襲雷「まぁ、テストとかやってたんだから仕方ないだろ。そこんとかは許してやってくれ。あ、そういや、アオメは劇場前売り券買ってきたのか?」
2枚だけだけどな。あぁ、『青眼の亜白龍』がふつくしい……
襲雷「いつか秋人の奴にも渡すんだろ?」
それは勿論。まぁ、2、3個ほど試練を出そうと思うけど。
襲雷「嫌な予感しかしないな……けどまぁ、今回は俺が主役だ!ようやく!ようやく俺のデュエルを皆に見せれるぜ!」
まぁ、前後編になっちゃてるんだけどね(汗)
それにしても、後1週間くらいでクリスマスか……クリスマスネタ書きたい。
襲雷「季節ネタを書きたくなるのは当然だが、そろそろ前書きを終わらせようぜ?」
そうだな。それじゃ、本編スタートです!!
ユート「あれ、今回(過去編なのに)俺の出番が…ない」
Side 襲雷
「ここをこうして……これでどうだ!!」
パソコンに表示されるデータと死闘を繰り広げ、止めと言わんばかりにEnterキーを叩く。それからアップデート画面に切り替わり、ダウンロードが100%になったところで、俺の求めたシステムの名前が表示された。それを見た俺は嬉しさの余りガッツポーズを取る。
「よっしゃぁ!!ようやく完成したぜ!ふふふ、待ってろよ秋人!」
目の前に広がる巨大な機械をそのまま放置し、部屋に鍵をかけて退出する。俺がなぜこのようなことをしているのか。それを説明するために、少しばかり時間を巻き戻すとしよう。
~~~回想開始~~~
「よぉ秋人。派手にやられたな」
皮肉を言いながら俺は病室に入る。それを聞いた少年、最近【レジスタンス】に入った桐原秋人は、苦笑いしながら俺を迎えた。
「襲雷か。まぁな、ちょっと油断した」
「全く…まぁいい機会だ、ゆっくり傷を治せよ」
互いに苦笑いをしながら話していると、見覚えのある少女が秋人のベッドにうつ伏せで寝ていた。少女の名前は星野春菜。俺たち【レジスタンス】の仲間で、『テラナイト』というカテゴリーのデッキを使うデュエリストだ。
「何だ。春菜の奴こんな所寝てるのか」
「そうなんだよ。夜が遅くなると流石に冷えてくるから、寝るなら部屋に戻って寝ろって言ったのに、無視して寝ちゃってな」
肩を竦めながら言う秋人。そうやって少し話をしていると、春菜の体が少し動いた。
「う…ん……?」
身じろぎながら瞼をゆっくり開く。それを見た秋人がおはよう、と声をかけた辺りで春菜の目はカッ、と開いた。
「ああああ秋人君!?それに襲雷も!?何でここに!?」
「いや、何故も何もないだろ。部屋に戻って寝ろって言ったのに、それを無視して寝やがって」
「まぁまぁ。そう怒るなよ秋人。おかげで春菜の可愛い寝顔が見れただろ?」
「誤解を招くようなことを言うな!!」
ケラケラと俺が笑いながら秋人をからかうと、それをすぐに否定してくる秋人。それを聞いて頭がリンゴのように赤くなる春菜。それを見ながら俺たちは仲良く話合っていた。
「そうだ。秋人。デュエルはそろそろできそうなのか?」
思い出したように俺が秋人に話しかけると、秋人が残念そうに顔を横に振った。
「いや、まだ左腕の調子が悪くてな。デュエルディスクを付けるのもままならないんだ。テーブルデュエルなら付き合うけど」
「あ~、そうなのか。ふむ。それはつまらないだろ?」
「そうでもないぞ。何故か毎日春菜が見舞いに来てくれるから、暇しなくていいし。デッキ構築もできるから、何の問題もない」
それを聞いた時、ふと視線を春菜に向けると、春奈は明後日の方向に顔を向けてそれを無視する。それを見た時、俺は直感した。ああ。こいつは
