遊戯王ARCーV アイズの名を持つ龍の主   作:青眼

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今回はあれです。ほらARCーⅤを有名させて、かつネタ動画が多くなった理由がわかる回です。それと今日はCOREの発売日ですね。私は都合がつかなくて箱買いが出来ませんでしたが、数パック買いました。それにしてもゴリラとラクダ強いなぁ。ブルーアイズに入れよう(使命感)それと今回はとあるカード屋の大会に【聖刻青眼】で行ってきました!!結果はなんと準優勝!!(やったぜ☆)いや、【ネクロス】(1回戦)と【HERO】(2回戦)は何とか勝てたのですが、【ヴォルカニック】、あれは少し苦手だなぁ。せっかくモンスターを並べてもバックショットで全部破壊されるか、申し訳ないのですが無いわぁ………。
と、愚痴を書いてしまい、申し訳ありません!!それでは本編をどうぞ!!


13話 協力体制

タンタンタンタン。俺はエレベーターが上がって行くのが遅いに対してイラついて足を鳴らしていた。俺の隣では赤馬がいて、俺の足音などどうでもいいように澄まし顔をしている。遊勝塾でのデュエル後、俺と赤馬は、中島と呼ばれた社畜(補佐)の人が乗って来たリムジンに乗ってLDSのビルまで移動した。車内で保護(・・)したのは男女1人ずつで、特徴も聞いたので十中八九あいつら(・・・・)だろうと踏んでいた。さっそく会わせてもらおうと思ったら、どうやら保護された事をいいことに、LDSの中をあっちこっちしているようで、後を追っても追いつけないという情けないことに。仕方なく最終手段であいつらに、LDSの社長室に来るようにとアナウンスをしてもらい、俺たちは今その社長室に向かっている。というかあいつら本当にここが敵地だとわかってるのか?なんでそんな呑気でいられるんだよ。そんなことを頭の隅で考えているとエレベーターが止まった。どうやら社長室前の階に来れたようだ。早く社長室に行こうと足をエレベーターの外に出した時だった。横からもの凄い勢いで突っ込んでくる何か(・・)を目の端で捉えた。

 

「ーーーハ?」

 

情けない声を出した後、俺はその何かと衝突し、思いっきりこけた。勿論ぶつかってきた方も同様だ。ただ真正面からぶつかってきたのが悪かったのか、俺にのしかかるようになってしまった。

 

「ーーーいってぇな!!どこ見て走って……」

「あわわわ!!ごめんなさいごめんなさい!!ちょっと急いでて、それで少し注意散漫なってしまってーー」

 

矢継ぎ早に言葉をまくしたてる目の前の少女。その声に聞き覚えがあり、顔を見てみると、それは俺がこの世界に来て初めて()と言える少女だった。

 

「ーーー春菜……?」

「ーーー秋人君?やっぱり、やっぱり秋人君だ!!!」

 

わーーーー!!!と勢いよく春菜が抱き締めてくるって苦しい!!苦しいって!!死ぬぅ!!あ、でも何か柔らかい2つの何かが当たって……あれ?でも何故だろう?なんか意識が遠のいて……

 

「お〜い春菜。それくらいにしとけ。それ以上は秋人が死ぬぞ〜。ほら、もう目が白くなってるぞ」

「ーーハッ!!あ、秋人く〜ん!!ごめんなさい〜!!帰って来て〜〜!!!」

 

耳の奥に春菜ともう1人の男の声がしたのを感じながら、俺の意識は薄れていった。

 

 

 

 

 

「ーーーからーーーはーーだって!!!」

「ーーーーならーーーではーー」

 

何か大きな声で喋る1人の少年と、それと対象的に冷静な声音で喋る男の声がした。あれ?俺なんで寝てんだ?というか頭の後ろに敷いてるのは枕か?なんか柔らかいけど。そう思い、ゆっくりと目を開く。

 

「ーーーだよ〜。ん?あ!秋人君!!おはよう!」

「お、おう春菜。おは……よう?」

 

目を覚ますとこの世界、『スタンダード次元』に来るまでは共に行動していた少女、星野春菜がいた。というかなんでこんなに顔か近いんだ?まさかーー

 

「……おい春菜。お前、今俺に何をしている?」

「?ただの膝枕だけど?」

 

