遊戯王ARCーV アイズの名を持つ龍の主   作:青眼

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な、なんとか続きました…これからもお願いします。


1話 異世界トリップ

「あ~~~~!!ここは何処だァ~~~~!!」

 

 荒れ果てた大地と何かの戦争の跡が残る建物のある場所で俺は一人叫んでいた。俺はあの時、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを当てたあの日に、運悪く交差点でトラックに轢かれて死んだ―――はずだった。勿論自分でも死んだ事は信じられないが、あの時のことは昨日のように鮮明に思い出せる。いや、昨日のことなんだけどな。ともあれ、あの時トラックに轢かれ、確かに死だはずなのにいつの間にかこの訳の分からないところに放り出されていたのだ。しかも自分の恰好は轢かれた時のままで、バッグの中にあるカードもそのままなのにあるカード類だけがなかった。ペンデュラムモンスターとシグナ―の竜、それからアクセルシンクロモンスターと、昨日確かに当て、喜んだダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンだ。ペンデュラムモンスターは別として、シグナ―のドラゴンとアクセルシンクロモンスターが使えなくなったのは相当キツかった。スターダストとや ブラック・ローズ、レッド•デーモンズが使えなくなってシンクロを多用するデッキが少なからず弱体化したし、先行シュ―クエで相手に向かって「ねぇねぇ今どんな気持ち?何もできずに叩き潰されるってどんな気持ちねぇねぇ?(ゲス顔)」的なことができなくなったのも実につまらない。最後にダーク・リベリオン。これがコートのポケットから消えていると知った時再び動き出すのに数分を費やした。だって仕方ないだろう!?気まぐれでパック買って、しかもそれがウルトラレアだったんだからさァ!

 

「ハァ……ハァ……つか、本当に何処なんだよここ……」

 

さっきから誰かいないか大声を出しながら辺りを歩いているんだが、見ている景色はほとんど変わらず、人っ子一人いやしない。はぁ、と目が覚めてから何度目かの溜息をつく。

 

「しゃあない、少し歩き疲れたしそこの廃ビルで少し休むか」

 

とぼとぼと目の前の廃れたビルの中に入り、腰を下ろす。

 

(とりあえず今分かっている事が3つある。1つ目は認めたくはないが俺が、桐原秋人が死んだという事実。2つ目はここが俺のいたとことは全く違う場所だということ。最後に3つ目。何故か俺の一部のカードが紛失してしまっていること。あぁクソ、考えれば考えるほど無くなったカードが恋しいなぁ……!)

 

自分が死んだということを悔いるより、無くなってしまったカードのことを考えている自分に自嘲するように笑う。それはそうと…

 

(ここどんだけ廃れてるんだよ……照明器具が全部壊れてるとかありえないだろ……)

 

廃ビルの中は照明器具がひとつ残らず壊れていて、非常出口の緑色の蛍光灯だけが怪しい緑色の光を光っては消えるの繰り返していた。

 

(俺……これからどうなんのかなぁ……?)

 

ただ漠然とそんな事を考えていた。一度トラックに轢かれて20年にも満たない人生とさよならした俺だが、こんな訳のわからない所に突然来て、なんの準備もしていない俺は遅かれ早かれ餓死するだろう。こんな所でもう一度死ねとか神様ってのはひどい奴だ。ハハハ、と乾いた笑みを浮かべる。

 

(さて、少し休んだしそろそろ探索を再開するかな?)

 

よっこいしょ、と膝に手を当てながら立ち上がる。その時だった。俺が入ってきた入口にドサッという何かが倒れる音がした。何事かと俺は走って入口に近づく。そこにいたのは俺と同じくらいの年位の少年だった。だが少年の体のいたる所には何かで切ったような無数の切り傷があった。

 

「おいアンタ!大丈夫か!おい!」

 

少年に近づき、高校で習った通りに手を左胸の上に、口元に頭をおいて心拍と呼吸を確かめる。

 

(ド素人な俺だけど息の仕方や心臓の鼓動からして多分命には別状はない、と思うけどこの切り傷から血が出てるし止血した方がいいんだろうけど、生憎、俺はそんな道具はもってないしなぁ……)

