問題児たちが異世界から来るそうですよ?箱庭超コラボ〜Chaos〜   作:エステバリス

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大変だ、原作改変著しいと(ネタ的に)意外にも好意的に受け入れられている明さんを超えた逸材が現れた。正直投稿するのを躊躇ったレベルです。結局投稿しましたけどね!

ただ、言えることは……みんな!原作者の人に許可得たからってなんでもやっていいわけじゃないゾ!(原作者様に許可もらいながら)




十限目 僕はアンタ達の人形じゃない!

 

 

僕の両親は身勝手だ。

 

両親は僕が努力しても努力しなくても残す結果の変わらない、所謂なにをしても凡人でしかない人間だということを理解していた。

 

だが、両親は僕に結果を求める。

 

結果を成すことができなければ僕を殴り飛ばす。

 

曰く、『よくもそんな結果を恥ずかしげもなく見せられた』と。

 

僕が自分の"異常性"に気づいたのは、中学一年生の秋頃。そのころからなにをしても平均丁度、あるいはほぼ平均の結果しか残すことがなかった自分に違和感を感じた。

 

確か、光と会ったのも丁度それくらい。

 

まぁそれは置いておいて、僕はどれだけ勉学に力を入れても、どれだけ運動に身を置いても、何一つとして『結果に結びつかなかった』。

 

両親も僕が努力してその結果だったことを知っている。だというのに……いや、だからこそ両親は僕により結果を求めた。

 

自分達が成功した人間だから、どう足掻いても成功することのない僕の気持ちも知らないで。

 

結果を残さなければ暴力を振るって、結果を出すことがどれだけの努力を積み重ねてもないことを知っていながら僕に結果を追求する。両親は、人間の姿をしたナニカと言っても刺し違えがない。

 

どうせ憂さ晴らしだ。両親の暴力にはきっと『なにもできないお前には自分達の苦労なんてわかるはずもない』という意図があるのだろう。そんなのそっくりそのまま返してやる。

 

まぁ、結局なにが言いたいのかというと。

 

僕、景山 健太は両親の憂さ晴らしと学校側の規則で実家に帰る羽目になったということだ。

 

◆◇◆

 

「……帰って来たぞ。カナリアファミリーホーム」

 

「ここに帰ってくるのも丁度1年くらい前だね」

 

カナリアファミリーホーム。身寄りを失った夜子こと十六夜と夏凛を受け入れた、なんの変哲も無いただの孤児院。

 

「ったくなんでわざわざあの関東の山奥から九州の片田舎まで毎年来なきゃいけないんだか……まぁこんなのも今年で最後なわけなんだが」

 

「うんうん。さっさと金糸雀センセに会ってやることやって帰ろう」

 

「だな。んじゃあインターホン鳴らして……」

 

「いーざよいくーん!!夏凛ちゃんも!待ってたわよー!」

 

「げっ!金糸雀……なんで俺達が帰ってくるの知ってんだよ!?」

 

「そりゃあもう当然、学校から連絡がらあったからね。こうしてわざわざお出迎えの準備をしていたのよ」

 

インターホンを押そうとしたら後ろから金髪の女性に二人まとめて抱き締められる。彼女が金糸雀。名前からわかる通りカナリアファミリーホームを作った張本人だ。

 

「それと金糸雀、俺は女だ。その十六夜くんっていうのはやめろって何度も言ってるだろ」

 

「えー、自分を女って言う割にその一人称だったら認められないカナ?あでももしよかったら、学校のお友達のみんなみたいに夜子ちゃんって呼んであげても」

 

「それだけは勘弁してくれ」

 

この通り、と頭を下げる十六夜。金糸雀はそれを見るとしょうがないなぁ、と二人を離す。

 

「ほら、鈴華と焔、あと鈴も待ってるから、早めに来てね?」

 

「はーい、金糸雀センセ」

 

「あいよ……ったく、わざわざこんな気遣いいらねぇってのに……」

 

それが、カナリアファミリーホームの帰省。

 

◆◇◆

 

一方、京都行きの特急電車。

 

何故新幹線ではなく特急電車かと言うと、健太が帰りたくないから。どうせ帰ってもお決まりの説教と暴力。周りに言っても両親の権力で塗り潰されるのだからタチが悪い。

 

「おい健太……本当によかったのかい?家に帰るだなんて」

 

「学校の規則だからしょうがないの……それに光もついてく必要なんてないだろ?」

 