やっぱりかと、これ見よがしに盛大にため息をつく。全く何をしてくれやがんだこいつは!!生前でもこんな事されたことないから嬉しくないかと言われれば嬉しいけどよ!!人前でするなよ!!羞恥心ハンパねェだろォが!!アァン!?自慢かって!?全然自慢じゃねェよ!!というか穴があったら篭りたいわ!!!と頭の中で考えて、すぐに起き上がる。

 

「おう、おはよう秋人。どうだ?春菜の膝は気持ちよかったか?うん?」

「……その鬱陶しいくれェににやけきった面を元に戻してくれンなら教えてやってもいいぞ。襲雷」

 

うぜぇくらいに顔が緩みきってる俺たち、『レジスタンス』の主戦力の1人、木原襲雷が話しかけてくる。俺の答え方につれないなと言ってくる。うるせぇよ。

 

「というかお前らなんで保護(・・)なんてされてんだよ。赤馬に言っちゃ悪いが、ここの決闘者(デュエリスト)なら楽勝だろ?」

 

ギクッ、と肩をわなわなと震わせる襲雷と春菜。それを見た赤馬がフッと鼻で笑いながら答えた。

 

「2人とも真正面からLDSに乗り込んで私に会いたいと言ったそうだ。しかも自分が『エクシーズ次元』の住人だとバラしてな」

「ーーーーーハ?」

 

それを聞いた俺は本当に、本当に気の抜けた声を出して2人を見る。それを見た2人は手をブンブンと振りながら口を開く。

 

「ち、違うだ秋人!!これには訳が……あ!ほら真正面から行った方が早く終わるしいいかなーってな!春菜!」

「う、うん!!本当!本当だよ秋人君!!だからその怖い笑みはやめて〜〜!!」

 

2人がバタバタと手を振って言ってくる。うん?俺ハ笑ッテナンカイナイゾ?タダナーーー

 

「オ前ラ、ソコニ正座ダ」

「い、いやだからーーー」

「聞コエナカッタカ?ーーー正座ダ」

「「………はい」」

 

その後、社長室から男の怒号と、少年少女の悲鳴が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

「ーーーふぅ。まあこんなもんか」

 

目の前の生きる屍(仲間)を見ながらソファに座る。2人を見た赤馬は俺に声をかけてくる。

 

「ーーー大丈夫なのか?医務室に連れて行った方がーー」

「あぁ大丈夫大丈夫。ーーーおい起きろお前ら」

 

ドスを聞かせた声で2人に声をかけると、さっきまで生きる屍だったのが嘘のように勢いよく起き上がる。何故か顔色が悪く、顔が真っ青だが。それを見た赤馬が咳を一つして、場を整える。

 

「――さて、そろそろ本題に入るとしようか」

 

赤馬が自分の社長室の椅子に座る。それを見て中島は赤馬の隣に立ち、俺たちは来客用のソファに座る。

 

「私の事は知っているとは思うが一応自己紹介をしておこう。私は赤馬零児。融合次元の『アカデミア』のプロフェッサー、赤馬零王の息子だ」

「それじゃ俺たちも、俺は桐原秋人。エクシーズ次元『レジスタンス』の決闘者(デュエリスト)だ」

「木原襲雷、以下同文」

「星野春菜です。秋人君たちと同じエクシーズ次元です」

 

ここにいる人間が1度ずつ自己紹介する。そこで1度間が空き、赤馬が話を切り出す。

 

「もう知ってはいるだろうが一応言っておこう。私は確かに赤馬零王の息子ではあるが、彼とはある日を境に1度も連絡を取ってはいない。故に我々『LDS』、レオ・デュエル・スクールは『アカデミア』とはなんの接点もない」

「みたいだな。俺はここ数日はこの世界で過ごしていたが、ここにいる連中は本当にデュエルを楽しんでる(・・・・・・・・・・)。それを見たら『アカデミア』の糞野郎どもとは接点がないのは認めるぜ」

 

俺が肯定するようにそう言う。それを聞いた赤馬がそうかと話を続ける。

 

「それが分かってもらえているのならさっそく本題に入るとしよう。私たちは折り入って君たち、『レジスタンス』に協力してもらいたいことがある」

 

赤馬が手を組んで続ける。

 

「我々は君たち『レジスタンス』に、対『アカデミア』のデュエルの戦士、『ランス・ディフェンス・ソルジャーズ』、通称『ランサーズ』のメンバーの選抜をしてもらいたい」

「『ランサーズ』、だと?」

 

襲雷が発した言葉にああと赤馬は応じる。

 