 

どうするかなぁ、と考えていた時、俺がいた近くの壁が大きい音を立てながら砕け散った。ビルの壁が砕け散ったせいで辺りを土埃が包み込む。それを吸いこんだ俺はゴホッゴホッと咳をする。今度は何だ?!土埃がようやく治まり、壁を破壊した何かが姿を現す。それを見た俺は知らぬ内に声を出していた。

 

「パンサーウォリアー……?」

 

そう、目の前の壁を破壊した近くにいたのは『漆黒の豹戦士ーパンサーウォリア―』というデュエルモンスターズでも古参に入るモンスターと、体が大きい男がいた。

 

「戻れパンサーウォリアー」

 

近くいた男が低い声で命令すると、黒豹の戦士はその姿を消した。男は俺に気付いたのか声を溜息を漏らした

 

「やれやれ、ようやく鬱陶しいネズミを駆逐できると思っていたがまさか仲間がいるとはな。エクシーズ次元の雑魚にしては頭が回る」

 

ふぅ、と息をつく男を無視して俺は今聞いた言葉頭の中で反芻していた。『エクシーズ次元』。目の前の男は確かにそう言った。

 

(バカな?!エクシーズ次元だと?!それじゃここは遊戯王ARC-Vの世界だとでもいうのか?!)

 

アニメを途中までしか見ていないが確かエクシーズ次元は、突如として襲いかかってきた融合次元と戦争的な事起こして、不審者さんで有名な黒咲隼の妹、瑠璃が攫われてしまったという。ん?つか今考えてみたら俺、目の前のオッサンにエクシーズ次元の人間だと勘違いされてないか?

 

「そこで寝ている雑魚は後で始末するか。おいそこのお前!」

 

男が腕にある機械、デュエルディスクを取り付け、俺に指を指しながら言う。

 

「私とデュエルしろ。そこのお仲間を救いたいんだったらな」

 

獰猛な笑みを浮かべながら取り付けたデュエルディスクを作動させる。うわ~やっぱり勘違いしてるよやだ~~。つかこいつらやっぱりデュエル脳だよな~と内心で愚痴を零す。

 

(だけどこの状況だとデュエル脳なのはありがたい。こいつを倒せば何か分かるかも知れないしな)

 

少年にゴメンと謝りながら、彼の腕に取り付けられているデュエルディスクを借りる。状況が状況だ。こいつが1人で来ているかもしれないが速攻で倒す必要がある!意を決しバッグから1番信頼を置き、1枚もカードが無くなっていないこのデッキとエクストラデッキをデュエルディスクにセットする。

 

「準備は整ったようだな。行くぞ―――!!」

 

「「デュエル!!」」

桐原秋人 LP 4000

謎の男 LP 4000

 

「先んずれば人を制す。私が先行だ。私の先行!」

 

いきなりの相手の行動に驚くが、どうやらデュエルディスクには先行を知らせる機能があるようだ。今はもう慣れ親しまれているマスタールール3により、古き良き先行ドローはできない。ライフが4000スタートということからもアニメの世界にルールが変わっているようだった。男はそのままメインフェイズに入る。

 

「私は手札より永続魔法『獣闘機融合装置』(ビーストボーグ・フュージョナ―)を発動する。このカードが存在する限り私は通常召喚できない。だが、そのかわり私は1ターンに1度、手札、及びフィールド場のモンスターを使って『獣闘機』《ビーストボーグ》モンスターを融合召喚できる。私は手札の『漆黒の豹戦士ーパンサーウォリア―』と『ダーク・センチネル』を融合!」

 

永続魔法のカードが現れ黒豹と謎の機械が飛び出す。

 

「獰猛なる黒豹よ、聖なる闇の番人と交じり合いて、新たな雄叫びを上げよ!融合召喚!現れいでよ、獣闘機パンサー・プレデタ―!」

(初手に融合と融合素材が揃ってるとか、ドロー運あるな〜)

 

2体のモンスターが重なり合い、左半身が機械に改造されたパンサーウォリア―が現れた。

 

