問題児たちが異世界から来るそうですよ?箱庭超コラボ〜Chaos〜   作:エステバリス

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今回から新キャラが増えます!6人なのですが、まずは四人!

そのうち3人は新規参戦者として"狐の嫁入り"さんのキャラクターです。

あともう一つ。僕の機体に黒の旧字体が出てこなかったです。ごめんなさい許してくださいなんでも(殴




十四限目 もう全部アイツ一人でいいんじゃないかな

 

 

いつものように晴れた空。学園祭では一悶着(主にスキャンダル)ありましたが、ともかく元通りの日常。

 

仮に、今のこの環境がいつもと違うのだとすれば……

 

「よう奏、氏ね」

 

「出会い頭に酷くないかな皐くん!?一体僕がなにをしたのさ!?」

 

「リア充は氏にたまえ。それがリア充に許された唯一最善の行動だ」

 

……僕がなし崩し的に、想い人と付き合うこととなって周りからよく「おめでとう、氏ね」と言われるようになったことかな!

 

ていうかアレに逃げ場なんてなかったよ。明くんはちゃっかり逃げてたし。僕にどうすればいいんだ!なにをしろって言うんだ神様ァ!

 

「はぁ……ん、メール届いてる。こんな時間から……マネージャーからなにか業務連絡かな?」

 

スライド式よりもガラパゴス式が好きな僕はガラパゴスが生きてる限りガラパゴスを使い続けるという決心を持っているのは内緒だ。えーとメールメール……

 

「……彩鳥、さん」

 

朝早いなー彩鳥さん。朝早くからメールだなんて一体なにがあったんだろう。

 

僕は『朝早くからからごめんなさい』という件名で送られてきたメールを読むべく、決定ボタンをポチっと押す。

 

『朝早くからごめんなさい奏。どうしても奏と話がしたかったんですが……ダメでしたか?』

 

ぐぁぁああああaaaaaaaaaaaaaaaaa!!なんなんだこの破壊力満天すらも越えている内容のメールはぁぁぁぁぁぁぁ!!?

 

は、早く返事をしなきゃ。せっせと……うん!

 

『まったく問題ありません!どうしたの?なにかあったの?』

 

……送ってしまった。どういう意図で送ってきたのかもわかっているのにしらばっくれてる僕は最低だ。もう罵られても構わないし皐くんに氏ねとか言われても仕方ないかもしれない!

 

『なんでもないです。飛鳥が送りなさいと煩くて……』

 

ごめんなさい、予想の斜め上でした。飛鳥さん存外シスコンなのね。予想外だったよ。

 

『そっか。あのさ、唐突なんだけど……会長に聞いた話によると、今日から楽しいことが増えるみたいなんだ』

 

……よし、そろそろ教室に行こうかな。

 

◆◇◆

 

ところ変わって2年生。

 

「みんな集まってるかなー、朝のホームルーム始めるよー」

 

2年生の、というか学園の問題児先生の真琴センセが今日もテンション高めに現れる。ホームルームの開始を宣言するが、それを遮る影が一つ。

 

「マコちゃんセンセー!しつもーん!」

 

「はいはい、なにかなスズちゃんいいんちょさん?」

 

「今日からこのクラスに学友が増えるらしいというのは真かね!」

 

「……いいんちょさん?一ついいかな?」

 

「んにゃ?」

 

なにか変なことでも言ったかな、みたいな顔をしている鈴蘭。それを見たセンセは流石に頭を抱えた。

 

「私昨日いいんちょさんに伝えたんだけどなぁ……おとーとくんからも伝わってるはずなんだけどなぁ……なんでらしいなのか流石のセンセにもわかんないよ」

 

「気にするな!私は気にしない!」

 

「気になる人ー手を挙げてー」

 

満場一致の挙手。無駄だとわかっていてもこの姉の生態系が謎すぎてつい手を挙げてしまう。留学にかこつけた世界一周なんてしてただけで人外チックなのに発言、行動どれをとってもエキセントリックでなんの脈絡も突拍子もない。例えるなら黄金の鉄の塊とか言っちゃうくらいだ。

 

「んまーそれは置いとこう。確かに転入生は来るよ。ウチのクラスに一人、三年生に三人ね」

 

おおー、と学生らしい合いの手。その光景に満足したセンセはよいぞよいぞ、と頷く。

 

「センセー!転入生は女ですか!?それともロリですか!?ロリならいいな俺!」

 

「はーいロリコンは無視無視ー。それでは転入生ちゃん、いらっしゃーい!」

 

センセのロリコンガン無視からの流れるようなコンボで転入生は招かれる。

 

で、明の顔はなんか露骨にゲンナリしだした。女性ではあるのだが、なんというか、こう。明のゾーンじゃなかった。露骨すぎて逆にビックリである。

 

