遊戯王ARCーV アイズの名を持つ龍の主   作:青眼

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秋人「どうも、【遊戯王ARC-Ⅴ アイズの名を持つ龍の主】の主人公。桐原秋人だ。今回は家の作者、青眼ことアオメと、【遊戯王ARC-V -エンタメデュエリストと紅白の巫女-】や、【東方遊戯王ZEXAL-白黒の反逆彗星-】を投稿中の作者、【坂本コウヤ】さんとのコラボだ。一体どんな話になるのか、楽しみにしておいてくれ。それじゃ、本編スタートだ」


26話 コラボ始動!秋人in幻想郷!

「え~と、こいつをこうして、このカードとこのカードを入れ変えてと……」

 

俺は今、LDSの自室でデッキを見直している。ユートとのデュエル。それからLDSのオリジナルカードを受け取り、デッキが強化された春菜たちのデュエルを見て、俺も何かデッキに一工夫したいと思い、デッキを構築しているのだ。以前の対抗戦の時に春菜からもらったアドバイスや、キサラとも相談し合った効果も出てきたのか、ようやくデッキが様になってきた。初めに作った時はデッキ枚数が45 枚と酷いものだったからな。まぁ、今は少し減らしても43枚なんだが。

 

「やっぱりこのカードもいいよな。けどそうしたらまた45枚に戻るし……あ~もう!!どうしたらいいんだ―――!!」

 

頭をバリバリと掻き、絶賛悩んでますよーアピールをしていたその時だ。デュエルディスクから着信音が流れ出した。誰からだと思いディスクに表示された名前を見て驚く。ディスクには【赤馬零児】と表示されていた。

 

「私DA!」

[……赤馬だ。桐原秋人のディスクか?]

 

少しふざけながら電話に出るが、赤馬は華麗にスルーしながら尋ねてくる。それに少しつまらないと思いながら、ああ、と答える。

 

「少しは反応してくれよ。つまらないな」

[くだらないことに付き合う趣味はないのでな。とりあえず、今から会いたい。時間は空いているか?]

 

それを聞いて、テーブルの上に置いてあるカードを見ながら少し考えてみるが、二つ返事で答える。

 

「空いてる。何かあったのか?」

[少し君に頼みたいことがある。すぐに第一会議室に来てくれ]

 

そう言って赤馬は一方的に通話を切る。それに相変わらず勝手な奴だと思いながら、指示された場所に向かうため、テーブルに置いたカードを腰のホルダーに仕舞い、ディスクをズボンのポケットに入れて部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

「あ、秋人君!今暇かな?」

 

部屋を出て少ししてからだ。後ろから声をかけられ振り返ってみると、春菜がそこにいた。腕にデュエルディスクを装着していることから、どうやらデュエルをした帰りのようだ。

 

「おう春菜。どうしたディスクをつけてるってことは、デュエルした帰りか?」

「うん!いやぁまだアクションデュエルに慣れなくてね。暇な人にデュエルしてもらってるんだ~。それにしても……フフフッ」

 

何か思い出したように吹き出す春菜。それに疑問に思った俺は何があった、と聞いてみる。

 

「いやね。沢渡って人とデュエルしたんだけど。こう、なんだろう?使ってるカードは弱くないのに、使っている人が弱いせいなのか圧勝しちゃってね。それを認められるかーーー!!って何度もデュエルを挑んできたんだよ」

(沢渡さん……ああそうか、ユートにやられて帰ってきたから、もう【ネオ】じゃなくて【ネオ・ニュー】の方なのか。精神的に強くなってるな~)

 

一人でそう思い、うんうんと頷く。それを見ながら春菜が再び話しかけてくる。

 

「それで秋人君。今暇かな?もし暇なら昼ご飯一緒に食べないかな?」

 

笑顔で聞いてくる春菜。その笑顔に申し訳なく思いながら俺は言う。

 

「悪い春菜。今赤馬に呼ばれててさ。また今度でいいか?」

 

