俺はいつものようにデュエルスクールの学生服を着て、学校に登校していた。いつもは妹の瑠璃と一緒に登校しているが、今日に限って瑠璃が早起きをしたため、一人で登校している。
(毎日飽きずに遅刻ギリギリまで寝ているのに、今日に限って早起きして勝手に行ってしまった。………何かあったのか?)
教科書とデュエルディスクの入ったバッグを肩に下げ、通学路を歩いていると見知った顔の男が横から出てきた。
「ユートか。おはよう」
「隼!?お、おはよう」
俺が声をかけると、ユートが目に見えて動揺する。それを見て、俺は少しおかしいと思い尋ねる。
「どうした?何かあったのか?」
「い、いや何でもない!すまないが先に行く!」
「あ、ユート!!」
俺が声をかけると、ユートは血相を変えて去ってしまう。学校で会えるとはいえ、あそこまで露骨に避けられると心に響く。仕方ないな、と俺は溜め息をつきながらユートの向かった先に足を進めた。
「おーい隼!おはよー!」
「襲雷か。ああ、おはよう」
教室に入った俺を、俺とユートの共通の友人である襲雷が出迎える。それに返事を打ちながら教室を見渡し、同じクラスの筈のユートを探すが、教室にはいなかった。
「襲雷、ユートはどうした?教室にはいないみたいだが」
「ユート?あいつなら教室に来るなり、バッグ置いてどこかに行っちまったぜ?」
それを聞いてますます怪しいと俺は思った。いつもは俺と普通に接しているユートが、今日に限ってこのようなことが起こっている。瑠璃もそうだ。一体なのが起こっているのだろうか。俺はそう思いながら俺は授業を受けることにした。
「終わりだ!行け!『
「う、うわァァァァァァ!!!」
『ライズ・ファルコン』の体が炎に包まれ、対戦相手の『ヴェルズ・ウロボロス』を含む、『ヴェルズ』エクシーズモンスターに向かって突撃し、その体を焼き払いライフを削り取った。
(ふぅ。今回の相手は『ヴェルズ』だったな。『侵略の汎発感染』が厄介だった。『ゴッドバードアタック』が通用しないから戦闘面で何とかしたが、『ヴェルズ・バハムート』が出された時はもう駄目かと思ったな。・・・まぁ、最終的に、奪われたモンスター共々『ライズ・ファルコン』で倒したのだが)
今回のデュエルの結果を振る帰り、次の出番が来るまでデッキの調整に取り掛かる。それから少ししてから、ユートの名前が呼ばれたのを聞き、ふと見てみるともうデュエルを行っていた。その様は、さっきの動揺していたそれとは違い、いつものユートだった。
(心配するまでも無かったな。……いや、心配すること事態おこがましいことだったか)
ふっと鼻で笑うと、スピーカーから俺の名前が呼ばれた。それを聞いた俺は指示されたフィールドに移動する。どうやら、俺の対戦相手はもう待っていてくれたようだ。
「お前が今回の相手か」
「ああ!俺は
「黒咲隼だ。それでは始めようか」
互いにデュエルディスクを構え、デッキをセットする。
「「
黒咲隼 LP4000
星上竜野 LP4000
互いのディスクを展開し、デュエルが始まる。ディスクが俺の先行を告げ、自分の手札を見て俺は少し顔を渋くする。どうやら、今回は手札が少し悪いようだ。事故が余り起こらないこのデッキでは、珍しいことだ。だが、考えても仕方ないことなので、余り深く考えないようにして俺のターンを開始する。
「俺のターン!俺は手札から『
黒咲 手札5→4
RR―トリビュート・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK1800 DEF400
「召喚に成功したターンのメインフェイズ、『トリビュート・レイニアス』の効果発動!デッキから『RR』カードを墓地に送ることができる。俺は『RR―ミミクリー・レイニアス』を墓地に送り、墓地に送った『ミミクリー・レイニアス』の効果発動!このカードが墓地に送られたターンのメインフェイズ、このカードを除外することで、デッキから『RR』カードを手札に加える。俺は『RR―ファジー・レイニアス』を手札に加える」
黒咲 手札4→5
「墓地にカードを送り、しかもカードをサーチするのか……」
「これで終わりではない。自分の場に『RR』モンスターがいることにより、さっき手札に加えた『RR―ファジー・レイニアス』を守備表示で特殊召喚する!」
黒咲 手札5→4
RR―ファジー・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK500 DEF1500
「『ファジー・レイニアス』の効果を使ったターン、俺は『RR』モンスターしか特殊召喚できないが、問題ない」
俺が言った言葉を理解したのか、星上が警戒するように俺を見る。
「レベル4が2体……来るか!」
「俺はレベル4の『トリビュート・レイニアス』と、『ファジー・レイニアス』の2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!」
2体の機械鳥が、漆黒の穴に飛び込む。2体の姿が完全に穴に飲み込まれると、穴が爆発し光が迸る。
「冥府の猛禽よ。闇の眼力で真実を暴き、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!エクシーズ召喚!飛来せよ!ランク4、『RR―フォース・ストリクス』!!」
RR―フォース・ストリクス/闇属性/★4/鳥獣族/ATK100 DEF2000
「『フォース・ストリクス』の効果発動!1ターンに1度、デッキからレベル4・闇属性・鳥獣族モンスターを1枚手札に加える。俺は『RR―バニシング・レイニアス』を手札に加える」
黒咲 手札4→5
RR―フォース・ストリクス
ORU2→1
↓墓地に送られたORU
RR―トリビュート・レイニアス
「カードを2枚伏せ、ターンエンドだ」
黒咲 手札5→3
黒咲 LP4000
場:RR―フォース・ストリクス(DEF2000)
魔法・罠:2
手札:(1枚は『バニシング・レイニアス』)
「俺のターンだ!カードドロー!」
星上 手札5→6
星上が勢いよくカード引き込む。さて、星上のデッキは一体どんなものだ?
