それと本日、『劇場版遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』が公開ですね!!私も、今から見に行ってきます!あとムービーパックも買ってきます!!感想って、書いた方が良いですかね?
それでは、本編スタートです!!
まずは俺自身についてから話そうか。その方が真紅について話すのも楽だからな。
俺は、エクシーズ次元に来る前まではたった一人の姉を含んで四人家族で生活していた。それなりに裕福だったよ。食う物に困ることは無く、住むことや服だって十分手に入っていた。
真紅と出会ったのは小学校低学年の頃だ。俺は周りの奴から何故か嫌われていてな。俗に言う“イジメ”というのを受けていた。俺のやっているカードゲーム。まぁ“デュエルモンスターズ”だな。あれをしているのが何故か気に入らなかったらしい。あぁそう怒るな隼。過ぎたことだ。そこまで怒ることは無い。
話を戻すぞ。俺がイジメを受けていた頃。両親が二人とも働いていたから帰るのが遅いし、姉は中学で部活をして帰ってくるから自然と、俺は一人だった。その寂しさを紛らわすためだろうな。俺は学校から渡された課題を終わらせると、姉や両親が帰ってくる時間まで、近くのカードショップで遊んでいた。ショーケースの中のカードを見て楽しんだり、貰った小遣いでパックやカードを買ったり。フリースペースでデュエルを申し込んだりして、俺は色んな人たちとデュエルをして人としての輪を広げていった。
そんな日々を過ごしていた時だった。一人の少女がカードショップにやってきたのだ。ただ、その少女は物欲しげにショーケースのカードを見ているだけで、デュエルも何もしなかった。俺はそれが気になり、少女に声をかけたんだ。
ーーー良かったら、デュエルしないか?
俺が声をかけた少女は驚いたように俺の顔を見る。少し長く伸ばした黒い髪。少し白い女性らしさがある白い肌。少女は恥ずかしそうに小さい声で返した。
ーーー私、余りカードを持ってないんだ。だから、こうやってカードを眺めてるの。
ーーーつまらなくはないか?自分からやってみたいって思わないのか?
ーーーうん。こうやって眺めているだけでいいの。それが、私の楽しみ方なの。
ごめんね。そう言って少女は店を出て行った。その時に俺は声をかけたんだ。また明日も来いって。少女は少し困ったような顔をしたが、すぐに頷いて返した。
これが俺、桐原秋人と煌坂真紅との始めての出会いだ。“デュエルモンスターズ”を通じて知り合った、同学年で初めての友達だった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
side秋人---start
「はァはァ……。クソ、やっぱり疲れるな。この力はァ……!」
壁に凭れながらもゆっくりと俺は歩き出す。体に力が入らない。真紅やさっきのリアリストとの傷は綺麗さっぱり消滅しているが、その代わりに倦怠感が俺を襲う。少しでも気を抜けば意識が飛びそうだ。
「大丈夫ですか秋人?」
「あァ。にしても、一気に雰囲気変わったなお前」
以前の庶民の様な服装から一新、黒いドレスを着て実体化したキサラが、俺を気遣ってくれる。本来、精霊であるキサラは実体化することはできない。だが、デュエルディスクのリアルソリッドヴィジョンシステムを使えば、こうやって実体化することは可能。それを利用して、何とか移動しているという訳だ。
「そうですね……でも、こう言った格好には興味がありましたし、いい機会でした。むしろ、こちらがお礼を言いたいくらいですよ」
「その服装、自分で決められたのかァ?」
「ええ。それに、この力……自分でも分かります。秋人と私の中で繋がっているこの力が」
誰かに聞かれたら間違いなく勘違いされそうな事を言うキサラだが、あながち間違いではないのだから困る。俺があの時受け入れた力。『運命の扉』開いたことで手に入った力の一部が、キサラに一部に混入したのは事実だ。その結果、俺のデッキには『バリアンズ・フォース』だけでなく、『
「…秋人」
「あァ。気付いてるよ。……キサラ」
俺が視線を送ると、俺の言わんとした事を察したキサラが、実体化を解いて精霊状態に戻る。デュエルディスクから『Sin青眼の白龍』のカードを取り外し、後ろに振り返る。
「おい。そろそろ出て来いよ。いくらストーキングが上手くても、殺意が剥き出しじゃ意味無いぞ」