それを聞くと、春菜は目に見えて落胆する。その姿に俺の良心という名のライフポイントが物凄い勢いで削られていく。それを見て慌てて言葉を付け加える。

 

「あ~春菜?さっき話しに出てきた沢渡なんだが、実はあいつから美味しい店を教えてもらってさ。今度食べに行かないか?」

 

甘い物だし、春菜も気に入るだろうと思い、俺はそう言った。それを聞いた春菜の耳が、ピキーン、と効果音が出そうなほどに釣りあがる。

 

「本当!?本当に本当!?」

「あ、ああ。本当だ。ど、どうした?そんなに嬉しいか?」

「それはもう!それじゃ赤馬さんによろしくね!!」

 

鼻歌をしながら、スキップして春菜は去っていった。……そんなに嬉しいことか?と俺は不思議に思いながら、第一会議室に向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

春菜と別れてすぐ後。俺は【第一会議室】と書かれた部屋に着いた。部屋をノックすると、どうぞ許可が下り、部屋に入る。中には、中央の椅子に座っている赤馬と、その側近の中島さんがいた。

 

「よぉ赤馬……って、あれ。今回呼ばれたのって俺だけか?」

「おい桐原!社長の前だぞ!言葉を慎まないか!」

「よせ中島。ああ。今回は桐原、君だけを呼ばせてもらった。他の【レジスタンス】のメンバーには声をかけてはいない」

 

それはなんでまた。と俺は赤馬に尋ねる。それを聞いた赤馬が手を組んで答える。

 

「今回君を呼んだのは、我々LDSが開発に成功した、【次元転移装置】の完成を伝えるためだ」

「【次元転移装置】!?もう完成したのか!?」

 

【次元転移装置】。それは俺たちが【エクシーズ次元】のハートラントから、この【スタンダード次元】に渡る時に使用した装置のことだ。赤馬と行動を共にすると決めた日から、俺たちは赤馬と共同して【次元転移装置】の開発をしていた。俺たちのいた【ハートランド】での技術と、LDSの科学技術を結集して鋭利製作中とのことだったが、それがもう完成しているとは……!!

 

「完成した、といってもまだ形にできただけだ。本当に完成したというには、データが確認できていない。そこでだ。桐原。君に頼みがある」

 

そこまで聞いた時だった。なんとなく赤馬の言うことが察せれた。

 

「君には、完成した【次元転移装置】を、実際に試してもらいたい」

「……はっ、はっきり言えよ。用は実験体になれってことだろ?」

 

挑発するようにそう言うと、赤馬はそうだな、と否定することなく言う。

 

「だが、これは我々にとって必要なことだ。誰かがやらなければならない。……やってくれるな?」

「…まぁ確かに、な。仕方ない。引き受けてやるよ。その依頼」

 

面倒くさそうに俺はそう言い、頭をバリバリ掻く。それを聞いた中島さんが俺にカードとメモリーカードを渡す。

 

「それが【次元転移】技術のプログラムの入ったメモリーカードだ。それをディスクに入れるだけで、【次元転移】の技術がディスクに読み込まれる。それと、ディスクにこのカード、『ディメンション・ムーバー』を発動させてくれ。それで次元転移が可能になる。転移の座標は、君たちの『エクシーズ次元』を指定してある」

 

俺はそれに分かったと答え、赤馬に渡されたカード、『ディメンション・ムーバー』を発動させようとした時だった。赤馬が思い出したように言った。

 

「すまない。少し忘れていたことがある。――今回は危険が伴うことを君に頼んでいる。だから、君に今回の依頼報酬を先払いしておこうと思う。受け取ってくれたまえ」

 

赤馬から2枚のカードが渡される。それは上半分が通常モンスターで、下半分が魔法カード。1つで二つの役割を担うカード。それは、今のところ遊矢と赤馬しか持っていないはずのカード。ペンデュラムカードだった。

 

「赤馬、このカードは?」

「これは榊遊矢のペンデュラムカードと、私のペンデュラムカードで取れたデータを元に作った最新のペンデュラムカードだ。これを君に渡しておく。使う、使わないは君の自由だ」