「ヘヘっ。今日は調子がいいぜ!俺は『ホルスの黒炎竜
星上 手札6→5
ホルスの黒炎竜Lv4/炎属性/☆4/ドラゴン族/ATK1600 DEF1000
星上のディスクにカードが置かれ、目の前に1体の小竜が現れる。俺は余り見かけないカードと、名前に『レベル』と書かれているのに注目する。
「『レベル』モンスターか。随分珍しいものを使うな」
『レベル』モンスターは、エクシーズ召喚が主流となってから廃れてしまったカードだ。『レベル』モンスターはモンスターが進化するという設定となっているカードで、エクシーズ召喚による高速化されたデュエルとなってからは、その展開の遅さに余り使われなくなったカテゴリーだ。だが、使い勝手が悪いだけで、それぞれの『レベル』モンスターが最終形態にまで進化すると、手に負えない強さになるのが特徴だ。
「こいつじゃ『フォース・ストリクス』が倒せないからな。こいつを使わせてもらうぜ!手札から魔法カード、『レベルアップ!』発動!自分の場の『レベル』モンスターを墓地に送り、そのカードに書かれている次の形態へと進化させる!『ホルスの黒炎竜Lv4』を墓地に送り、来い!『ホルスの黒炎竜Lv6』!」
星上 手札5→4
小竜の姿が消え、小竜が成長を遂げ、姿が一段と大きくなった1体の竜が姿を現した。
ホルスの黒炎竜Lv6/炎属性/☆6/ドラゴン族/ATK2300 DEF1600
「行くぜ!バトルフェイズ!『ホルスの黒炎竜Lv6』で、『フォース・ストリクス』を攻撃!」
ホルスの口から黒い炎の塊が吐き出され、それが『フォース・ストリクス』に直撃し破壊した。
「自分の場の『RR』モンスターが戦闘破壊されたことにより、トラップカード『RR―リターン』を発動!墓地に存在する『RR』モンスターを1体、手札に戻す。俺は『トリビュート・レイニアス』を手札に戻す!更に、『フォース・ストリクス』のORUだった『ファジー・レイニアス』の効果により、デッキから2枚目の『ファジー・レイニアス』を手札に加える!」
黒咲 手札3→5
トラップカードと、『ファジー・レイニアス』により、手札が一気に5枚にまで回復する。それを見た星上が、げんなりとしていた。
「俺のターンで手札が5枚になるって、おかしいだろ・・・・・・」
「そういうデッキなのだから仕方があるまい。それで、次はどうするんだ?」
「あ~メインフェイズ2に入って、カードを2枚セットしてターンエンドだ。そしてこの瞬間、『ホルスの黒炎竜Lv6』の効果発動!このカードが相手モンスターを戦闘破壊したターンのエンドフェイズ時、このカードを墓地に送ることで、ホルスをレベルアップさせる!」
星上 手札4→2
星上の近くを漂っていたホルスの体から光が溢れ、その姿が大きくなっていく。
「幼き竜は数々の試練を乗り越え、後の世に語り継がれる神となる!その姿をここに示せ!昇華せよ!『ホルスの黒炎竜Lv8』!!」
光が収まると、以前より遥かに大きくなった翼をバサバサと羽ばたかせながら、巨大な姿となったホルスが現れる。
ホルスの黒炎竜Lv8/炎属性/☆8/ドラゴン族/ATK3000 DEF1800
「あ、先に効果の説明をしておくけど、『ホルスの黒炎竜Lv8』がフィールドに存在する限り、俺は黒咲の発動する魔法カードを任意で無効にして破壊できるぜ」
「何だと!?」
当たり前のようにホルスの効果を説明した星上に、俺は驚きが隠せなかった。つまり、あのドラゴンがいる限り、俺は魔法カードが使えなくなったも同然というわけだ。そのことに俺は唇を噛んだ。
「それじゃ、今度こそ俺のターンは終わりだ。さぁて黒咲。どうやってこの状況を覆す?」
星上 LP4000
場:ホルスの黒炎竜Lv8(ATK3000)
魔法・罠:2
手札:2
「何とかして見せるしかないな・・・・・・俺のターン!」
黒咲 手札5→6
引いたカードを見るが、この状況を何とかできるというわけではないが、少しは好転に回りそうだ。
「まずは『RR―バニシング・レイニアス』を召喚!」
黒咲 手札6→5
RR―バニシング・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK1300 DEF1600
「そして、その厄介な竜を封じさせてもらう!リバースカードオープン!『ブレイクスルー・スキル』!このカードの効果により、『ホルスの黒炎竜Lv8』の効果を無効にする!」
俺の伏せカードを発動させると、そこからホルスに向かって光が放たれる。
「させるか!永続罠『王宮のお触れ』を発動!このカードの効果でこのカード以外のトラップの効果を無効にする!」
「甘い!カウンタートラップ『ラプターズ・ガスト』!自分の場に『RR』が存在するとき、相手が発動した魔法・罠の発動を無効にし、破壊する!!」
