遊戯王ARCーV アイズの名を持つ龍の主   作:青眼

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さぁ!ここからオリジナル展開が一気に展開されていきますよ!着いてこれるか?この急展開に!!


35話 カオスの鼓動 時空の龍降臨

「……あ?ここは、どこだ……?」

 

全身から熱い何かに挟まれるような痛みに苛まれながら、俺はゆっくりと目を開く。だが、視界の先には何も映っておらず、自分の体があるはずの所に目を向けるが、何も映らない。そのことに少し恐怖するが、逆に暗い部屋の中にいるのかと結論付ける。

 

「……っ」

 

腕や足を動かそうと意識を向けると、動かそうとした部分に何かが絡まっている感覚がした。恐らく鎖。俺の全身が鎖のようなものに縛られているのだと考えられた。

 

「……目を覚ましたら何も見えない所に閉じ込められて、しかも全身が拘束された状態とか、どこのヤンデレルートだよ……」

 

ホラーゲームのような展開にため息を漏らす。すると、目の前に紅い光が突如として出現する。それに目をやられ、俺は目を細める。少しすると光が収まり、視界の先にはいつかの夢で見たあの扉。『運命の扉』の姿があった。

 

[………選択の時だ]

「あ?」

 

『運命の扉』が突然喋りだす。そのことに驚く俺だが、それを無視して扉は続ける。

 

[汝はデュエルに敗北し、それ故にこの世界に連れて来られた。汝のデッキに宿るある力に導かれて]

「ある力だと?」

[汝も気付いているはずだ。汝がハートランドと呼ばれた世界に転生した時に持っていた、三桁の数字を持つナンバーズのことだ]

「……!」

 

オーバーハンドレッドナンバーズ。ユート達のいたハートランドの世界でも、一般用に普及されていたナンバーズとは違う、俺だけが持つ特殊なナンバーズ。バリアン世界の神、ドン・サウザンドの力によって生み出された、呪われたナンバーズ。

 

「だが、あのカード達にはなんの力も無い筈だ!現に、ユートたちに貸してやったこともあったけど、暴走もしなかったし、凶暴化もしなかった!」

[それは、あのカードたちが主と認めた者にしか力を示さないからだ。そして、その時は近づいてきている。汝も気付いているはずだ。『暗黒物質』のカードを使ったときからな]

 

暗黒物質……『No.95』のことを言っているのか。確かに、オーバーハンドレッドナンバーズを使った時には何も痛みも感じなかったが、『No.95』のカードだけは違った。あのカードを使う時、胸が急に苦しくなる現象が起こる。それも、俺が慣れてきたと思った時に強くなってきている。

 

[百越えのナンバーズは待っている。汝が我が扉を開き、真の力を継承するその時を]

「俺は………」

 

段々意識が遠のいていく。それにつれて、『運命の扉』の姿もぼやけ始める。それに心の何所かで安堵する自分がいれば、何所か悔やんでいる自分もいる。そんな俺を嘲笑うように扉が重々しい声で俺に囁く。

 

[精々悩むことだ……。いずれ来る選択の時。後悔のない道を選択するためにな………]

 

扉のその言葉を最後に、俺は再び意識を失った。自分の心に、ほんの僅かな闇を抱きながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………っ。ここは?」

 

何か鋭い刃物で刺された様な痛みが体に奔るが、気合でそれを押しのけて起き上がる。清潔なベッドに、自分の着ている物が診察服というのに少しだけ時間をかけたが、自分の置かれた状況を理解する。

 

「とりあえず、赤馬に連絡しないと。今の【アカデミア】はやばい。下手したら一瞬でスタンダードが壊滅しかねない……!」

 

俺が意識を失う前。つまり真紅とのデュエルで露になった新たな事実。それは、【アカデミア】の中でも、より優れた階級に属する者たちは、融合召喚以外の召喚法を操るということ。だが、電話をしようにも、肝心のディスクが見当たらない。

 

「くそ。誰かが持っていったのか?仕方ねぇな」

 

目覚めたばかりで、まだふらふらと揺れる体に力を込め、ベッドから出て立ち上がろうとしたときだった。誰かが部屋をノックし、中に入ってくる。

 

「入るぞ秋人。目は覚めた……」

 

部屋に入ってきたのは、青いコート着て首に赤いスカーフを巻いた青年。隼だった。一瞬、俺が起きていた事に驚いて目を丸くさせるが、すぐに猛禽の様な鋭い目つきに変わる。

 

「……目は覚めたか。秋人」

「お、おう。心配かけ……痛い!?」

 

素直に謝ろうと首を下げると同時に、何かが俺の頭部に突き刺さる。余りの痛さに、さっきまで揺れていた視界も元に戻る。ゆっくり刺さったものを抜くと、『エクゾディア』のパーツカード一式が頭に刺さっていた。

 

「ふん。今はそれ位で許しておいてやる。……傷のほうは大丈夫か?」

 

割と真剣に怪我の具合を聞いてくる。診察服から腹部を見てみるが、包帯が少し巻かれていて、その他の部分は傷がうっすらと残っているだけで、殆ど治りかけている。

 

