2015/8/2(日)
すいません。話の展開を考えていたら、少し変更したい点があったので、少し文章を変更しました。
「ねぇねぇ秋人」
顔がとても可愛らしく、黒いセーラー服と漆のように黒い髪を肩まで伸ばし、髪と同じ色の瞳をした少女が俺に話しかけてくる。それは俺にとっても大事な人。だが、俺は一目見て分かった。これは夢だと。何故なら彼女が
「どうした◯◯◯?」
俺は彼女の名前を優しく呼ぶ。そして心の中でも密かに思う。この時間が
「ーーーー夢、か。そりゃそうか」
昨日遊矢から借りた部屋のベッドで俺は目を覚ました。あの後俺は遊矢と一緒に帰り、遊矢の母である洋子さんに部屋を借りれないかと相談した。相談すると洋子さんは快く部屋をかしてくれて、その上にご飯やお風呂まで用意してくれた。本当に感謝してしきれないくらいだ。そう思っていると俺の肩にちょっと重みが加わった。ふと見てみると、
「おはようクド。よく眠れたか?」
〈キュュウイ!〉
元気良く返事を返すクド。どうやらよく眠れたようだ。クドは俗にいうカードの精霊らしく、俺がレジスタンスに所属してまだ間もない時に急に現れた。あの時は驚いたものだ。精霊といえばあの時、俺を助けてくれたあの『青き眼の乙女』はなんだったのだろうか。あの日、ユート達が寝た頃を見計らってブルーアイズのデッキを取り出して、馬鹿みたいにカードに話しかけたりしたが、あれから一度も姿を見せない。一体なんなんだと思う反面、彼女が言ったいつかまた会おうという言葉が妙に心に引っかかる。
「お〜い秋人〜。朝飯だそ〜!!」
階下から遊矢の声がする。クドにまた後でなと頭を撫でながら消えるように命じる。一瞬寂しそうな顔をするが、キュイと鳴いて姿を消した。さてと、俺も今日を始めるとするか。そう思いながら俺は部屋から出るのであった。
「よぉお前ら!今日からお前らが楽しみしていた『エクシーズ召喚』の授業だ!!」
「「「イェーイ!!!」」」
所変わって遊勝塾。俺は昨日アユ達に『エクシーズ召喚』を教える約束を果たしていた。タツヤ達や遊矢は楽しそうにこっちを見てるけど、素良はどうでもよさそうにキャンディーを舐めている。
「ちょつと素良!せっかく秋人お兄ちゃんが授業してくれるのに、なんでキャンディーなんて舐めてるのよ!」
「だって融合使いだし。それにエクシーズなんかより融合の方が強いしね。習う理由自体ないよ」
そう言い切る素良にアユがむ〜と素良を睨む。
「まあまあそこまでだ2人共。素良、授業自体は聞かなくてもいいけど話ぐらいは耳に通しておいてくれよ」
「気が向いたらね」
そう言うなり懐から2本目のキャンディーを取り出して舐め始める。
「それじゃ気を取り直して『エクシーズ召喚』の授業を始めるぞ。とりあえずこれがエクシーズモンスターだ」
エクストラデッキから、ラヴァルバル・チェインをアユ達に見せる。
「エクシーズモンスターは素良の使う融合モンスターと同じ、エクストラデッキという特別なデッキに入れる。このデッキは最大15枚までだ」
デュエルディスクに15枚のカードを入れ、もう1枚入れようとしてディスクに弾き出されるのを見せながら続ける。