獣闘機パンサー・プレデター/☆6/闇属性/機械族/ATK1600 DEF2000

 

「私はパンサー・プレデターの効果を発動する。このカードは1ターンに1度、このカードの攻撃力の半分のダメージを相手に与える!」

 

パンサー・プレデターの左胸に埋め込まれた機械から赤い光が飛び出し、俺の左足に突き刺さった。そこから焼けるような鋭い痛みが奔った。

 

「―――ッ?!」

秋人 LP4000→3200

 

その痛みに怯み、目を左足に向けると突き刺さった光は消えていたが、左足の裾の部分は焼き焦げていた。

 

(これがこの世界の…『遊戯王』のデュエル…?!―――ふざけんな!デュエルってのは2代目の十代みたいに楽しくやるもんじゃねぇのかよ……!)

 

内心でそう思っていた秋人の事は知らずに男は自分のターンを進める。

 

「私はカードを2枚伏せ、ターン終了だ」

 

謎の男 LP4000

場:獣闘機パンサー・プレデター ATK1600

伏;2

手札;0

 

「俺のターンドロー!」

 

デュエルディスクからカードを引き抜き、手札を確認する。正直、今の手札は悪い、だがあのモンスターなら!

 

「俺は手札より魔法カード『召集の聖刻印』を発動する、このカードの効果で俺はデッキより『聖刻』と名のついたモンスターを1枚手札に加える。俺は『聖刻龍―ドラゴン・ゲイヴ』を手札に加えそのまま召喚する」

 

聖刻龍ードラゴン・ゲイヴ/☆4/光属性/ドラゴン族/ATK/1800 DEF/400

 

「バトルだ、ドラゴン・ゲイヴでパンサー・プレデターを攻撃!」

 

「ならばその攻撃に対し永続罠、『鉄盾の獣闘機勲章』を発動させてもらおう。」

 

男が発動したトラップカードから鉄の盾が現れ、ドラゴン・ゲイヴがパンサー・プレデターに向かって走りだし、パンサー・プレデターをその爪で引き裂いた。

 

「くっ、だがこの瞬間『鉄盾の獣闘機勲章』効果発動!戦闘ダメージを受けた時、受けたダメージ100ポイントにつき1つこのカードに勲章カウンターを乗せる」

謎の男 LP4000→LP3800

 

鉄盾の獣闘機勲章

勲章カウンター 0→2

 

「そして戦闘破壊されたパンサー・プレデターのもう1つの効果!このカードが戦闘破壊された時、このカードの素材になったモンスターを特殊召喚できる!よって私は『パンサーウォリア―』と『ダーク・センチネル』を攻撃表示で特殊召喚!」

 

漆黒の豹戦士パンサーウォリア― ATK2000

 

ダーク・センチネル ATK1500

 

「ならこっちもドラゴン・ゲイヴのモンスター効果を発動させてもらう!このカードが相手モンスターを戦闘破壊したことで手札、デッキ、墓地からドラゴン族通常モンスターを攻撃力と守備力を0にして特殊召喚できる。俺はデッキから『アレキサンドライドラゴン」を守備表示で特殊召喚!」

 

アレキサンドライドラゴン DEF100→0

「このまま俺はバトルフェイズを終了しメインフェイズ2に入る。まずカードを3枚伏せ、レベル4のドラゴン・ゲイヴとアレキサンドライドラゴンでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

目の前に黒い穴が現れ、2体のドラゴンが光の球となりその中に飛び込むと穴が様々な光を飛び出しながら爆発した。

 

デュエルディスクからカードを取り出してディスクに置く。

 

「来い!『武神帝ーツクヨミ』!」

 

光が消えると、中から黄金色の鎧を着た武神、ツクヨミがいた。周りには素材となったモンスター達の姿の果て、オーバーレイ・ユニットが2つ漂っていた。

 

武神帝ーツクヨミ/★4/光属性/獣戦士族/ATK1800DEF2300

 

男はツクヨミを見て少し驚いたのかほう、と声を漏らす。俺はツクヨミに手を向けながら声を上げる。

 

「俺はツクヨミの効果を発動する。1ターンに1度、このカードのオーバーレイ・ユニットを1つ使い、自分の手札を全て墓地に送り、手札が2枚になるようにカードをドローする。」