「そりゃあ、最愛の友健太がローテンションで帰ってこられたら目覚めが悪いからね、親友として凹んだ心をなんとかして学校に戻る前に立て直してやるためさ」

 

「それはどうも」

 

特急電車は新幹線より時間がかかる分健太の心に帰りたくないという思いが重くのしかかる。特急は間違いだった、とどうせ新幹線でも間違いだったかもなんて思う癖に思って、健太は露骨なため息をつく。

 

「京都か……帰りたくねぇ」

 

「さっきからおんなじことばかりだ……まぁ、気持ちはわかるけど」

 

はぁ……と健太のため息が特急電車の中に響いたのだった。

 

◆◇◆

 

「たりぃ」

 

ある場所、ある神社。そこに帰って来た一輝がまず言ってしまったのがこの発言だ。

 

生徒会の業務をハンコ以外殆どやってないのだからある意味このつぶやきは当然なのかもしれないのだが。

 

「宮司さん、御朱印帳お願いします」

 

「はいはい、300円になります」

 

神社にお参りに来た人から御朱印帳を求められた途端にこの作り笑顔。さすが会長きたない。

 

一輝は墨汁に筆を浸し、達筆に『鬼道神社』と書き、会長業務ですっかり慣れたハンコを丁寧に押す。そして締めに御朱印帳に紙を一枚挟んで、

 

「どうぞ」

 

「ありがとうございます!」

 

にこやかに、知ってる人から見たら気持ち悪いことこの上ないくらい清らかな笑みを浮かべて渡す。正直に言うと怖いレベルである。

 

「また来てくださいね」

 

一輝がそう言って受け取った人が去っていったのを尻目に……

 

「……マジでたるい」

 

この態度の変わりようである。本当に宮司なのか疑わしい。

 

「はぁ……まぁ明日には帰るから、今日1日だけしっかり働くか……」

 

めんどくせぇ、と呟きながら一輝は次の客にも作り笑顔と気持ち悪い清らかな笑みで対応するのだった。

 

◆◇◆

 

「……ついちゃったね、京都」

 

「……ついちゃったよ、京都」

 

京都府某所、電車から降りて暫くバスで移動していると、ふと光が呟いた言葉にほぼ同じ言葉で健太も返す。

 

「やだなぁ……帰りたくねぇな……」

 

「帰らないとって言ったのは健太だろ?ほら行くよ」

 

そろそろだな、と思った光はバスの降車ボタンを押してバスから健太を引っ張って降りる。

 

「ほら健太、あとは健太が自分で行かないとダメなんだからさっさと行ってきな」

 

「……はい」

 

健太は光を尻目にトボトボと歩き出す。冗談じゃなく捨てられたチワワみたいな目をしている。

 

光が曲がり角で見えなくなった辺りの、その辺の家より大きめの一軒家。もう一生近寄りたくなかった、悪夢の家。

 

「……………」

 

「そこで何をしている」

 

「ガッ!?」

 

健太が家を前にして突っ立っていると、突然背中を蹴られて吹っ飛ばされる。ああ、僕はこの家に帰ってきてしまったんだな、と否が応でも思わされる瞬間だった。

 

「……父さん」

 

「用があるのならさっさと入れ」

 

凡そ親とは言えないような淡白な声音。その声に健太は震えながら、これ以上蹴り飛ばされるのを恐れて家の中へと入っていった。

 

◆◇◆

 

「それで、何の用だ」

 

何の用だ……とは何の事だ。アンタ達が僕をここに呼んだんだろう。

 

「………」

 

「なんとか言ったらどうなの。まさかその無様な顔を晒す為だけに帰って来たなんて言うつもりはないでしょうね?」

 

「………」

 

人が呼んでおいて無様とはなんだ。

 

「なんとか言ったらどうだ」

 

「………」

 

アンタ達はその言葉しか脳みそに詰まってないのか。

 

「………」

 

「ぐっ!?ぎ!」

 

何も言わなかったら側頭部を蹴り飛ばされた。ハイキックというヤツだ。

 

「がっ……ふっ、ふっ……ぐぅっ……!」

 

「煩いぞ」

 

「ぐっ!!おごっ……!」

 

それに耐え切れず小さな悲鳴を挙げると、今度は首根っこを掴まれる。いや、正しくは気道のところを押しつぶされている。

 

これも、コイツらのやり口だ。勝手に暴力を振るっておいて少しでも悲鳴を挙げると『近所迷惑だ』と喉元を抑えられる。

 

しかも、コイツらは警察を呼ばれるという理由ではなく近所迷惑という理由でこんなことをして来る。罪悪感というものが一切、微塵もないのだ。

 