「『ランサーズ』はここに私と、私の弟の零羅、それから君たち『レジスタンス』のメンバーとこの次元、君たちが『スタンダード次元』呼ぶデュエリストで結成しようと思っている組織だ。この組織の目標は当然『アカデミア』の殲滅、並びに赤馬零王の企みの阻止だ」

「それについては賛成ですが、私たちと同じくらいに強いデュエリストなんて限られてるんじゃ?」

「それに関して問題ない。一応こちらでもデュエリストの教育は「無理だな」む?」

 

赤馬零児の言葉に被せるように俺が話す。

 

「確かにLDSのデュエリストは強い。だが、これは俺にも言えた(・・・)ことだが、ここにいる奴ら実戦経験が皆無だ。アクションデュエルって奴で体を鍛えてはいるようだが、『アカデミア』とのデュエルに負けて、仲間が目の前でカード化されるところを見たわけじゃないだろう?その時の精神的なダメージは相当なものだーーーー周りが考えているよりも遥かに、な」

 

俺の言ったセリフに赤馬はそうか、と少し逡巡するように目を伏せる。そこで気になったのか春菜が俺に声をかけてくる。

 

「秋人君。精神的なダメージ云々は置いておいて、今私たちと同じくらいにデュエリストって何人いるの?」

「ーー俺の知っているところでは3、4人人程度だ。そしてそいつらの実力は未だに発展途上。恐らく、強くなるならこれからだな」

 

間違ってはいない。俺が持っている『原作知識』は隼vs素良までだ。その間に柊は融合召喚、権現坂はシンクロ召喚を会得し、遊矢はペンデュラムのその先、『ペンデュラム融合』を手に入れる。今はまだクズキャラな沢渡さんも、遊矢と再びデュエルする時は『ネオ』から『ネオ・ニュー」にランクアップして、使うデッキも【妖仙獣】という、俺の世界でも一時は『世界大会』で通じていたほどだ。……そういや沢渡さんはコロコロデッキ変えてるよな。

 

「……確かにLDSのデュエリストは実戦経験が皆無だ。だが、必ず君たちが納得がいくデュエリストを育成してみせよう。それに……例の大会(・・・・)もある」

「大会?……あぁ舞網チャンピオンシップってやつか。そういやあの大会LDSがしてたんだっけか」

 

思い出したように言う俺が言うと、襲雷と春菜ががわからないように首を傾げる。

 

「舞網チャンピオンシップってのは、公式で50回戦って勝率が6割を超えてるか、公式で6連勝した奴だけが参加できる結構大きな大会……あぁそうか。その大会でデュエリストを選抜するのか」

 

納得したように俺が頷くと、襲雷も気がついたのか成る程なと呟く。だが春菜は未だに気づかないらしく、うーんと唸っている。それを見兼ねたのか、襲雷が春菜に説明する。

 

「つまりだ、公式で6連勝したり、50回戦って勝率が6割超えてる奴は相当強い。さらに大会だから強い奴は当然勝ち残ってくる。その中からランサーズに相応しい奴をスカウトする、というわけだ」

「その通りだ。一応こちらもユースの中でも強いデュエリストを選んだが、正直君たちには敵わないだろう。だが、今回のジュニアユースは違う。どれもがユースに勝るとも劣らない強さを持っている。後は、その中からランサーズに相応しい人物を選抜するだけだ」

 

だがと赤馬は言葉を紡ぐ。

 

「君たちも知っているように、このLDSで私はここの者たちに指示を出さなければならない。そこで君たちが現れた。つまり、これは私にとってチャンスなのだよ」

 

そこで赤馬は立ち上がり、俺たちの前にまでやってくる。

 

「頼むーーー君たち『レジスタンス』の力を貸してはくれないか?」

 

頭を下げた。あの赤馬零王の息子、赤馬零児が深々と。それを見て俺たちは驚く。当然だ今まで毅然とした態度を取っていたあの赤馬が頭を下げたのだから。どう答えるか悩んでいると、襲雷が目で「お前に任せる」と言っていた。そう思った俺は少し間を溜めてから答えた。

 

「ーーー少し考えさせてくれ」

 

そう言って俺たちは社長室とLDSから去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんであの時、赤馬零児の誘いを受けなかったんだ?」

 

あれから三日後。LDSを去って少ししてから襲雷が気になったのか、話しかけてくる。

 

「……確かに赤馬の誘いは魅力的だ。だが、俺たちには一つ『問題』がある」

「問題?」

 

ああとすごく真剣な顔つきで俺は襲雷を見る。襲雷は俺の目つきが真剣な物だとわかって、ゴクリと息を飲む。

 

「それは……」

「それは?」

「………隼が今LDS絶対殺すマンになっている事だ!!!」

「そんな事かよ!!!」

 

ビシィと効果音が付きそうな勢いで襲雷がツッコミを入れる。そんな事とはなんだ!!