怒気を含ませながら小さく、だが辺りに響くように声を通す。すると、路地裏からフードを付けた二人の人物が現れた。
「先ほどのデュエル。見させてもらった。その上で言わせてもらおう。貴様、エクシーズ次元の生き残りだな?」
「そうだと言ったら……どうするってんンだァ?」
決まっている。フードから勝気な少女の声がすると同時に、フードを脱ぎ捨ててその姿を露にする。
「デュエルだ!貴様を倒し、プロフェッサーに私の力を認めさせる!!」
「……へェ。おもしれェなァ。お前」
デュエルディスクを構えた少女の姿を見て、俺は口を少し開いて笑う。何故なら、目の前の少女の姿がこの世界にいる瑠璃、柊柚子と瓜二つだったからだ。
「お待ちください。
「控えろバレット!ここは私の戦場だ!邪魔立てするなら、貴様から始末するぞ!」
そう叫んだセレナと呼ばれた少女が、後ろに控えた大きい男。バレットの行動を制する。だが、男もフードを投げ捨ててデュエルディスクを構える。それを見た俺は面倒だと思い、二人に向かって言い放つ。
「面倒だァ……二人纏めてかかって来なァ!!」
デュエルディスクを構え、デッキをセットして闘う準備をする。それを聞いたセレナが怒って叫びだす。
「貴様ぁ……私を舐めているのか!!」
「勘違いするな。テメェ一人じゃ相手にならねェから、仕方なく2対1で相手してやるって言ってンだよォ」
「貴様ァ!!」
「セレナ様!ここは2対1で勝負しましょう!ここで私達が勝利すれば、私達はそれぞれの目的を果たすことができます!」
バレットと呼ばれた男がディスクを構える。それを見たセレナが、不承不承といった感じでディスクを構える。
「ルールはバトルロイヤル。どのプレイヤーも1ターン目は攻撃する事ができない。いいな?」
「ああ。それではセレナ様!」
「指図するな!行くぞ!!」
「「「
桐原 秋人 LP4000
セレナ LP4000
バレット LP4000
「私から始めさせて貰う!私は手札から永続魔法、『
バレット 手札5→4
「…『獣闘機』か。あの時以来だな」
バレットと呼ばれた男が使ったカードを見て、俺はエクシーズ次元に着いて初めてデュエルした相手の事を思い出す。あのカードを使うという事は、先行に出てくるのはまず間違いなくあれだ。
「私は手札の『漆黒の豹戦士パンサーウォリアー』と、『ダーク・センチネル』を融合!獰猛なる黒豹よ、聖なる闇の番人と交じり合いて、新たな雄叫びを上げよ!」
2体のモンスターが出現し、永続魔法によって出現した神秘的な渦に飲み込まれ、新たなモンスターが出現する。
「融合召喚!現れ出でよ!『
獣闘機パンサー・プレデター/闇属性/☆6/機械族/ATK1600 DEF2000
「『パンサー・プレデター』の特殊効果発動!1ターンに1度、このカードの攻撃力の半分のダメージを与える!」
『パンサー・プレデター』の胸の赤いコアから、同じ色の熱戦が放たれるが、あの時とは違い、直撃しても何の痛みも感じなかった。
「ふふふ。残念だったなァバレット。相手がおれでよォ」
秋人 LP4000→3200
「……どういう意味だ?」
「こういう事だァ。自分の場にカードが存在しない時、手札の『冥府の使者ゴーズ』は、特殊召喚できる!」
秋人 手札5→4
攻撃を放った『パンサー・プレデター』の影から、黒い片手剣を握りしめた戦士、『ゴーズ』が俺の前に出現する。
冥府の使者ゴーズ/闇属性/☆7/悪魔族/ATK2700 DEF2500
「バカな!?相手ターン中に手札からモンスターを、それも最上級モンスターを特殊召喚しただと!?」
「それだけしゃないぜ?自身の効果で特殊召喚された『ゴーズ』の効果発動!効果ダメージを受けて特殊召喚された場合、受けたダメージを相手にも与える!そらよォ!返すぜェ!」
『ゴーズ』の剣から黒い斬撃が飛び出し、バレットの胸を軽く切り裂く。
「くぅ!?っ、カードを2枚伏せ、ターンエンドだ!」
バレット LP4000→3200
手札2→0
バレット LP3200
場:獣闘機パンサー・プレデター(ATK1600)
魔法・罠:獣闘機融合装置
2
手札:0
Pゾーン:無し
「私のターンだ!私は手札から魔法カード、『融合』を発動!手札の『
セレナ 手札5→2
青い猫と紫色の蝶の姿をしたモンスターが、融合の渦に飲み込まれて消滅し、新たなモンスターへと姿を変える。