「それじゃしょうがないな。ふむ…前々から進めていたあの計画を実行に移すか」
「計画って?」
「ああ!ちょっと思いついたことがあるから、そろそろ帰るな!」
俺はそう言うやすぐに部屋を退出する。それを見た春菜が「病室走っちゃ駄目ですよ!」と言うので、すぐにペースを落とすのであった。
~~~回想終了~~~
「さてと。秋人の病室はここだな」
部屋の前に立ち、取っ手に手をかけた時だった。部屋の向こうから秋人の声がした。
「お、おいっ春菜!そんなことまでしなくていいって!」
「でも、秋人君の怪我は私のせいなんですから、これ位はさせてください」
「だからと言って、女子にそんなことをさせるのは……!」
部屋の向こうから秋人と春菜の声がした。何やら
「ほ、ほら秋人君。は、早くしてくださいよ。こんなとこ誰かに見られたら恥ずかしいじゃないですか!」
「じゃするなよ……まぁ俺も助かってるから言える立場じゃないんだが」
ふふふ。何やら面白い雰囲気になっているな……!(後でからかうネタとして)聞いておいて損はないな!そうやって俺が秋人の部屋に聞き耳を立てていた時だった。後ろから声をかけられたのだ。
「おい襲雷。そこで何をしている?」
「何って、秋人の部屋に聞き耳をたててる…だけ!?」
誰かと思い、声をかけられたほうに向けると、この状況で最も会いたくない男、【レジスタンス】副リーダー。黒咲隼が立っていた。
「しゅ、隼!?何でここに!?」
「俺は単に秋人の見舞いだ。それはそうと……さっき聞き耳を立てているとか言ってたな…どういう意味だ?」
鬼も真っ青になるような怒気を当てられて、一瞬頭の中が真っ白になるが、何とか隼に事情を説明する。すると隼は、フッと鼻で笑いながら取っ手に手をかける。
「お、おい隼!?話聞いてなかったのか!?今あいつらは部屋の中でお楽しみ中……」
「何、部屋に入れるのはいお前だけだから安心しろ」
「えっ」
それってどういう意味だ。そう聞こうとするのと、部屋の扉が開くのは同時だった。そして、扉が開くなり、隼は俺の背を思いっきり押して、強引に俺を部屋に入れる。そう気付いた時には、もう扉は閉まっており、傍から見れば俺が一人で入ってきたようにしか見えない。軽くため息をつきながら部屋の奥に入り、そこから二人の様子を見てみる。そこには――――
「あ、あ――ん」
「……あ――ん」
隼によって、俺が強引に病室に入れられていたその時、なんとそこでは春菜が秋人にあ―んをしていた!!って、どこの次回予告だ!!
「…ど、どうですか?美味しいですか?」
「いや、味はそこまで変わってないんだが……何というか、恥ずかしいな」
照れくさそうに頭を掻きながらそう言う秋人。それを聞いた春菜が顔を真っ赤にしながら怒った。
「あ、秋人君が言ったんでしょう!?お見舞いにきたらあ―んするのがお決まりだなぁって!!」
「いや、あれは若干冗談というか何と言いますか…」
「最低だな秋人。やってもらった男がそんな言い訳をするなんて」
「ああそうだな……って、何で襲雷がここにいるんだよ!?」
俺の存在に気付いた秋人が、バッと体を起こしながら叫ぶ。どうやら俺が入ってきたのは気づいてなかったようだ。
「別にいいじゃないか。それよか秋人。少し用があるから聞くんだが、テーブルデュエルはできるんだよな?」
「どうでもよくねぇよ……まぁ、できるが、それがどうした?」
呆れながらも、俺の質問に答える秋人。それを聞いた俺は再びガッツポーズを取る。
「よし!それじゃ早速デュエルの準備をして、【第2デュエルコート】にまで来てくれ!絶対だぞ!」
俺はそう言ってすぐに部屋を出る。ふふふ待ってるぞ秋人!!
