やっぱり学校が始まったので投稿のペースが落ちそうです。
できる限り早く投稿するのでこれからもよろしくお願いします!!
「お前が赤馬零児か?」
俺はいつでも脱出できるようにデュエルディスクに手を当てながらそう聞く。それを赤馬は眼鏡の位置を調整しながらああと肯定する。
「もう1つ質問していいか?」
「ああ、構わない。だが立ち話もなんだ。近くにいい喫茶店がある。そこで話さないか?中島、車を」
中島と呼ばれた男はハッと言うなり携帯電話を取り出し、誰かと連絡を取る。すると2分と経たない内にリムジンがやって来た。
「乗りたまえ。安心しろ危害を加えるつもりはない。
そう言いながら赤馬は車の中に入る。俺も少しは警戒しながら中に入る。
「中島、あの場所に」
赤馬が指示を出すと車は走りだした。
「さて、これで人払いも出来ただろう。話を聞こうじゃないか。『エクシーズ次元』のデュエリスト、桐原秋人」
「……随分仕事が早いな。俺が
「何、この舞綱市には、レオ・コーポレーション特製の召喚反応センサーがいたるところに設置してある。昨日は強力なエクシーズ召喚の反応が2回あった。後は使ったと思われる人物を監視カメラで追っただけた。反応した場所が遊勝塾からだと知った時は驚いたがね」
そうかいと話に相槌を打ちながら、やはり昨日の遊矢のデュエルにFA・フォトンを出したのはまずかったかと反省する。
「さて、そろそろ本題に入るとしようか。私は先ほど君の質問に答えた。だから今度はこちらから聞かせてもらおう」
「…好きにしろ。答えるかどうかまでは保証しないがな」
「それで構わない。ーー君たちは融合次元の、『アカデミア』の目的知っているか?」
「ーーーいや、知らないな」
そうか、と赤馬少し考えるように手を組んだ。
「次はこっちからだな。お前は
「さぁ。どこまでだろうな?」
「はぐらかすな。その首、ここで取ってもーーー」
構わないと言おうとしたが、それは急停止した車のせいで言う事ができなかった。
「社長。着きました」
「そうか、さぁ降りるといい桐原秋人。君の家だ」
車窓を見てみると車は遊矢の家の前に止まっていた。それを見て喫茶店っていうのは嘘かと赤馬を睨みつける。
「そう怒らないでくれ。ただ今日はもう夜も遅い。それにあそこから榊遊矢の家に行こうとしたら結構時間がかかっただろう?」
「大きなお世話だ」
そう言って車から俺は降りる。すると赤馬が自分の席の窓を開けながら待ちたまえと声をかけてくる。
「これを渡しておこう。私の仮のアドレスだ。これをLDSの係りの者に渡してもらえればすぐに私に連絡がつく」
「……随分俺に協力的だな。一体何が目的だ?」
「別に何もないさ。だが強いていうのであればーーー」
私たちは互いに利用価値があるからだ。そう言って、赤馬を乗せたリムジンは夜の街並みに消えていった。
「ただい「やっと帰ったのか秋人!!!」って遊矢!?どうしたそんな心配そうな顔して?」
「それはそうだろ!!!柚子と一緒に居たはずなのに勝手に居なくなって!!俺たちがどれだけ心配したと思ってるんだ!!」
酷く剣幕な遊矢を見てあ〜やっちまったなと内心で反省する。だが遊矢は言いたい事を言い切ったのかふぅと深呼吸をする。
「秋人。聞こうかと悩んだけどやっぱり聞く事にする。いいか?」
「ーーーああ。いいぜ」
遊矢は凄く真剣な表情で尋ねる。
「ーーー秋人。お前は一体何者なんだ?柚子から聞いたけど沢渡とデュエルした俺とそっくりなデュエリストと知り合いなんだって?」
「ーーあいつはユート。俺の友達だ」
「その友達はいきなり人を襲ったりするのか?」
「そんな事をする奴じゃないよ。ただーー」
俺は少し言葉に悩んだ。俺やユートが別の世界の住人だと言う事は簡単だ。だが、ある程度事情を知っている奴(赤馬とか)ならともかく、何も知らない人ははいそうですかと納得するはずがない。なら俺が言えるのはーー
「ーーちょっといろいろあるんだよ」
「いろいろってなんだよ!!俺に言えない事があるのか!?」
「ーー悪りぃ。これだけは言えない。」
「ーーそうか。悪かったな変な事聞いて。もう夜も遅いし早く寝ろよ?」
じゃあな。そう言って遊矢は階段を登って行った。俺の内心では遊矢には申し訳ない気持ちでいっぱいだった。だが言うわけにいかない。『デュエルで皆を笑顔にする』っていう遊矢の夢と、俺たちのやっている事は……相入れないのだからーーー
ーーー二日後ーーー
