問題児たちが異世界から来るそうですよ?箱庭超コラボ〜Chaos〜 作:エステバリス
一応、プロローグであるこのゼロ限目から暫くはまだ出てこないキャラもいますが、贔屓はしないことは天と地とおばあちゃん語録の人に誓って公言します!
あ、それと今回、読者様が主人公ということを主眼に置きたいと思うので今作限定のオリ主も作りました!これで竜胆くんが知らず知らずのうちに贔屓されることも減る……はず。
某県某所某区、そんな某だらけの場所には一つ、有名なものがあった。
それは学校。学校と言ってもスポーツとかで有名とか、そういうことではない。別に素行が悪いからダメな意味で有名というわけでもない。
有名なのは、そこに通う少年少女達のことだ。
これは、これより先半世紀以上に渡って語り継がれる、伝説の世代のお話である……
◆◇◆
時間は朝。特に部活とかもやる時間ではないこの時間帯、何故かそんな時に
「やることないんだけどな……図書館だって閉まってるし……教室で寝る、かな」
「教室なら空いてないぞ。この時間帯は教師も誰もいないからバイトの元センパイが校門の鍵だけ開けてるんだ」
昴がそう呟いた時、丁度通りかかった中庭の方から声が聞こえた。
暗いところにも関わらず、芝生の上に座り込んで英語でタイトルの書かれた本を読んでいる人物がいた。
「あっ……夜子先輩、またこんな暗いところで本読んでる。目悪くしますよ」
「いいんだよ昴。ここは俺の特別スポットなんだ。ここで落ち着いて本を読むのが堪らなく安らぐ」
眼鏡を掛けて昴の言葉を軽く返した中性的な女性はそのまま本を読むのに夢中になる。
「ってか、だいたい俺の名前は十六夜だ。なんなんだ後輩のお前まで夜子夜子って」
ある程度読み終えたのか、はたまた既に読み終えていて流し読みの二週目をしていたのかは定かではないが、彼女、逆廻 十六夜は本を閉じて立ち上がった。
「えっ、」
「……なんだその反応。まさかお前今の今まで俺の本名夜子だとでも思ってたのか?」
「……その、一輝先輩が夜子夜子と言うから、先輩の名前は夜子なんだと思ってました」
「一輝ぃ?あの神社の息子か……おい昴。アイツの言ってることはあんまり鵜呑みにするなよ。陰陽術みたいないかにも怪しそうなのには近づかない方が吉だ」
十六夜はそう言うとまた本を読み直そうとした、が。
「……おい昴。本が読めねえ」
「だから目に悪いって言ってるじゃないですか……!先輩もう若干近視入ってるんでしょ!?」
「まあそうなんだけどなぁ」
「だったらきまりです!ほらさっさと明るい場所に!」
「はっ!?ちょ、おいコラ、勝手に人の手を掴むな───」
その続きを十六夜が言おうとした時、
「やあ二人とも。もしかしてデートかな?」
また新たな声が聞こえた。
「……げ、五月雨センパイ」
「あ、先輩どうも」
「はいどうも二人とも。それと僕はもうここは中退してるから、態々先輩なんて呼ばなくていいよ」
「いやでも、それでもOBなのには変わりないですし」
「いーの。僕としては食堂アルバイト2号さんとでも呼んでくれた方が嬉しいよ」
ハハハ、と軽く自虐ネタを引っ張りながら笑う五月雨。あんまり笑えるネタではないのだが、というか笑っては後輩的にいけないのだが、五月雨はほら笑え……笑えよ、とでも言わんばかりだ。
「ほれほれ、夜子も偶には後輩の言うこと聞いてやりなよ。昴は夜子を心配して言ってくれてるんだよ?」
「……はいはい。わかりましたよ」
夜子は五月雨がちらつかせた、なんとなくヤバい気配を察したのか、さっさと中庭から去っていった。
「うんうん。正直でよろしい」
「……五月雨先輩。貴方夜子先輩になにしたんですか?」
「……知りたい?」
「結構です」
聞いた瞬間に五月雨は昴にも十六夜と全く同じ顔をしたので即座に否定。なにがヤバいのかはわからないが、なにかヤバい気がした。
◆◇◆
そして時は移ろい流れ……放課後。
生徒会室には電気がついていた。そこには四人の男女がそれぞれ好き放題やっている。
「……お。新しいのできた。……ってまた艦隊のアイドルかよ。解体解体……っと」
「……会長。生徒会会長の身でよくもまぁ学校のパソコン使って艦◯れできるね」
「そーは言われてもなぁ。ほら、ウチの生徒会優秀だからさ、仕事終わってやることないんだよ、わかる副会長殿?」
「わかるけどさ……それ、態々学校のパソコンでやらなくていいよね?最近はスマホでもパソコンの画面仕様にできるアプリとかあるんだからそれにしようよ」