 

周囲を漂っていた光の玉が消え、手札を交換する。この手札なら次のターンにでも動けるな。

 

「俺はこのままターンエンドだ」

 

秋人 LP3200

場 武神帝ーツクヨミ DEF2300

伏:3

手札:2

 

「私のターンドロー!私はもう一度永続魔法『獣闘機融合装置』を再び発動!再びパンサーウォリアーとダーク・センチネルを融合!再び現れ出でよ『獣闘機パンサー・プレデター』!」

 

獣闘機パンサー・プレデター/☆6/闇属性/機械族/ATK1600 DEF2000

 

「更に私は永続罠『鉄盾の獣闘機勲章』の効果を発動する。このカードを墓地に送り乗っていた勲章カウンターの数×100ポイント、自分の場の『獣闘機』モンスター1体の攻撃力をアップする!」

 

場の鉄の盾が霧散し、光の粉になってパンサー・プレデターに降りかかると、その攻撃力が上昇した。

 

獣闘機パンサー・プレデター ATK1600→1800

 

「更に私は永続罠『白刃の獣闘機勲章』を発動!このカードは相手に与えたダメージ100につき1、つこのカードに勲章カウンターを乗せる」

 

露わになったカードから今度は全体が白い盾が出現する。

 

「まだだ、私はパンサー・プレデターの効果を発動!再びパンサー・プレデターの攻撃力の半分のダメージを喰らえ!」

 

半身が機械になった黒豹から再び赤いレーザーが発射される。当たってたまるかと今度は直前で回避するが、俺がさっきいた場所にレーザーが直撃し、そこから無数の石つぶてが俺の全身を襲った。

 

「グッ?!」

秋人 LP3200→2300

 

白刃の獣闘機勲章

勲章カウンター 0→9

 

「そして私は『白刃の獣闘機勲章』の効果を発動!このカードも『鉄盾の獣闘機勲章』と同様、このカードを墓地に送り自分の場の『獣闘機』モンスターの攻撃力を上昇させる!」

 

さっき消えた鉄の盾と同じように白い盾が光の粉に変わり、パンサー・プレデターの体にかかる。

 

獣闘機パンサー・プレデター ATK1800→2700

 

「行け!パンサー・プレデター!武神帝―ツクヨミを攻撃!」

 

パンサー・プレデターが走り出し、ツクヨミに斬りかかる。ツクヨミは持っている剣で防ごうとしたが、攻撃力の差を超えれるはずはなく、そのまま一刀両断された。

 

「私はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

 

(今私が伏せたカードは聖なるバリアーミラー・フォース。これで仮に奴がパンサー・プレデターの攻撃力を上回るモンスターを呼んだとしても返り討ちにできる。仮にミラー・フォースが使えなくなったとしてもパンサー・プレデターは破壊されると場に融合素材を残す効果がある。このターンでの敗北はないはずだ)

 

謎の男 LP3800

場:獣闘機パンサー・プレデター ATK2700

  獣闘機融合装置

伏:1(聖なるバリアーミラー・フォース)

手札:0

 

 

「俺のターンドロー!」

 

勢いよくカードを引く。そのカードを見た俺はふっ、と微笑んだ。

 

「(このカードを引いたか…ならこのターンで終いだな)相手の場にしかモンスターが存在しない事により手札から『聖刻龍―トフェ二・ドラゴン』を特殊召喚!」

 

聖刻龍―トフェ二・ドラゴン/☆6/光属性/ドラゴン族/ATK2100 DEF1400

 

「さらに、手札の『聖刻龍ーアセトドラゴン』を召喚。このカードはレベル5だが攻撃力を1000にすることで、リリース無しで召喚することができる」

 

聖刻龍―アセトドラゴン/☆5/光属性/ドラゴン族/ATK1900→1000 DEF1200

 

続けて俺はデュエルディスクのでっぱっている部分を押して伏せカードを発動する。

 

