遊戯王ARCーV アイズの名を持つ龍の主   作:青眼

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vs社長後編です!!

それにしてもラーの翼神竜(スフィアモード)やパンドラの使ったカード(しかもブラック・マジシャンと相性よすぎィ!!)、それからコピーキャットの登場で、私のテンションが振り切っています!!このままの勢いでフェニックスモードも出しますよね?(チラッチラッ)


12話 逆巻く銀河

赤馬 LP2950

場:烈火王テムジン(ATK2000)

 疾風王アレクサンダー(ATK2500)

 怒濤王シーザー(ATK2400)

伏:0

手札:4

 

秋人 LP4000

場:フォトン・スラッシャー(ATK2100)

  セットモンスター×1

伏:1

手札:2

 

「バトルだ!疾風王アレクサンダーでフォトン・スラッシャーを攻撃!」

 

アレクサンダーが風のように素早くフォトン・スラッシャーに近づき、気付いた時にはフォトン・スラッシャーは切り裂かれていた。

 

「くっ!!」秋人 LP4000→3600

 

「まだだ、怒濤王シーザーでセットモンスターに攻撃!」

 

シーザーの持つ大剣が大きく振られ、そこから大量の水が俺の伏せモンスターを飲み込んだ。

 

「破壊された伏せモンスター銀河魔鏡士(ギャラクシー・ミラー・セイジ)の効果発動!リバースしたこのモンスターが墓地に送られた時、デッキ、墓地よりレベル4以下の『ギャラクシー』モンスターを裏守備表示で特殊召喚する!!俺は銀河の魔術師(ギャラクシー・ウィザード)を裏守備で特殊召喚する!」

「ならば烈火王テムジンで銀河の魔術師を攻撃だ。ファイヤー・ストローク!!」

 

テムジンの剣が炎に包まれ、セット状態の銀河の魔術師に接近する。それを見ながら俺は冷静に伏せカードを発動させる。

 

「銀河の魔術師がリバースする前にリバースカードオープン!『反転世界(リバーサル・ワールド)』!フィールドにいる効果モンスターすべての攻撃力と守備力を入れ替える!!」

 

烈火王テムジン

ATK2000→ATK1500 DEF1500→DEF2000

 

疾風王アレクサンダー

ATK2500→ATK2000 DEF2000→DEF2500

 

怒濤王シーザー

ATK2400→ATK1200 DEF1200→DEF2400

 

「そして俺の銀河の魔術師の守備力は1800。よって300の反射ダメージを受けてもらう!!」

「それは仕方ないな。私はカードを2枚伏せてターンエンドだ」赤馬 LP5950→5650

 

赤馬 LP5650

場:烈火王テムジン(ATK1500)

  疾風王アレクサンダー(ATK2000)

  怒濤王シーザー(ATK1200)

伏:2

手札:2

 

「俺のターンドロー!俺は銀河の魔術師のモンスター効果を発動!自身をリリースし、デッキから『ギャラクシー』カードを1枚手札に加える。俺は銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)を手札に加え、銀河魔鏡士の効果で召喚された銀河の魔術師は除外される」秋人 手札2→4

《あれは秋人お兄ちゃんのエースモンスターだ!!》

 

ギャラクシーアイズが手札に加わったのを見てフトシ達が声を上げる。

 

「自分の場にモンスターがいない時、手札から太陽風帆船(ソーラー・ウィンドジャマー)を、攻撃力と守備力を半分にして特殊召喚する!」秋人 手札4→3

 

太陽風帆船/光属性/☆5/機械族/ATK800→400 DEF2400→1200

 

「更に手札の光属性モンスターを捨て、銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)を守備表示で特殊召喚する!」秋人 手札3→1

 

銀河戦士/光属性/☆5/機械族/ATK2000 DEF0

 

「特殊召喚に成功した銀河戦士の効果でデッキから銀河騎士(ギャラクシー・ナイト)を手札に加え、魔法カード『死者蘇生』を発動!墓地のモンスター1体を特殊召喚する!」

 

デュエルディスクからカードが飛び出し、それを勢いよく取り出してディスクにセットし、現れた十字架を放り投げる。

 

「闇に輝く銀河よ、希望の光となりて我が僕に宿れ!!光の化身ここに降臨!!」

 

十字架から光が溢れ出し、デュエル場全体に轟くほどの咆哮と共に、『竜』が姿を現した。

 

「現れろ!レベル8、銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)!!」

 

銀河眼の光子竜//光属性/☆8/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500

 