「断る!電力食う!」
「だから学校の備品でやること自体が間違いっていうのがそもそもの問題なの!いいからさっさとやめる!」
「嫌だねリンちゃん!」
「ちゃん付けしないで!」
学校のパソコンで暇だからと鎮守府に着任した寺西 一輝に対してスパッと迅速に的確なツッコミを浴びせるリンちゃんこと高町 竜胆。一輝も竜胆もお互いの主張を決して変えない。普通に考えてどちらが悪いかなんてすぐにわかるのだが、正直なところこうやっていると竜胆は生真面目なので寄ってくると踏んで一輝は艦こ◯をやっていた。
そしたら当たった。竜胆は弄り甲斐があるし、なによりその辺の女よりも可愛いし女らしいという頭のネジが飛んでるような少年なので一輝は比較的竜胆を好んで弄っている。
「だいたい一輝。俺達は仮にも三年だよ?その三年のお前が、しかも生徒会長が!率先して規則を破りに行くってどういうことなの!?」
「あー!俺の榛名が!」
そして竜胆がパソコンを奪ってシャットダウンを押したため、出撃中だった画面が強制的に切れた。
「リンちゃん貴様……!」
「◯これを学校の備品で生徒会の活動中にやっている会長にだけは恨まれたくない!」
う〜……と二人とも互いにいつ飛び掛かってもおかしくない体勢をとる。実のところこの会長と副会長の
なぜなら……
「今日こそ覚悟しろー!」
「勝てると思うな!小僧ー!」
竜胆が飛び掛かり、一輝が竜胆の頭を掴む。そして二人の身長差が原因で竜胆の手を一輝に届くことは決してなく……
「くううううううううううう!」
「あっははははははは!」
ご覧の有様である。しかも竜胆はお約束のように両手をブンブン振り回している。
そしてその光景を見てほっこりするのが書記と会計である。
「いやーやっぱりリンちゃんは可愛いねはーちゃん!」
「……うーん。ボクとしてはこうしてリンくんが弄られてるのはちょっと……同情する」
二人の姿を見て素直にほっこりしている少女が破従 夏凛。書記。なによりも楽しみを追求し続け、その結果なぜか"楽しみを提供する側"になっていたという誰からも愛されるという稀有な体質の持ち主。
そして竜胆に同情してる方が会計の縁己 呉羽。同情という言葉からわかる通り、
「うにゃー!一輝そこを動くなー!すぐに成敗してやるー!」
「はっはっは!待てと言われて待つアホはリンちゃんのおねーちゃんくらいのものだよ!」
「そのアホの弟っていうのが傷つくからやめてくれないかな!」
竜胆がついに一輝の手を両手で引き離すと机に手をつけ、机を飛び越えて一輝の元に接近し、一輝もまた机を巧みにつかいながら竜胆から逃げる。
「あっははは!やっぱり生徒会やっててよかった!かいちょーとリンちゃんの追いかけっこはいつ見ても楽しいよ!」
「ああ……折角纏めた書類が……会長がネトゲしてリンくんと喧嘩して夏凛がそれに便乗してた時に纏めた書類が……」
哀れ、呉羽が必死になって纏めた書類達は竜胆と一輝の追いかけっこによって宙を舞い、破れ、皺がつき……彼の苦労は文字通り水の泡となったのだった。
◆◇◆
そしてその晩のことだ。桃水原の寮、"郷土の寮"の一室には複数人の男子がいた。
「……さて、今日諸君らに集まってもらったのは他でもなぃ」
「いきなりどうしたその畏まった態度はさぁ。夜雷」
そこにいた男子達は揃いも揃って普段から頭のネジが九割弾け飛んでいることで有名な夜雷が敬語っぽいなにか(決して敬語ではない)を使ったことに全力で突っ込んだ。
「ぃやぃや。別にオレはぃつも通りだぜ?だが……そう見えるとしたら多分、こんかぃオレがお前らにぃうことの真剣さが伴ってるからかもしれねぇ」
普段が普段なのでその畏まった態度になにかあったのかと真剣な顔をする一同。そして彼の口からは、その真剣な話題というのが出てきた。
「……ウチの学園でぃちばんエロぃ女って誰だと思う?」
「「「はい解散」」」
「おぃコラ待てテメェら!オレは真剣にこの話題振ってんだ!なんだよその即解散とかぃうチームワーク!」
「エロい女の話題に夜子と夏凛が連れてこられて竜胆と呉羽がいない時点で真面目なわけねーだろが死ね!」
「なんで死ねまでぃえるんだゴルァ!上等だぃったヤツ出てこぃ!あとリンドーとクレハは男じゃねえ!男娘だ!」
「それに関しては激しく同意するがお前絶対真面目じゃねぇだろ!」
「はいはい!私はーちゃんも可愛いけどリンちゃんが一番可愛いと思います!お願いすると顔真っ赤にしてちょっと発情しながら了解してくれるし!」
