遊戯王ARCーV アイズの名を持つ龍の主   作:青眼

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襲雷「どうも読者の皆!木原襲雷だ!今回は俺と秋人とのデュエルの続きだ!俺と秋人のデュエル。そして春菜の反応とかを楽しみにして本編を楽しんでくれ!それじゃ、本編スタートだ!」


25話 機光竜を操りし者 木原襲雷!

「さぁて、こっから巻き返していくぜ!俺のターンドロー!!」

襲雷 手札0→1

 

勢いよくカードを引き込む襲雷。俺はそれを見ながら次の一手を予測する。

 

(襲雷の手札は今のドローで1枚。伏せカードは2枚あるが、さっきの攻撃の時に使わなかった所を見る限り、攻撃反応型のトラップじゃないのは確実。何を仕掛けてくる…!)

 

引いたカードを確認する襲雷。それを見た襲雷が笑った。

 

「行くぜ!手札から速攻魔法『サイクロン』を発動!これでその伏せカードを破壊するぜ!」

襲雷 手札1→0

 

発動されたカードから竜巻が起こり、俺の伏せカードに殺到する。

 

「春菜!そのカードで『フォトン・ナイト』を蘇生だ!」

「はい!リバースカードオープン!永続トラップ『強化蘇生』発動!墓地のモンスターを特殊召喚し、特殊召喚したモンスターのレベルを1つ上げ、攻撃力・守備力を100プラスした状態で特殊召喚する!私は墓地の『光子竜(ナイト・オブ・)聖騎士(フォトンドラゴン)」』を守備表示で特殊召喚します!」

 

『強化蘇生』はレベル4以下のモンスターを完全に蘇生させるカード!破壊されたら攻撃力・守備力、レベルは元に戻るが、元々このデッキはランク4、5、8を中心に展開するデッキ。そんなことで怯みはしない!

 

「そういうトラップか!だけど見せてやるぜ!もっと面白いものをな!!トラップ発動!『裁きの天秤』!さらにリバースカードオープン!『非常食』!!」

「ハァァァァァァ!?」

 

発動された2枚のカードを見て、俺は溜まらず叫ぶ。いや、え!?なんだあの伏せカード!?

 

「まずは『非常食』で『裁きの天秤』と『サイクロン』を墓地に送り、ライフを2000回復!」

襲雷 LP2900→4900

 

「そして次に『裁きの天秤』の効果で俺の手札・場のカードの数と、相手の場のカードの数の差分、カードをドローする!俺のカードは『非常食』1枚!お前の場のカードは5枚!よってカードを4枚ドロー!」

襲雷 手札0→4

 

「一気に手札を4枚も回復させた!?」

「……チェーンの処理で『光子竜の聖騎士』を守備表示で特殊召喚」

「その後で『サイクロン』の効果で『強化蘇生』を破壊するから、ステータスは変わらないな」

 

光子竜の聖騎士/光属性/☆4/ドラゴン族/ATK1900 DEF1200

 

「……マジかよ。俺の伏せカードを除去しつつ、手札を回復させるとは」

「へへっ、まだまだこっからだぜ!手札からまずは魔法カード『おろかな埋葬』を発動!デッキから『サイバー・ドラゴン・ドライ』を墓地に送る!」

襲雷 手札4→3

 

発動したのは墓地を肥やす時によく使う万能魔法カード。…これで墓地の『サイバー・ドラゴン』が3体、か。

 

「次に手札から魔法カード『サイバー・リペア・プラント』を発動!こいつは墓地に『サイバー・ドラゴン』がいる時に発動でき、その内の1つを選択して発動できるが、墓地に『サイバー・ドラゴン』が3体以上あれば、両方の効果を発動できる!俺はその効果により、墓地から『サイバー・ドラゴン』を、デッキから『サイバー・ドラゴン・ドライ』を手札に加える!」

襲雷 手札3→4

 

……さっきのインチキじみたドローに加え、更にデッキのキーカードの『サイバー・ドラゴン』まで揃えてくる襲雷に、少しため息をつきたくなった。

 