「俺はリバースマジック、『ドラゴニック・タクティクス』を発動する。このカードは場のドラゴン族モンスター2体をリリースし、デッキよりレベル8のドラゴンを特殊召喚できる。俺はトフェ二ドラゴンとアセトドラゴンをリリースして、デッキよりこのドラゴンを特殊召喚する!」

 

トフェ二ドラゴンとアセトドラゴンが消滅すると、俺の目の前に淡白い光をはなつ両端が赤く、中央に青い宝玉が埋め込まれた十字架が現れる。おいおい、ここまで再現してるのかよ、と少し呆れながらその十字架を掴む、するとそこから俺に何かが流れ込んできた。

 

 

流れ込んでくるのはこの世界の事、『融合次元』のこと、そして最後には彼等の、アニメのキャラクターであるユートと黒咲隼の笑っている顔だった。

 

(―――――ッ?!)

 

おそらくは一瞬の出来事。だが俺には数時間の出来事だった。何故俺にこんな記憶が流れ込んできたのか。今の現象を考え込みたくなるが、そのためにはまずはこのデュエルを終わらせなくては。俺は掴んだままの十字架を真上に放り投げながら叫んだ。

 

「闇に輝く銀河よ、希望の光となりて我が僕に宿れ!光の化身ここに降臨!」

 

投げられた十字架の宝玉から光が溢れ、銀河の様な瞳を持つ竜に姿を変える。

 

「現れろ!銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)!」

 

銀河眼の光子竜/☆8/光属性/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500

 

現れたギャラクシーアイズ、普段の俺なら、その事に狂喜乱舞しただろうが一刻も早くこのデュエルを終わらせるため、指示を飛ばす。

 

「俺はリリースされたトフェ二ドラゴンとアセトドラゴンの効果を発動!この2体のモンスターはリリースされた時、手札、デッキ、墓地からドラゴン族通常モンスターを攻撃力と守備力を0にして特殊召喚できる。この効果で俺は『神龍の聖刻印』を2体特殊召喚!」

 

ギャラクシーアイズの両隣に1つずつ現れる黄色い球。それはなんの力もないはずなのにどこか神秘的なイメージを抱かせる。

 

神龍の聖刻印/☆8/光属性/ドラゴン族/ATK0 DEF0 ×2

 

「更に俺は神龍の聖刻印2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

上空に黒い穴が開き、2つの球が姿を変えその中に入ると、穴が爆発し中から赤と青の宝石が付いた黒い四角錐が現れる、

 

「宇宙を貫く雄叫びよ、遥かなる時をさかのぼり銀河の源よりよみがえれ!顕現せよ!そして我を勝利へと導け!」

 

俺が召喚口上を言うと、四角錐が動き出し、1体の赤い瞳をした漆黒の竜になった。

 

「現れろ!№107銀河眼の時空竜(ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン)!」

 

銀河眼の時空竜/★8/光属性/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500

 

現れる2体の銀河眼(ギャラクシーアイズ)。その姿は圧巻の一言に限る。だが、まだ終わりではない。

 

「俺はリバースカード、『銀龍の轟咆』を発動!墓地のドラゴン族通常モンスターを1体、特殊召喚する!」

 

デュエルディスクから光が溢れ、墓地からカードを取り出しながら再び叫ぶ。

 

「数多の伝説を刻みし白き龍よ、その純白の翼を翻し、立ちはだかる者全てを打ち砕け!」

 

デュエルディスクからより一層光が溢れ出し、中から青い瞳を持つ、白い龍が咆哮とともに現れる。

 

「特殊召喚!レベル8、青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)!」

 

青眼の白龍/☆8/光属性/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500

 

「僅か1ターンで攻撃力3000のドラゴンが3体並んだだと?!」

 

男が驚愕を露わにするがそれを無視して俺はバトル、と静かに宣言する。

 

「バトルフェイズ開始時にタキオンドラゴンの効果を発動!このカードのオーバーレイ・ユニットを1つ使い、このカード以外の表側表示のカード全ての効果をターン終了時まで無効にし、モンスター全てのステータスを元に戻す!『タキオン・トランスミグレイション』!」

 

タキオンの周りを漂う光の球が消滅し、タキオンを1度咆哮すると、俺の場は何も変わらないが、相手のパンサー・プレデタ―だけが影響を受け、苦悶の声を出す。

 