「ああ。本調子ってわけじゃないけど、戦えないって状態じゃねぇよ。それより、俺はどれくらい寝ていた?」

「丸二日だ。幸い、お前の対戦カードは明日だ。大会には参加できそうか?」

「相手によるよ。あ、そういや俺のデッキとディスクはどこだ?見当たらねぇんだけど……」

 

そこまで言うと、隼が無言でディスクとデッキを手渡してくる。それを見て俺はまずデッキの確認をする。……信じたくは無かったが、やはり『銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)』のカードは無くなっていた。

 

「……秋人。一つだけ、聞きたいことがある」

 

デッキを見て黙っている俺を見て、隼が言いにくそうに口を開いた。その先に続く言葉が何となく察したが、あえて黙っておく。

 

「あの時、お前がデュエルをした女のことを聞かせてくれ。お前を倒し、『フォトン・ドラゴン』のカードを奪ったその女を、俺は許すことはできない。だが、何か理由があるのなら、聞かせてほしい。他ならない、お前の口から」

 

真剣な眼差しで俺を見つめる隼。どこまでも愚直に、真っ直ぐすぎるその視線がどこか眩しくて、目を逸らそうとしてしまうが、一度目を閉じ、覚悟を決めて、隼の視線を受け止める。

 

「分かった。だけど、俺からも条件がある。このことはまだ、ユート達には知らせないでくれ。……頼む」

「……お前がそう言うのであれば、俺はそれに従おう。だが、時期が来れば必ずあいつ等にも話せ。それだけは約束しろ」

 

隼の意思のこもった言葉に感謝しつつも、俺はゆっくりと言葉を紡ぐ。俺があの世界。エクシーズ次元と呼ばれたあの世界に来る前の自分のことを。

 

 

 

 

 

 

 

翌日。自分のことを隼に話し後、俺はデッキの調整をして、今日の対戦に備えていた。今回は最初から本気で行かなければならない。体が本調子ではないため、長期戦は不利になる一方だし、今回の対戦相手はそれだけ強敵だからだ。

 

「その……本当に大丈夫ですか?」

「心配性だな春菜は。大丈夫だって言ってるだろ?」

 

わざわざ控え室にまでやってきた春菜に、俺は苦笑しながら呟く。それを聞いた春菜が心外そうに声を出す。

 

「だって、この間まで死ぬ間際にまでいたんですよ!!それなのにすぐアクションデュエルだなんて!それに、対戦相手がどんなものか知らないわけじゃないでしょう!?」

「……勝鬨勇雄。梁山泊塾という、“勝つためならどのような事をする”という理念を基にしたデュエル塾で育ったデュエリスト。去年の舞網チャンピオンシップでは準優勝を果たした、本大会の優勝候補の一人」

「デュエルの腕は言うまでも無くて、アクションカードを取る為にはリアルファイトで相手を病院送りにするという、非道極まりないことをする人ですよ!?本調子の秋人君ならまだしも、今の秋人君だと無理が――――」

 

心から心配してくれている。そのことがはっきりと伝わる春菜の言葉に、心が温かくなる。それが素直にうれしいと感じる。だが、だからこそ、俺は敢えて言う。

 

「それを知った上で、俺は戦いに行くんだよ。ここから先、俺達は負けられないんだからな」

「だけど!!」

「春菜。何をいっても無駄だ」

 

部屋の扉を開きながら聞きなれた男が春菜を呼び止める。部屋の外側から現れたのは、紫色の髪をした少年。俺達【レジスタンス】のリーダー、ユートだった。

 

「ユートさん!?どうして―――」

「言っても無駄だ。秋人がああいう性格なのは知っているだろう?だが、秋人。一つだけ願いが、いや命令がある」

 

いつものように優しい声音ではなく、【レジスタンス】のリーダーとしての声でユートが口を開く。

 

「お前はまだ体が治っていない。だから、無理だけはするな。体が動かなくなったらすぐに棄権しろ。それだけは約束してくれ」

「……ああ。勿論だ。ここで倒れて、【アカデミア】を潰すまで残れないとか、洒落にならないからな」

 

俺はそう言葉を返して、デュエル場に向かう。対戦相手の、リアリスト(勝鬨勇雄)が待っている俺の戦場へ。

 

 

 

 

 

 

[お待たせしました!これより舞網チャンピオンシップ二回戦、第三試合を開始いたします!]

 

俺と勝鬨がデュエル場に入ると同時に、MCのニコが実況を開始する。それを見ながら俺は自分のデッキを見る。

 

[今回の対戦カードはLDSより桐原秋人選手!一回戦では『銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)』を中心とした強力なドラゴンを多彩に操り、相手を倒す攻撃力の高いデッキとなっています!]

 

ニコの実況を聞きつつ、デッキから『フォトン・ドラゴン』が抜けたこのデッキで、どこまでやれるか心配になる。

 

[対するは今大会の優勝候補!梁山泊塾所属の勝鬨勇雄選手!前大会では桜樹ユウ選手に敗れ、惜しくも準優勝を果たした強豪です!今回は一体どのようなデュエルを見せてくれるのか!注目の一戦です!]