「次に手札の『サイバー・ドラゴン』を自身の効果で特殊召喚し、『サイバー・ドラゴン・ドライ』を通常召喚!」

襲雷 手札4→2

 

サイバー・ドラゴン/光属性/☆5/機械族/ATK2100 DEF1600

 

サイバー・ドラゴン・ドライ/光属性/☆4/機械族/ATK1800 DEF800

 

「そして『ドライ』の効果発動!召喚に成功したことにより『ドライ』の効果発動!自分の場の『サイバー・ドラゴン』のレベルを全て5に変更する!」

 

サイバー・ドラゴン・ドライ

☆4→☆5

 

「そしてレベル5の『サイバー・ドラゴン』2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!再び吼えろ!ランク5!『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』!!」

 

2体のモンスターが姿を変えて飛び出し、再び紅い『サイバー・ドラゴン』が出現する。

 

サイバー・ドラゴン・ノヴァ/光属性/★5/機械族/ATK2100 DEF1600

 

「ここで『ノヴァ』か!だが、そいつで止まるなら『タキオン・ドラゴン』を1体倒すのが精一杯だぜ!」

「そんなことは分かってるさ!だから見せてやるよ!『ノヴァ』の新たな姿をな!俺はランク5の『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』でオーバーレイネットワークを再構築!」

「なっ!?『ノヴァ』を素材にエクシーズ召喚だと!?そんなモンスターが存在するのか!?」

 

『ノヴァ』が咆哮と共に姿を変え、開かれた黒い穴に飛び込んでいく。その姿が完全に見えなくなった時、穴が爆発する。

 

「紅き光を纏いし機光竜よ!今こそ限界を超越し、無限の力を示せ!サイバネティック・エクシーズ・チェンジ!!殲滅しろ!ランク6!『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』!!」

 

爆発した穴から這い出るように1体の機械竜が姿を現す。だが、そのモンスターが放つ存在感に、俺は圧倒される。

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ/光属性/★6/機械族/ATK2100 DEF1600

 

「…『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』……だ、だが攻撃力は普通の『サイバー・ドラゴン』と同じ2100!俺のドラゴンたちの攻撃力には届かない!」

 

半ば自分に言い聞かせるように俺は叫ぶ。それを聞いた春菜がいいえ、と言った。

 

「攻撃力なんて関係ないんです。だってあのモンスターの特殊能力は……!」

「春菜の言う通りだ!俺は『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』の特殊能力発動!1ターンに1度、表側攻撃表示のモンスター1体をこのカードのORUに変えることができる!」

「なっ…!?」

 

襲雷の効果発動の宣言を受け、『インフィニティ』が咆哮する。それと同時に『インフィニティ』の口に光が溢れていく。

 

「『銀河眼の光子竜』を吸収しろ!エボリューション・デコンポーザー・シュート!!」

 

『インフィニティ』から放たれた一撃が『フォトン・ドラゴン』に直撃し、それを霧散させる。やがて霧はORUに変わり、『インフィニティ』の周囲を飛び回る。

 

「『フォトン・ドラゴン』ッ!!だが、まだ『タキオン・ドラゴン』がいる!次の俺のターンでそいつを倒せば、『フォトン・ドラゴン』は俺の墓地に……」

「残念ながらそうはいかないぜ!『インフィニティ』の更なる効果!このカードの攻撃力は、自身のORU×200アップする!現在のORUの総数は4つ!よって攻撃力を800アップさせる!」

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ

ATK2100→2900

 

「攻撃力2900…!だが、まだ『タキオン』の方が攻撃力は…」

「さ・ら・に!魔法カード『オーバーレイ・リジェネレート』を発動し、『インフィニティ』のORUを1つ追加だ!これで攻撃力が更に200アップ!」

襲雷 手札2→1

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ

ATK2900→3100

 

「攻撃力3100…!」

「バトル行くぜ!『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』で、『№107 銀河眼の時空竜』を攻撃!エボリューション・インフィニティ・バースト!!」

 

『インフィニティ』から紅い熱線が放たれる。『タキオン』もブレスを放つが、僅かな攻撃力の差を越えることはできず、苦悶の声を上げながら消滅する。

 