「「「えっ」」」
殴り合いの喧嘩まてあとちょっとというところで夏凛が凄いカミングアウトをした。あの生真面目な竜胆が発情しながら了解?まさかそんなことが……
「ああ……アイツああ見えてマゾっ気あるからな。普段は生真面目だが、夏凛のよくわからん言霊に支配されたい願望が出るんだろうな……」
というかツッコミ所は生態的に男とは発情した女が誘惑して初めて発情する筈なのだが、男の竜胆が自発的に発情していることである。まあそんなこと誰からも……
「そういうのだったら僕は花音チャンかな。あーやってお気楽の皮を被って自分の暗い部分や本当のところを見せないところはミステリアスでいいかもね。なにより"普通"な僕じゃそんなことできないし、憧れってのもあるかも」
そしてそのカオスな流れにごく普通に介入してくる彼こそが景山 健太。普通すぎて正直続きに困るのだが、この普通さこそが彼なのでしょうがない。
「俺は自由奔放な琉璃を推すかな。ああいう朝から晩まで元気なのは見習いたいかもな」
「「「ヘタレの修也が女の好みに率先して反応する……だと……!?」」」
「よっしゃお前ら纏めてオモテ出ろ全員貧血になるまで採血用注射器ぶっ刺してやるからな」
「修也。お前がそれをしたら俺は保健委員の権限を使って特別にお前に持たせている注射器と輸血用の血液パックを没収する」
「やめてくれ命。その権限は俺に効く。やめてくれ」
そして速攻で土下座。貧血気味な修也に血液パックの没収はかなり痛い。
そうして行くうちに俺はこーだお前マジかよだのと時間が過ぎて行き……
「……うしじゃあラスト!昴は誰がぃぃ?」
「うぇ、僕!?」
「当たり前だ!全ぃん誰がタィプか答えたからな!なぁキリキリ吐けよぉ!」
突然夜雷が昴に不良のように絡んできたので少しだけ後ずさりするが、気付けば全員に囲まれていた。
逃げ場など、ない。
「……え、えー……僕は、ですね」
「「「誰?」」」
「……皆さんいいところあっていいと思います!ハイ終了サヨナラ!」
「あ、逃げた!」
「逃がすな追え!」
「来ないでええええ!」
こうして桃水原学園の夜は更けていくのである……
はい、ありがとうございました!今回出なかったキャラクターは今度の更新とかで紹介します!
あ、耀ちゃんさんとか飛鳥さんとかは色々な意味で凄いことになるので出ません。
今回登場したキャラクターの登場作品と軽い紹介
手越 昴
登場作品 本作オリジナル
所謂プロデューサーとか提督とか。ただはっきりしているのは二年生で一人称は僕、基本誰にも敬語であるということ。
口調から厄介事に巻き込まれるとツッコミ役に回りそうだが、その実ツッコミとかボケとか関係なく逃げる。人間関係は良好で誰に対しても一定以上の評価を頂いている。
ギフトをマイルドにしたものは"追いかけっこで必ず勝てる"。お気に入りスポットは誰かがいる場所。
逆廻 十六夜(夜子)
登場作品 一番の問題児の性別がひっくり返ってるみたいです
作者様 江宮 香
ご存知問題児様の性別が婦女子パワーによって性転換した。ただ性転換しただけでなく大きく(なにがとは言わない)、同時に乙女。
しかし本質は変わらないため問題児であることには変わらず、服装もボーイッシュなものを好むため隠すつもりはないが女にはまず見られない。
ギフトをマイルドにしたものは"単純な身体能力の高さ"。お気に入りスポットは裏庭、屋上、図書室。
五十嵐 五月雨
登場作品 問題児たちが異世界から来るそうですよ? 箱庭の家族物語
作者様 タジャドル・隼
コラボマスターこと箱庭家族の家長さん。なによりも家族を愛し、かつ問題児の心得を忘れない、そしてコラボの時は基本導く側という家長の鑑。強い(確信)。
ギフトをマイルドにしたものは"基本なんでもできる"。お気に入りスポットは不明。神出鬼没の用務員とは謎が大きくなる。
寺西 一輝
登場作品 問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜無形物を統べるもの〜
作者様 biwanoshin
外道陰陽師。外道とはゲスとかそういう外道ではない。仏教の教えに背いている、とかそういう意味合いでの外道である。問題児だが。
様々な妖怪を自身の檻の中に封じたり
ギフトをマイルドにしたものは"手品と霊感、および小動物程度の妖怪を使役できる"。お気に入りスポットは本屋。
高町 竜胆
登場作品 問題児たちと孤独の狐が異世界から来るそうですよ?