《来た!秋人のエースドラゴンだ!!》

《いつ見ても痺れるぐらいにかっこいいぜ!!》

 

ギャラクシーアイズの登場で外野が騒がしくなる。それを横目に見ながら俺は赤馬を睨みつける。それに真っ直ぐな視線を返す赤馬にイラついた俺は、この場をひっくり返すためにプレイを続ける。

 

「更に俺はレベル5の太陽風帆船と、銀河戦士の2体でオーバーレイ・ネットワークを構築!!現れろ!海を切り裂く鮫の戦艦!ランク5、シャーク・フォートレス!!」

 

シャーク・フォートレス/闇属性/★5/魚族/ATK2400 DEF1800

 

シャーク・フォートレスを見てようやく赤馬の表情が変わる。ざまぁみろと思いながらも俺はシャーク・フォートレスの効果を発動させる。

 

「シャーク・フォートレスのモンスター効果発動!ORUを1つ使い、自分のモンスター1体はこのターン2回の攻撃を可能にする。俺は銀河眼の光子竜に対してこの効果を発動する!」

 

シャーク・フォートレス

ORU2→1

 

「さぁ行くぞ!まずはシャーク・フォートレスで烈火王テムジンを攻撃!」

「その前に怒濤王シーザーのモンスター効果を発動!ORUを1つ使い、このターン破壊されたモンスターを、バトルフェイズ終了時に特殊召喚する!」

 

怒濤王シーザー

ORU2→1

 

シャーク・フォートレスの体の至るところから魚雷が放たれる。それはテムジンの全身に殺到し破壊する。

 

「破壊されたテムジンの効果を発動し、墓地の『地獄門の契約書』を手札に加える」

赤馬 LP5650→4750 

   手札 2→3

 

「次に銀河眼の光子竜で、疾風王アレクサンダーと怒涛王を攻撃!破滅のフォトン・ストリーム!!」

 

ギャラクシーアイズの放たれた光線がアレクサンダーを包み込み、苦悶の声を上げながら消える。

 

「流石にこたえるな……」赤馬 LP4750→3750

 

「まだだ!そのままシーザーも消してやれ!」

 

ギャラクシーアイズの攻撃はアレクサンダーを消し去るだけには留まらず、そのままシーザーも呑み込んで消滅させた。軸線上の敵を一掃するというのはこういうことなのだよ!!

 

「……破壊されたシーザーの効果でデッキから『魔神王の契約書』を手札に加える」

赤馬 LP3750→1950

   手札3→4

 

「俺はこれでバトルフェイズを終了する」

「ならばこの時、怒濤王シーザーの効果により破壊された私のモンスターが復活する。蘇れ!3体の王たちよ!」

 

赤馬がそう叫ぶと、時間が巻き戻るように先ほど倒したDDDモンスターが復活する。それにイラっときたが特にする事もないのでそのままターンを終える。

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

秋人 LP3600

場:銀河眼の光子竜(ATK3000)

シャーク・フォートレス(ATK2400)

伏:1

手札:1(銀河騎士)

 

「君のターンエンド時にトラップカード『DDDの人事権』を発動する。このカードは自分の手札、場、墓地にいるDDDモンスターを3枚デッキに戻し、デッキからDDモンスターを2枚手札に加える。私は烈火王テムジン、疾風王アレクサンダー、怒濤王シーザーをデッキに戻し、デッキからDD魔導賢者ガリレイと、DD魔導賢者ケプラーの2枚を手札に加える」

赤馬 手札4→6

 

3体の王たちがエクストラデッキに戻り、赤馬はデッキから新たなDDモンスターを手札に加える。それを遊矢たち、観客側には見せずに対戦相手である俺に見せる。

 

「やっぱりあったかペンデュラムカード」

「ほう、その口ぶりでは私が初めからペンデュラムカードを持っていると?」

「お前が言ってだろォが。この舞綱市にはLDS特注の召喚反応センサーがあるってよォ。そこから感知したエネルギーや、前回の沢渡って奴との一悶着でペンデュラムについては解析済みなんだろ?だったらペンデュラムカードを『創り出す』位なんて事ないンだろォと思っただけだァ」

「流石に時間がかかったがな。それ成功したと言ってもこれはまだプロトタイプ、試作品だ」

 

だが、と赤馬は顔に悪い笑みを浮かべなから続ける。

 