side 秋人
「いやデュエルディスクじゃデュエルできないって、もういないし…全く襲雷の奴。いったい何考えてるんだ…?」
さっき、俺の部屋に入って来るなり、自分の要件を言ってあっという間に出て行った友人。襲雷の奇行に頭を悩ませながら、部屋にかけておいたコートを着込んで外出の用意をする。
「襲雷の誘いを受けるんですか?」
「まぁな。あいつのことだ。机でもできるデュエルを、わざわざデュエル場でやろうって言ってるんだ。それも怪我してる俺にな」
そう言って部屋を出ようとすると、春菜も一緒に付いてきた。
「いや、呼ばれたのは俺だけだから、春菜は来る必要はないと思うぞ」
「別にいいじゃないですか。それに言いましたよね?秋人君の怪我が治るまで一緒にいますって」
自分の言ってることが間違っていないと言わんばかりの表情でそう言う春菜に、苦笑いを浮かべながらそうか、と俺は言って病室を出た。
場所は変わって【第2デュエルコート】。ここは避難してきた幼い子供たちがデュエルするために作られたデュエル場だ。だが、いつもは元気にデュエルしている子供たちの姿がそこにはなかった。それどころか、俺たちが到着した時には明りも点いてなかった。
「おかしいですね。ここはいつも子供たちが元気にデュエルしている筈なんですが」
「襲雷が手を回したんだろう。だが…ここまで大がかりなことでもするのか?」
「そうだな。お前たちのデュエルなら、何処でやろうと同じだろう」
「サラッと会話に入ってくるなよ隼」
病室を出たところにいた隼と一緒に、このデュエル場にまでやってきた俺たち。隼も襲雷の行動には見当もつかないということ。一体何をするつもりなのだろう。頭を悩ませていると、スポットライトが点灯し、襲雷の姿が照らし出される。
「待ってたぜ秋人!お前とデュエルをするこの時をな!」
ビシッ、と効果音が出そうな勢いで指を指す襲雷。それに申し訳なく思いながら応える。
「襲雷。すまないが、俺はまだディスクをつけてのデュエルは……」
「大丈夫だ!怪我をしているお前や、小さい子供たちのために俺はこいつを作ったんだからな!!ぽちっとな!!」
襲雷が手に持った、何かの装置を作動させた。それと同時に部屋中の照明が作動し、部屋を明るくする。そして、俺は照明によって照らし出された部屋の中にあった
「おいおい…こいつは……!!」
「な、何ですかこの凄く大きい機械は…!?」
目の前にあるには、赤と青の二つの乗り場のある機械。そして、その2つの間には四角い枠がそれぞれ10個ずつある。それを見て、驚愕のあまり声が出せない俺たちに代わって、襲雷が口を開く。
「ふふふ。驚いたようだな。そう!これぞ俺が作りだした専用デュエル場!怪我人も幼い子供でもデュエルが楽しめるように作ったデュエルフィールド!!その名も【デュエルリング】だ!!」
自分の子を褒める親のように、誇らしげに大きな声で叫ぶ襲雷。直後、襲雷はデュエルリングに向かい、赤い方のリングに乗る。自分のデッキを所定の位置にセットすると、リングにライフポイントが表示される。
「さぁ秋人!ここまで来いよ!俺の『サイバー・ドラゴン』とお前の『ギャラクシーアイズ』!どちらが上が、勝負と行こうぜ!!」
それを聞いて、俺のデュエリストの本能が疼く。こんな楽しそうなこと、ノーと答えるのは勿体ない!