相手が発動したカードの周りに風が吹き荒れ、それを粉々に破壊する。
「これにより、『王宮のお触れ』の効果を発動は無効となり、『ブレイクスルー・スキル』の効果は有効となる!ここで俺は『バニシング・レイニアス』の効果で、手札に戻した『トリビュート・レイニアス』を特殊召喚!」
黒咲 手札5→4
RR―トリビュート・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK1800 DEF400
「ここで、『トリビュート・レイニアス』の効果により、デッキから『ミミクリー・レイニアス』を墓地に送り、除外しデッキから『RR―ネスト』を手札に加える、発動!自分の場に『RR』モンスターが存在することにより、デッキから2枚目の『バニシング・レイニアス』を手札に加える!」
黒咲 手札4→5
「・・・・・・なぁ、何で俺のカードを無効にしつつ、展開してまだ手札が5枚もあるんだ?」
「まだまだ、これからだぞ?自分の場に『RR』がいるため、手札から『ファジー・レイニアス』を特殊召喚!」
黒咲 手札5→4
RR―ファジー・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK500 DEF1500
「行くぞ!俺はレベル4の『バニシング・レイニアス』、『トリビュート・レイニアス』、『ファジー・レイニアス』の3体でオーバーレイ!!」
3体の機械鳥の姿を変え、黒い穴に飛び込んでいく。
「雌伏の隼よ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!『RR―ライズ・ファルコン』!!」
黒い穴から一筋の光が奔り、中から俺の相棒と言えるモンスター、『ライズ・ファルコン』が姿を現した。
RR―ライズ・ファルコン/闇属性/★4/鳥獣族/ATK100 DEF2000
「『ライズ・ファルコン』の効果発動!ORUを1つ使い、相手の場に存在する特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力をこのカードに加える!」
『ライズ・ファルコン』の周りを漂っていたORUの1つが破裂し、破裂したORUから光の粉がホルスに近づいていき、その力を自らに加えようとした。
「そう簡単にホルスはやらせねぇよ!トラップ発動!『ブレイクスルー・スキル』!こいつで『ライズ・ファルコン』の効果を無効にする!」
ホルスに近づいていった光の粉は、突如開かれたカードによってその効力を失い、消滅する。そのことに舌打ちをし、デュエルを続行する。
「自分の場にエクシーズモンスターが存在することにより、手札から『RR―シンキング・レイニアス』を守備表示で特殊召喚する」
黒咲 手札4→3
RR―シンキング・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK100 DEF100
「更にカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」
黒咲 手札3→2
黒咲 LP4000
場:RR―ライズ・ファルコン(ATK100) ORU×2
RR―シンキング・レイニアス(DEF100)
魔法・罠:RR―ネスト
1
手札:2(1枚は『バニシング・レイニアス』)
「俺のターン!俺は『ドラゴンフライ』を召喚!」
星上 手札2→3→2
「そしてバトルだ!『ホルスの黒炎竜Lv8』で、『ライズ・ファルコン』を攻撃だ!ブラックメガ・フレイム!!」
ホルスの口から、『Lv6』の時とは比べ物にならない程の火球が放たれ、一瞬で『ライズ・ファルコン』を飲み込んだ。
「くっ!だがこの瞬間!『ライズ・ファルコン』ORUだった『ファジー・レイニアス』の効果により、デッキから3枚目の『ファジー・レイニアス』を手札に加える!」
黒咲 LP4000→1100
手札2→3
「まだまだ!『ドラゴンフライ』で『シンキング・レイニアス』も攻撃だ!」
トンボのような姿をした怪物が、俺の場のモンスターをその爪で引き裂き破壊する。自分の場のモンスターが全ていなくなったことに、状況が悪い方向に進んでいることを改めて自覚する。
「へへっ。このまま勝利を頂くぜ!カードを1枚伏せてターンエンド!」
星上 手札2→1
星上 LP4000
場:ホルスの黒炎竜Lv8(ATK3000)
ドラゴンフライ(ATK1400)
魔法・罠:1
相手の場には攻撃力3000のモンスターとリクルーターに加え、伏せカードが1枚。それに引き換え、俺の場にはモンスターが存在せず、永続魔法と伏せカードが1枚。圧倒的に俺が不利な状況だ。だが、この程度の状況など、何度も超えている!