 

デッキを見つめていると、目の前からとてつもない殺意を感じる。それを感じて視線を前に向けると、冷たい目をした少年が俺を睨んでいる。それを見た俺は、子供とは思えないほどの殺意の濃さに身震いする。

 

[それではまずアクションフィールドの選択です!今回選ばれたアクションフィールドは~~~!『記憶の摩天楼』だぁ!]

 

俺達の中央に巨大なカードが出現する。その後、リアルソリッドヴィジョンによって闇に閉ざされ、ハート型の月とネオンの光のみが照らす町へと姿を変える。それを見て、俺はどこか見覚えのある町並みだと思った。

 

「よ。今日はいいデュエルにしようぜ」

「……自分のする事は変わらない。自分のデッキに宿りし不死鳥が貴様を焼き払う。それだけだ」

「へぇ……面白え。やってみな!」

 

互いにデュエルディスクを構え、闘いの準備を済ませる。それを見たニコが勢いよく喋りだす。

 

[それでは参りましょう!戦いの殿堂に集いし決闘者(デュエリスト)たちが!]

「モンスターと共に地を蹴り宙を舞い、フィールド内を駆け巡る」

「見よ。これぞデュエルの最強進化系!」

[[[アクショ~~~~~ン!!!]]]

 

「「決闘(デュエル)!!」」

 

桐原 秋人 LP4000

勝鬨 勇雄 LP4000

 

「先行は俺だ!俺のターン!」

 

オートシャッフルされたデッキから5枚のカードを引き、手札を確認する。このデッキは、俺が『フォトン・ドラゴン』のカードを失ってから急遽変えたデッキ。それ故に、事故を起こさないか心配だったが、どうやら杞憂に終わったようだ。

 

「俺は手札から魔法カード、『竜の霊廟』を発動する!デッキからドラゴン族モンスター、『アレキサンドライドラゴン』を墓地に送り、通常モンスターを墓地に送った事により、デッキから更にドラゴンを墓地に送る!『エクリプス・ワイバーン』を墓地へ!」

秋人 手札5→4

 

1枚のカードで2枚のカードを墓地へと送れるカード。だが、まだ効果の処理は終わってはいない。

 

「墓地に送られた『エクリプス・ワイバーン』の効果により、デッキよりレベル8の『限界竜シュヴァルツシルト』を除外。そして、『エクリプス』を除外することで手札から『暗黒竜コプラサーペント』を、攻撃表示で特殊召喚!」

秋人 手札4→3

 

『エクリプス』のカードをディスクから取り出す事で、黒い竜が翼を広げながら出現する。

 

暗黒竜コプラサーペント/闇属性/☆4/ドラゴン族/ATK1800 DEF1700

 

「そして除外された『エクリプス』の効果発動!このカードで除外したカード、『シュヴァルツシルト』を手札に加える。カードを2枚伏せ、ターンエンド!」

秋人 手札3→2

 

秋人 LP4000

場:暗黒竜コプラサーペント(ATK1800)

魔法・罠:2

手札:2

Pゾーン:無し

 

「自分のターン!ドロー!」

勝鬨 手札5→6

 

カードを引く勝鬨。カードを勢いよく引くその様と、隼とよく似た猛禽の様な目つきから、冷たい殺意を感じ、背筋が寒くなる。

 

「自分は手札からマジックカード『おろかな埋葬』を発動。デッキから『炎王神獣 ガルドニクス』を墓地に送る。更に手札からマジックカード『炎王の急襲』を発動する。このカードは相手の場にしかモンスターが存在しない時、デッキから炎属性の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を、効果を無効にして特殊召喚する!」

勝鬨 手札6→4

 

発動されたカードから火柱起こる。その中から翼が羽ばたき、一体のモンスターが出現する。

 

「現れろ!我がデッキに宿りし不死鳥!『炎王神獣 ガルドニクス』!」

 

炎王神獣 ガルドニクス/炎属性/☆8/鳥獣族/ATK2700 DEF1700

 

「……ッ!狙いはガルドニクスループか!」

 

ストラクに表紙として飾られたカード、『ガルドニクス』を2体使う事で発生する無限ループ。毎ターンのスタンバイフェイズで全てのモンスターを焼き払うという、中々にふざけたコンボを使ってくる。

火柱の中から『ガルドニクス』が炎を纏って出現する。その姿に、俺はこの前にしたデュエル。真紅とのデュエルで負った火傷が疼いた。

 

「『ガルドニクス』!『コプラサーペント』を葬れ!」

 

『ガルドニクス』が炎を纏って『コプラサーペント』に突撃する。その姿を見ながら、俺は伏せカードを一度見るが、ここで使うものではないと判断し、近くを見渡す。

 

(……!アクションカード!)

 

近くにあったアクションカードが目に入り、俺はそれに向かって走る。だが、それを見た勝鬨が俺に迫る。

 

「アクションカードは取らせん!」

 

俺に立ちはだかる勝鬨。そして、アクションカードを取りに行くふりをしつつも、俺に殴りかかってくる。俺はそれを見つつ、隼との訓練で培った技術で拳を躱す。すると、今度は蹴りを放ってくる。顔の近くにまで迫ったそれを防ぐべく、俺は咄嗟に腕を出してそれを防ぐ。

 

(っ!?クソ、真紅とのデュエルでのダメージがまだ……!)