「こういった物は実験を繰り返さなければ成功しないものだ!!私のターン!!私はまずDDD怒濤王シーザーの効果を発動する。このカードの効果を使ったターンの自分のスタンバイフェイズ時、私は特殊召喚したモンスター1体につき、1000ポイントのダメージを受ける。よって私はは3000ポイントのダメージを受ける。だが、私はここでアクションマジック『カットダメージ』を発動する。このターン私が受ける効果ダメージを0にする」

 

カットダメージ (自作オリカ)

自分が効果ダメージを受ける時のみ発動できる。このターン自分が受ける効果ダメージは全て0になる。

 

「さらに私は『地獄門の契約書』を発動し、デッキからDDD制覇王カイゼルを手札に加える」

手札に6→7

 

デッキから新たにモンスターを手札に加え、更にと言葉を紡ぐ。

 

「私は手札から『魔神王の契約書』を発動し、『魔神王の契約書』のもう一つの効果を発動する!!それはDDDモンスターを融合召喚する時、墓地のモンスターを素材に融合召喚する!!」

赤馬 手札7→6

 

「ッ!墓地からの融合!!」

 

てことはDDD専用の永続版『ミラクル・フュージョン』じゃねぇか!!地獄門といい魔神王といい、インチキ効果もいい加減にしろォ!!!

 

「私は墓地のDDリリスと、DDナイト・ハウリングで除外融合!再び現れろ!!DDD烈火王テムジン!」

 

DDD烈火王テムジン/炎属性/☆6/悪魔族/ATK2000 DEF1500

 

「これで準備は整った……さぁ始めるぞ!!私はスケール1のDD魔導賢者ガリレイと、スケール10のDD魔導賢者ケプラーで、ペンデュラムスケールをセッティング!!」

赤馬 手札6→4

 

赤馬のディスクの両端に2枚のカードが置かれ、近くに2体のモンスターが現れる。それを見た遊矢が驚嘆の声を上げる。

 

《な、なんだって!?》

 

突然のペンデュラムカードの登場で、遊矢の顔が驚愕に揺れる。それを見てニヤリとしながら、赤馬は宣言する。

 

「これでレベル2からレベル9までのモンスターが同時に召喚可能!!」

 

2体のモンスターの下に1と10の数字が現れ、2体の目が妖しく光る。

 

「我が魂を揺らす大いなる力よ、この身に宿りて闇を引き裂く力となれ!!ペンデュラム召喚!!出現せよ!!私のモンスター達よ!!」

 

 

ーーー遊勝塾 観戦室ーーー

 

《ペンデュラム召喚!!出現せよ!私のモンスター達よ!!》

 

遊勝塾の存亡と、俺の無実を晴らす為の4回戦で、俺は赤馬零児が使ったペンデュラム召喚に、俺は呆然と立ち尽くしていた。初めこそは赤馬零児が使った融合、シンクロ、エクシーズに驚かされながらも、秋人は1ターンでそれらを全て倒した。その時俺は、いやその前からも秋人が勝つと信じていた。だが、現在(いま)はどうだろうか。さっきまでやっていた応援も、赤馬零児が使ったペンデュラム召喚ですっかりなりを潜めてしまった。

 

「秋人……!!!」

 

俺は、ただ見守る事しかできなかった。このまま、秋人が徐々に押されていくのを、黙って見る事しかできなかったーーーー

 

 

ーーー遊勝塾 デュエル場ーー

 

「この世の全てを征せし王、DDD制覇王カイゼル!!」赤馬 手札4→3

 

DDD制覇王カイゼル/闇属性/☆8/悪魔族/ATK2800 DEF2100

 

「そして!全ての王をも統べる3体の超越神、DDD死偉王ヘル・アーマゲドン!!」赤馬 手札3→0

 

DDD死偉王ヘル・アーマゲドン/闇属性/☆8/悪魔族/ATK3000 DEF1000

 

「ペンデュラム召喚に成功した制覇王カイゼルのモンスター効果を発動!!相手の表側表示のカード全ての効果を無効にする!!」

「何!?」

 

カイゼルが持つ禍々しい剣から紫色のオーラがシャーク・フォートレスとギャラクシーアイズの動きを封じ込める。

 

「更にカイゼルのもう一つの効果も発動!ペンデュラム召喚に成功した時、自分の場の表側表示の魔法、罠カードを2枚まで破壊する事で、破壊した数だけ攻撃できる!私は『地獄門の契約書』と『魔神王の契約書』の2枚を破壊し、カイゼルに3回の攻撃権利を与える!!」

 