「『タキオン』まで……ッ!!」

秋人&春菜 LP2800→2700

 

「へへっ、どうだ秋人!逆転してやったぜ!カードを1枚伏せてターンエンドだ!」

襲雷 手札1→0

 

襲雷 LP4900

場:サイバー・ドラゴン・インフィニティ(ATK3100 ORU×5)

魔法・罠:1

手札:0

 

「私のターンドローです!」

秋人&春菜 手札1→2

 

手札は2枚。伏せカードはなし。場には下級モンスターが2体。さっきとはうって違い追い込まれた俺たち。だが、俺はこの状況を楽しんでいた。たった1回のドローがこの状況を作り出したんだ。俺も一気にやってやる!そう思い春菜に指示を出そうとしたが、その前に春菜が話し出した。

 

「秋人君。実は『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』にはまだ特殊能力があるんです」

「え?マジでか?」

「大マジです。で、その効果なんですが…1ターンに1度、相手が発動したカードの効果を、ORU1つを使うことで無効にすることができるんです」

「は、ハァァァァァァァァ!?!?」

 

『インフィニティ』の最後の特殊能力を知らされ、俺は驚きを隠せなかった。それはそうだろう。何故なら、俺のデッキの『Ark knight』、いや下手をしたら今は持っていないが、『Ark knight』の進化系、『Dark Knight』より強力なORU変換効果と打点強化。それに加えスペルスピード2の『神の宣告』とか、インチキ効果も大概にしろ!!

 

「……まずはその『神の宣告』に似た効果を使わせるか。春菜、モンスターを召喚してくれ」

「はい。それでは、私は『アステル・ドローン』を召喚します!」

秋人&春菜 手札2→1

 

アステル・ドローン/地属性/☆4/魔法使い族/ATK1600 DEF1000

 

「そして『アステル・ドローン』と、『光子竜の聖騎士』の2体でオーバーレイ!」

 

2体のモンスターが飛び出し、開かれた黒い穴に飛び込んでいく。それを見ながら俺は叫ぶ。

 

「浮上せよ、(ナンバーズ)101!満たされぬ魂を乗せた箱舟よ。今こそ暗き深海より姿を現せ!エクシーズ召喚!」

 

穴が爆発し、白が基調になっている不思議な形をした舟が姿を現す。

 

「現れろ、ランク4!『S・H(サイレント・オナーズ)Ark Knight(アークナイト)!」

 

№101 S・H Ark Knight/水属性/★4/水族/ATK2100 DEF1000

 

「おぉーー!2体目のオーバーハンドレッドナンバーズか!」

「喜ぶのはいいが、後で後悔するなよ!まずはORUになった『アステル・ドローン』の効果でカードを1枚ドローする!」

秋人&春菜 手札1→2

 

「次に『Ark Knight』の特殊効果発動!ORUを2つ使い、相手の場に存在する特殊召喚された攻撃表示モンスターを、このカードのORUにする!対象は当然『インフィニティ』!お前だ!エターナル・ソウル・アサイラム!!」

 

『Ark Knight』の中心の核のような所から、紫色の光が放たれる。それを見た襲雷がニヤッ、と笑った。

 

「甘いぜ!『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』の特殊能力発動!1ターンに1度、ORUを1つ使うことで、相手が発動した魔法・トラップ・モンスター効果を無効にし破壊する!」

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ

ORU5→4

ATK3100→2900

 

『インフィニティ』の周囲を漂っていたORUが、鋭い刃となり、『Ark Knight』を貫く。

 

 

「お前は既に召喚権を使った!さぁ、残り手札2枚で何ができる?」

 

挑発するように襲雷が言うが、俺はそれを笑って聞き返す。

 

「残念だが、襲雷。今の『Ark Knight』は囮だぜ?」

「はっ、でまかせ言うなよ。今の状況。『Ark Knight』しかないだろう!」

 

自信たっぷりにそう言う襲雷に、俺はそうだなと肯定する。

 