「まずエクシーズモンスターの召喚に必要なのは、同じレベルのモンスターを複数揃えることだ。例えばこのラヴァルバル・チェインは【レベル4のモンスター×2】と書かれている。これだと自分の場にレベル4のモンスターが2体いる時、その2体を1つにしてその上にエクシーズモンスターを乗せるんだ」
こういう風になと説明しながら、デッキから適当なレベル4のモンスターを2体をテーブルに置いて、それを重ねて上にラヴァルバル・チェインを置く。
「勿論これはエクシーズ召喚の1つの例でしかない。そこで、このカードとラヴァルバル・チェインとどこが違うか言ってみてくれ」
そう言ってエクストラから輝光士パラディオスを取り出して、皆に見せる。少しするとタツヤが思いついたようにあっ!と言う。
「ラヴァルバル・チェインと違って、【光属性レベル4モンスター×2】って書いてある!」
「その通りだ。つまり輝光士パラディオスの場合はレベル4のモンスターでかつ、それが光属性でなければならないというわけだ。他にも◯◯と名のついたレベル◯のモンスター○体とかもある。多分1番知ってるのはこの間の輝光帝ギャラクシオンだろ」
そう言ってエクストラからギャラクシオンのカードを取り出す。
「こいつは【レベル4の「フォトン」モンスター2体】って書いてある。だからこの場合はレベル4のモンスターかつ、名前にフォトンと書かれているモンスターが2体いる、というわけだ。他にも3体のモンスターを使って召喚する事もある、ここまではいいか?」
「大丈夫(です)!!」
「よし、それじゃ次はエクシーズモンスターの効果についてーーーー」
こうして、俺のエクシーズ召喚の授業は(一部を除いて)楽しく進んで行くのであった。
「ーーったく遊矢の奴。アイス食いたいなら自分で買いに行けよな全く」
「まあまあ、別にいいじゃない。私たちの分のアイスも買えたんだし」
俺たちはいま河川敷にいる。理由は簡単。エクシーズ召喚の授業の後、恒例のアクションデュエルの特訓をした後、遊矢が急にアイスが食べたいと言ったからだ。それでくじ(ただデッキからカードを引いて、その攻撃力を競うだけ)に負けた俺たち3人は、こうして仲良くアイスを買いに行く羽目になってしまったというわけだ。というかなんであんな時に限って攻撃力0の銀河の魔術師なんて引くんだよ。初手に来いよ初手に。なんて事を考えているとアユが何かを見つけた様にあっ、と目を見開いた。
「柚子お姉ちゃんあれ!!」
「何アユちゃんってあれは!!」
2人して顔を上げると、手に何かの袋を持った男が喋っている。
「柊。あいつらは?」
「沢渡っていう卑怯者の取り巻きよ。あいつらまた何か企んでいるのかしら」
「そうだよ!!この間、遊矢お兄ちゃんからペンデュラムカードを奪おうとした酷い奴らなんだから!!」
そう言い切る2人。すると男たちの喋り声が聞こえてきた。
「なんか最近あの人榊遊矢に対してやたらと突っかかってるよな。そりゃあんな負け方したら怒るだろうけど」
「ウィークポイント徹底的に攻めてやるって言ってたし、どんな手を使っても倒すって豪語してたもんな。それに今回のデッキなら榊遊矢も終わりだろ」
あ〜『帝』デッキだった頃の沢渡さんか。俺は『ネオ』沢渡より『ネオ・ニュー』沢渡さんの方が好きなんだよね〜。あっちの方が輝いてるし、今思ったら沢渡はGXの万丈目をイメージしたキャラなんじゃないか?