 

「いーーか襲雷。よく考えてみろ。もし今の隼が赤馬と接触してみろ。絶対デュエルで倒してカード化させるぞ。というかもうしてるしな」

 

ハァ!?と襲雷がものすごく驚いてみせる。いや事実なんだよ。LDSに向かう移動中に、マルコとかいう名前だけでどこにでもいるようなデュエリストを倒して、カード化させて、社長に届けたらしいんだよ!!

 

「あ〜〜黒咲さんやっちゃたんだぁ」

「やっちゃたじゃねぇよ!!全く………ん?」

 

春菜ののんびりとしたセリフに襲雷がツッコミを入れてからため息をつくと、空から一匹の鴉が飛んできて、俺たちの前に止まるというかこいつ……

 

「D.D.クロウ?なんでこいつが?」

「あ!このモンスター何か紙を持ってるよ!」

 

春菜がD.D.クロウの足に紙が巻かれているのを見つけ、それを取り外す。すると役目を終えた鴉はクェーと鳴きながら消えた。

 

「一体なんだろう……あっこれユートさんからだ〜」

「……ユートから?なんて?」

 

うーんと春菜は少し唸りながら、隼からの手紙を読み上げた。

 

「『これを読んでいるレジスタンスのメンバーは、沢渡という男がやられた倉庫にまで来てくれ』だって〜差出人の名前にユートってあるから間違いないよ〜」

「そうか。なら丁度いい。ユートたちに赤馬の話をするか」

 

だなと皆が頷き、俺たちは港に向かった。

 

 

 

 

「ここだ」

 

俺たちはユートが沢渡が戦った倉庫まで移動した。入り口で立っていると中から1人の男が現れた。一瞬体に力が入るが、俺は男の顔を見て力を抜いた。

 

「ユート!!よかった、また会えたな!!」

「ああ、襲雷と春菜も元気そうでよかった」

「勿論だぜ!!お前と『アカデミア』との戦いに決着をつけない限り、そう簡単にくたばってたまるかよ!!」

 

元気に返す襲雷に俺とユートは苦笑いを返す。それはそうと、だ。

 

「なぁユート。少し話があるんだが。それも結構長くなりそうな」

「それは少しというのか?」

 

呆れたように聞き返すユートに、まぁいいからと話をする。したのは勿論赤馬の『ランサーズ』の話だ。それを聞いたユートは少し顔が険しくなっていた。

 

「ーーー話は聞かせてもらった。確かにその話は魅力的だ。赤馬零児がどれだけ真剣なのかもよく伝わった。いいだろう。俺は『ランサーズ』の話は賛成だ」

 

ユートがそう言った時だった。誰かの足音が聞こえた。俺たちはすぐに倉庫の屋根まで移動し、誰がやって来たのかと顔を覗かせるた。倉庫の近くには柊と素良がいた。

 

「「瑠璃(ちゃん)!?」」

 

2人が柊を見て驚くが、それについて軽く説明すると、2人共どこか納得がいかないような表情をしていたが、なんとか理解はしてもらった。そこまで話していると何故かこの間柊を倒した、光津が現れた。話の内容を聞くからに、どうやら柊がユートを庇っていると思っているらしい。当然ユートの事を知らない柊はそれを否定するが、光津がそれを聞き入れるはずがなく、何故か柊にデュエルを強要した。そこに素良がLDSの融合なんて弱いから、今の柊でも倒せると言った。当然光津はそれについても怒り、素良から倒すと光津が豪語する。

 

「やめといた方がいいよ?僕とやったら余計自信なくしちゃうと思うし」

「五月蝿い!!!LDSの融合召喚こそが最強だって事を、思い知らせてやる!!!」

 

そう言ってデュエルディスクを構えようとした、その時だった。サングラスに赤いスカーフをつけた男がどことなく現れた。

 

「お前もLDSか?」

 

……ふ、不審者だぁ!!って違う!!隼だよなあれ!!一応『原作知識』を持ってはいるけど、尋常じゃないほどの不審者感だな!!隼の登場にユートははぁ、とため息をついた。

 

「さぁ、俺とデュエルしろ!!」

 