「だが、『Ark Knight』はこいつを通すためのものだ!魔法カード『マジック・プランター』を発動!永続トラップの『竜魂の幻泉』を墓地に送ることで、カードを2枚ドローする!」

秋人&春菜 手札2→3

 

「なっ、ここで手札補充のカードだと!?じゃ、さっき言ってたのは!」

「俺はハッタリをかます事が多いが、ここぞという時は本当のことしか言わないぜ!ついでにこいつはオマケだ!魔法カード『貪欲な壷』を発動!墓地のモンスターを5枚デッキに戻し、更に2枚ドローする!」

秋人&春菜 手札3→4

 

↓戻したカード

№101 S・H Ark Knight

№107 銀河眼の時空竜

アステル・ドローン

フォトン・サテライト

フォトン・カイザー

 

「手札が一気に4枚に増えたか!さぁ、今度は何をしてくるんだ!?」

 

心からわくしてそうな感じでいう襲雷に、俺も笑みを浮かべて返す。

 

「勿論、逆転劇をな!俺は墓地の光属性モンスター、『光子竜の聖騎士』を除外して、『霊魂の護送船(ソウル・コンヴォイ)』を守備表示で特殊召喚!」

 

霊魂の護送船/光属性/☆5/悪魔族/ATK1900 DEF1000

 

「更にフィールドにエクシーズモンスターが存在する時、手札から『フォトン・スレイヤー』を守備表示で特殊召喚できる!」

 

フォトン・スレイヤー/光属性/☆5/戦士族./ATK2100 DEF1000

 

「そして2体のモンスターでオーバーレイ!」

 

2体のモンスターが姿を変え、開いた穴に飛び込んでいく。

 

「終焉を守護せし物よ。その力で目の前の敵を葬れ!エクシーズ召喚!現れろ、ランク5!『終焉の守護者 アドレウス』!!」

 

終焉の守護者 アドレウス/闇属性/★5/悪魔族/ATK2600 DEF1700

 

穴から出てくるのは、始祖の守護者と対を為す終焉の守護者。レベル5のモンスターを2体使って出てくるモンスターの中でも優秀なモンスターだ。

 

「げっ、『アドレウス』かよ!」

「いくぞ!『アドレウス』の特殊効果発動!ORUを1つ使い、相手の表側表示のカードを1枚破壊する!破壊するのは当然『インフィニティ』だ!」

 

『アドレウス』の短剣にORUが吸収され、それを振るうと黒い斬撃が『インフィニティ』に向かって飛び出す。

 

「させるかよ!トラップ発動!『ブレイクスルー・スキル』!モンスター1体の効果を無効にする!」

 

発動されたカードから紫色の光が飛び出し、『アドレウス』の効果が無効にされる。

 

「だったらこうだ!俺はランク5の『アドレウス』でオーバレイ・ネットワークを再構築!エクシーズ・チェンジ!雷鳴と共に姿を現せ!ランク7!『迅雷の騎士ガイアドラグーン』!!」

 

迅雷の騎士ガイアドラグーン/風属性/★7/ドラゴン族/ATK2600 DEF2100

 

「……?この状況で『ガイアドラグーン』?一体どういうこだ?」

「いや、こいつはただの踏み台だ。本命はこっちだからな!手札から装備魔法『ストイック・チャレンジ』!こいつはORUを持っているモンスターにのみ装備でき、装備モンスターの持っているORUの数×600ポイントアップする!『ガイアドラグーン』の持っているORUは2つ!よって攻撃力を1200アップする!」

秋人&春菜 手札2→1

 

迅雷の騎士ガイアドラグーン

ATK2600→3800

 

「なっ、攻撃力3800とかマジかよ!?」

「残念だが大マジだ!行け!『ガイアドラグーン』!『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』を攻撃!迅雷のライトニング・トルネード!!」

 

『ガイアドラグーン』が飛翔し、まさしく迅雷の如き速さで『インフィニティ』を貫く。

 

「更に『ストイック・チャレンジ』の更なる効果!装備モンスターが与える戦闘ダメージは倍になる!よって襲雷、お前が受けるダメージは900の2倍、1800のダメージだ!!」