赤馬との邂逅から二日後。俺達はLDSと遊勝塾の存亡を賭けたデュエルをしていた。俺は原作知識を持っているため簡単に説明するが、榊遊矢(ユート)が沢渡を襲ったという、有りもしない疑いをかけられ、名も通っていないよう塾にLDSの生徒が負けたと知られれば、LDSの信用に関わるだのどうのこうの。それで遊矢は自分の身の潔白を証明する為に、LDSは今のところ遊矢しか使えない『ペンデュラム召喚』を手にいれる(おまけで遊勝塾も)ためにデュエルをする事になったのだ。デュエルは代表者3人が先に2本デュエルを制した方が勝ちというもの。それで1戦目は遊矢がLDSのエクシーズコースの首席、
「その4戦目、私が受けても構わないかな?」
「零児さん!!」
零児の登場に驚く赤馬母。すると赤馬はそれからと壁にもたれていた俺を指差しながら続ける。
「4戦目の相手は君に頼みたい」
それを聞いて驚く遊矢。一瞬怪訝そうに顔をしかめるが、決意したように俺に声をかける。
「ーー秋人頼んでもいいか?」
「……いいのか?俺はまだ謎の多いただの一般人だしこの間の事だって……」
「いや、いいんだ。それに俺は信じてる。秋人が負けるはずないってな!!」
そう顔に笑みを浮かべながら言う遊矢に、俺は苦い笑みを浮かべる。全く、お前ってやつは。
「ああ、この大事な4戦目。確かに引き受けた!!大船に乗ったつもりでいろ!!」
「ああ!!任せたぜ!!」
パンッ、と音のいいハイタッチを交わしてから、俺と赤馬はデュエル場に入って行く。
「アクションフィールドはどうする?」
「好きにして構わない。だがこちらが決めていいなら指定させてもらおう」
「わかった。塾長!!赤馬が指示した通りのアクションフィールドを展開してください!!」
それに塾長はああ、と少し動揺しながらも了承した。
「それでは決めさせてもらおう。アクションフィールドオン!!『未来都市 ハートランド』発動!!」
「なっ…!?」
赤馬が宣言した通りのフィールドが展開される。それはどこか近未来を
「どうした?顔が優れないようだが」
顔に見てわかる程の笑みを浮かべながら聞いてくる。
「お前!!……いややめとくかァ。とりあえず…ぶち殺す!!」
「ふっ、それでは始めようか!!」
《戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!!》
《モンスターと共に地を蹴り宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!!》
《見よ!!これぞデュエルの最強進化系!!》
《アクショ〜〜ン!!》
「「
赤馬 零児 LP4000
桐原 秋人 LP4000
「先行は私だ、私は手札から永続魔法『地獄門の契約書』を発動する。このカードがスタンバイフェイズ時ある時、私は1000ポイントのダメージを受ける」
『毎ターン1000ポイントのダメージだって!?』
「ただしそのリスクを背負う代わりに私はデッキから『DD』モンスターを1枚手札に加える事が出来る。私はDDケルベロスを手札に加える」
毎1000ポイントのダメージを受ける代わりに発動できる『契約書』。『DD』デッキの火力は死ぬ前に戦った事があるため、いきなりキーカードである『地獄門の契約書』を引き当ててくる赤馬の引きの強さに苦虫を噛む。
《?DDってどういう意味だろう?》
《ディファレント・ディメンション。異次元って意味だよ》
外野の子供たちが疑問を口にし、素良が得意げに答えていた。
「更に私は手札から『魔神王の契約書』を発動する。このカードも『契約書』、よって私はスタンバイフェイズに1000ポイントのダメージを受ける。そして『魔神王の契約書』の効果は1ターンに1度、悪魔族融合モンスターを融合召喚する。私は手札のDDリリスとDDケルベロスで融合!」赤馬 手札5→2
2体のモンスターが現れ、光の渦に飲み込まれる。
「牙むく地獄の番犬よ、闇夜にいざなう妖婦よ!冥府に渦巻く光の中で、今ひとつとなりて新たな王を生み出さん!融合召喚!生誕せよ!DDD烈火王テムジン!」
DDD烈火王テムジン/炎属性/☆6/悪魔族/ATK2000 DEF1500
《あいつ融合使いか!!》
《それに今度はDDD……》
《一体どういう意味なんだ?》
「私はカードを2枚伏せ、ターンエンドだ」
赤馬 LP4000
場:DDD烈火王テムジン(ATK2000)
伏:2
地獄門の契約書
魔神王の契約書
手札:0