「ぐっ……かっ……!」

 

暫くするとその手も離される。今まで抑えられてきた気道が酸素を求めて荒く呼吸をする。いつもこうだ。僕はただ、帰って来いと言われたから帰って来ただけなのに。

 

「はぁ!はぁ!ひゅ、かひゅ……!」

 

肺が勢いよく酸素を求めたせいで胃液が少し床に垂れる。それを見た母は僕に平手をかます。

 

「下品なことをしないで頂戴。拭いておきなさい」

 

「はっ……はい、母さん」

 

もう嫌だ。こんなの、もう嫌だ……もう、僕は我慢の限界に差し掛かっている。これまでの6年間、よく耐え抜いたと自分を褒めてやりたい。

 

「それで……父さん、母さん……僕をここに呼んだ理由はなん、ですか」

 

「ああ、それなんだがな。あの学校に退校届を出した」

 

「なっ……!?」

 

退校届!?それってつまり、僕はあの学校から出て行かなきゃならないっていうのか!?

 

「ど、どういうことだよ!あの学校への学費はアンタ達が払うつもりはないとか言うから僕が働いて出してるんだぞ!?学校に通うかどうかの自由くらいはあるだろ!?」

 

「親にその態度はなっていないな」

 

「ふぐっ!?」

 

腹を殴られた。納得できない。そもそも桃水原に通う理由はできるだけこのクソヤロウ共から離れたかったからなのに。これじゃ本末転倒もいいとこじゃないか。

 

「あんな二流の学校に在学したところで将来社会に貢献できるわけがないだろう。いるだけ金の無駄だ」

 

「ふざけんな!高校は卒業しろと言ったのはアンタだろうが!だっていうのに今更、こんな時期にいるだけ無駄だと!?それも金かよ!」

 

ふざけんな、ふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんな!!彼処がいるだけ無駄な二流の学園だと!?そんなことだけは絶対に認めない!

 

「アンタ達は僕をなんだと思ってるんだ!?自分達の鬱憤を晴らすためだけのサンドバッグなのかよ!それとも将来自分達が楽するための金づるなのか!?」

 

「そんな口の利き方を教えたつもりはないわ」

 

「うるさい!僕にはアンタ達がバケモノに映って見える!そのバケモノが僕に教育云々を語るなよ!だいたい、アンタ達は僕にこういうことをし始めた時から一度だって僕の名前を呼んだことがなかった!そんなアンタ達が僕の親みたいな面をするなよ!」

 

父が顔面を殴ってきた。少しクラクラした。あと、鼻血がでている。

 

「文句ならあんな二流校に通っている自分に言うんだな。聞けばあの学園は学業に関係のない戯れを幾度としているそうじゃないか」

 

倒れこんだ僕の腹を蹴り飛ばし、父は嘲笑ってくる。そして父は、言ってはならないことを言ってしまった。

 

「そんな学校に通っている生徒は皆、社会に貢献なんてできない屑の集まりだろうよ」

 

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………初めて、人を本気で殺したいと思った。

 

それほどまでに、コイツらは言ってはならないことを言ってしまった。

 

僕一人を貶すだけならどれだけよかったことか。とにかく僕は、完全にキレた。

 

父の拳が顔面に迫る。僕はそれを受け止めた。受け止めて、それを掴んだ。

 

「……いい加減にしろよ、お前ら」

 

「なんだ、その口の利き方は!」

 

左の拳を振るってきた父を拳が飛んでくる前に殴り飛ばす。ウチの学校にはやたらと腕っ節がいいヤツがいるので、ケンカとかの時にどうすれば効率的に相手を吹っ飛ばせるかとかはよく知っている。

 

「なっ……!」

 

「お前らはッ!一番言っちゃいけないことを言った!お前らが受け入れなくて、この世に絶望していた僕を受け入れてくれた僕の友達を貶した!!もう我慢なんかするもんか!僕は!お前らを僕の気がすむまで!僕が殴られた分まで殴り返してやる!!一方的に殴られる痛さと怖さ、お前達に教えられた感情を、お前達に教えてやるッ!!」

 

もう歯止めは効かない。ここには止める相手も、止められる相手もいない。止められる相手がいたところで構うものか。もう我慢なんてできない。何百回何千回だろうがぶん殴ってやる。

 

「きっ、貴様!自分がなにをやっているのかわかっているのか!?」

 

僕が父を殴り倒して腰を抜かした母に向けて父をぶん投げる。2人は激突して、身体の痛みに耐え切れずにいたところを2人まとめてぶん殴る。

 