 

そう言って、赤馬は俺から少し距離を取る。俺は渡されたカードをデッキに入れ、改めてカードを発動させる。

 

「赤馬、カードありがとな。それじゃ行ってくる!魔法カード『ディメンション・ムーバー』発動!!」

 

ディスクにカードをセットすると、ディスクから青い光が溢れて俺の体を包む。完全に光に包まれた後、俺は少しの間浮遊感を味わいながら、【スタンダード次元】から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

LDSの会議室で『ディメンション・ムーバー』を発動させた俺は、そのまま【エクシーズ次元】に向かう筈だった(・・・・)

 

「どうなってんだこりゃ……」

 

目の前に広がっているのは、荒れ果てた荒野ではなく鬱蒼とした竹林。どの竹も綺麗な緑色をしている。その輝きは戦争など一度も起こったことがないように見える。結論を言うと―――

 

「ここは【ハートランド】じゃないし、もしかしたら【エクシーズ次元】でもない、か。ったく転移の座標を【エクシーズ次元】に設定したんじゃないのかよ……」

 

ため息混じりにそう言うと、半透明な姿で1人の少女と、1匹の小さいドラゴンが現れる。

 

《……本当にここどこなんですかね秋人?》

「全くだァ。クソが。赤馬の奴、帰ったら絶対【ファンサービス】してやる……!!!」

 

俺のお気に入りデッキ№3の『カオスドラゴン忍者(アロマダムルグ添え)』を使って叩きのめしてやる!アロマダムルグで魔法と罠を封じ、相手のエースモンスターと『HANZO』を使って、『忍法 超変化の術』で『ブルーアイズ』を召喚して粉砕してやる!!

 

「とまぁ、それは置いといてだ。ここは一体どこだ?」

《見渡す限り大自然ですし……。とりあえず、辺りを散策しますか》

《キュゥゥィ!!》

 

キサラの提案に俺も賛成し、辺りを散策することにする。辺りを見渡しながら歩き回るが、果てが全然見えてこない。そこで俺は仕方ない、と呟きながらデュエルディスクを起動させ、デッキの『聖刻龍トフェニドラゴン』と書かれたカードを手に持つ。

 

「『聖刻龍トフェニドラゴン』召喚!!」

 

ディスクにカードをセットし、ちょっとした効果音と共に『トフェニドラゴン』が姿を現す。俺は【リアルソリッドビジョン】によって、質量を持って召喚された『トフェニドラゴン』の背に乗ろうとした。

 

「ふぇ?」

 

俺が『トフェニドラゴン』に乗ろうと、その肩を掴もうとした手は見事に空を切り、肩を掴めると思っていた俺は、その勢いのまま脚を躓かせてそのまま地面とぶつかる。

 

「痛ってぇぇ!!ハァ!?一体どういうことだ!?」

 

地面とぶつかった俺は、顔についた砂を払った後、不思議に思って『トフェニドラゴン』の体を触ろうとする。だが、触ろうとした俺の手はさっきと同じように空を切った。このことから俺が気づいたことは一つ。それは――――

 

「まさか、【リアルソリッドビジョン】が壊れた!?嘘だろおい!!」

 

今の俺が取れる一手。それが【リアルソリッドビジョン】で召喚したモンスターを使って空を飛び、どこか町か村を探すというものだ。単純故にすぐに思いついたが、その希望は俺の手から消え去ってしまった。というかそれ以前に、【リアルソリッドビジョン】を内蔵したこのディスクは、ユートが言うには非常にデリケートな物らしい。それが壊れた知った俺はというと―――

 

「赤馬のヤロ――――!!!帰ったら覚悟しとけよこのヤロ――――!!!」

 

空に向かって、俺をこの世界に飛ばしたメガネマフラーに、呪詛の言葉を叫んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ、ハァ。や、やっとついた………」

 