「あいつら〜!!また性懲りも無く遊矢に何かする気ね!!」
見る人から見れば後ろに炎が見えるほど、柊が怒っているのが目に見えた。とりあえず俺たちは男たちの後を追って、人気が全くない港まで来ていた。
「ごめんアユちゃん。悪いけど先に帰ってて!!」
そう言うなり柊は先に沢渡のいると思われる倉庫に行ってしまう。
「う、うん!!秋人お兄ちゃんたち、気をつけてね!!」
そう言ってアイスを手に遊勝塾まで走って行く。それに手を振って見送る。
「動くな」
後ろから曇った男の声がした。一瞬気を抜き過ぎたかと俺は顔をしかめた。
「ゆっくり後ろを向け」
言われた通りにゆっくり後ろを向く。すると目に映ったのは黒いマスクとゴーグルを付けた男だった。それを見てより一層気を引き締めるが、男は苦笑を漏らした。
「安心しろ。俺だ秋人」
ゴーグルを取り、マスクを外す。それを見て俺は息を飲んだ。それはたった1日とはいえ、会えないかもしれないと思った仲間の顔だったからだ。
「ユートか!?」
「ああ、元気そうだな秋人」
そう、目の前に居たのは俺たち、『レジスタンス』の実質上のリーダーであるユートだったのだ。互いに再開を喜ぼうとしたその時だった。何やら大きい音が耳に響いた。俺はそれが柊が沢渡の根城に突入した音だと思った。しまった!!柊が先に行ってたんだった!!
「悪いユート、今俺の友人が厄介事に巻き込まれてるからまた後でな!!」
そう言って走り出すと何故かユートも走り出す。
「お前の友は俺の友だ。俺も行動を共にさせてもらう。それから秋人、お前と一緒にいた彼女はなんだ?瑠璃によく似ていたが」
「あいつは柊柚子。この世界で『遊勝塾』っていう塾の生徒だ。瑠璃じゃねぇ」
そうかと少し落胆した様に声のトーンを落とす。だが目にはしっかりとした意思が篭っているのが分かる。
「誰だお前たち!!ここは沢渡さんのべ「「邪魔だどけ」」へぶらっ!?」
倉庫の前にいた男を蹴り飛ばし、コンテナを荒っぽく開ける。中には柊とポカンとしている沢渡がいた。
「どいていろ」
とマスクなどを再び付け直したユートが言う。
「急に現れたと思ったら、プリンセスを助けに来たナイト気取り「うるせェよ三下ァ」なっ!!さ、三下だと!?」
だって今の沢渡さんは三下も同然だろ?
「どうでもいいけどよォ。お前遊矢に負けた事を逆恨みしてるって聞いたンだが、本当なのか?」
「なっ!!逆恨みだと!?違う!俺は俺を負かした榊遊矢に復讐するんだ!」
いや似たようなものだろそれ。
「……貴様。LDSのデュエリストだな」
「そうだけど、それがどうした?まさか怖気づいたか?選ばれているこのネオ・沢渡の放つオーラ「デュエルだ。その実力を確かめさせてもらう!!」にって話を「待てよ、俺もLDSのデュエリストの実力を見てみてェし、それにこいつァ俺の問題だろォが。お前が出る幕はねェよ」ってお前ら「それはそうだが、というか秋人お前口調変わってるぞ。怖いからやめろ」お前らいい加減人話を聞けーーー!!!」
話を所々で話を切って会話をしていると沢渡が急に騒ぎ出した。
「あ〜クソ!!そこのマスク野郎!!テメェから相手してやる感謝しろ!!」
そう言われてユートは間髪入れずにデュエルディスクを起動させる。チッ。
「ちょっと秋人とそこの人!!これは私のデュエルよ!!邪魔しないで!!」
そういって柊はデュエルディスクを装着しようとした。だが、その手をユートが阻んだ。
「もう君を……傷つけたくはない」
「えっ……」
「さぁいくぞ乱入者!!そこのお前も後で蹴散らしてやるよ!!この俺、ネオ・沢渡がな!!」
「「
ユート LP4000
沢渡 LP4000
「先行は俺がもらう」
「いいだろうナイト君」
「俺は、手札5枚を全て伏せる!!」
「「ハァァ!?」」
突然の奇行に沢渡や柊が驚く。まぁユートのデッキはちょっと
「俺はこれで、ターンエンドだ」
ユート LP4000
場:無し
伏:5
手札:0
「……アハハハ!!!まさか手札を全部伏せるなんて!!手札にモンスターがいなかったのかい?悪いけどお前、持ってないねぇ」
馬鹿にしたように笑う沢渡に少しイラっと来る。
「聞こえ無かったか?ターンエンドだ」
「チッ、まぁいい。俺のターン!!」
勢いよくカードを引く沢渡。引いたカードを見てニッと笑う。
「お前の伏せたカード、利用させてもらうぜ!相手の場に魔法・罠カードが2枚以上ある時、手札から氷帝家臣ーエッシャーは特殊召喚できる!!」沢渡 手札6→5