「いいぜ!楽しいでデュエルにしようぜ!」
襲雷とは違う方のリングに搭乗し、デッキをセット。互いにデュエルの準備が整ったところで俺は尋ねる。
「―――で、何でお前はここにいるんだ春菜?」
「えっ、駄目ですか?」
「いや駄目ですかじゃないだろ!何で俺と襲雷がデュエルするのに、お前が付いてくるんだよ!?」
サラッと付いてきた春菜に本心を吐露すると、春菜は不思議な物を見るように首を傾けながら話す。
「だって、秋人君、まだ左腕うまく動かせないじゃないですか。補助する人がいると思うんですが?」
「うぐっ。そ、それはまぁ……確かに…」
「なら何の問題も無いですね。襲雷もそれでいいですか?」
俺の怪我のことを的確に指摘して、悩む俺を無視して春菜は襲雷に尋ねる。
「まぁ、デュエルできないって言うんなら仕方ないな。じゃ、秋人のサポートを頼む」
「はいそれじゃ、折角なので3人で言いましょうか!」
「そうだな。せーの!」
「「「デュエル!!」
木原 襲雷 LP4000
秋人&春菜 LP4000
「それじゃ俺のターンからだ!俺は手札から『サイバー・ドラゴン・コア』を召喚!」
襲雷 手札5→4
サイバー・ドラゴン・コア/光属性/☆2/機械族/ATK400 DEF1500
「こいつの通常召喚に成功したことで、『コア』の特殊効果発動!デッキから『サイバー』、または『サイバネティック』と名のついた魔法・罠カードを1枚手札に加える!俺は『サイバー・リペア・プラント』を手札に加える!」
襲雷 手札4→5
「まだまだぁ!手札から魔法カード『機械複製術』を発動!こいつは自分の場の攻撃力500以下のモンスターを対象に発動!選択したモンスターと同じモンスターをデッキから2体特殊召喚する!」
襲雷 手札5→4
発動したカードから光が溢れ、そこから2体の機械竜が姿を現す。
「来い!2体の『サイバー・ドラゴン』!」
サイバー・ドラゴン/光属性/☆5/機械族ATK2100 DEF1600
「……あれ?驚かないのか?普通の『サイバー・ドラゴン』が出てきたのに驚かないのか?」
リアクションが無かったのが不思議に思ったのか、首を傾げながら襲雷が尋ねてくる。
「『サイバー・ドラゴン・コア』は、その効果により自分を『サイバー・ドラゴン』として扱える。それを利用して、デッキから2体の『サイバー・ドラゴン』を召喚した、そうだろ?」
「なんだ、知ってたのか。つまんねぇの。まぁいいや、これからやることには変わりは無いからな!俺はレベル5の『サイバー・ドラゴン』2体でオーバレイ!」
襲雷の指示を聞いた機械竜が、俺と襲雷の間に開いた黒い穴に飛び込んでいく。
「機光竜は常に進化を続ける!その進化の一端を見るがいい!エクシーズ召喚!吼えろ!ランク5!『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』」
穴が爆発し、その中から紅い光を纏った『サイバー・ドラゴン』が降臨する。
「いきなり襲雷のエースモンスターが来ましたね!」
「俺がデュエルを誘ったんだ、これ位は当然だ!さぁ、次はお前の番だぜ!カードを2枚伏せてターンエンドだ!」
襲雷 手札4→2
襲雷 LP4000
場:サイバー・ドラゴン・コア(ATK400)
サイバー・ドラゴン・ノヴァ(ATK2100)
魔法・罠:2
手札:2(1枚は『サイバー・リペア・プラント』)
「いいぜ!俺のター「私のターンです!」セリフを被せるなぁ!」
秋人&春菜 手札5→6
春菜が俺のターンなのに、セリフを被せて来たのに驚く。さぁて、俺の手札は……ゲッ。
↓秋人&春菜
銀河騎士
光子竜降臨
フォトン・カイザー
フォトン・カイザー
死者転生
手札抹殺
(手札事故起こしてんじゃねぇか!『手札抹殺』があるけどいいけどよ!)