「この程度の逆境。望むところだと言わせてもらおう!俺のターンドロー!!」
黒咲 手札3→4
勢いよくカードを引き込む。引いたカードを確認した時、俺はこの状況を何とかできるカードを引いたことに、よしと頷く。
「まずは墓地の『ブレイクスルー・スキル』を除外し、その効果を発動!エンドフェイズまで『ホルスの黒炎竜Lv8』の効果を無効にする!」
紫色の穴が広がり、そこから出現したカードがホルスに纏わり付き、その力を奪った。
「そして俺は、『RR―バニシング・レイニアス』を召喚し、その効果を発動する!」
黒咲 手札4→3
「さらに、『バニシング・レイニアス』の効果にチェーンして、手札から速攻魔法、『スワローズ・ネスト』を発動!自分の場の鳥獣族モンスターをリリースすることで、デッキから同じレベルの鳥獣族モンスターを特殊召喚する!」
黒咲 手札3→2
星上が発動したカードの光が、『バニシング・レイニアス』を捉える前に霧散する。
「『スワローズ・ネスト』の効果で、デッキから『RR―インペイル・レイニアス』を特殊召喚し、『バニシング・レイニアス』の効果により、手札から『RR―ミミクリー・レイニアス』を特殊召喚!」
黒咲 手札2→1
RR―インペイル・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK1700 DEF1000
RR―ミミクリー・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK1100 DEF1900
「さらに、自分の場に『RR』モンスターが2体存在するため、『RR―ネスト』の効果を発動!墓地の『トリビュート・レイニアス』を手札に戻し、自分の場に『RR』モンスターがいるため、手札の『ファジー・レイニアス』を守備表示で特殊召喚!」
RR―ファジー・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK500 DEF1500
「そしてバトル!『インペイル・レイニアス』で、『ドラゴンフライ』を攻撃!」
機械鳥が相手のトンボの化け物に突撃し、破壊した。
「くっ、だが戦闘破壊された『ドラゴンフライ』の効果発動!デッキから攻撃力1500以下の風属性モンスターを、攻撃表示で特殊召喚できる!俺は『アームド・ドラゴンLv3』を特殊召喚!」
星上 LP4000→3700
アームド・ドラゴンLv3/風属性/☆3/ドラゴン族/ATK1200 DEF900
「新たな『レベル』モンスターか。それもこのタイミングで特殊召喚するということは、レベルアップする手段を持っているということか?」
「さぁどうだろうな?それより、お前のターンはもう終わりか?なら、早く俺に回して欲しいんだが」
やや呆れ気味そう言う星上に、ふっと俺は鼻で笑って返す。
「残念だが、お前の場にモンスターは残させない!俺はメインフェイズ2に入り、『ミミクリー・レイニアス』の効果を発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズ、自分の場の『RR』モンスターのレベルを1上げることができる!」
『ミミクリー・レイニアス』が1度吼えると、俺のモンスター達が光だし、レベルが1つずつ上がった。
RR―インペイル・レイニアス
☆4→☆5
RR―ミミクリー・レイニアス
☆4→☆5
RR―ファジー・レイニアス
☆4→☆5
「さらにここで『インペイル・レイニアス』の効果も発動!このカードが戦闘を行ったターンのメインフェイズ、墓地の『RR』モンスターを特殊召喚できる!俺は墓地から『RR―バニシング・レイニアス』を特殊召喚!」
RR―バニシング・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK1300 DEF1600
「・・・1ターンでモンスターが4体並ぶとかどんだけぇ・・・・・・。というか『バニシング・レイニアス』ってことはまだ展開するのか?」
「いや今回はここまでだ。俺はレベル5の『インペイル・レイニアス』、『ミミクリー・レイニアス』。『ファジー・レイニアス』の3体でオーバーレイ!」
3体機械鳥が、空に浮かび上がった黒い穴に飛び込んでいき、中から光が爆発した
「獰猛なる隼よ。激戦を切り抜けしその翼翻し、寄せ来る敵を打ち破れ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク5!『RR―ブレイズ・ファルコン』!!」