「うぉぉぉぉぉ!?」

襲雷 LP4900→3100

 

いつもより少し激しい衝撃が襲雷を襲う。だが、まだライフがまだ3000以上もあるから、油断はできない。

 

「俺は手札から魔法カード『セブンストア』を発動!エクシーズモンスターをリリースして、リリースしたモンスターのORU(プラス)1枚のカードをドローする!」

秋人&春菜 手札1→3

 

「…春菜。真ん中のカードを1枚伏せてターンエンドだ」

「はい、じゃあこれでターンエンドです」

秋人&春菜 手札3→2

 

秋人&春菜 LP2700

場:迅雷の騎士ガイアドラグーン(ATK3800 ORU×2)

  レベル・スティーラー(DEF0)

魔法・罠:1

 

「…ふふっ」

 

襲雷のターンに移った直後。春菜が面白そうに笑った。

 

「…?どうした春菜?なにか面白いことでもあったか?」

「いえ、なんだか2人共楽しそうにデュエルしてるなぁって」

 

それを聞いた時、俺は俺はふと、襲雷を見ると悔しそうにしていたが、とても楽しそうにしていた。

 

「くっそぉ!けどデュエルはまだまだここからだぜ!俺のターン!」

襲雷 手札0→1

 

カードを引く襲雷。その表情はさっきまでモンスターを破壊されたものとは思えなかった。

 

「…あぁ。そうだな。今凄く楽しいよ」

「ふふっ。やっぱりデュエルはこうでないとですね。デュエルは楽しいものです!」

 

互いに微笑み合っていると、襲雷がニヤニヤしながら声をかけてくる。

 

「おいおい、なかなかいい雰囲気だなご両人~~」

「なっ、べ、別にそんなことないです!それより早くデュエルを進めてください!」

 

頬を少し赤く染めながら言う。それを聞いた襲雷が待ってましたと言わんばかりに手札のカードを出す。

 

「おう!まずはこいつだな!魔法カード『逆境の宝札』を発動!デッキからカードを2枚引かせてもらうぜ!」

襲雷 手札1→2

 

言っていることがおかしいかもしれないが、『逆境の宝札』は、発動条件が自分の場にモンスターが存在せず、相手の場に特殊召喚されたモンスターがいる時に発動できるというカードだ。【帝】が相手ならまず間違いなく腐るカードだと思う。

 

「…!悪いな秋人!このデュエル……俺の勝ちだぜ!俺は墓地の光属性・機械族モンスターをすべてゲームから除外し、手札からこのカードを特殊召喚する!」

「……おいおいマジかよ。この召喚条件で出てくるモンスターって、1つしかないだろ……!」

 

襲雷の墓地に送られた合計10体の『サイバー』モンスターが姿を現し、その身を1つに束ねていく。

 

「さぁ『エルタニン』よ!お前に相応しい舞台が整った!俺は墓地の合計10体の『サイバー』モンスターを除外し……今こそ起動せよ!全てを殲滅する機光竜!『サイバー・エルタニン』!!

 

現れるのは除外したモンスターと同じ数の首を持った巨大な竜の頭。要塞、いやもはや星と言うべき程の巨体を持つモンスターが姿を現した。

 

サイバー・エルタニン/光属性/☆10/機械族/ATK? DEF?

 

「『サイバー・エルタニン』の攻撃力・守備力は、このカードを召喚する際に除外したモンスター1体につき、500倍のステータスとなる……。除外したモンスターの数は10体。よってその攻撃力・守備力は共に5000となる!!」

 

サイバー・エルタニン

ATK?→5000

DEF?→5000

 

「こ、この状況で攻撃力5000のモンスターですか!?」

「春菜!驚くのはそこじゃない!あのモンスターにはもっと恐ろしい特殊効果がある!」

「その通りだ秋人!『エルタニン』の特殊召喚に成功した時、『エルタニン』の特殊能力が発動する!それは、このカード以外の表側表示のモンスターを全てを墓地へと送る効果だ!」