駄菓子菓子、あいや、だがしかし、明は少女の姿を二度見して、なにか違和感を感じた。

 

―――あれ、コイツどっかで見たことあるよーな……

 

「はじめまして、京都から来ました。安倍 要です。三年生に一緒に転入してきた兄が二人います。これからよろしくお願いします」

 

定例文をしっかりと再生したような挨拶だ。特にツッコミ所はなく、パチパチと拍手が湧く。

 

「えーと、じゃあカナちゃんの席は……」

 

「カナちゃん!?」

 

「気にしないでね、渾名の方が覚えがいいし」

 

「は、はぁ……」

 

「ん……!?ぁ、あああああぁぁぁあああ!!」

 

突如、明が要を指差して立ち上がる。

 

「どうしたのロリコン、はい座って座って」

 

「今はそんなことどうでもいいってばよセンセ!この子、どっかで見たことあると思ったら2年前に芸能界引退した奇跡の歌い手二世、神音 奏じゃねーか!」

 

明のカミングアウトから数秒後、マジで?みたいなざわめきと共にそういえばそういう子いたな、みたいな空気になる。

 

「あ、きーたことある。奇跡の歌い手と同名で、仲のいい歌手がいたって」

 

「俺も聞いたことある」

 

「そういえば聞いたことがある……しかし明、何故お前はそこにたどり着いたのだ?」

 

「俺のロリ観察能力舐めんな!2年前は立派なロリだったんだぞ!」

 

なんともアレな理由でクラスが若干冷めてきた。もういつものことなので特にツッコミはないが、お前いつから拗らせてたんだよと言わざるを得ないレベルだ。

 

「へー、で、真偽の方は?」

 

「……ノーコメント、って言いたいけどこの学園奏さんのツテで入ってきたからなー……聞かれればそこまでだし、YESと言うしか。こっちが本名、あっちは芸名ね」

 

おおー、と拍手喝采。

 

「なんでやめちゃったのー?」

 

「それは……受験のことと、家に帰ってこいって言われて……」

 

「家?」

 

「うん、私、名字の通り安倍 晴明の子孫で、陰陽師のお家柄だからあんまり俗世に紛れ込むのはやめなさいって」

 

「「「……陰陽師」」」

 

そう言えば、陰陽師って言ったら関係近そうな人一人いるなぁ、なんて全員で思う。もしかしたら、関係でもあるのか―――

 

◆◇◆

 

「とゆーわけでご紹介に預かりました、安倍 風明でっす。そこの奏とはプラトニックな関係で、そこの一輝とは陰陽的な関係ね、横の龍明と一つ下の要とはきょうだい関係。義理だけどね」

 

「ちょっと!?なにをあることないこと言ってくれてるのさ!?」

 

ガタンッと華麗なツッコミ一つ、奏から炸裂。

 

「あらあらぁ~、あることないことってぇ、なんですか?リア充さん」

 

実に皮肉の籠った言葉だ。うぐぅ、と奏が呻く。

 

「もしかしてぇ、プラトニックな関係っていう方ですかぁ?」

 

「断じて違う!」

 

スキャンダル以降、奏を取り巻く不憫な出来事はこんなのばっかりだ。なにかあるごとに恋人を引き合いに出して弄られる。なんでこんなことばかりするのかサッパリだ。

 

いや、コイツらがこんな絶好の餌に引っ掛からないわけがないのだが。

 

「ははは、まぁそれは冗談として、奏とは妹が昔世話になっててね、んで一輝とはお家柄からかなり昔の代からの付き合いなのよ」

 

ていうわけでよろしく、と頭を下げる。そしてもう一人、龍明と言われた少年だ。

 

「さっき紹介に預かった安倍 龍明です。よろしくお願いします」

 

簡単に終わる自己紹介。最後はどこか佇まいが他と違う、妙な存在感を放つ少年に向けられた。

 

「ん……俺ね。俺は紫黒 竜希。みこちゃんとは知り合い系ね、よろしく」

 

「……みこちゃん?」

 

「命だからみこちゃん」

 

なるほど、とかるーく流す。

 

「まーそんなこんなでよろしくねー」

 

はーい、という軽すぎるオチでホームルームを終えた。

 

◆◇◆

 

「……はぁ、人数増えたな……」

 

「そうだねぇ……また書類整理とか面倒になるなぁ……」

 

生徒会室でぐったりとしている苦労人ズ。今日も今日とて二人にすっぽかされた仕事を分配してやり遂げた。

 

別にこなすことくらいはなんともない。だがそれを連日と続けていれば流石にぐったりしたくなる。体力のない呉羽は特に。

 