RR―ブレイズ・ファルコン/闇属性/★5/鳥獣族/ATK1000 DEF2000
「・・・?レベル5のモンスターを3体も使って召喚されたのが守備力2000のモンスター?一体どんな効果が?」
俺が召喚したモンスターにどんな効果があるのだろうかと悩んでいる星上。その顔に少し面白い奴だと思いながら、効果を発動させる。
「『ブレイズ・ファルコン』の効果発動!1ターンに1度、ORUを1つ使い、相手の場に存在する特殊召喚されたモンスター全てを破壊し、その数×500ポイントのダメージを与える!」
『ブレイズ・ファルコン』の体から、赤い遠隔兵器が飛び出し、星上のモンスターを抹殺した。
「うぉぉ!?俺のモンスター達が!?」
星上 LP3700→2700
「更に、ORUとして墓地に送られた『ミミクリー・レイニアス』を除外し、デッキから『RR―レディネス』をサーチし、カードを1枚セットしてターンエンドだ」
「おっと、黒咲のターンエンド時に永続トラップ『リビングデッドの呼び声』を発動!墓地のモンスターを1体攻撃表示で特殊召喚するぜ!来い!『アームド・ドラゴンLv3』!」
アームド・ドラゴンLv3/風属性/☆3/鳥獣族/ATK1200 DEF900
『ブレイズ・ファルコン』の効果で、相手の場のモンスターを全て破壊したと思ったが、星上が発動したカードによってフィールドにモンスターが残ってしまった。しかも、特殊召喚されたのは『レベル』モンスター。何か強力な効果を持っているに違いない。
「・・・改めて、俺はこれでターンエンドだ」
黒咲 LP1100
場;RR―ブレイズ・ファルコン(DEF2000)
RR―バニシング・レイニアス(DEF1600)
魔法・罠:1(『レディネス』)
手札;1(『トリビュート・レイニアス』)
「俺のターン!そしてこのスタンバイフェイズ!『アームド・ドラゴンLv3』の効果発動!このカードをリリースすることで、デッキから『アームド・ドラゴンLv5』を特殊召喚するぜ!」
星上 手札1→2
アームド・ドラゴンLv5/風属性/☆5/ドラゴン族/ATK2400 1700
「そしてスタンバイフェイズ!魔法カード『トレード・イン』を発動!手札の『ホルスの黒炎竜Lv8』を墓地に送り、カードを2枚ドロー!・・・・・・いいねぇ!俺は今引いたカード、『マジック・プランター』を発動!自分の場の永続トラップ『リビングデッドの呼び声を』墓地に送り、カードを2枚ドロー!」
星上 手札1→3
一気に手札を回復させ、手札を確認する星上。それを見てこれからどう展開するかを想像する。
「またまたいい引きだぜ!手札から2枚目の『レベルアップ!』を発動!『アームド・ドラゴンLv5』を墓地に送り、『アームド・ドラゴンLv7』を特殊召喚する!」
星上 手札3→2
『Lv5』の体がより大きくなり、体を包む鎧も豪華になった竜が現れる。その存在感に俺は圧倒された。
アームド・ドラゴンLv7/風属性/☆7/ドラゴン族/ATK2800 DEF1000
「攻撃力2800・・・!」
「悪いが、これで終わりじゃないぜ!俺は場の『アームド・ドラゴンLv7』をリリース!」
「何だと!?」
攻撃力2800の『アームド・ドラゴン』をリリースしてまで召喚するモンスターがいるのか!?
「鋼鉄の鎧を身に纏いし龍よ。その絶対の力を振るい、全てを破壊し尽せ!特殊召喚!殲滅しろ!『アームド・ドラゴンLv10』!!」
星上 手札2→1
アームド・ドラゴンLv10/風属性/☆10/ドラゴン族/ATK3000 DEF2000
「どうだ黒咲!これが『アームド・ドラゴン』の最終進化形態、『アームド・ドラゴンLv10』だ!」
自分の力を誇示するように俺に言う星上。その自身に満ち溢れた宣言に舌を巻きながらも、俺は冷静に状況を把握する。
(星上の場には、攻撃力3000のドラゴン。俺の場には『ブレイズ・ファルコン』と『バニシング・レイニアス』。伏せカードは『RR―レディネス』。『レディネス』の効果で戦闘破壊を防ぎ、俺のターンで『ブレイズ・ファルコン』の効果で『アームド・ドラゴン』を破壊し、ダイレクトアッタックを決めれば俺の勝ちだ。だが―――)
何故かうまくいく気がしない。俺のその予感は、最悪の形で当たる。
「行くぜ!『アームド・ドラゴンLv10』の効果発動!手札1枚をコストに、相手の場の表側表示のモンスター全てを破壊する!」
星上 手札1→0
「何だと!?」
『ライトニング・ボルテックス』を内蔵したモンスターだと!?なんて強力なモンスターだ!