作者 かっこうむし
ウチの子。ヒロイン。巨乳(♂)。元厨二病の死にたがり。初期は冷徹淡白無愛想と三拍子揃った典型的な避けられるタイプだが、避けられるようにそうしていた。色々あって今はツンデレ、可愛い、ちょろインと三拍子揃った可愛いヤツになった。そして恋する乙女(♂)。本編では死に設定だが実は頭のネジが外れるとドMになる。
ギフトをマイルドにしたものは"なんとなく動物と会話でき、手品のように手持ちサイズのものを取り出せる"。お気に入りスポットはお風呂と児童向け絵本がある場所、寂しくない場所。
今作ではキマイラ事件そのものがないのでツンデレ要素はほぼなく、本編の彼より少しよそよそしい。
破従 夏凛
登場作品 問題児 魔王少女も来るそうですよ?
作者様 厨二病(治りません)※()内はルビ
ツンデレでも家長でも外道でもない魔王系問題児。レズの気がある。
彼女のギフトは『彼女に服従したくなる』という願望を与えるというものであり、そもそもの性格も合わさって軟禁生活を強いられていた。そのためか誰かとの繋がりや愉しみに飢えている節があり、暴走しがちな元気っ娘。最近奇妙な三角関係が見えてきた。
ギフトをマイルドにしたものは"誰にでも好かれることと高い身体能力"。しかし誰にでも好かれるが少し強いのか竜胆くんの頭のネジを知らずのうちに外してはドM化させる。お気に入りスポットは愉しい場所と一人ではちょっと危ない場所。
縁己 呉羽
登場作品 同上
作者様 同上
"友達"の夏凛を追って箱庭にまでやって来た男の娘。夏凛に惚れていたのだがその分彼女のギフトを間近で強烈に浴びたため、その状態から脱するため"破従 夏凛の全て"を一度吐き出した影響で彼女への愛情を失ってしまった。だが彼女への好意そのものは残っているので客観的に見ると強烈なまでに狂った友情の在り方をしている。最近おかしな三角関係を築き始めている。
ギフトをマイルドにしたものは"誰とでも別け隔てなく接することができ、交渉が得意で病弱"。お気に入りスポットはみんなで笑顔でいられる場所。
夜雷
登場作品 問題児たちと孤独の狐が異世界から来るそうですよ?
作者 かっこうむし
コラボ編に登場した人物で13年目の亡霊作戦というものを企てている。その中核には竜胆の存在が必要不可欠らしい。
本人の性格は一言で言うとウザい。基本ハイテンションで『い』の発音を小さくする癖がある。
ギフトをマイルドにしたものは"夜中の天気を一ヶ月に一度晴れにできる"。お気に入りスポットは奇妙な場所。
景山 健太
登場作品 異常な普通も異世界から来るそうですよ?
作者様 忙人K.H.
異常な普通の名の通り、本人は普通なのだが、その普通が度を過ぎていて運動、勉強、その他諸々のなにを取っても丁度平均になる。ただこれは自身のギフトで自身の周囲の異常を徹底的に普通にするという力が働いているせいである。
ただしリア充。初恋が実っている。作者様曰く爆発しろ。
ギフトをマイルドにしたものは"ただただ普通"。お気に入りスポットは図書室とプール。
月三波・クルーエ・修也
登場作品 問題児たちと血を受け継ぐ者が異世界から来るそうですよ?
作者様 ほにゃー
かつてノーネームに所属していた吸血鬼の父と魔王の母の間に生まれた吸血鬼のハーフ。ヘタレだが兄貴。吸血鬼らしく吸血したりしたらパワーアップしたりするが、吸血するとされた相手が恍惚状態に陥る理由は謎。敢えて言うならお約束。コラボだとよく耀の血を吸うせいで因縁つけられてボコられる。当時は付き合ってなかったしヘタレ全開だったから尚更ボコられていた。
そしてレティシアの従姉弟。男に吸血する様はどう見ても江宮さん大歓喜モノである。
ギフトをマイルドにしたものは"貧血と低血圧"。お気に入りスポットは日陰。
一夢 命
登場作品 問題児たちと命の理解者が異世界から来るそうですよ?
作者様 Shin-EX-
世界から拒絶され、誰からも愛されなかった少年。あらゆるイノチを理解する程度のギフトを持ち、それを駆使する。
かつては愛してくれた人がいたが、既に故人であるらしい。クラマとシラマというリリカルでマジカルな眷属とフェニスというメロンパンが好きそうな眷属がいて、彼女らとイノチを一体化させれる。あとギフトの中にフラグ建設するギフトがある。そのうちコラボ編でコラボをしたら竜胆くんが攻略されそうで作者は怖い。
ギフトをマイルドにしたものは"他人の気配にゴルゴの如く察知できる"。お気に入りスポットは屋上。