「蒼き闇を徘徊する猫よ!紫の毒持つ蝶よ!月の引力にて渦巻きて、新たなる力と生まれ変わらん!融合召喚!現れ出でよ!月明かりに舞い踊る美しき野獣!『
月光舞猫姫/光属性/☆7/獣戦士族/ATK2400 DEF2000
「『
「カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!さぁ!貴様のターンだ!!」
セレナ 手札2→1
セレナ LP4000
場:月光舞猫姫(ATK2400)
魔法・罠:1
手札:1
Pゾーン:1
「俺のターンだなァ。……カードを2枚伏せ、手札から『カードカー・
秋人 手札4
カードの様に細い形をした車が出現し、それが赤く発光しながら消滅する事で新たにて札を補充する。だが、その代償は大きい。
「この効果を発動した時、強制的にエンドフェイズへと移行する。さァ、テメェの番だぜ?『獣闘機』使い」
秋人 LP3200
場:冥府の使者ゴーズ(ATK2700)
魔法・罠:2
手札:4
Pゾーン:無し
「貴様ぁ……さっきのデュエルの条件といい今の行動といい!!私達を舐めているのか!!」
セレナが憤慨して俺に指を指す。それを無視して手札を確認する。それを見て、俺はふと思いついたことを実行する。
「いやァ?別に舐めてねェよ。けど、1つだけ忠告しておくぜ?次の俺のターン。テメェらを瞬殺してやる。つまり、テメェら残されたターンはそのターンだけだァ」
「それをふざけていると言って……!!」
「セレナ様!奴のデュエリストとしてのオーラ…あながち嘘という訳でもありますまい。奴の掌の上で踊らされるのは気に入りませんが、我々のターンで決着を着けましょう!私のターン!!」
バレット 手札0→1
俺の発言に対してセレナは怒り狂うが、それをバレットが静かに静止させてターンを開始する。その次に行う行動は丸見えだがな。
「まずは『パンサー・プレデター』の効果発動!自身の攻撃力の半分。相手に効果ダメージを与える!」
『パンサー・プレデター』のコアから、再び赤い熱戦が放たれ、俺のライフを再び800削る。
「ッ。半分近くライフを持っていかれたか。まァ、問題ねェな」
秋人 LP3200→LP2400
「その余裕。いつまでも持つものか!マジックカード『シエンの間者』を発動!この効果により、私の『パンサー・プレデター』のコントロールを貴様に移す。更にトラップカード『破壊輪』発動!相手のライフより低い攻撃力を持つモンスターを破壊し、その攻撃力分のダメージを自分が受ける!破壊するモンスターは私の『パンサー・プレデター』だ!」
バレット 手札1→0
自分のモンスターに爆薬を付けた輪が嵌められ、爆発すると同時に自身のライフを大きく削る。
「くぅ!だが、『破壊輪』は自分がダメージを受けた後、相手プレイヤーにも同じ数値のダメージを与える!」
バレット LP3200→1400
「ふん。だが…狙いはそこじゃねェンだろ?」
秋人 LP2400→LP800
「ああ。破壊された『パンサー・プレデター』の効果により、素材となったモンスターが特殊召喚される!」
爆風が収まると、その中から2体のモンスターが出現する。素材となった黒豹と機械。そしてフィールドにはまだあの永続魔法がある。この状況で融合召喚すると言うのなら、1つしかないだろう。
漆黒の豹戦士パンサーウォリアー/地属性/☆4/獣戦士族/ATK2000 DEF1600
ダーク・センチネル/闇属性/☆4/機械族/ATK1500 DEF1000
「そして永続魔法『獣闘機融合装置』の効果で再び『パンサー・プレデター』を召喚する!」
獣闘機パンサー・プレデター/闇属性/☆6/機械族/ATK1600 DEF2000
「そして『パンサー・プレデター』の効果により、再び800ポイントのダメージを与える!これで終わりだ!」
『パンサー・プレデター』から再び熱線が放たれる。それが俺に直撃する寸前、見えない壁に阻まれて消滅する。
「カウンタートラップ『ダメージ・ポラリライザー』発動。効果ダメージが発生した時、その効果を無効にし、互いにカードを1枚ドローする。さァ、テメェもカードを引きなァ」
秋人 手札4→5
「ちっ、カードドロー!」
バレット 手札0→1
効果を無効にする代わりにカードを互いに引く。俺の手札が増える事は問題ない。それに、バレットの手札は今のでたったの1枚。それで何ができンだろォなァ?
