまった。俯いているアレンを尻目に、俺はクロスから煙草を受け取った。窓際まで移動して、ゆっくりと煙草を吸う。今日の天気はなかなかいい。

 

 

 

「アーサー。こいつと戦ってやってくれ」

「……なに?」

「いやな、俺が相手だと近づくことも出来ずに終わるからな。話にならん」

「ひ、酷いです師匠」

「事実だろバカ弟子。俺の弾丸程度、避けて見せろ」

「あんなの無理ですよ!」

「確かにクロスの弾を避けるのは難しい」

 

 

 

うん。難しい。なんだよ音速って。しかも追尾能力があるなんて、どこのリップバーンだ。あれは旦那の全能力値チートがあったこそ勝てた相手であって、間違っても俺が勝てる相手ではない。しかも、弾数は六発。勝てなくても仕方ないね。

 

 

 

「ハッ、俺の弾丸を切り裂いといてなに言ってんだか」

「切り裂いて!?」

「いや、あれはたまたま銃弾の軌道にカリバーがあっただけ」

「それが出来りゃエクソシストは苦労しねぇだろうが」

「す、凄いですねペンドラゴン元帥!」

 

 

 

手を胸に当てて、まるで花が咲いたように笑顔を見せながらアレンはコートを羽織った。

俺がここに来た理由は、アレンの修行に少し付きあって欲しいとクロスに言われたからだ。同じ相手ばかりでは――中距離主体のクロス――LEVEL2以上の近接攻撃に対応できないからだろう。原作では労働力として扱っていたクロスだが、存外。ちゃんと弟子の事を考えてやっているんだな。

 

 

 

「テメェ、何ニヤニヤしてやがる?」

「いやぁ、アレンは愛されてるなって思ってな」

「え、えぇっ!?」

「どういう意味だ」

「いやいや」

 

 

 

 

珍しく、本当に珍しくクロスをからかいながら近場の開けた場所へと移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼を見た感想は、不思議な人。カッコイイ人。師匠に面と向かって啖呵を切れる人。僕の頭を撫でてくれる優しい人。そして、戦闘訓練に入った感想は、強い人。ただひたすらに強く、そして妥協を許さない人だった。彼の、アーサーの剣は真っ直ぐでありながら速く鋭く、そして重い。僕が受け切れる限界を見抜きエクスカリバーを振りかざしてくる。なんとか受け切っていたのだけど、後でクロス師匠に聞くと例えイノセンスで鋼鉄を誇る左手でも真っ二つになるそうだ。

 

 

 

「うぅっ。やっぱり訓練になると厳しくなるのかなぁ~」

 

 

 

師匠から聞いた話では、一週間程アーサーはここに留まり僕を鍛えてくれるそうだ。それが嬉しいのか嬉しくないのかは、非常に微妙なラインだが今は脱力してもいいだろう。なんたって、お風呂に入っているのだから。

 

 

 

――ほぅ

 

 

 

息を吐くと、全身の疲れが抜けていく気がして楽しい。

 

 

 

――ほぅ、ほぅ

 

 

 

全身にある脱力感と筋肉痛は、万遍なく体を使った証拠だ。剣と左手では、多くの違いがあるのにこんなにも効率よく鍛えられるなんて思わなかった。そして風呂に入ったら筋肉を解すようにとも言われた。こうすれば、明日の筋肉痛が幾分マシになるらしい。

 

 

 

リラックスしながら、また息を吐いていると脱衣場で物音が聞こえた。師匠?そんな馬鹿な。

あの人は同意が無ければそんなことはしない男だ。となれば……。そこまで考えて、心臓が不自然に鼓動した。ア、アーサー!?確かに宿が高いだけあって風呂も広く二人なら余裕で使えるだけの広さがあるにしても、って僕はナニを考えているんだ!?

 

 

 

「あ、アーサー!」

「あー、疲れた……な?」

 

 

 

無駄な思考。だが、その思考は余りにも長くアーサーが浴室に入ってくる時間を稼いでしまったようだ。目の前のアーサーは、呆けた顔をして固まっていた。

 

 

 

「お、女?」

 

 

 

その言葉に反応してイノセンスを発動してしまったのは仕方ないと思う。旅の、旅費やら宿泊費やらで金に困り、男に交じって仕事をしているのは事実で、余り女を見せない様に胸にサラシを巻いていたのは事実だ。事実だが、それはあんまりだよ!

 

 

 

僕だって、僕だって女なんだー!

 

 

 

「クロス・グレイヴ」

「ちょまっ」

 

 

 

ていうか見るな防ぐな忘れろー!!

 

 

 

僕が想像していたよりも、これっぽっちも色っぽくもないこの展開はアーサーに取り押さえられてというか、僕が湯あたりを引き起こして幕を閉じた。あぁ、それにしてもアーサーの体はバランスが取れていて女の僕でもイイと思ってしまう程だ。きっと、苦労したに違いない。だけど、それはそれ。これはこれ。目の前に並べられた豪華な食事を見て、これなら許してもいい。師匠、なに話してるんですか?

そうですか、バストの話ですか。……A程度?ハハッ。アーサー、何を話しているんですか。

 

 

 

「店員さーん。これ、ここからここまで追加でお願いします」

 

 

 

この後、僕の注文と同じように注文しているアーサーが印象的だった。ちぇっ。まだ成長期だもん。




このTS。初めは神田がいいかなと思っていました。

進む
意志を
嗤う
豚よ

イエーガー!

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