 

間一髪、顔への蹴りを防いだ俺だが、踏みとどまるために腹筋に力を込めた瞬間、真紅とのデュエルで負った傷から痛みが奔る。その痛みで足が止まると同時に、『ガルドニクス』の攻撃が『コプラサーペント』に直撃する。

 

「ッ!ぐぁぁぁ!!」

秋人 手札4000→3100

 

『コプラサーペント』が破壊され、その衝撃で俺は吹き飛ばされる。辛うじて受身を取るが、胸の痛みが強すぎて息が上がる。

 

「クソ……。フィールドから墓地に送られた『コプラサーペント』の効果発動!デッキから『輝白竜 ワイバースター』を手札に加える!」

秋人 手札2→3

 

「自分はこれでバトルフェイズを終了。カードを2枚伏せ、永続魔法『補給部隊』を発動し、ターンを終了する。そしてこの瞬間。『炎王の急襲』によって特殊召喚された『ガルドニクス』が破壊され、自分の場のモンスターが破壊されたことにより、『補給部隊』の効果が発動。カードを1枚ドローし、ターンを終了する」

勝鬨 手札4→2

 

勝鬨 LP4000

場:無し

魔法・罠:補給部隊

     2

手札:2

Pゾーン:無し

 

「はぁはぁ…俺のターンドロー!」

秋人 手札3→4

 

「この瞬間、前のターン『炎王の急襲』の効果で破壊された『ガルドニクス』の効果発動!墓地のこのカードを特殊召喚する!舞い戻れ!不死鳥よ!」

 

再び火柱が迸り、『ガルドニクス』が正しく不死鳥の如く舞い戻る。

 

炎王神獣 ガルドニクス/炎属性/☆8/鳥獣族/ATK2700 DEF1700

 

「くそ、鬱陶しい鳥だ!相手の場にしかモンスターが存在しないため、手札から『聖刻龍-トフェニドラゴン』を攻撃表示で特殊召喚する!」

秋人 手札4→3

 

聖刻龍-トフェニドラゴン/光属性/☆6/ドラゴン族/ATK2100 DEF1400

 

「更に、墓地の『コプラサーペント』を除外し、手札から『ワイバースター』を、相手の場に攻撃力2000以上のモンスターが存在することで、『限界竜シュヴァルツシルト』をそれぞれ攻撃表示で特殊召喚!」

秋人 手札3→1

 

輝白竜 ワイバースター/光属性/☆4/ドラゴン族/ATK1700 DEF1800

限界竜シュヴァルツシルト/闇属性/☆8/ドラゴン族/ATK2000 DEF0

 

「効果破壊で蘇るってんなら、戦闘で殴り殺してやる!自分場のモンスター全てをリリースし、手札から『真魔獣ガーゼット』を特殊召喚する!」

秋人 手札1→0

 

3体のドラゴンが消滅し、巨大な悪魔が出現する。現れると同時に悪魔が吠え、その姿を見た子供達が泣き叫ぶ声がした。

 

真魔獣ガーゼット/闇属性/☆8/悪魔族/ATK0 DEF0

 

「攻撃力0のモンスターだと?」

「『真魔獣ガーゼット』は通常召喚することはできず、自分の場の全モンスターをリリースすることで特殊召喚できる特殊なモンスター。その攻撃力は、このカードを召喚する為にリリースしたモンスターの攻撃力の合計値となる!」

 

真魔獣ガーゼット

ATK0→ATK5800

 

「攻撃力5800……」

「そしてリリースされた『トフェニドラゴン』と、フィールドから墓地に送られた『ワイバースター』の効果が発動!デッキから『コプラサーペント』を手札に加え、デッキから2体目の『アレキサンドライドラゴン』を守備表示で特殊召喚!」

秋人 手札0→1

 

アレキサンドライドラゴン/光属性/☆4/ドラゴン族/ATK2000→ATK0 DEF100→DEF0

 

「そして墓地の『ワイバースター』を除外し、2体目の『コプラサーペント』を特殊召喚!」

秋人 手札1→0

 

暗黒竜コプラサーペント/闇属性/☆4/ドラゴン族/ATK1800 DEF1700

 

「そして『コプラサーペント』と『アレキサンドライドラゴン』でオーバーレイ!『ダイガスタ・エメラル』をエクシーズ召喚!」

 

2対のモンスターが消え、全身が翡翠色の鉱石でできた戦士が出現する。

 

ダイガスタ・エメラル/風属性/★4/岩石族/ATK1800 DEF800

 

「そして『ダイガスタ・エメラル』の効果発動!ORU(オーバーレイ・ユニット)を1つ使い、墓地のモンスターを3枚デッキに戻し、新たに1枚ドローする!」

秋人 手札0→1

 

ダイガスタ・エメラル

ORU2→ORU1

 