氷帝家臣ーエッシャー/水属性/☆4/水族/ATK800/DEF1000
「そして俺はエッシャーをリリースして、氷帝メビウスをアドバンス召喚!!」沢渡 手札5→4
氷帝メビウス/水属性/☆6/水族/ATK2400 DEF1000
「メビウスの召喚に成功した事により、お前の伏カード2枚を破壊するぜ!!フリーズ・バースト!!」
メビウスの腕から氷の槍が2本発射され、ユートの伏せカードを射抜いた。
破壊されたカード↓
「まだだ!!手札から魔法カード『
メビウスの体が渦に飲まれ消えて行く。その様を見ながら柊が驚いた様に声を上げる。
「攻撃力2400のメビウスをリリースしてまで、新しいモンスターを呼ぶの!?」
「その通りさ!!さぁ来い!凍氷帝メビウス!!」沢渡 手札3→2
凍氷帝メビウス/水属性/☆8/水族/
ATK2800 DEF1000
「本来レベル8の凍氷帝メビウスは、召喚するのに2体のリリースが必要だ。だがアドバンス召喚したモンスターをリリースする事で、召喚に必要なリリースが1体で済む。そして凍氷帝は氷帝の進化系。つまりその力を受け継いでいる!!凍氷帝メビウスのモンスター効果!!このカードのアドバンス召喚に成功した時、相手のマジック、トラップカードを3枚まで破壊できる!!喰らえ、ブルザード・デストラクション!!」
氷帝が一回り大きくなった凍氷帝が氷の嵐が起こし、ユートの残りの伏せカードをを吹き飛ばした。
破壊されたカード↓
サイクロン
「えっ?なんでアクションデュエルじゃないのに、なんで風を感じるの?」
柊がメビウスの起こした吹雪を感じながら思った疑問を口にする。まぁ
「これで伏せカードは無し。残った手札も腐ってるんだろ?本当に持ってないねぇww」
馬鹿にしたように笑う沢渡を見て、ピクピクッと自分のこめかみが動くのが、不思議と自分でも分かる。あ〜クソ、やっぱネオの方の沢渡はイラっと来るぜ。
「さぁバトルだ!!俺は凍氷帝メビウスでダイレクトアタック!!」
メビウスの身体から次々と氷が飛びたし、突撃しようとしたその時だった。ユートが墓地からカードを取り出した。
「貴様のダイレクトアタック宣言時に、墓地からトラップカード『幻影騎士団シャドーベイル』の効果を発動!!」
「何!?墓地からトラップだと!?」
「相手プレイヤーのダイレクトアタック宣言時、墓地のこのカードをモンスターカード扱いで可能な限り特殊召喚する!!」
幻影騎士団シャドーベイル/闇属性/☆4/戦士族/ATK0 DEF300
「くっ、だが所詮その場凌ぎでモンスターを呼んだにすぎない!!やれメビウス!!インペリアル・チャージ!!」
メビウスがタックルをかましてシャドーベイルを1体破壊する。
「モンスター扱いのシャドーベイルはフィールドを離れる時、ゲームから除外される」
「ふんまぁいい。俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ。次の俺のターンまで生かしておいてやる」沢渡 手札2→1
(ククッ。俺が伏せたのは『聖なるバリアーミラー・フォース』こいつでどんな奴が攻撃してもお陀仏ってわけだ)
沢渡 LP4000
場:凍氷帝メビウス(ATK2800)
伏:1(聖なるバリアーミラー・フォース)
手札:1
「……貴様に次のターンはない!!」
「なんだと?」
「俺のターン!!」ユート 手札0→1
カードを引き、すっとユートは沢渡を見据える。
「どんな物かと思ったら、やはり貴様のデュエルには刃の如き鋭さも、弾丸の如き威力も感じられない。……欠片もな」
「はぁ?何言ってんだお前?」
「条件は整った。同レベルのモンスターがフィールドに揃った時、俺のデッキは真価を発揮する!!」
シャドーベイルのレベルは4。それが2体となると、あいつが来るな。
「俺はレベル4の幻影騎士団シャドーベイル2体でオーバーレイ!!」
2体のシャドーベイルが黒い穴
に吸い込まれ、中から一筋の光の柱が現れる。
「漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う反逆の牙!!今降臨せよ!!エクシーズ召喚!!ランク4、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン/闇属性/★4/ドラゴン族/ATK2500 DEF2000
〈ギュォォォォォォン!!!〉
〈グォォォォォォォン!!!〉
(ーーーッ!?ガッ!?)