赤馬に怨念めいた言葉を喚き散らした後、俺はクドに頼んで空から辺りを捜索してもらった。その結果、いままで進んできた道と逆方向に村があると知った時は絶望しかけたが。

まぁ、クドのおかげで、なんとかこの村に着くことができた。本当に助かった。というか、久しぶりにこんな長く歩き回ったから、足がそろそろ限界だ。隼が見たら軟弱物とでも言いそうだ。

 

「とりあえず、村の中に入らせてもらうとするか……」

 

棒切れになりそうな足を懸命に動かし、俺は村の中に入った。だが、俺の視界に映ったのは想像した物とは全く違った。

 

「なんだこりゃ……」

 

今日だけでどれだけ絶句したか分からないが、俺はまた絶句する。何故なら、目の前に広がる村は今の俺には信じられない光景だったからだ。

 

「皆着物着てるし、建物はほとんど完全に木造建築。これってもしかしなくても、現代じゃないよな………。って、まさか俺、次元(・・)を超えるんじゃなくて、時間(・・)を越えたのか!? 」

 

まさかのタイムトリップに驚く俺。それどころか、頭の中に恐ろしいことがよぎった。こんな古い感じしかしない世界だ。機械(・・)というものが存在してい るかどうか危うい。それに、もしかしたら【デュエルモンスターズ】が無いかも知れない。そのことに嘘だ――――!!と、叫びたくなる衝動に駆られるが、必死に堪える。叫ばない代わりに頭を抱えてしゃがみ込むが、それは仕方がないことだろう。

そうすること数分。ようやく叫びたくなる衝動が消えて、よろよろと立ち上がる。これからどうしようかと悩んでいたその時だった。後ろの方から声をかけられたのだ。

 

「すまない、そこの人。少し話をさせてくれないか」

 

声をかけてきたのは白っぽい髪に、青い服を着た女性。顔は整っていて、おそらく【美人】と呼んでもおかしくはないであろう分類の女性だ。

 

「はい?俺に何か用ですか?」

「ああ。見たことのない格好だが……もしかして、君は外の世界からやってきたのかい?」

 

いきなり核心を突かれてギクッ、と音が付きそうなほど俺は動揺する。それを見た女性が微笑みながら続ける。

 

「やっぱりか。そうじゃないかと思ったんだ。よかったら少し話さないか?今は非番でね。少し話し相手が欲しかったんだ」

「そ、それなら助かる。俺も少し聞きたいことがあったんだ」

 

それを聞いた女性がと笑いながら、付いてきてくれ、と言ったので、俺はそのままついて行く。一緒に付いて歩くと、周りに子供がついてくる。

 

「慧音せんせー!どうしたのその人?」

「ん?ちょっと見たことのない人だったからな。少し話しがしたくて連れて来たんだ」

 

慧音と呼ばれた目の前の女性が、優しい手付きで子供の頭を撫でる。先生と呼ばれたことが気になったので、少し話しかけてみる。

 

「え~と、慧音さん、だっけ?先生をしてるのか?」

「まぁな。あ、自己紹介がまだだったな。私は上白沢慧音(かみしらさわけいね)。寺子屋で先生をしている」

「桐原秋人だ。よろしくな上白沢さん」

 

慧音でいいよ。と上白沢さんが言うので、お言葉の甘えさせてもらうことにする。そっちの方が俺も話しやすいしな。そう思った時だった。ようやく少し気を抜くことができたのか、腹の辺りから情けない音が出てしまう。それが恥ずかしく、自分でも顔が赤くなるのがわかった。それを見た慧音がニヤッとしながら、先にご飯にするかと言い。俺は恥ずかしいと思いながら、こくこくと頷くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「さて、秋人にご飯を食べさせるために蕎麦(そば)屋に来たのはいいが………」

 

慧音は独り言の用に言いながら、いつの間にか彼女の隣に座って、メニューを決めようとしている白髪の女性(しかも慧音と同じくらいに美人)に顔を向けながら言う。

 