「ハィィ!?簡単な召喚条件に加えて、モンスター殲滅効果まであるんですか!?」

 

驚愕の余り声を荒げる春菜の声と同時に、『エルタニン』の中央の巨大な頭を除く全ての首が、俺のモンスター達に向かう。

 

「さぁ『エルタニン』よ。全ての力を余すことなく叩き込むがいい!全てのモンスターを殲滅しろ!コンステレイション・シージュ!」

 

10本の首から熱線が放たれる。その内5本ずつが俺のモンスターに直撃し、苦悶の声を上げる間もなく、跡形もなく消滅する。

 

「これでお前の場にモンスターは存在しない!これでフィニッシュだ!『サイバー・エルタニン』でダイレクトアタック!ドラゴニスアセンション!!」

 

中央の巨大な頭が口を開き、他の首とは比べ物にならないほどの巨砲を見せ、光が俺たちを襲った。

 

「これで俺の勝ちだ!」

「……それはどうかな!春菜!」

 

俺は視線を春菜に向けると、春菜は頷いて手札のカードを襲雷に見せる。

 

「はい!私は手札から『クリフォトン』の効果を発動します!ライフを2000ポイント支払い、このカードを墓地に送ることで、このターン、私たちが受けるダメージを全て0にします!」

秋人&春菜 手札2→1

      LP2700→700

 

『エルタニン』の攻撃が直撃する寸前で、霊体のような透明な姿で『クリフォトン』が出現する。『エルタニン』の熱線を『クリフォトン』が受け止め。どこか誇らしげにクリッ!と鳴いて消滅した。

 

「嘘だろ~。今ので仕留めきれないとかないわ~」

 

凄くテンションの下がった襲雷が、間延びした声で言う。それに俺は少し苦笑いしながら口を開く。

 

「ま、こういうこともあるさ。で、これでターンエンドか?」

「…カードを1枚伏せてターンエンドだ」

襲雷 手札1→0

 

襲雷 LP3100

場:サイバー・エルタニン(ATK5000)

魔法・罠:1

手札:0

 

「さてと、もう『クリフォトン』も使えないし、手札も少し悪い。正真正銘、これがこのデュエルでの最後のドローか」

 

視線をデッキに向け、少し不安な表情を俺は浮かべる。それを見た春菜が、俺の右手をそっと包む。

 

「春菜?」

「大丈夫ですよ。信じている限りデッキは応えてくれます!信じましょう!この状況を逆転できるカードが来ることを!」

 

笑ってそう言う春菜に、俺も釣られて少し笑い、そうだなと返す。

 

「ああ。じゃ、行くぞ!俺の、いや」

 

「「俺(私)達のターン!!」」

秋人&春菜 手札1→2

 

引いたカードを確認する。それを見た俺たちはニッ、と顔を破顔する。

 

「行くぞ春菜!まずはリバースカードで!」

「はい!リバースカードオープン!永続トラップ、『リビングデッドの呼び声』発動!墓地のモンスターを特殊召喚します!」

「今回特殊召喚するモンスターは『フォトン・カイザー』だ!もう一度頼むぜ!」

 

開かれたカードから、光の皇帝が再び出現する。それと同時に春菜が手札のカードをセットする。

 

「そして、自分の場に『フォトン』モンスターが存在するため、手札の『銀河騎士(ギャララクシー・ナイト)』は、このターンのエンドフェイズまで攻撃力を1800にして妥協召喚できます!」

 

銀河騎士/光属性/☆8/戦士族/ATK2800→1800 DEF2600

 

「そしてこのカードによる妥協召喚に成功した時、墓地の『銀河眼の光子竜』を、守備表示で特殊召喚できる!舞い戻れ!銀河の瞳を持つ竜よ!」

 

『銀河騎士』の持つ剣に光が灯り、それを放り投げる。すると剣から光が溢れ出し、『銀河眼の光子竜』が復活する。

 

銀河眼の光子竜/光属性/☆8/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500

 

「ここで『フォトン・ドラゴン』かよって、ここで『フォトン・ドラゴン』を含むレベル8のモンスターが3体揃った!?」

 