「どれだけぶん殴っても!ぶん殴っても!ぶん殴っても!アンタ達が僕にしたことは、僕の友達に言ったことはなくならないんだよ!」

 

……どれくらい時間が経っただろうか。僕が気づくと、自分の手は両親を殴りに殴って皮が切れて血だらけになっていた。

 

「……気は済んだのかい?健太」

 

「……光」

 

僕の後ろにはいつの間にか光がいた。なんで入ってるんだ、とかいう野暮なツッコミはしない。どうせピッキングなりなんなりで途中からか一部始終かは知らないが見ていたんだろう。

 

「……待て。こんなこと、して許されるとでも思っているのか……?」

 

「……此の期に及んでまだ言うのかよ。自分達が正しいとか、そういう面して」

 

不思議と言葉がすらすらと出てくる。本当に、スカッとした気分だ。

 

「僕はもう金輪際アンタ達と関わる気なんてない。アンタ達と関わることがなくなるんだったら家族関係だって切ってやる。もう僕はアンタ達の人形じゃない!」

 

それだけ言うと僕はもうここにいたくなくなった。あの両親……いや、アイツらの顔をもう2度と見たくなかった。さっさとあの顔を記憶から抹消したかった。

 

「で、退学届出されちゃったんだろ?これからどうするんだよ」

 

「問題ナッシング。会長に電話したから……それと遺産の相続権の解消もするから、帰るのは明日になるかな」」

 

「便利だねぇ、神社ネットワーク……それで、相続権解消してカタチだけ血縁関係を切って、それからどうするんだよ」

 

光が悪戯っぽく聞いてくる。どうせ光のことだ。僕が次に言う言葉だってわかってるだろう。

 

「ん?そりゃあ、わかってるでしょ?」

 

とにかく、その日の健太はとても清々しい顔をしていた。と光は語る。

 

◆◇◆

 

「はい、というわけで景山 健太改め、『堤 健太』です。よろしくねー!」

 

「「「は?」」」

 

休み明け、その宣言は唐突に起こった。

 

「え、ちょ、それどういうこと?」

 

「まさか健太と光ってもう既にそういう……?」

 

「リア充ばっかだよこの学園!」

 

荒れに荒れる。まぁ詳しい説明とか一切せずにいっちゃったのだからしょうがないという感はある。

 

「えーとね、一から説明すると……いい加減両親に愛想が尽きたから相続権解消して光の親父さんと普通養子縁組ってカタチで契約したんだよ。これで法律上僕と光は義理の兄妹ってわけ」

 

唐突すぎる。本当に唐突すぎる。ここまで改変しちゃってよかったのか、作者自身ビビってます。

 

「まぁ、色々あったんだけど、これからは心機一転、新しくなったnew健太をヨロシクね!」

 

……それはともかく、その時の健太の顔はまさしくネオ・ニュー・健太……彼はある意味生まれ変わったのだった。

 

 





もう、やっちまったとしか言えないね。でもいいよね!違う作品で名前変わってるけど2人は兄妹なんだから!いいよね!(こじつけ)

冗談です。本気でヤバいことした気にはなってます。なのでこれからもちゃんとヤバい改変をする時はメッセージ送らせていただくので、覚悟してやがれよ!



次回予告のコーナー

健太「それじゃあ今回の主役、景山改め堤 健太でぇす!」

光「正直に言うと僕が妹なことに納得できない堤 光です!」

明「ロリコンデブ♪あーらしのなかー……誰がデブだ!リメイクによって苗字が変わった竜堂 明でぇす!」

夜子「親バカとブラコンに振り回される逆廻 十六夜……おい、なんで台本の表記が夜子なんだ!?」

健太「それはもう、お約束ってヤツじゃね?」

光「そーそ。リンちゃんがリンちゃんであるように!」

夜子「納得できる自分がいることにショックなんだが……」

明「いいじゃねぇか。他人の曲解で原作者にもロリコン呼ばわりされてる俺よりマシだ。それよりさっさと次回予告行こうぜ」

光「で、肝心の次回の主役は?ここにいる以上この2人のどっちかなんでしょ?」

健太「えーと、いないってさ。なんでも次々回の繋ぎになるらしいから、次の次回予告で主役発表だって」

夜子「へぇ……んじゃあ次回予告は、明でいいや、読め」

明「うっし任せろ。次回、『奏が女を連れてるぞ!殺せ!!』……………oh」

次回の主役 なし

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