↓使われたORU

アレキサンドライドラゴン

 

↓デッキに戻したカード

アレキサンドライドラゴン

輝白竜 ワイバースター

限界竜シュヴァルツシルト

 

カードを新たに1枚引き、それを確認すると同時に、勝鬨のフィールドを見る。奴の場には『ガルドニクス』と『補給部隊』。それから伏せカードが2枚。『補給部隊』のせいでカードを1枚引かせてしまうが、ここが攻めるべきだと決意する。

 

「行くぞ!『真魔獣ガーゼット』で、『炎王神獣 ガルドニクス』を攻撃!」

 

『ガーゼット』の両手に黒い光が凝縮されていき、小さい球体となったそれを打ち出そうとした瞬間、勝鬨がさっき攻防で手にしたアクションカードを拾って発動した。

 

「アクションマジック『奇跡』発動。自分のモンスターとの戦闘破壊を無効にし、バトルダメージを半分にする」

「だがダメージは受けてもらう!」

 

奇跡 (アニメオリジナルAカード)

フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターは戦闘では破壊されず、戦闘ダメージは半分になる。

 

『ガルドニクス』に直撃するはずだった黒い球体が、見えない壁と衝突して消える。戦闘破壊さえできなかったとはいえ、ダメージを与えることには成功した。

 

勝鬨 LP4000→LP2450

 

「ちっ、手札から魔法カード『超再生能力』を発動!このターン、俺が手札から捨て、リリースしたドラゴン族モンスター数だけ、エンドフェイズにカードをドローする!この効果に該当するカードは3枚!よってカードを3枚ドローし、ターンエンドだ!」

秋人 手札1→3

 

「そのエンド宣言時にリバースカードオープン!速攻魔法『炎王円環』!自分の場の炎属性モンスターを破壊し、墓地の炎属性モンスターを特殊召喚する!フィールドの『ガルドニクス』を破壊し、墓地の『ガルドニクス』を蘇生!」

 

『ガルドニクス』の姿が砕け散り、まったく同じ姿『ガルドニクス』が再生される。それと同時に、『補給部隊』により、勝鬨の手札が1枚増える。

 

勝鬨 手札2→3

 

秋人 LP3100

場:真魔獣ガーゼット(ATK5800)

  ダイガスタ・エメラル(ATK1800 ORU×1)

魔法・罠:2

手札:3

Pゾーン:無し

 

「自分のターン!このスタンバイフェイズ。効果は破壊された『ガルドニクス』が復活する!」

勝鬨 手札3→4

 

三度不死鳥が空を舞い踊る。その姿はとても美しいが、突如『ガルドニクス』が炎を纏う。

 

「自身の効果によって特殊召喚された『ガルドニクス』の効果発動!このカード以外のこのカード全てを破壊する!」

 

炎を纏った『ガルドニクス』が全てのモンスターを焼き払う。それがネオン街に赤く染め上げ、俺が勝鬨から逃げられないように炎の壁を作り出す。

 

「く、そがぁ!これじゃアクションカードも取りに行けねぇ……!」

「自分のモンスターが破壊されたことにより、『補給部隊』の効果で新たに1枚ドローする。そして手札から魔法カード、『ツインツイスター』を発動!手札1枚をコストに、相手の場のマジック・トラップを2枚破壊する!」

勝鬨4→3

 

2枚の伏せカードを飲む込む様に竜巻が起こり、それを吹き飛ばす。

 

↓破壊されたマジック・トラップ

リ・バウンド

ガード・ブロック

 

「っ!だが破壊された『リ・バウンド』の効果発動!カードを1枚ドローする!」

秋人 手札3→4

 

「それがどうした!バトルフェイズ!『ガルドニクス』でプレイヤーにダイレクトアタック!」

 

『ガルドニクス』が口から業火が放たれる。辺りを見渡すがアクションカードも存在せず、炎が俺に直撃する。

 

「ぐ、がぁぁぁぁぁぁ!!あ、あああああああ!!!」

秋人 LP3100→400

 

熱い。熱い熱い熱い熱い熱い!!

全身を覆う炎が俺の服を、ディスクを、体を焼く。真紅とのデュエルで一度味わったものとよく似た痛みに、俺はあの時のことを幻視する。

 

(くそ……がぁ……。あの時と、同じように、負ける……のか?)

 

少し経つと炎が消え去り、辺りの冷たい風が俺の体を冷やす。それと同時に、俺は手札のカードをディスクに置く。

 

「自分の場に、何もカードが無い時にダメージを受けた時……。手札から『冥府の使者ゴーズ』を、特殊、召喚する……!」

秋人 手札4→3

 

冥府の使者ゴーズ/闇属性/☆7/悪魔族/ATK2700 DEF2500

 

「この、効果で特殊召喚した時、その時に発生したダメージの種類によって効果が変わる。戦闘ダメージの時、受けたダメージと同じ攻撃力・守備力の、『冥府の使者カイエントークン』を特殊召喚する……!」

 

冥府の使者カイエントークン/光属性/☆7/天使族/ATK?→ATK2700 DEF?→DEF2700

 