「俺のターン、ドロー!自分の場にモンスターが存在しない時、手札からフォトン・スラッシャーを特殊召喚する!!」秋人 手札6→5
フォトン・スラッシャー/光属性/☆4/戦士族/ATK2100 DEF0
「バトルだ、フォトン・スラッシャーで烈火王テムジンを攻撃!!」
「ダメージステップ時に永続トラップ『
烈火王テムジン
ATK2000→3000
フォトン・スラッシャーが、手に持った剣でテムジンに斬りかかり、テムジンもそれに応戦する。
「『戦乙女の契約書』の発動が終わったダメージステップ時、手札のオネストの効果を発動!!テムジンの攻撃力をフォトン・スラッシャーに加える!!」
フォトン・スラッシャーの剣が虹色に変わり、テムジンとの力をその身に加えた。
フォトン・スラッシャー
ATK2100→4100
「フッ、流石だな。だが甘い!!アクションマジック『奇跡』!!この戦闘でのテムジンの破壊を無効にし、バトルダメージを半分にする!」赤馬 LP4000→2950
「チッ、モンスターとカードを伏せて、ターンエンドだ」秋人 手札4→2
秋人 LP4000
場:フォトン・スラッシャー(ATK2100)
セットモンスター×1
伏:1
手札:2
「さァ、合計3枚の契約書で3000のダメージを、受けてもらおうか(対策はされてるンだろォけどなァ)」
「契約書?そんなもの……」
赤馬がキザに指を鳴らすと、合計3枚の契約書が破壊された。
「契約は破棄した。私はトラップカード『
赤馬 手札0→3
LP2950→5950
一気にライフと手札を回復する赤馬をみて内心でチッ、と舌打をする。やっぱりあったか契約洗浄。
「私のターン!!私はチューナーモンスターDDナイト・ハウリングを召喚!!」
赤馬 手札4→3
DDナイト・ハウリング/闇属性/☆3/悪魔族/ATK400 DEF
600
《チューナーモンスターだって!?》
《奴が使えるのは融合だけではないのか!?》
「召喚に成功したナイト・ハウリングの効果発動!!墓地のDDモンスター1体を、攻撃力を0にして特殊召喚する!!蘇れ、DDリリス!!」
DDリリス
ATK100→0
「私はレベル4のDDリリスに、レベル3のDDナイト・ハウリングをチューニング!!」
ナイト・ハウリングが緑色の3つの輪っかに姿を変え、輪の中にリリスが入って行く。
「闇を切り裂く咆哮よ、疾風の速さを得て新たな王の産声となれ!!シンクロ召喚!!生誕せよ!レベル7、DDD疾風王アレクサンダー!!」
DDD疾風王アレクサンダー/風属性/☆7/悪魔族/ATK2500 DEF2000
《やっぱりシンクロ召喚まで!!》
「まだだ!烈火王テムジンのモンスター効果発動!!1ターンに1度、DDDモンスターの特殊召喚に成功した時、墓地のDDモンスターを特殊召喚できる。蘇れ、DDリリス!」
テムジンが剣を振るうと、そこに炎の輪が生まれ、中からDDリリスが現れる。
「更にDDD疾風王アレクサンダーのモンスター効果発動!!1ターンに1度、DDモンスターの特殊召喚に成功した時、墓地からレベル4以下のDDモンスターを特殊召喚する。蘇れ、DDケルベロス!」
アレクサンダーが剣を横薙ぎに振るうと、そこから風が巻き起こり、風がDDケルベロスに変わる。
「私はレベル4のDDケルベロスとDDリリスでオーバーレイ!!」
2体のモンスターが光に変わり、エクシーズ召喚の時に現れる黒い穴に吸い込まれる。
《こ、これってもしかして……》
《融合、シンクロに続いて……)
《エクシーズまで……!?》
「この世の全てを統べるため、今世界の頂きに君臨せよ。エクシーズ召喚!!生誕せよ、ランク4、DDD怒涛王シーザー!!」
DDD怒涛王シーザー/水属性/★4/悪魔族/ATK2400 DEF1200
「DDDとは、即ちディファレント・ディメンション・デーモン……異次元をも統べる王達の力、存分に味わうがいい」
眼鏡の位置を調節し、不敵に笑いながら赤馬そう言った。
ーーー次回予告ーーー
「我が魂を揺らす大いなる力よ、この身に宿りて闇を引き裂く新たな光となれ!ペンデュラム召喚!!出現せよ、私のモンスター達よ!!」
「なんであいつがペンデュラムを!?ペンデュラムは、俺の、俺だけの……!!!」
「…上等だ。こうなったら俺も少し、本気を出すしかねぇな。覚悟しろよ……赤馬零児!」
次回『逆巻く銀河』
さぁ、デュエルを始めよう。
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