ダーク・リベリオンが現れると同時に、頭の中にドラゴン達の声が木霊した。
(クッ…ソ!?前にユートとデュエルした時にもこんな事が……!!とりあえず落ち着けお前ら!!)
以前ユートとデュエルしてダーク・リベリオンを召喚した時も、いきなりドラゴン達が騒ぎ始めたのを思い出した。頭痛が酷い。とりあえず俺は、騒ぎ始めたドラゴン達を宥める。
「ーーハッ。エクシーズ召喚には驚かされたが、そのモンスターで俺のモンスターに攻撃する気か?ダーク・リベリオンの攻撃力は2500。対する俺のメビウスの攻撃力は2800。これじゃ相手にならないぜ?」
「……エクシーズモンスターの真の力は、己の魂であるオーバーレイユニットを使って敵を滅することにある」
「エクシーズの講義はいいよ。興味ないんでね」
「ならばその身で知るといい。ダーク・リベリオンの効果発動!!ORUを2つ使い、相手の場のモンスター1体の攻撃力を半分にし、その攻撃力を得る!!トリーズン・ディスチャージ!!」
ダーク・リベリオンの翼から現れた紫色の電気が、メビウスの動きを封じ込めてその力を奪った
凍氷帝メビウス
ATK2800→1400
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
ORU2→0
ATK2500→3900
「更に手札から魔法カード『フォース』を発動!!これにより凍氷帝メビウスの攻撃力を半分にし、その数値分ダーク・リベリオンの攻撃力をアップする!!」
凍氷帝メビウス
ATK1400→700
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
ATK3900→4600
「バトルだ!!行けダーク・リベリオン!!」
「へっ、甘ェんだよ!!トラップ発動!!『聖なるバリアーミラーフォース』!!こいつでテメェのモンスターは全滅だぁ!」
メビウスの周りに虹色の障壁が出現し、その攻撃を阻む。だが小馬鹿にしたように笑う。
「使い古された手だ。児戯にも等しい。墓地からマジックカード『
「な、何!?」
幻影死槍 (アニメオリジナル)
永続魔法
①:自分フィールドのモンスターを対象とした相手の罠カードが発動した時に発動できる。 相手に100ダメージを与える。
②:相手の罠カードが発動した時、自分の墓地からこのカードを除外して発動できる。 その罠カードの発動を無効にして破壊し、相手に100ダメージを与える。
虹色の障壁は、突如現れた不気味な槍によって壊され、その破片が沢渡に降り注ぐ。
沢渡 LP4000→3900
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だーーん!!!」
「その身に刻め!!!戦場の嘆きと、悲しみを!!バトルだ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで凍氷帝メビウスを攻撃!!」
効果を発動した時に開いた翼から紫電が漏れ、それが牙に集まっていくのと同時に、一直線にメビウスに向かって飛び立つ。
「行け!!その一撃で氷河を砕け!!反逆のライトニング・ディスオベイ!!!」
牙がメビウスに直撃し、ソリッドヴィジョンどころじゃ済まされないないほどの衝撃が、部屋の中を殺到する。
「うわァァァァァ!!!」
沢渡 LP3900→0
所詮はこの程度、か。弱すぎるな。これならまだオベリスク・フォースクラスの雑魚の方がまだマシだ。衝撃に吹っ飛ばされ、気絶している沢渡を見ながらそう思う。
「……ふん」