俺の場のモンスターを見て驚く襲雷。それを見て、俺たちは笑いながら宣言する。

 

「行くぞ!俺はレベル8の『フォトン・カイザー』、『銀河騎士』、『銀河眼の光子竜』の3体でオーバーレイ!」

「3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

3体のモンスターが黒い穴に飛び込んで行き、穴が爆発すると同時に紅い光が溢れる。

 

「「逆巻く銀河よ。怒涛の光となりてその姿を現すがいい!降臨せよ、我が魂!ランク8!『超銀河眼の(ネオ・ギャラクシーアイズ・)光子龍(フォトン・ドラゴン)』!!」」

 

紅い光を纏った“龍”がその姿を現す。その攻撃力は、俺のデッキでも最高峰のものだ。

 

超銀河眼の光子龍/光属性/★8/ドラゴン族/ATK4500 DEF3000

 

「嘘だろ!?ここで『ネオ・フォトン』とか、そんなのありかよぉぉぉぉ!?」

「残念ですが、本当です!『銀河眼の光子竜』を素材にエクシーズ召喚に成功した、『超銀河眼の光子龍』の特殊効果発動!」

「このカード以外の表側表示のカード効果を無効にする!轟け!フォトン・ハウリング!!」

 

『ネオ・フォトン』が咆哮すると、『エルタニン』を捕らえんと光の我が飛んで行く。それを見た襲雷がかなり慌てていたが、すぐにカードを発動させた。

 

「なぁんちゃって!速攻魔法発動!『禁じられた聖杯』!モンスター1体の攻撃力を400アップさせる代わりに、そのモンスター効果をエンドフェイズまで封じる!」

 

開かれたカードから金色の杯が出現する。その中に入っていた水が『ネオ・フォトン』に降りかかると、『エルタニン』を捕らえようとした光の輪が消滅する。

 

超銀河眼の光子龍

ATK4500→4900

 

「これで『ネオ・フォトン』の攻撃力は4900!俺の『エルタニン』には100ポイント届かないぜ!」

 

余りの嬉しさに襲雷がガッツポーズをとる。それを見た俺は春菜に目をやり、せーので言う。

 

「「それはどうかな(どうですかね)?」」

「何っ!?」

「バトルだ!行け!『超銀河眼の光子龍』!『サイバー・エルタニン』を攻撃!」

 

『ネオ・フォトン』の3つ首に、体と同じ紅い光が堪って行く。俺の攻撃宣言を聞いた襲雷が、信じられないものを見るように叫んだ。

 

「正気か!?このままじゃ『ネオ・フォトン』は犬死だぞ!?」

「ええ。その通りですよ。このまま(・・・・)でしたらね!」

 

その言い合いをきっかけに『ネオ・フォトン』と『エルタニン』のバトルが始まる。互いに光線を放つが、僅かな攻撃力の差で『ネオ・フォトン』が押され始める。その後、春菜が今度は俺に目を向ける。それを見た俺は春菜と同時に手札のカードを宣言する。

 

「「この攻撃時に手札の『オネスト』の効果を発動(します)!光属性モンスターが戦闘を行う時、手札のこのカードを墓地に送ることで、エンドフェイズまで戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を、自らの攻撃力に加える(加えます)!!」」

 

『ネオ・フォトン』の翼が虹色に輝きだす。それと同時に『ネオ・フォトン』の攻撃に勢いが増す。

 

超銀河眼の光子龍

ATK4900→9900

 

「こ、攻撃力9900だとォ!?」

「「これで終わりだ(終わりです)!!アルティメット・レインボーフォトン・ストリーム!!」」

 

『ネオ・フォトン』の一撃が『エルタニン』に直撃し、その体を木っ端微塵に吹き飛ばす。その時に起こった衝撃が襲雷を襲った。

 

「うぉぉぉぉぉぉ!?」

襲雷 LP3100→0

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ。何とか勝てたか」

 

デュエルが終わり、デュエルリングのリフトが下降する。無事に地上に降りた後。襲雷が凄く悔しそうにしてこっちに迫ってきた。

 