獣闘機―パンサー・プレデター ATK2700→1600

 

「行け!ギャラクシーアイズ!パンサー・プレデターを攻撃!破滅のフォトン・ストリーム!」

 

ギャラクシーアイズの口から瞳と同じ光線がパンサー・プレデターに向かって放たれた。

 

「攻撃力3000のドラゴンを3体並んだのは驚いたが、それもここまでだ!リバースカードオープン!トラップカード『聖なるバリアーミラー・フォース』!」

 

伏せカードが開けられ、そこから虹色のバリアーが展開され、ギャラクシーアイズの攻撃が遮られた。男は勝利を確信したのか顔に嫌な笑みを浮かべていた。だが―――

 

「終わりなのはそっちだ!リバースカードオープン!『王者の看破』!自分の場にレベル7以上の通常モンスターがいる時相手の如何なる召喚と魔法・罠の発動を無効にし破壊する!」

 

ブルーアイズがギャラクシーアイズの攻撃を遮っているミラー・フォースを、その爪で叩き壊した。ミラー・フォースが無くなった事でギャラクシーアイズの攻撃がパンサー・プレデターに直撃した。

 

「グゥゥ、だが、破壊されたパンサー・プレデタ―の効果により墓地からパンサー・ウォリアーとダーク・センチネルを守備表示で特殊召喚する!これでこのターン私を倒すことは不可能だ!」

謎の男 LP3800→2400

 

再び現れる2体のモンスター。確かにこのままでは奴のライフを削りきることはできない―――

 

「削りきれないと安心したか?甘いなぁ甘すぎるぜ!!銀河眼の時空竜の更なる効果!この効果を発動したターンに相手がカードの効果を発動した時、このカードの攻撃力を1000ポイント上げ、1度のバトルフェイズ中に2回の攻撃を可能にする!」

「な、何?!」

 

銀河眼の時空竜 ATK3000→4000

 

タキオンドラゴンからギャラクシーアイズと似た極太の光線が2体のモンスターを包み込み、光線が消えた時には既に姿は消え、2体がいた場所がクレーターになっていた。男は何が起こったのかサッパリ理解できていないのかポカンとしてしまっている。

 

「さぁ、これでラストだ……!」

「ひ、ヒィィィ!?ま、待ってくれ!降参だ!た、頼むから、そ、そのドラゴンで攻撃しないでくれ!!」

 

次にブルーアイズの攻撃が飛んでくると思ったのか、命乞いをしてくる。それを見た俺はふと思ってしまった。ふざけんな、と。それは本来の俺(・・・・)が持つはずがない感情。だが、そのある筈のない感情(・・・・・・・・)が今俺の中にある。おそらくそれはさっきあ流れ込んできた記憶のようなものせいなのだろう。

 

「(だがそんななのは関係ねェ!今はただ……!)テメェを叩き潰す!行け!ブルーアイズ!滅びのバーストストリーム!!」

 

ブルーアイズの口から青い光線が放たれ、男の悲鳴ごと包み込んだ。光線が消えると、そこにいたはずの男の姿もう無かった。

 

謎の男 LP2400→0




秋人「えーこの後書きではデュエルで使われたキーカードについて解説するコーナーだ。別に本編とは全く関係ないので興味がない人はすぐにプラウザバックすることを推奨する。それじゃ今回のキーカードはこれだ」

ドラゴニック・タクティクス 通常魔法
自分フィールド上に存在するドラゴン族モンスター2体をリリースして発動する。
自分のデッキからレベル8のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。

秋人「漫画版の遊戯王GXで万丈目が使っていたカードだな。今回のように『聖刻』モンスターと組み合わせることで、高ランクのエクシーズ召喚に繋げる事ができるし、そのまま融合召喚にもできる。ちなみに『聖刻青眼』をなら、あのままブルーアイズを3体並べて、そのまま融合『究極竜』を融合召喚でき、融合解除もあれば簡単に1ターンキルができる。是非試してみてくれ。それじゃ、まだ続くようならまた次回で会おう」
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