2枚の契約書が破壊され、紫色のオーラーとなってカイゼルに身に纏わりつく。

 

「バトルだ!烈火王テムジンでシャーク・フォートレスを攻撃!!」

「なっ!?くっ、迎え撃てシャーク・フォートレス!」

 

テムジンの剣が炎に包まれ、果敢にシャーク・フォートレスに立ち向かっていく。それを見ながら赤馬は近くのアクションマジックを走って拾う。

 

「アクションマジック『最新強化剤』!自分の場に存在するモンスターは、ターン終了時まで攻撃力が600アップする!」

 

烈火王テムジン

ATK2000→2600

 

制覇王カイゼル

ATK2800→3400

 

死偉王ヘル・アーマゲドン×3

ATK3000→3600

 

最新強化剤 (自作オリカ)

自分の場に存在するモンスターの攻撃力を、エンドフェイズ時まで600ポイントアップする。

 

 

攻撃力が増したテムジンは、それを誇示するかの様に剣を掲げ、剣に宿る炎が更に猛々しくなる。それはシャーク・フォートレスの放つ魚雷を流れるように切り裂き、シャーク・フォートレスも一太刀の下に切り裂いた。

 

「くっ!!」秋人 LP3600→3400

 

「まだだ!次に制覇王カイゼルで、銀河眼の光子竜を攻撃!」

 

指示を出されたカイゼルは、それに従って下半身の馬の様な足でギャラクシーアイズに接近する。

 

《まずいよ!この攻撃を受けたら秋人お兄ちゃんのライフが!》

 

流石にまずいな。アクションマジックを探しに走り出そうとした時だった。3体のヘル・アーマゲドンが俺を取り囲む様に立ちはだかったのだ。

 

「すまないが、アクションマジックを取らせには行かせない。私も、勝ちたいのでな」

 

赤馬は顔に笑みを浮かべながら言った。

 

「クソ!トラップ発動!『ハーフアン・ブレイク』!フィールドにいるモンスター1体を選択し、そのモンスターはこのターン戦闘で破壊されず、このターンの俺が受けるバトルダメージは全て半分になる!!」

 

ギャラクシーアイズの前に泡の防壁が出現し、カイゼルの攻撃を防ぐ。そして泡の防壁が吹き飛ばされるのを見計らって、ヘル・アーマゲドンの隙間を縫うように抜き去る。

 

秋人 LP3600→3400

 

「(ヘル・アーマゲドンのブロックを抜けたか。だがそれも計算の内)カイゼルは自身の効果により、後2回攻撃する事ができる!!やれ!」

「ハーフアン・ブレイク!!」

秋人3400→3000

 

泡の防壁がカイゼルの攻撃を防ぐ間、俺はひたすらフィールド内を走り回る。くそったれが!!さっきからアクションマジックがどこにも見当たらねェ!!再び周囲を見渡す。するとポールに張り付いているアクションマジックを見つけた。

 

「あれだッ!!」

 

俺はその存在を確認すると、俺は一目散に走り出す。そうはさせないと思ったのか、赤馬は次の指示を出す。

 

「アクションマジックを取らせはしない!!3体の死偉王ヘル・アーマゲドンで銀河眼の光子竜を攻撃!!さらにアクションマジック『フューチャー・パワー』を発動!!このカードは自分の場に存在する、最も攻撃力の低いモンスターの半分の数値を、モンスター1体に加える!!よって私は1番攻撃力の低い烈火王テムジンの攻撃力の半分、つまり1000ポイントをヘル・アーマゲドンに加える!」

 

死偉王ヘル・アーマゲドン

ATK3600→4600

 

フューチャー・パワー(自作オリカ)

自分の場に存在する最も攻撃力の低いモンスターの攻撃力の半分を、エンドフェイズ時まで自分の場のモンスター1体に加える。

 

「間に合えーー!!」

「いけ!!ヘル・アーマゲドンの攻撃!!」

 

ヘル・アーマゲドンから極太のレーザーが照射され、ギャラクシーアイズを守る泡の防壁に当たる。だが、紫色の光は、その防壁を意に返さぬかのように突き抜け、ギャラクシーアイズに直撃したーーーはずだった。

 

「何!?」

 

ヘル・アーマゲドンの攻撃が空を切り、近くのビルに直撃し、倒壊する。倒壊したビルで起こった風が俺の後ろに吹き荒れる。

 