初手の手札事故に頭を悩ませるが、不幸中の幸いだと信じ、春菜に指示を送る。
「春菜」
「分かってます。手札から魔法カード『手札抹殺』を発動します!互いの手札を全て捨て、捨てた枚数分ドローする!」
秋人&春菜 手札6→5
「いきなり手札交換カードか。手札が悪いのか?」
「まぁな。それじゃ互いに手札を交換だ」
↓秋人&春菜
銀河騎士
光子竜降臨
フォトン・カイザー
フォトン・クラッシャー
死者転生
↓襲雷
サイバー・リペア・プラント
リミッター解除
「…よし!行くぞ襲雷!まずは墓地のマジック『光子竜降臨』の効果発動!」
「墓地からマジックだと!?」
「こいつは墓地のカードを除外することで発動できる魔法カード。墓地のモンスターのレベルが4になるように除外することで、『
墓地の『光子竜降臨』のカードが姿を現し、それに付いてくるように『フォトン・クラッシャー』も現れ、その体を4つの炎へと変える。
「除外した『フォトン・スラッシャー』のレベルは4。これにより、レベル4の『光子竜の騎士』の儀式召喚を執り行う!」
『光子竜降臨』から石版が出現し、それを取り囲むように4つの炎が飛び回る。
「幼き竜と共に、我が前に馳せ参じよ!『光子竜の聖騎士』!」
秋人&春菜 手札5→4
石版から、『
光子竜の聖騎士/光属性/☆4/ドラゴン族/ATK1900 DEF900
「儀式召喚!随分珍しい物を使うな!」
『光子竜の聖騎士』を見て、襲雷が嬉々として声を上げる。それを見て、俺も嬉しく思いながら行動を続ける。
「まぁな。けどまぁ、それだけじゃないぜ!『光子竜の聖騎士』の特殊効果発動!自身をリリースすることで、手札から
『光子竜の聖騎士』の持つ槍が輝き、それを持った竜騎士が吸い込まれる。それと同時に、槍が両端が紅い十字架へと姿を変える。
「闇に輝く銀河よ。希望の光となりて、我が僕に宿れ!光の化身、ここに降臨!」
十字架に埋め込まれた宝玉が光りだし、竜の姿を形どり、咆哮と共に姿を現す。
「現れろ!レベル8!『銀河眼の光子竜』!!」
「といってもカードを出すのは私なんですがね」
秋人&春菜 手札4→3
銀河眼の光子竜/光属性/☆8/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500
「『ギャラクシーアイズ』キターーー!!」
『フォトン・ドラゴン』の登場に、襲雷が叫び出す。それを見て少し呆れながらも、俺も楽しくて堪らず、デュエルを続ける。
「一気に行かせてもらう!バトルだ!『銀河眼の光子竜』で、『サイバー・ドラゴン・コア』を攻撃!」
『フォトン・ドラゴン』の口に光が充填されていく。それと同時に襲雷がカードを発動させる。
「リバーストラップ発動!『アタック・リフレクター・ユニット』発動!自分の場の『サイバー・ドラゴン』扱いの『コア』をリリースして、デッキから『サイバー・バリア・ドラゴン』を特殊召喚する!」
『コア』の体が変化し、体が一層ごつくなった『サイバー・ドラゴン』が出現する。
サイバー・バリア・ドラゴン/光属性/☆6/機械族/ATK800 DEF2800
「なら、攻撃対象を『バリア・ドラゴン』に変更!破滅のフォトンストリーム!」
『フォトン・ドラゴン』の口から、瞳と同じブレスが放たれる。だが―――
「させるかよ!『バリア・ドラゴン』の特殊効果発動!こいつが攻撃表示の時、相手モンスター1体の攻撃を無効にする!」
『バリア・ドラゴン』の首から、緑色の衝撃波が飛ばされ、『フォトン・ドラゴン』の攻撃を打ち消した。
「ちっ。そういう効果かよ。仕方ない。メインフェイズ2に入って、春菜。一番左のカードを伏せてくれ。それでターンエンドだ」
「分かりました。このカードを伏せてターンエンドです」
秋人&春菜 手札3→2
秋人&春菜 LP4000
場:銀河眼の光子竜(ATK3000)
魔法・罠:1
手札:2
「俺のターン!」
襲雷 手札2→3
「俺は手札から『プロト・サイバー・ドラゴン』を召喚するぜ!」
襲雷 手札3→2