「そーいえばはーくん……今度スポーツテストあるね……」

 

「……言わないで」

 

呉羽がより一層げんなりとした声音で返す。余程嫌なのだろう。

 

「生徒会ー、ちょっといいか」

 

「んー?この声は……夜子か。どーぞー」

 

「失礼すんぞー」

 

ガチャリ、とドアが開けられる。竜胆の予想通り夜子だ。

 

「やぁ夜子。なんの用?」

 

「いや、特に用があるわけじゃないんだが……お前ら最近特に疲れ気味だろ。少し手伝ってやろうかと思ってな」

 

「……それは有り難いけど、いいのか?」

 

「構わねぇよ。それで倒れられたらたまったもんじゃないしな」

 

「じゃあ言葉に甘えるけど……」

 

「おう……ん、これ、さっきの竜希の経歴か」

 

竜胆が見る?と渡してくる。おう、と受け取って夜子は竜希の経歴を見る。

 

「……紫黒 竜希。ラサール高校より転入。剣道全国優勝経験持ち、全県模試総合一位etcetc……」

 

なんかもうそれ以上は見る気が起きなかった。パタン、と履歴を裏返して夜子は一言。

 

「……もう全部アイツ一人でいいんじゃないかな」

 

「生徒会長変わってくれないかなぁ……」

 

「だよねぇ……」

 

二人の切実な呟きは空虚に消えていったのだった。

 

 






新キャラ紹介回なのでいつもより少なめ。それでは久しぶりの新キャラプロフィールにつき次回予告はなしで。



安倍 要
登場作品 異形の陰陽師が異世界から来るそうですよ?
作者様 狐の嫁入り
旧名神音 奏。名前で察したとかいった人は屋上ね。性格は問題児女子にあるまじき乙女。華蓮さんと双璧を成す問題児女子にあるまじき人物。
安倍晴明の子孫で第29代目当主様。つよい。十六夜くん大好き。
ギフトをマイルドにしたものは"軽い陰陽術"と"狐と喋れる"。狐……チラッ。お気に入りスポットは"高くて景色のいい場所"。屋上は今日も人気です。

安倍 風明
登場作品 同上
作者様 同上
晴明さんの分家【風】の28代目当主様。お兄ちゃん。とうとうマジもんのお兄ちゃんが出てきた吹雪お兄ちゃんの今後はいかに。元の作品では二歳年上だけど要ちゃんを一年生にぶっこんだらボッチ不可避なので一歳年上に設定変更してやめときました。
なんだか名前からして某ロリコンさんと被ってるが、そんなことない。ロリコンさんのロリコンっぷりはロリコンさんだけのオンリーワンなんだからね!耀ちゃんにゾッコン。
嫁入りさんの作品ではあべのふうめいだけど今作は現代風学園コメディなのであべかぜあきって読んだ方がそれっぽいとか勝手に思ってるんですがそこんとこどうでしょう?
ギフトをマイルドにしたものは"陰陽術"と"カラスに好かれ、会話ができる"。お気に入りスポットは"崖"。高さは明くんを超えた。

安倍 龍明
登場作品 同上
作者様 同上
お兄ちゃんその2。吹雪くん、ここが踏ん張りどころだ。安倍分家【龍】の28代目当主様でイタチを操る。飛鳥さんとLOVE♥LOVE♥。リア充率が高くて驚愕。個人的には他の二人より影が薄うわなにをするやめ(爆散
……失礼。問題児の僕キャラは不思議と弄られポジ感があるんですがそこのところどうでしょう。因みにお兄ちゃん二人とも様々な異形が混ざりあった高位生命体である。
ギフトをマイルドにしたものは"陰陽術"と"イタチに好かれ、言葉を理解できる"。お気に入りスポットは風が当たる場所。この人達天然で明くんの存在意義をロリコン以外狩り尽くしそうだな……

紫黒 竜希(本来は黒は旧字体)
登場作品 命の理解者も異世界から来るそうですよ?
作者様 Shin-Ex-
誰が呼んだかチートオブチート。問題児世界でこの人に勝るヤツなんて現状いない。刀の一振りで箱庭ぶっ壊せるとかなにこの変態。
命さんの一番の理解者でフェイスさんが好きすぎる人。フェイスさんが好きで自分も心に仮面を被っている。いやフェイスさんが切っ掛けなわけじゃないんだけども。
とにかく一途でなんでもできる最強キャラ。箱庭家族にとってこの人を越えるキャラを作ることはある意味で暗黙の了解になりつつある。ただし当の僕自身が越えうるキャラクター作ったんだけど。でもとりあえず彼は最強、全部彼一人でいいレベルで最強。
ギフトをマイルドにしたものは"とにかく最強"。お気に入りスポットは図書館。

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