「残念だったな赤馬零児。俺が拾ったアクションマジックは『シャットアウト』だ。こいつは自分の場にいるモンスター1体をリリースし、バトルフェイズを終了させる!更にリリースしたのが攻撃力2000以上だった時、カードを1枚ドローする!!」秋人 手札1→2

 

シャットアウト (自作オリカ)

自分の場のモンスター1体をリリースして発動する。発動ターンのバトルフェイズを終了させる。リリースしたのが攻撃力2000以上だった時、デッキからカードを1枚ドローする。

 

 

くっ、と少し顔を歪ませる赤馬を見て、俺は初めて笑う。

 

「いやぁ、5体もモンスターがいたのに、決着つけれなくて残念でしたねぇ。悔しいでしょうねぇww」

「……私はこれでターンエンドだ。この瞬間アクションマジックの効果が終了し、全てのモンスターの攻撃力は元に戻る」

 

赤馬 LP1950

場:烈火王テムジン(ATK2000)

  死偉王ヘル・アーマゲドン(ATK3000)

  制覇王カイゼル(ATK2800)

伏:1

手札:0

Pゾーン:魔導賢者ガリレイ(スケール1)

魔導賢者ケプラー(スケール10)

 

なんとか乗り切った。だが状況は以前厳しいまま。つまり、このドローに全てがかかっている。こんな絶望的な状況だが、だからこそ笑が止まらない。誰かが言っていた。絶対絶命な状況。だがもし、このドローでもしかしたら逆転できるとしたら、それは最高に面白いじゃないかと。そう思うと自然に顔に笑みが浮かぶのが止まらない。

 

「俺の、タァァァァァァァァン!!!」

秋人 手札2→3

 

……!このドローでは駄目だが、このカードに賭ける!!

 

「マジック発動!!『逆境の宝札』!!相手の場に特殊召喚されたモンスターが存在し、自分の場にモンスターがいない時、デッキからカードを2枚ドローする!」秋人 手札3→2→4

 

逆境の宝札 (アニメオリカ)

相手フィールド上に特殊召喚されたモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

「……はっ。そうかそういう事か」

 

ドローしたカードを見て、笑みを漏らす。それを聞いた赤馬を怪訝そうに俺を見るが、それを無視して俺は行動を開始する。

 

「手札から装備魔法『D(ディファレント)D(ディメンション)R(リバイバル)』を発動!!このカードは手札1枚をコストに、除外されている俺のモンスター1体を特殊召喚し、このカードを装備する!!帰って来い、銀河の魔術師!」

 

発動したカードから次元の裂け目が出現し、中から謎の魔術師が姿を現す。

 

銀河の魔術師/光属性/☆4/魔法使い族/ATK0 DEF1800

 

「俺はここで銀河の魔術師のもう一つの効果、『自身のレベルをターン終了時まで8にする』効果を発動し、銀河の魔術師のレベルを8にする!!」

 

銀河の魔術師

☆4→8

 

「更に自分の場に『フォトン』、または『ギャラクシー』モンスターがいる時、手札の銀河騎士(ギャラクシー・ナイト)はエンドフェイズ時まで攻撃力を1800にする事で、妥協召喚!」

 

銀河騎士/光属性/☆8/戦士族/ATK2800→1800 DEF2600

 

「妥協召喚に成功した銀河騎士の効果!!墓地のギャラクシーアイズを守備表示で特殊召喚する!!、舞い戻れ、銀河眼の光子竜!!」

 

銀河眼の光子竜/光属性/☆8/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500

 

《あの状況からモンスターを3体も並べたですって!?》

《エクシーズ召喚は専門じゃねぇが、あの展開力は素直にスゲぇと認めざる得ねぇな》

《………(言いたいこと全部先に言われてしまった)》

 

LDSの3人がそれぞれ感想を言う。それを見ながら俺は目を閉じ、あの『龍』の姿をイメージする。そして目を閉じたままで赤馬に語りかける。

 

「赤馬、素直に言おう。融合、シンクロ、エクシーズ。それに加えてペンデュラム召喚まで使いこなすお前は強い」

 

だが、と言葉を紡ぐ。

 

「俺はーーーいや俺たちは(・・・・)もう負けない、負けられないんだ!!!行くぞ、覚悟はいいなーー赤馬零児!!!」

 

その時だった。赤馬零児は、いや観客席にいた榊遊矢もそれ(・・)を見ていた。桐原秋人の全身が、赤いオーラに包まれるのを。

 

(ーーー来るか!!)