『ノヴァ』の隣の空間に、痩せきった『サイバー・ドラゴン』が召喚される。だが、この状況で召喚しても意味がないカードの登場に、俺は眉を寄せる。
プロト・サイバー・ドラゴン/光属性/☆3/機械族/ATK1100 DEF600
「更に『ノヴァ』の効果を発動!ORUを1つ使って、墓地の『サイバー・ドラゴン』を特殊召喚する!この効果で、俺は『サイバー・ドラゴン』扱いの『コア』を特殊召喚!」
サイバー・ドラゴン・コア
ORU2→1
サイバー・ドラゴン・コア/光属性/☆2/機械族/ATK400 DEF1500
「続いて手札から魔法カード『共振装置』を発動!自分の場の同じ種族・属性のモンスターを2体を対象に発動!選択したモンスターのレベルを、片方のモンスターと同じにする!この効果で、俺は『プロト・サイバー・ドラゴン』のレベルを、『サイバー・バリアー・ドラゴン』と同じ6にする!」
襲雷 手札2→1
プロト・サイバー・ドラゴン
☆3→☆6
「レベル6が2体!来ますね!襲雷のナンバーズが!」
「俺はレベル6になった『プロト・サイバー・ドラゴン』と、『サイバー・バリア・ドラゴン』でオーバレイ!」
2体の機械竜が姿を変え、現れた黒い穴に飛び込んでいく。
「来いよ!『
「……えっ?」
黒い穴から飛び出してきたのは、とてつもなく巨大なカメラ。それだけなら問題はない。いや、この状況では最悪なカードなのだが。
№25 重装光学撮影機フォーカス・フォース/光属性/★6/機械族/ATK2800 DEF2400
「いくぜ!バトルフェイズ!『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』で、『銀河眼の光子竜』に攻撃!同時に『ノヴァ』の効果発動!『サイバー・ドラゴン』扱いの『コア』を除外し、攻撃力を2100アップさせる!」
体の細い機械竜が消滅し、赤い異形の竜が雄叫びを上げる。それと同時に、攻撃力が爆発的に上昇した。
サイバー・ドラゴン・ノヴァ
ATK2100→4200
「…俺は『フォトン・ドラゴン』の効果を発動させるが……」
「当然『フォーカス・フォース』の効果を使うぜ!ORUを1つ使って、レベル5以上のモンスターが発動した効果を無効にする!」
№25 重装光学撮影機フォーカス・フォース
ORU2→1
『フォトン・ドラゴン』の体が光りだしたが、『フォーカス・フォース』のカメラがカシャ、と撮影すると、『フォトン・ドラゴン』の体が光りだすのが止まり、『ドラゴン・ノヴァ』の一撃が直撃した。
「くっ……!」
秋人 LP4000→2800
「これで終わりか?意外とあっけないな!『フォーカス・フォース』でダイレクトアタックだ!」
カメラのレンズからレーザーが射出される。それが直撃される前に伏せカードを発動させる。
「春菜!リバースカードを!」
「はい!リバースカードオープン!永続トラップ『竜魂の幻泉』発動!墓地のモンスターを。種族を幻竜族に変更し、守備表示で特殊召喚する!出すのは『フォトン・カイザー』です!」
俺たちの前に穴が広がり、そこから『フォトン・カイザー』が飛び出し、攻撃を弾く。
フォトン・カイザー/光属性/☆8/戦士族→幻竜族/ATK2000 DEF2800
「へへっ、そうこなくちゃな!俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」
襲雷 手札1→0
襲雷 LP4000
場:サイバー・ドラゴン・ノヴァ(ATK2100 ORU1)
№25 重装光学撮影機 フォーカス・フォース(ATK2800 ORU1)
魔法・罠:2
手札:0
「私のターンです!」
秋人&春菜 手札2→3
春菜がカードを引き、3枚に増えた手札。そこからこの状況を打開する策を模索する。
「まずは魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動だ。手札のモンスターカード『レベル・スティーラー』を墓地へと送り、手札・デッキからレベル1のモンスターを特殊召喚する!『フォトン・サテライト』を守備表示で特殊召喚!」