「やれ!!ジェノサイド・ノヴァ・カッター!!」
『アームド・ドラゴン』の体から、大小無数の刃が俺のモンスター達に降り注ぎ、切り裂いた。
「これで黒咲の場にモンスターはいない!これで終わりだ!『アームド・ドラゴンLv10』でダイレクトアタ―――」
「その前にトラップカード、『RR―レディネス』を発動!このカードを発動したターン、自分の場の『RR』モンスターは戦闘破壊されない!」
「自分の場にモンスターがいないのに、そんなカードを使うだなんて、とうとう血迷ったな!やれ!『アームド・ドラゴンLv10』!黒咲にダイレクトアタックだ!アームド・ビッグ・パニッシャー!!」
『アームド・ドラゴン』の体から無数の刃が降り注ぎ、その上に『アームド・ドラゴン』が自分の手で俺を押し潰そうと迫る。その際に衝撃がデュエル場を揺らし、ついには爆発が起こった。
「・・・・・・よし!手応えバッチリ!俺の勝ちだ!」
星上がガッツポーズを取って、勝利の余韻に浸る。だが、それは余り長くは続かなかった。何故なら――――
「果たしてそうかな?」
「!?」
黒咲 LP1100
何故なら―――俺はまだ負けてはいなかったのだから。
「な、なんでだ!?なんでまだライフが残っている!?」
あり得ない物を見るように黒咲を見る星上。それを見てふっと笑いながら俺は説明した。
「お前の『アームド・ドラゴン』の攻撃が直撃する前、俺は『RR―レディネス』の更なる効果を発動した。このカードが墓地に存在し、かつ自分の墓地に『RR』モンスターが存在する時、このカードを除外することで、このターン俺が受けるダメージは全て0となる。この効果により、俺はライフが残ったというわけだ」
「はぁ!?ダメージを0にするだぁ!?そんなのありかよ!インチキ効果も大概にしろ!!」
星上の言い分は最もだと俺は思ったが、正直、『ホルスの黒炎竜』と『王宮のお触れ』でロックを仕掛けようとした奴に言われたくはない、と俺は思っていた。
「・・・・・・もう何もすることがないから、俺はこれでターンエンドだ」
最後の一撃を止められ、焦っていた星上だが、今は冷静さを取り戻していた。
(黒咲の場には『RR―ネスト』のみ。手札も『トリビュート・レイニアス』とネタが割れている。それに、さっき俺が『アームド・ドラゴン』の効果で墓地に送ったのは『ネクロ・ガードナー』。これでもし『アームド・ドラゴン』がやられる羽目になったとしても、まだ闘える!)
星上 LP2700
場:アームド・ドラゴンLv10(ATK3000)
魔法・罠:0
手札:0
「俺のターン」
表情だけでは冷静な黒咲だったが、内心では非常に動揺していた。完璧ではないとはいえ、自分のあの布陣を覆されたのだから、仕方がないのだが。しかも手札にあるのは、相手の公開情報でもある『トリビュート・レイニアス』1枚だけ。つまり、このドローに全てがかかっている。
「ドロー!!」
黒咲 手札1→2
勢いよくカードを引き、それを確認するなりすぐ発動させる。
「俺は魔法カード『貪欲な壺』を発動!墓地のモンスターを5枚戻し、カードを2枚ドローする!!」
黒咲 手札2→1→3
↓戻したカード
RR―ライズ・ファルコン
RR―フォース・ストリクス
RR―バニシング・レイニアス
RR―ファジー・レイニアス×2
運よく引いた万能カード。『貪欲な壺』の効果で手札を回復させ、自分の手札とフィールドを睨めっこし、自分の今打てる最高の手を打つ。
「俺は『RR―バニシング・レイニアス』を召喚!さらにその効果で手札から『トリビュート・レイニアス』を特殊召喚する!」
黒咲 手札3→1
RR―バニシング・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK1300 DEF1600
RR―トリビュート・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK1800 DEF400
「更に永続魔法『RR―ネスト』の効果により、墓地の『ファジー・レイニアス』を手札に加え、特殊召喚!」
RR―ファジー・レイニアス/闇属性/☆4/鳥獣族/ATK500 DEF1500
これでエクシーズ召喚の準備は整った。だがこのまま召喚し、それがやられたら元も子もない。だから保険もここで作っておくとしよう。
「そして『トリビュート・レイニアス』のモンスター効果により、デッキから『RR』カードである『RR―レディネス』を墓地に送る」
「…さっきのダメージ無効の効果を持ってるカードか。厄介だな」
星上がさっきのことを思い出したのか、苦い顔をしていた。それを見て少し噴きながら俺は続ける。
「俺はレベル4の『バニシング・レイニアス』、『トリビュート・レイニアス』、『ファジー・レイニアス』の3体でオーバーレイ!」
3体のモンスターが黒い穴に飛び込み、その中から再び大きい機械鳥が姿を現す。