「なんでここにいるんだ?妹紅?」

「別いいじゃない?私と慧音の仲でしょ?それに……」

 

妹紅と呼ばれた女性が、慧音の前に座っていた俺に顔を向けながら言う。

 

「【迷いの竹林】であれだけ大きい声で叫んだこの人に、少し興味があってね。あ、私は藤原妹紅(ふじわらのもこう)。よろしく」

「桐原秋人だ。よろしくな、妹紅さん」

 

互いに自己紹介をした後。俺たちはそれぞれが注文したそばを食べた。今まで食べてきたそばの中でダントツの美味しさに、俺は一瞬で蕎麦を食べきってしまい、また恥ずかしくて死にそうになる。それを見た2人がと笑っていたのは言わなくても分かるだろう。

食事をしながら慧音がこの世界、【幻想郷】と呼ばれているこの世界のことを説明してくれた。難しい話だから割愛するが、大雑把に言えばここには烏天狗や吸血鬼といった、俺が空想上の生物だと思っていた生物がいること。そして、ここでも揉め事は【デュエル】を用いて解決することだった。

正直、前半は難しいことばかり言ってるなぁと思っていたが、後半はもう、ああ、こっちでもそうなのかと、もう頷くしかできなかった。……話を聞いている途中で思ったんだが、烏天狗や吸血鬼の方が身体能力は上なんだから、リアルファイトしたら勝てる気がしないな。

 

「さて、大雑把に説明した訳だが、理解できたか?」

「ああ。これで何とかやっていけそうだ。……そうだ、ついでだから聞きたいんだが、デュエルディスクの修理をやってくれるところを知らないか?少し、俺のディスクの調子が悪いみたいでな。見てもらいたいんだ」

「だったら河童の【川城にとり】を頼るといい。よくカラクリを弄ってるから、快く引き受けてくれるだろうさ」

 

それを聞いて、俺は内心でほっとする。このディスクは俺と【レジスタンス】の皆との絆のような物だ。それに、【リアルソリッドビジョンシステム】が壊れたとユートが知ったら、また何か小言を言われるに決まっている。それを未然に防げるのだから、ありがたいものだ。

 

「さて、ご飯も食べ終わったところで、早速そのにとりって奴の所に行くか!」

 

蕎麦屋を後にし、外に出た俺がそう言った時だった。淡い紫色の髪を腰にまで伸ばし、ブレザーを着て、頭にウサギの耳を生やした少女が近づいてきた。

 

「なんだ、鈴仙じゃないか。どうしたんだ?」

「ちょっと慧音さんにお話がありまして。少しいいですか?」

 

勿論だと慧音が言うなり、2人は会話を始める。それを無視して、俺は鈴仙と呼ばれた少女の耳に目をやっていた。……本当についてるのだろうかと思っていると、妹紅さんが声をかけてきた。

 

「なんだ、鈴仙の耳が珍しいのか?それほど珍しい物でもないだろう?」

「いやウサギの耳自体は珍しくはないけど、それが人間の耳についてるのはおかしいだろ!?というかあれ本物なのか!?」

 

キャラを作るための付け耳だとしても、それはそれで凄いけどな!!一人で驚きの連続にぶつかっていると、鈴仙!と少女の名を呼ぶ声がした。その方に首を向けると、青色のエプロンを着た少女が突っ立っていた。

 

「見つけたわよ鈴仙!さぁ私とデュエルよ!!」

「それでね。家の姫様が~~」

「ほほう。それは中々興味深いな」

 

青服エプロンを着た少女の登場を、全く気にせずに話を続ける2人。話しかけた少女も気にせずに続ける。

 

「ふっ、いいわよ。この私を目の前にして、その度胸!それでこそ私のライバルに相応しい!さぁデュエルよ!!」

 

再び宣戦布告をする少女。だが、鈴仙(さん付けする程、年が離れていないと思ったから呼び捨てにすることにした)と慧音は会話を続ける。

それからも少女は 優曇華に話かけるが、鈴仙はそれを全てスルーする。いい加減可哀想に思えてきた俺は、少女に声をかけてやろうとした時、少女が目に涙を浮かべながら鈴仙に突っ込んでいった。