炎の壁を越えて、2体の戦士が俺を守るように出現する。それを見た勝鬨が舌打ちをしつつも、顔色一つ変えずにデュエルを続ける。

 

「自分は新たにカードを3枚伏せターンエンドだ」

勝鬨 手札3→0

 

勝鬨 LP2450

場:炎王神獣 ガルドニクス(ATK2700)

魔法・罠:補給部隊

     4

手札:0

Pゾーン:無し

 

「はぁ……はぁ…俺の…く…」

 

カードを引こうとディスクに手を当てるが、真紅とのデュエル。そして今の『ガルドニクス』の攻撃で負ったダメージのせいで、地面に倒れる。それを見た勝鬨が始めて声色を変える。

 

「諦めろ。貴様の場にはモンスターが存在するが、それも『ガルドニクス』の効果で焼き払われる。それに対し、自分の伏せカードは4枚。それに加えて『ガルドニクス』が存在する。それを見た上で、まだデュエルを続けようというのか?」

「当たり、前だ!ライフが0になるまで、俺は絶対に諦めねぇ!」

 

理解できない。そう呟く勝鬨の声に対し、搾り出すように声を出す俺だが、全身から迸る痛みのせいで意識が朦朧とする。気のせいか、痛みも余り感じなくなってきていた。

 

(や…べぇ…意識、が……)

 

頭の中でそう考えたが、突如として睡魔が襲ってくる。俺はそれに打ち負け、意識を手放しかけたその時だった。

 

《力が欲しいか?》

 

頭の中に突然。声がした。聞いたことも無い。だが、何か覚えている。そんな感じがした。

 

(誰……だ?)

《俺はお前の体に宿っている力。オーバーハンドレッド・ナンバーズの力を封じている者だ。名前はバリアン》

 

突然、頭の中で聞こえた声。バリアンと名乗るそれに俺は驚く。夢で見た扉、『運命の扉』が、カオスオーバーハンドレッド・ナンバーズの力を握っていると思っていたからだ。

 

《その解釈で間違ってないぜ。俺は扉の内側に、オーバーハンドレッドナンバーズの集合意識みてぇな物だ。そして、テメェの闇の存在でもある》

(闇ってことは……お前を使うってことは、カオスの力を使うって事か)

 

カオスの力。人の欲望や憎しみ。怒りといった負の感情の集まったもの。アニメで言う【遊戯王ZEXAL】で出現したそれは、人の道を外れさせ、その身を破滅へと導いたものが多かった。いや、実際に滅んでいった。

 

《お前にはカオスの力を使う資格がある。そして、使わなけりゃ負ける。……もう嫌なんだろ?負けんのは》

 

バリアンの声が俺の心を刺す。使えと。勝つために。自分の為にカオスの力を解き放てと。

 

(俺は………)

 

決断に迷っていた時だ。目を閉じていたはずの俺に、『運命の扉』が出現する。それを見た瞬間。俺は自嘲するように笑った。そうだ。その通りだ。なら、選択肢は一つしかない。

 

(いいだろうバリアン!そして『運命の扉』!俺に奴らの力を扱う資格があるというのであれば!俺にその力を寄越せ!あいつらを、ユートや隼。襲雷や春菜を守る力を!!)

 

重々しい扉がゆっくりと開き、その中から紅い光が流れ出し、俺の全身を覆う。光が俺の全身を包むと同時に、俺の体にあった火傷や胸の傷が消えていく。まるで、俺にあった傷が、元から存在しなかったかのように。

 

「ふん。何を言おうが自分の必殺コンボ。ガルドニクスループは既に完成している。次のターン、自分の『ガルドニクス』が貴様のモンスターを焼き尽くし、ダイレクトアタックを決める。それで終わりだ」

 

傷が消え去り、意識がはっきりとしてきた俺に、淡々と言う勝鬨の声が聞こえる。だが、俺はそれがおかしく思えた。何故、目の前の男は既に勝ったと思っているのだろう。何より、何故俺は、この程度の雑魚に負けかけているのだろう、と。

 

「ーーーーははは」

「……何がおかしい」

 

俺の行動を見た勝鬨が、怒気を隠さずに言う。それだけで空気が変わる。自分が倒す相手から、倒される相手に変わる。だが、それでも俺は笑い続ける。

 

「ハハハハハハハハハハハ!!アハハハハハハハハハ!!アハハハハハハハハハ 」

 

ただただ笑い続ける。そして実感する。これだ。これが“決闘”だ。殺るか殺られるか、狩るか狩られるかを競い合う。これこそ、俺が望んだ“デュエルモンスターズ”!!

ならば負けるわけにはいかない。こんな所で狩られてなるものか。必ず生き残ってやる。たとえ、どのような事をしようともなァ!!