「雌伏の隼よ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼を再び翻せ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!『RR―ライズ・ファルコン』!!」
RR―ライズ・ファルコン/闇属性/★4/鳥獣族/ATK100 DEF2000
「そしてその効果を発動!ORUを1つ使い、『アームド・ドラゴンLv10』の攻撃力3000を、『ライズ・ファルコン』に加える!」
『ライズ・ファルコン』のORUが『アームド・ドラゴン』の近くで破裂し、『ライズ・ファルコン』の体が燃え上がる。
RR―ライズ・ファルコン
ATK100→3100
「バトルだ!『RR―ライズ・ファルコン』!『アームド・ドラゴンLv10』を攻撃!ブレイブクロー・エボリューション!!」
『ライズ・ファルコン』が炎を身に纏い、『アームド・ドラゴン』に向かって飛翔する。その攻撃に対し、星上がカードを発動させた。
「通さねぇよ!墓地の『ネクロ・ガードナー』の効果発動!墓地のこのカードを除外することで、相手モンスターの攻撃を無効にする!」
『ライズ・ファルコン』の攻撃は、突如現れた半透明の男によって遮られる。それを見て完全に攻撃を防ぎきったと判断した星上が、俺に指を指しながら言う。
「これでお前のモンスターの攻撃は終わった!次の俺のターンで『アームド・ドラゴン』の効果を使い、ダイレクトアタックば俺の勝ちだ!」
勝利を目前とし、もう少しで勝てると思った星上が勝利宣言をする。それを見て俺はふっ、と笑った。
「果たしてそうかな?」
「何!?」
「まだ俺のバトルフェイズは終了してはいない!俺のモンスターの攻撃が無効となったことにより、手札から速攻魔法『ダブル・アップ・チャンス』を発動する!」
発動されたのは発動条件が厳しいとても難しいカード。だが、この状況には打ってつけのカードだ。
「このカードの発動後、攻撃が無効となったモンスターの攻撃力を2倍にし、もう一度バトルを行う!!よって、『ライズ・ファルコン』の攻撃力は6200となる!!」
『ライズ・ファルコン』の体が再び燃え上がる。その姿は、まるで不死鳥のようだった。
RR―ライズ・ファルコン
ATK3100→6200
「攻撃力……6200…だとぉ…!?」
「これで終わりだ!行け!『RR―ライズ・ファルコン』!!鋼鉄の龍を引き裂け!!ブレイブクロー・レボリューション!!」
『ライズ・ファルコン』が『アームド・ドラゴン』に向かい再び飛翔する。鋼鉄の龍はその手で不死鳥の突撃を止めようとするが、不死鳥はそれを軽やかに躱し、その猛々しく燃え上がる体を龍にぶつけ、いとも簡単に体の中心を貫く。体を貫かれた龍は悲痛の声を叫びながら消えていき、やがてその体が爆発し、その爆風が星上を襲い星上の体を吹き飛ばしていった。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
星上 LP2700→0
デュエルが終わり、ソリッドヴィジョンが消滅する。俺はさっきの敗北と隣合わせだったデュエルに勝利することができ、安堵の息をついていた。対する星上は、吹き飛ばされて強く体を打ったのか、まだ床に転がっていた。それを見た俺は少し心配になって星上に駆け寄る。
「…大丈夫か?」
手を星上に差し出しながら聞くと、星上はなんとか、と言いながら俺の手を引っ張って立ち上がった。
「いやぁ、にしてもあそこで『ダブル・アップ・チャンス』は驚いた。正直、『ライズ・ファルコン』の攻撃を止めた時、もう勝ったって確信したんだけどな」
「それに関しては運が良かったとしか言えない。『貪欲な壺』で引いてあのカードを見た時、次はこのカードは抜こうと思ったその次に活躍したからな」
互いにさっきのデュエルについて話し合い、互いによかった点について話し合う。それをしている内に互いに名前を呼ばれ、話し合いは終わった。
「んじゃ、名前呼ばれたから行ってくるわ。あ、あと今回は負けたけど、次は絶対勝つからな!」
「ああ。また機会があればデュエルしよう。それではな」
互いに背を向け、次に戦う相手の元に向かう。それから俺は名前を呼ばれデェエルをするという行為を何時間か繰り返し、いつの間にか放課後になっていた。
(今日は久々に強敵とデュエルができたからな。時間の進みが早く感じるな)
自分のバッグを手に教室を出て、そのまま瑠璃のいる教室に向かったが、瑠璃のクラスメイトに、瑠璃は先に帰ったと言われたので、久しぶりに1人で帰ることになった。家に戻り、鍵を開けて玄関を見ると、瑠璃の靴があった。そのことに少し安堵しながらも、今朝から続いていている行動の説明をしてもらおうと居間の扉を開く。
「瑠璃!今日は一体何が――――――」
あったんだと言おうとした直後だった。周りからパァン!甲高い音が鳴り響く。何事かと思い部屋の中を見渡してみると、右から順に春菜、瑠璃、ユート、襲雷がクラッカーを手にしていた。