秋人&春菜 手札3→1
フォトン・サテライト/光属性/☆1/機械族/ATK0 DEF0
発動したカードから小さい人工衛星のようなものが出現する。このカードのステータスはこのデッキの中でも1番低いが、この状況では最適なカードだ。
「次に墓地に送った『レベル・スティーラー』の効果発動!自分の場のレベル5以上のモンスターのレベルを1つ下げ、墓地のこのカードを特殊召喚する!俺はレベル8の『フォトン・カイザー』をレベル7にし、『レベル・スティーラー』を守備表示で特殊召喚!」
フォトン・カイザー
☆8→☆7
レベル・スティーラー/闇属性/☆1/昆虫族/ATK600 DEF0
「レベル1が2体か……だが、ランク1でこの状況を突破できるカードはない筈だぜ!」
俺の場に同レベルのモンスターが揃ったのを見て、襲雷が言う。それを見た俺は鼻で笑った。
「それはどうかな?俺は『フォトン・サテライト』の効果発動!1ターンに1度、自分の場の『フォトン』モンスターを対象に発動!選択したモンスターとこのカードのレベルを、ターン終了時まで互いのレベルを合計したものにする!俺は『フォトン・カイザー』を選択し、『サテライト』と『カイザー』のレベルを、互いのレベルの合計、つまり8にする!」
フォトン・サテライト
☆1→☆8
フォトン・カイザー
☆7→☆8
「これで準備は整った……俺はレベルが8となった『フォトン・サテライト』と『フォトン・カイザー』の2体でオーバーレイ!」
2体のモンスターが姿を変え、再び黒い穴が開き、その中へと飛び込み、107の数字と漆黒の四角錘が出現する。
「顕現せよ、№107!時空を操りし龍よ。宇宙を貫きし咆哮を上げ、その漆黒の翼を翻し、銀河の果てより姿を現せ!エクシーズ召喚!現れろ、ランク8!『
口上と共に四角錘の形状が変化。やがてその姿は龍へと変わり、目覚めと共に咆哮が轟く。
№107 銀河眼の時空竜/光属性/★8/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500
「ここで俺は手札から魔法カード、『エクシーズ・トレジャー』を発動!互いの場に存在するエクシーズモンスターの数×1枚カードをドローする!今、俺たちの場には合計3体のエクシーズモンスターが存在する。よってカードを3枚ドローする!」
秋人&春菜 手札1→3
エクシーズ・トレジャー(アニメオリジナル)
フィールド上に表側表示で存在するエクシーズモンスターの数だけ、自分のデッキからカードをドローできる。
「更に手札から魔法カード、『死者蘇生』を発動!蘇れ、『銀河眼の光子竜』!」
秋人&春菜 手札3→2
俺が発動させたのは、デュエルモンスターズの中でも最も汎用性が高く、かつ強力な魔法カード。その効果により、前のターンにやられた『フォトン・ドラゴン』が復活する。
銀河眼の光子竜/光属性/☆8/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500
「おいおい、さっきまで押されてたってのに、もう巻き返してくるのかよ!」
「やられたらやり返す!倍返しでな!行くぞ!バトルフェイズ!そしてこの瞬間『銀河眼の時空竜』の効果を発動!ORUを1つ使い、このカード以外の表側表示で存在するモンスター効果を永続的に無効にし、その攻撃力・守備力を元に戻す!吼えろ!タキオン・トランスミグレイション!!」
№107 銀河眼の時空竜
ORU2→1
『タキオン・ドラゴン』の周囲を漂っていたORUの1つが砕け散り、それと同時に『タキオン』が吼え、時間が巻き戻るようなエフェクトが発生する。今、この場には攻撃力・守備力が変化しているモンスターはいないが、それより大事なことがある。それは―――
「バトル!『№107 銀河眼の時空竜』で、『№25 重装光学撮影機 フォーカス・フォース』を攻撃!殲滅のタキオン・スパイラル!」
『タキオン』の口から銀色のブレスが放たれ、簡単に巨大な撮影機を飲み込み、爆発四散させる。
「くっ!」