 

「俺のターーーーーン‼」

 

高らかに宣言する。すると、俺の手に黒い何かが現れる。『ダークマター・ドラゴン』が纏っている瘴気に似たそれは、俺の手から意志を持っているかのように揺らめく。

 

「全ての闇よ!絶望よ!我が左手に宿りて、新たなる“冀望”の道を示せ!バリアンズ・カオス・ドロー!」

秋人 手札3→4

 

揺らめく瘴気が輝き、新たなる力と共に煌めく。その瞬間、俺に始めて味わう快感が奔る。新しい力。この力で創造した(・・・・)ドローしたカードを見つめた俺は、口を少し開いて笑みを浮かべる。

 

「俺はデッキの『青眼の白龍』を除外!手札からこのカードを特殊召喚する!」

 

引いたカードをディスクに叩きつけると、目の前に『ブルーアイズ』が出現する。それと同時に、陽炎の様な透明な姿でキサラも現れる。

 

《秋人……貴方は……》

(悪ィなキサラ。だが、こうでもしねェと真紅に追いつけねェンだ。俺が愚かだって言うなら見限っても構わねェぞ)

 

ありのままの感情を伝える。すると、キサラは顔を少し困った様に顰めるが、首を横に振った。

 

《どこまでもお供します。私たちの力は、貴方と共に……》

 

そう言うと、キサラの体が闇に包まれる。その中から現れたのは青白かった髪が青黒くなり、着ていた服は麗人の様な美しい黒色のドレスへと変わる。彼女は受け入れてくれたのだ。俺の心の闇を。ならば、俺もそれに応えなくてはならない。

 

「やるぞ、キサラ!」

《はい!我らの力、その全ては秋人と共に!》

「《我が魂たる白き龍よ。世界の罪を身に纏い、闇すらも己が力へと変えよ!」》

 

『ブルーアイズ』の体に様々な機械が拘束具の様に装着されていく。その姿はとても歪で、邪悪だった。

 

「《現れよ!『Sin青眼の白龍』!》」

秋人 手札4→3

 

Sin青眼の白龍/闇属性/☆8/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500

 

「ここに来て攻撃力3000だと!?くっ!」

 

『ブルーアイズ』の姿を見た勝鬨が走り出す。俺はそれを見てアクションカードで対抗する気だろうと察しがついたが、あえて放置する。

 

「自分の場にレベル8のモンスターが存在する時、手札の『星間竜パーセク』はリリース無しで召喚できる。来い!『パーセク』!」

秋人 手札3→2

 

星間竜パーセク/光属性/☆8/ドラゴン族/ATK800 DEF800

 

「悪ィなァ勝鬨。お前はここで死ね!レベル8の『Sin青眼の白龍』と、『星間竜パーセク』の2体でオーバレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

2体のドラゴンが咆哮と共に飛び立ち、上空に現れた漆黒の空間に向かって飛翔する。

 

「顕現せよ!『No.(ナンバーズ)107』!時空を操りし龍よ。宇宙を貫く咆哮を上げ、漆黒の翼を翻し、銀河の果てより姿を現せ!エクシーズ召喚!」

 

穴の中から黒曜石の四角錐が出現し、口上と共にその形状を変化させる。やがてそれは『107』の数字を体に刻んだ漆黒の竜へと変わる。

 

「現れろ!ランク8!『銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)時空竜(タキオン・ドラゴン)』!!」

 

No.107銀河眼の時空竜/光属性/★8/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500

 

「グォォォォォォォォォォ!!」

「くっ……!!」

 

『タキオン』が吠え、それに勝鬨の足が竦んだ。俺はそれを気付かずに『タキオン』を見る。新しい力を得た俺に喜んでいるのか。それとも、自分の真の(・・)力を解き放てるのが嬉しいのか。まぁ、どちらでもいいことだ。

 

「驚くのは、まだ、早い!見せてやろう。貴様とのデュエルに幕を下ろすカードをな!手札からマジック発動!『RUM(ランクアップマジック)-バリアンズ・フォース』!」

秋人 手札2→1

 

「ランクアップマジック!?」

「このカードは自分の場に存在するエクシーズモンスター1体を、同じ種族でランクが1つ上の『CNo.(カオスナンバーズ)』へとランクアップさせる!さぁ、今こそ真の力を解放する時だ!俺はランク8の『No.107 銀河眼の時空竜』で、オーバーレイ・ネットワークを再構築!」

 

『タキオン』が咆哮と共に、その漆黒の翼を羽ばたかせながら飛び立ち、進む先に広がる黒い空間に飛び込む。その後、細長い黄金の四角錐が出現する。それと同時に、俺の体を紅いオーラが包み込む。そして俺は感じた。全身に漲る力を!

 

「顕現せよ。『CNo.(カオスナンバーズ)107』!銀河の果てに囚われし竜よ。時空を、混沌を貫く咆哮を上げ、現世へと蘇れ!ランクアップ・カオスエクシーズ・チェンジ!!」

 

口上と共にその形状が変化していく。『タキオン』とは比べ物にならない巨大さ。そして威圧感を携えた黄金の()が。

 

「現れろ!黄金に輝く龍の星!ランク9!『超銀河眼の(ネオ・ギャラクシーアイズ・)時空龍(タキオン・ドラゴン)!!!』

 

CNo.107 超銀河眼の時空龍/光属性/★9/ドラゴン族/ATK4500 DEF3000

 

[な、なんと!桐原選手!別ブロックで戦っている黒咲選手と同じ『RUM』を使い、モンスターをランクアップさせた!!しかもその攻撃力は4500!]