ユートはディスクからデッキを取り出し、ケースに仕舞った。
「お疲れさん。どうだったLDSの実力は?」
「正直拍子抜けだ。こいつ程度のデュエリストなら3人同時でも勝てる」
そこまで会話し、息苦しかったのかユートはマスクとゴーグルを取り、素顔を見せる。
「えっ!?遊矢!?なんでここにいるの!?」
ユートの顔を見て柊が驚く。一方のユートは何が何だかという顔をしている。
「?秋人、遊矢とは誰だ?」
「お前にそっくりなデュエリストだよ。
「いや、奴は自分の事を『ユーゴー』と名乗っていた。遊矢ではない」
「ちょっと!!2人だけで話を進めないでよ!!それに秋人!貴方一体何者なの!!それからこの遊矢にそっくりな人は誰!!」
蚊帳の外だった柊が質問を飛ばしてくる。あ〜なんて説明したらいいんだ?まさか別の世界からやって来ましたなんて言っても通じる筈はないしな。そこまで考えた時だった。突然柊のブレスレットが光を放しだしたのだ。
「キャッ!!!何これ!?」
突然の光に目をやられ、俺は目を閉じてしまう。少しして光が収まると、隣にいたユートが居なくなっていた。分かっていた事だがやっぱりか。倉庫の入り口を見てみると遊矢が入って来る所だった。
「おーい!!秋人!柚子!無事だったか!?」
「遊矢?遊矢……よね?」
「当たり前だろ?どうしたんだこんな所で?」
「い、いいえ……別に…何も…」
何やら2人だけの世界を知らぬ間に創り出している2人を見ながら、一歩、また一歩と出口に向かってゆっくり歩き出す俺。今ここで俺の正体を明かしたら、もしかしたら素良に知られるかもしれない。そう思い、遊矢達には悪いが倉庫から抜け出すのであった。
ふぅ。何とか抜け出せれたか。俺は倉庫のある港から路地裏に来ていた。だがもう夜が遅く、街中は既に静まり返っている。……ここまで静かだと嫌な予感がするな。そう思いつつ路地裏から出る。すると俺のいる場所がライトアップされた。
「何!?」
突然の出来事に驚きが隠せなかった。すると俺の周りには黒服の男が立ち並んでいた。
「そう警戒しないでくれたまえ。桐原秋人」
カツカツと足音と共に男の声がする。その声のした方に顔を向けると、そこには赤いマフラーをつけた男がいた。
ーーー次回予告ーーー
「すまないが君の事は調べさせてもらったよ。エクシーズ次元のデュエリスト」
「やっぱりお前は赤馬零王と繋がっているのか!!」
「だとしたらどうする?」
「決まってる!!デュエルだ!!ここで決着をつける!!」
次回『DDD、異次元の王』
さぁ。デュエルを始めよう。
ユート「今回のキーカードは、俺のエース、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンだ」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
(1):このカードのX素材を2つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分このカードの攻撃力をアップする。
ユート「アニメとは違い、レベル5以上のモンスターだけでなく、どんなモンスターでも攻撃力の半分を吸収できる。だが1回の発動でORUを2つ消費するから、次に効果を発動するのが難しい。汎用ランク4のエクシーズモンスターだから、エクストラデッキに1枚はあっても腐る事は殆どないだろう」
ユート「次回予告の事に関しては思い付きでやっただけだ。皆の反応が良ければ続くと思う。誤字脱字や、デュエル中のおかしな点があれば指摘を頼む。それではな」