襲雷 LP4000→3800
「追撃だ!『銀河眼の光子竜』で、『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』を攻撃!破滅のフォトン・ストリーム!」
『フォトン・ドラゴン』からブレスが放たれ、一撃で襲雷の主力モンスター、『サイバードラゴン・ノヴァ』を沈め、ライフを削る。
「くっ!『ノヴァ』までやられたか!」
襲雷 LP3800→2900
効果破壊ならここで『ノヴァ』のもう1つの効果が発動し、デッキから機械族・融合モンスターを特殊召喚できるが、エクストラデッキを15枚全てエクシーズモンスターにしているため、召喚することはない。まぁ、持っていたとしても、襲雷を含む【エクシーズ次元】のデュエリストが、融合モンスターを使うことなどないだろうが。
「春菜、そのカードを伏せてくれ。それでターンエンドだ」
「はい、それじゃこのカードを伏せて、ターンエンドです!」
秋人&春菜 手札2→1
秋人&春菜 LP2800
場:銀河眼の光子竜(ATK3000)
№107 銀河眼の時空竜(ATK3000 ORU1)
レベル・スティーラー(DEF0)
魔法・罠:1
竜魂の幻泉
手札:1
「さぁ襲雷。一転して追い込まれたな。今度はお前がこの状況を覆してみな!」
挑発するように俺が言うと、襲雷がへっ、と笑いながら応じる。
「上等だ!行くぞ秋人!俺たちのデュエルはここからが本番だぜ!!」
そう言った後、襲雷は勢い良くカードを引く。どうやらこのデュエル、まだまだ楽しめそうだ!俺はそう思いながら、襲雷が次にどんな手を打ってくるのかを考えるのであった。
襲雷「よぉ皆!久しぶりだな!【レジスタンス】所属のデュエリスト、木原襲雷だ!いや~ようやく俺のデュエルがやってきたな!本編じゃ少し押され気味だが、こっから巻き返して行くぜ!それじゃ、今回のキーカードの紹介に移るぜ!今回のキーカードはこれ!俺のデッキのエース!『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』だ!」
サイバー・ドラゴン・ノヴァ/光属性/★5/機械族/ATK2100 DEF1600
機械族レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。自分の墓地の「サイバー・ドラゴン」1体を選択して特殊召喚する。また、1ターンに1度、自分の手札・フィールド上の「サイバー・ドラゴン」1体を除外して発動できる。このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、2100ポイントアップする。この効果は相手ターンでも発動できる。このカードが相手の効果によって墓地へ送られた場合、機械族の融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚できる。
襲雷「まず最初にエクシーズ素材を1つ使うことで、『サイバー・ドラゴン』を特殊召喚できる。こいつを使って強力なエクシーズモンスターを召喚するもよし、『ノヴァ』のもう一つの効果のために使っても良しだ。除外したら攻撃力が4200に跳ね上がるから、大抵のモンスターなら返り討ちにできるぜ!」
襲雷「最後の特殊能力だが……今のところ使う所が無いな。まぁ【アカデミア】の奴らと闘って勝つためなら何でもするつもりだが…、今のところ融合を使う気にはなれないな。まぁ、秋人から『サイバー』融合モンスターを貰ってはいるんだが」
襲雷「今回も例によって誤字・脱字等の報告をよろしく頼む。それじゃ、次回予告だ」
~~~次回予告~~~
襲雷「やるなぁ秋人!お前とのデュエル、最っ高に楽しいぜ!」
秋人「ああ!俺もだ!だが、このデュエル、勝つのは……」
襲雷&秋人「「俺だ!!」」
春菜「……私もいることを忘れてませんかね……」
次回、【遊戯王ARC-Ⅴ アイズの名を持つ龍の主】
『機光竜を操りし者 木原襲雷!』
襲雷&秋人「「さぁ!!楽しいデュエルと行こうぜ!!」」