「驚くのはまだ早い!『ネオタキオン』の特殊効果発動ォ!CORU(カオス・オーバーレイ・ユニット)を1つ使い、このカード以外の表側表示のカード全ての効果を無効にする!時を喰らえ!タイム・タイラント!!」

 

より鋭利的な構造になったORU。CORUが『ネオタキオン』に取り込まれ、3つの首が同時に咆哮する。すると、時が巻き戻るような演出が起こり、『ガルドニクス』の動きが静止する。

 

「そしてこれで終わりだ!装備魔法『巨大化』を『ネオタキオン』に装備!俺のライフが貴様のライフより低いため、装備モンスターの攻撃力を倍加する!」

秋人 手札1→0

 

「ギュオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

CNo.107 超銀河眼の時空龍

ATK4500→ATK9000

 

[なんとォ!!この土壇場で攻撃力9000のモンスターを召喚した!!]

「だが自分の伏せてあるカードはモンスター蘇生の『リビングデッドの呼び声』!ダメージ無効の『ガード・ブロック』!効果ダメージを無効にする『地獄の扉越し銃』!攻撃モンスターを手札に戻す『神風のバリア-エアーフォース-』!この鉄壁の布陣を越える事などできるはずがない!」

「ならば試してみなァ!その鉄壁の力をよォ!ラストバトルだァ!『CNo.107 超銀河眼の時空龍』で、『炎王神獣 ガルドニクス』を攻撃!」

 

『ネオタキオン』のそれぞれの首から、黄金の光を貯める。その光が会場を満たした時。それが放たれる。

 

「死ねェ!勝鬨勇雄ォ!アルティメットタキオン・スパイラルバーストォ!」

 

全ての口から黄金の一撃が放たれる。全てを飲み込むその光は、会場を眩く包む。

 

「トラップ発動!『神風のバリアー-エアーフォース-』!これで貴様のモンスターは消滅する!」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!『ネオタキオン』がタイム・タイラントを発動したターン!相手はフィールド上であらゆるカードの効果を発動できない!」

 

勝鬨が発動したカードが発動されること無く消滅する。その上、勝鬨の伏せカード諸共、『ガルドニクス』。そして勝鬨をも飲み込んで吹き飛ばす。

 

「うォォォォォォォォォォ!!」

勝鬨 LP4000→LP0

 

 

『ネオタキオン』の一撃が地面を抉り、対戦相手の伏せカード。モンスター。そしてプレイヤーのライフ全てを破壊する。そして、無様にも地面に這い蹲る勝鬨の姿を見て、俺は笑う。

 

「ふはははははは!!あーはっはっはっはっ!!」

 

高笑い共に、『ネオタキオン』の姿が消滅する。その様を見たニコがはっ、とマイクを持って宣言する。

 

[はっ!しょ、勝者!桐原秋人選手!!序盤は押されがちでしたが、『RUM』。そして攻撃力9000のモンスターを召喚して勝利を収めましたァ!!」

 

ニコの勝利宣言と共に、観客から万雷の如く拍手が送られる。その拍手の聞き心地の良さを感じながら、一人静かに会場を去るのだった。




秋人「今回のキーカードは『CNo.107 超銀河眼の時空龍』だァ」

CNo.107 超銀河眼の時空龍/光属性/★9/ドラゴン族/ATK4500 DEF3000
レベル9モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する全てのカードの効果はターン終了時まで無効になり、このターン、相手はフィールド上のカードの効果を発動できない。また、このカードが「No.107 銀河眼の時空竜」をエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。●自分フィールド上のモンスター2体をリリースして発動できる。このターンこのカードは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる。

秋人「最上級ランクのエクシーズモンスターで、攻撃力4500。『No.107 銀河眼の時空竜』がランクアップした姿だ」

秋人「CORUを1つ使うことにより、こいつ以外の表側表示のカード効果は無効となり、発動ターン、相手はフィールド上から一切カード効果の発動はできない」

秋人「それに加え、『ネオタキオン』は通常の『タキオン』を素材としている時、自分の場のモンスターを2体リリースすることで、モンスターに3回連続で攻撃する事ができる。場合によってはワンショットキルが可能だァ」

秋人「今回から少しの間、この口調になるから指摘もよろしく頼む。それ以外にも誤字・脱字とかの指摘も頼むわァ。ンじゃァ次回予告だァ」


~~~次回予告~~~
(地の文は秋人)

新しい力。カオスの力を手に入れて勝鬨を粉砕した俺の帰り道。俺は二人の男女に襲撃される。

???(女)「貴様……エクシーズ次元の残党だな!!」
秋人「だとしたらァ……どうするつもりだァ?」
???(男)「決まっている!デュエルだ!貴様を倒し、プロフェッサーに功績を立てるのだ!!」

次回、【遊戯王ARC-Ⅴ アイズの名を持つ龍の主】
『勲章と自由を求めし者』

秋人「さァ……俺を楽しませろよ?三下どもォ!!」
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