デュエルディスクを展開しながらデュエルを強要する隼。それを見たユートや俺たちは、目を合わせ、やがて決心したように屋根から飛び降りる。

 

「やめろ隼!!無茶な事はするな!!」

「ユート!!」

「前にも言った筈だ!!ここは俺たちの戦場じゃない!!彼らは、我々の敵ではないと!!」

 

それを聞いて、隼はマスク代わりにつけていたスカーフを取る。

 

「ここは俺の戦場だ!!瑠璃を取り戻すのはこうするしかない!!邪魔だてするなら貴様も倒す!!」

「ふざけるなよ隼!!今はここで仲間割れなんてしてる場合じゃないだろ!!」

「黙れェ!!」

 

俺たちが必死にユートを取り押さえていると、隼が柊を見つけ、動きを止める。

 

「瑠璃!!」

 

そう言って隼がサングラスを取って柊に話かける。

 

「何故瑠璃がここに?逃げたのか?自力で脱出を!?」

 

瑠璃!と言って柊に近づく不審者()を襲雷が必死に引き止める。

 

「HA☆NA☆SE!!!瑠璃が!!!瑠璃がそこにいるんだ!!!」

「落ち着け隼!!あれは柊柚子って奴で、瑠璃じゃ」

「黙れェェェェェェェ!!!!」

 

襲雷が隼を羽交い締めにしていたが、それを無理矢理解き、柊にルリィィィィィィ!!!!と近づく。そこにユートがーーーー

 

「ーーーフン!!(無言の腹パン)」

「グハァァ!!」

 

割と本気そうにユートが振るった拳が、隼の腹に突き刺さる。それを見て気絶したと思ったユートが隼を抱え上げようとした時だった。まだ意識があったのか隼が再び動きを出したのだ。

 

「ル、ルリィィィ……」

「……ッ!!」

 

すまん隼!!と内心で謝りながら俺は、隼の顎を思いっきり殴り飛ばした。頭を揺らされたのが応えたのか、ようやく隼が動きを止めた。俺は気絶した隼を抱え上げる。その間にユートたちは隼がぶつかって辺りに散らばってしまった柊のカードを集めていた。だが、ユートが1枚のカードを拾って、それを柊に見せつける。そのカードとはーーー『融合』のカード。

 

「………君にこのカードは似合わない」

 

それに柊がえっと驚くが、素良がユートを少し睨みつける。

 

「君にそんな事言われたくないね。そのカードがどんなに素晴らしい物(・・・・・・・・・・)か、教えてあげようか?」

 

ユートを挑発するように言う素良。互いが睨み合っていたその時だった。柊のブレスレットが急に光はじめたのだ。

 

「……!!皆!俺の近くに!」

 

早く!!とユートが焦ったようにいうので、俺たちはすぐにユートの近くに集まる。すると俺たちは柊のブレスレットの光を浴びる。すると視界がブレスレットの光と同じ紫一色に染まる。余りの眩しさに目がくらみ、ギュッと目を閉じる。少しすると光が収まり、目を開くとさっきまでいた港ではなく、見たことのない路地裏だった。

 

「これはもしかして、強制的に移動させられた?」

「ああ。どうやら俺は、いや俺たちは何らかの条件下で、あの瑠璃に似た彼女と接触すると、強制的に移動させられるらしい。今回でハッキリした」

 

とりあえず。とユートが上を見上げる。そこにはLDSのビルがあった。

 

「隼は反対するかもしれないが、LDSの『ランサーズ』の計画に乗るとしよう。……もう誰も失わないために」

 

そう言ってユートと俺たち『レジスタンス』はLDSに向かって歩きだした。

 

 

 

秋人たちがLDSに向かって歩きだしたその姿を、屋根の上から見ていた1人の少年と、1人の少女がいた。少年はユートの姿を見てニヤリとし、少女は秋人を見て睨みつける。その後、2人の姿は青白い光に包まれ、光が消える頃には姿を消していた。

 

 

 

 

ーーー次回予告ーーー

 

「さぁ。特☆訓を始めるぞ!!!」

 

「ヤメロォォォォォォォ!!死ぬゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」

 

「なぁ秋人。お前、やっぱり力を隠してないか?」

 

「数多の伝説を刻みし白き龍よ!!その純白の翼を翻し、立ちはだかるものを全て打ち破れ!!」

 

次回『現れる『龍』たち』

 

さぁ、デュエルを始めよう。




誤字の指摘、感想、評価もお願いします!!それではまた次回で!!!
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