 

「無視スンナヤゴラァァァァァァァ!!!!!」

「キャァァァァァァァ!?!?」

 

少女のタックルが鈴仙の腹に直撃し、そのままの勢いでずっこけて行き、そのせいで周りに砂埃が起こり彼女たちを包み込んでいく。それを見て、俺はどこか見たことがあるようなという、親近感に駆られた。

それから少し経つと、次第に砂埃が収まっていき、完全に収まる頃には2人の少女の姿が見えた。

 

「あんったねぇ!!無視したのは少しは悪いと思ったけど、いきなりタックルしてくることはないでしょう!?」

「ふぅん。私の誘いを無視したあんたが悪いのよ!そんなことより、さぁデュエルよ!!」

 

般若のような形相で怒っている鈴仙。そして、それを気にも留めない少女。ふたりから物凄い、デュエリスト特有のオーラの様な物を感じた俺は、さすがに止めた方がいいだろうと判断し、2人の間に入る。

 

「おい、そろそろやめとk「「部外者は入って来ないで!!」」……はい」

 

止めようとして見事に失敗し、トボトボと戻ろうとしたその時だった。青服エプロンの少女の手が、俺の背中に触れた。鈴仙との会話の時に腕でも振ったのだろうと判断したその時だった。脳裏に俺のデッキのエースの1体、『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』の鳴き声がした。その声に驚き、俺は頭に手を当てる。

 

(くっ!?『フォトン・ドラゴン』『タキオン・ドラゴン』と続いて、今度はブルーアイズ(お前)か?!一体どうなってんだ?!)

 

ようやく鳴き声が収まり、手を当ててきた少女を見ると、まるで新しいおもちゃを見つけたような顔で俺を見ていた。

 

「あなたもしかして………。おもしろい、おもしろいわ!!!ねぇそこの人!!私とデュエルしなさい!」

 

そう言うなり、懐からデュエルディスクを取り出し、デッキをセットして、戦闘態勢に入っていた。それを見て俺はまた驚くが、優曇華がこちらを見てお願いね、と言って、慧音と一緒に去ってしまう。それにえぇー…と思っていると、俺の隣にキサラが姿を現した。

 

《秋人。あの女の子から、私と同じ、正確には似た力を感じます》

「似たような力だと?まさか、あの子のデッキは……」

《はい、十中八九あれ(・・)でだと思います…。ですが、あれから感じる力は本物です。戦うのであれば、注意してくださいね》

 

キサラはそう言うと姿を消して俺のデッキに戻っていった。それに面倒だなと思いながらも、ニヤッとしながら俺もディスクを装着してディスクを構える。

 

「いいぜ。腹も満たして、そろそろデュエルがしたいと思っていたところだからな!!そのデュエル、受けてやるよ!!俺は桐原秋人!お前の名前は?」

「私は非想非非想天の青眼使い比那名居天子(ひななゐてんし)!!さぁ―――」

 

「「決闘(デュエル)だ(よ)!!!」」

 

 

 




はい!どうも皆さん!作者のアオメです!今回は私と【坂本コウヤ】さんとのコラボを回を読んで頂き、ありがとうございます!今回はデュエルシーンがないので、このまま次回予告に移ります!それではどうぞ!



~~~次回予告~~~
(地の文は秋人)

この世界、幻想郷に来て初めてのデュエル。ライフが8000スタートということに少し驚いたが、それより驚いたのは俺の対戦相手、【比那名居天子】のデッキだ。

天子「さぁ行くわよ!我が最強の僕たちよ!!」
秋人「上等だ。どちらが最強のドラゴン使いか、白黒ハッキリ着けてやるぜ!」

次回、【遊戯王ARC-Ⅴ アイズの名を持つ龍の主】
『激突する白き龍』

天子・秋人「俺(私)が、最強の『ブルーアイズ』使いだ(よ)!!」」
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