「「「「隼(お兄ちゃん)!誕生日おめでとう(ございます)!!」」」」
「……は?」
誕生日?俺の?一体なんのことを言っているのかさっぱり分からずに立ち尽くしていると、ユートが苦笑いしながら説明してくれた。
「何、俺を含めて今日の日のために皆準備していたんだ。そのおかげで…ほら」
ユートがテーブルに顔を向けると、テーブルの上には豪勢な料理と、巨大なケーキがあった。とても1日で用意できる量とは思えないことから、以前から入念に準備していたことが分かる。
「今朝早く集まって、どうやって集まろうかと相談しようとしたのに、お前が早く来るからな。襲雷だけ残して、後は俺と瑠璃と春菜の3人で話し合っていたという訳だ」
「だが、それだけなら別に説明してくれても……」
「まぁあれですよ。私たちは普段黒咲さんにお世話になってますから。そのお礼をしたいな~と思いまして」
春菜にそう言われてしまい、そこまで言うならと俺も言葉を濁す。そこまで話していると、右手に黄色の石が埋め込まれたブレスレットをし、長い紫色の髪ポニーテールに纏めた少女。俺の妹である瑠璃がヒョコッと顔を出していた。
「隼お兄ちゃん!お誕生日おめでとう!はい!これ誕生日プレゼントだよ!」
瑠璃から綺麗な紙で包装された袋を手渡される。開けてもいいかと聞くと、満面の笑みでいいよ!と言われたので、丁寧に紙を取ると、中身はカードパックの箱が入っていた。
「カードパックの箱買い!?しかもこれは最近発売された『
驚愕の余り手がプルプルと震えていると、襲雷がふっ、と笑った。
「俺のバイト先に1箱だけ残っててな。良かれと思って買っておいてやったぜぇ?」
「そんなどっかの下衆の真似なんてしなくていいですよ?定価より高かったので、皆で出しあって買ったんですし」
「あ、こら春菜!そんな簡単にばらすなよ!!」
子供のようにバタバタと悔しそうに足をばたつかせる襲雷を見て、ふふふと笑う春菜。その二人の様子を見て俺は心の底から礼を言う。
「その・・・・・・襲雷、春菜。・・・・・・ありがとう」
俺がそう言うと、二人は一瞬、顔をキョトンさせたが。声を揃えて二人は言った。
「「どういたしまして!!」」
いい笑顔でそう言う二人に、本当にありがたいと思った。今度はユートと瑠璃に礼を言おうとすると、二人して指で口に指を当ててきた。
「隼、礼を言う必要はないぞ。俺は当たり前のことをしただけだからな」
「そうだよ!お兄ちゃんはいつも頑張ってるんだから、これ位されてもおかしくないよ!」
その言葉が心に響き、目に涙を浮かべてしまう。それを隠そうと手で乱暴に目元を拭う。
「おいおい隼?泣いてるのか~?」
「う、うるさい!別に泣いてなどいない!目にゴミが入っただけだ!」
「全く、どうしようもないな・・・・・・ほら、これを使え」
ユートが呆れたように紅いスカーフを取り出し、それを渡してくる。俺はそれを掴んで、今度は丁寧に目を拭う。
「さて、隼の奴も泣き止んだことだし、そろそろパーティーを始めようぜ!」
「そうだね!ほら、隼お兄ちゃん!早く座って!」
皆が先に座り、瑠璃が手振って俺を手招く。それを見て俺はああ、と答え。ユートの渡したスカーフとカードパックを手に、皆のいるテーブルに向かった。
黒咲「今回のキーカードは『ダブル・アップ・チャンス』だ」
ダブル・アップ・チャンス
速攻魔法
モンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスター1体を選択して発動できる。このバトルフェイズ中、選択したモンスターはもう1度だけ攻撃できる。その場合、選択したモンスターはダメージステップの間、攻撃力が倍になる。
黒咲「エクシーズ次元の英雄、『九十九遊馬』が好んで使っていたというカードだ。発動条件こそ特殊だが、発動できれば一撃でデュエルが決まるといってもいいかもしれないカードだ」
黒咲「今回は投稿が2ヶ月も遅れてしまい、本当に申し訳ない。この場を借り、あの駄作者に代わって謝罪させてもらう。・・・・・・後であの駄作者を『サテライトキャノン・ファルコン』で塵芥に変えておくか。
黒咲「誤字・脱字等かあれば指摘を頼む。何分、『プトレマイオスノヴァインフィ』や、『EMEm』等のせいで、最近デュエルモンスターズをしていなかった駄作者だからな。それでは次回予告だ」
~~~次回予告~~~
春菜「これはまだ、私たちが【ハートランド】にいる時の出来事。秋人君が【レジスタンス】に所属して間もない頃。私がミスしてアカデミアに捕まってしまったの」
秋人「てめェら!春菜に手を出してみろ!ただじゃすまさねェぞ!!」
オベリスクフォース「それなら、ここで俺を倒して見せるんだな!!」
秋人「上等だ!こんなデュエル、10分で終わらせてやる!!」
次回、【遊戯王ARC―Ⅴ アイズの名を持つ龍の主】
『芽生える思い。激昂の秋人!』
秋人「許さねぇ・・・!テメェらは、、絶対に許さねぇ!!」