「くっそぉぉぉ!!もう一回だ!もう一回勝負だ秋人!今度俺が勝つ!」

「おう!何度でも付き合ってやるぜ!ま、勝つのは俺だがな!」

「抜かせ!次は俺が勝つ!」

 

互いにそう意気込み、もう一度デュエルリングに乗り込もうとしたその時だった。春菜に服の襟を思いっきり掴まれた。

 

「はいそこまでです。秋人君はこの後病室に戻りますよ~」

「なっ、何でだよ!デュエルリングならデュエルディスクを使う必要はないから、俺にかかる負担も少ないだろ!?」

 

俺がそう言うと、春菜ははぁ、と溜め息をしながら言う。

 

「あのですねぇ……それは私が補助してデュエルしたからでしょう?たまにはああいうのもいいんですが、正直疲れるんですよ。なので今すぐ病室に戻りましょう」

「ようはお前が疲れたってことだろうが!あ~しょうがない!隼に頼んで…いや、それは駄目だな」

 

ふと隼に頼もうと思ったが、あの狂犬みたいな奴が俺の指示に従うはずがない。それどころか自分のデッキで襲雷とデュエルをしかねない。

 

「わかってくれましたか?それでは、病室に戻りましょう」

「…しょうがないな。悪い襲雷。今回はここまでだ」

「まぁ、その腕じゃ仕方ないな。んじゃ、またここでデュエルしようぜ!」

 

襲雷の誘いに、おう!と俺は応えてデュエル場を後にする。こうして、俺と襲雷のデュエルは幕を閉じたのであった。

ちなみにその後、襲雷と隼がデュエルをしたらしいが、隼が使いまくった『RUM(ランクアップマジック)』のせいで、機器が一斉にショートしたらしく、次にデュエルリングを使ってデュエルするのに1ヶ月はかかったそうな。

 

「くそ~~~!隼の馬鹿やろ――――――!!」

 

そして、壊れた機器を1人で修理する襲雷の姿があったそうな、なかったそうな。

 




襲雷「今回のキーカードは俺の最後の切り札!『サイバー・エルタニン』だ!」

サイバー・エルタニン/光属性/☆10/機械族/ATK ? DEF ?
このカードは通常召喚できない。自分のフィールド上・墓地の機械族・光属性モンスターを全てゲームから除外した場合のみ特殊召喚できる。このカードの攻撃力・守備力は、このカードを特殊召喚するためにゲームから除外したモンスターの数×500ポイントになる。このカードが特殊召喚に成功した時、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て墓地へ送る。

襲雷「召喚条件が場・墓地の光属性モンスターを全て除外するから、再利用が難しくなるが、その効果は強力だ!除外したモンスターの数によって攻撃力・守備力が増すし、召喚時にこいつ以外のモンスターを全て墓地に送る効果がある!墓地に“送る”だから、『スターダスト・ドラゴン』や、『デストラクション・ジャマー』とかに妨害される心配はないぜ!」

襲雷「毎度の事だが、誤字・脱字の指摘。それと感想を送ってくれ。それから今回の次回予告だが……ふっ、結構凄いぜ!それじゃ、次回予告だ!」

襲雷「おっと、忘れてた。今回の投稿と少し後になんだが、アオメが自分のデッキで少し悩んでいるらしい。もし時間があったら意見を送ってやってくれ。それじゃ、今度こそ次回予告だ」


~~~次回予告~~~

(地の分は秋人)

主席組とのいざこざも終わり、部屋でデッキを構築いていた俺は赤馬に呼ばれ、【次元転移装置】の完成度を確かめるために【エクシーズ次元】に飛ぶことになった。それはいいんだが……いざ次元を飛んだら、そこは荒れ果てた荒野ではなく、自然豊かな竹林がある世界だった!!まさか、ここは【エクシーズ次元】じゃないのか!?

次回、【遊戯王ARC-Ⅴ アイズの名を持つ龍の主】
『コラボ始動!秋人in幻想郷!』

秋人「さぁ、デュエルを始めようぜ!!」
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