「俺はレベル8になった銀河の魔術師、銀河騎士。銀河眼の光子竜の3体でオーバーレイ!!!」

 

いつものように黒い穴が現れるが、3体のモンスターは穴に吸い込まれる事はなく、ギャラクシーアイズに取り込まれ、その姿を真紅の槍へと変える。俺はその槍を力強く握り、穴に向けて投擲する。

 

「逆巻く銀河よ!今こそ怒涛の光となりて姿を現すがいい!!」

 

槍が完全に吸い込まれると、穴がビックバンのように爆発し、デュエル場を照らす。

 

「降臨せよ、我が魂!!!超銀河眼の

(ネオ・ギャラクシーアイズ)光子龍(フォトン・ドラゴン)!!!」

 

そしてーーー咆哮と共に、『龍』が姿を現した。

 

超銀河眼の光子龍/光属性/★8/ドラゴン族/ATK4500 DEF3000

 

「攻撃力4500。かの青眼の(ブルーアイズ・)究極竜(アルティメット・ドラゴン)に匹敵する攻撃力か……!!」

「それだけじゃない、ネオ・フォトンの効果発動!!このカードが銀河眼の光子竜を素材としたエクシーズ召喚に成功した時、このカード以外の効果を全てが無効にする!!」

 

ネオ・フォトンが紅い翼と共に天高く舞い上がる。その姿は、このデュエルを見ている者全てを魅了した。

 

「轟け!!フォトン・ハウリング!!!」

 

ネオ・フォトンが咆える。その姿はまるでこれから敵を滅する前奏曲に聞こえた。しかし、ネオ・フォトンが吠えたその直後だった。フィールドやモンスターの姿がブレたのだ。

 

「なっ!?」

「なんだ!?」

 

やがてブレは大きくなり、アクションフィールドごとソリッドヴィジョンが消えてしまった。

 

《塾長!!これは一体どういう事なんだ!!》

《わ、わからん!!秋人君があのモンスターを召喚したら、機械が一斉にショートしたんだ!!》

 

遊矢の問いただす声と、それに戸惑いながらも答える塾長の声が聞こえた。

 

《社長!!》

「中島か、どうした?」

《それがーーー》

 

どうやら赤馬の方には昨日のサングラスから電話が来たようだ。すると何を聞いたのか表情が変わる。

 

「すまないがこのデュエル預けるぞ。それから秋人、ついて来てくれ話がある」

「アァ!?ふざけてンのか!!もう一度デュエルする決まってーーー」

「君の仲間を保護(・・)したと言ってもか?」

「すぐに行くぞ連れて行けその後でもう一度デュエルだ」

 

それを聞いて赤馬と俺は出入り口に向かって歩き出す。出口には遊矢たちを始めとした遊勝塾の面々がいた。

 

「おい、アンタ!名前は!?」

「赤馬零児だ。すまないが桐原秋人を借りていく。それからこの塾にはLDSの最新型のソリッドヴィジョン撮影機を送っておこう。本当に申し訳ない」

「悪いな遊矢。ちょっと行ってくるわ」

 

そう言って俺たちはLDS本社に向かうのであった。

 

 

 

 

 

ーーー次回予告ーーー

 

「やっと会えたな、秋人」

 

「我々の計画、対アカデミアのためのデュエルの戦士……『ランサーズ』の選抜に協力してもらいたい」

 

「瑠璃!!なぜ瑠璃がここに?逃げたのか?自力で脱出を!?」

 

「……君にこのカードは似合わない」

 

次回 『協力体制』

 

さぁ、デュエルを始めよう。




赤馬「今回のキーカードはDDD制覇王カイゼルだ」


DDD制覇王カイゼル
効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2800/守2100
(1):このカードがP召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドの表側表示のカードの効果はターン終了時まで無効になる。(2):このカードがP召喚に成功したターンのメインフェイズに1度、自分の魔法&罠ゾーンのカードを2枚まで対象として発動できる。そのカードを破壊する。このターン、このカードは通常の攻撃に加えてこの効果で破壊したカードの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。


赤馬「このカードの効果はペンデュラム召喚をしなければ発動はできないが、その分効果は強力だ。1つ目の効果で効果を無効にできるため、『光の護封剣』や『光の護封壁』などを無力化でき、2つ目の効果で不要になった契約書を破壊し、連続攻撃で止めを刺す。これがこのカードの立場だな。レベルが7だから榊遊矢の魔術師でも召喚が可能だ。」

赤馬「誤字やデュエルで間違っているところがあれば指摘をお願いしたい。それではまた次回で会おう」
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