「……ちっ、カードを1枚伏せてターンエンドだ」
バレット 手札1→0
バレット LP1400
場:獣闘機パンサー・プレデター(ATK1600)
魔法・罠:獣闘機融合装置
2
手札:0
Pゾーン:無し
「私のターン!一気に終わらせてやる!手札から魔法カード、『
セレナ 手札1→2
回収した『融合』を即座に発動し、新たなモンスターを召喚しようとする。だが、俺の手札に、それを止める術は無い。
「私はフィールドの『月光舞猫姫』と、『月光蒼猫』を融合!月明かりに舞い踊る美しき野獣よ。青き闇を徘徊する猫よ!月の引力により渦巻きて新たなる力と生まれ変わらん!」
セレナ 手札2→1
「何?融合モンスターを素材に新たな融合モンスターを召喚するだと?」
この様な素材で召喚されるのは、『シャイニングフレア・ウィングマン』位しか知らなかったので、俺は驚いてそう口にする。当の本人は知らんふりを決め、2体のモンスターが再び出現した多色の渦に飲み込まれ、新たなモンスターが出現する。
「融合召喚!現れ出でよ!月光の原野で舞い踊るしなやかなる野獣!『
月光舞豹姫/闇属性/☆8/獣戦士族/ATK2800 DEF2500
「攻撃力2800…『ゴーズ』を上回ったか」
「暢気でいられるのも今だけだ!バトルだ!『月光舞豹姫』!『冥府の使者ゴーズ』を引き裂け!」
『舞豹姫』が目にも止まらない速さで『ゴーズ』に接近し、鋭く尖った爪で引き裂く。
「『舞豹姫』は相手モンスターに2度ずつ攻撃でき、最初の攻撃では破壊されない!」
「っ、成る程な、そうやって俺のモンスターを痛めつけるって訳か……!」
秋人 LP800→700
「そして二度目のバトルだ!『ゴーズ』を攻撃!」
『
「……ふん」
秋人 LP700→600
「そのすまし顔、いつまで持つかな!!カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」
セレナ 手札1→0
セレナ LP4000
場:月光舞豹姫(ATK2800)
魔法・罠:2
手札:0
Pゾーン:無し
「……俺のターンドロー」
秋人 手札5→6
手札に存在する6枚のカード。相手の場に存在するカードとモンスター。それを見て俺は確信する。この程度の
「まずは邪魔なカードを消し飛ばす。魔法カード『ハーピィの羽根箒』を発動!貴様のマジック・トラップを全て破壊する!」
秋人 手札6→5
手元に巨大な羽根の形をした剣が出現する。それを見て、これじゃないだろと突っ込みたくなったが、俺はそれを握り締めて相手に向かって振り抜く。それにより、巨大な風が発生し、2人のカードを吹き飛ばす。
↓破壊されたカード(セレナ)
リビングデッドの呼び声
↓破壊されたカード(バレット)
鉄鎖の獣闘機勲章
紅鎖の獣闘機勲章
「ばかな!一瞬で我々のカードを破壊しただと!?」
「言っただろォが。このターンがテメェらの最期だってなァ。俺は手札から『聖刻龍-トフェニドラゴン』を特殊召喚する!このカードは相手の場にしかモンスターが存在しない時、手札から特殊召喚できる!」
秋人 手札5→4
聖刻龍-トフェニドラゴン/光属性/☆6/ドラゴン族/ATK2100 DEF1400
「そして『トフェニドラゴン』をリリース。『聖刻龍-アセトドラゴン』をアドバンス召喚!」
秋人 手札4→3
聖刻龍-アセトドラゴン/光属性/☆5/ドラゴン族/ATK1900 DEF1200
召喚されるのは俺がいつも行っているコンボ。そして、俺のドラゴン達はリリースされる事でその真価を発揮する。
「リリースされた『トフェニドラゴン』の特殊効果発動!手札・デッキ・墓地より、ドラゴン族・通常モンスターを攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する!来い、『アレキサンドライドラゴン』!」
アレキサンドライドラゴン/光属性/☆4/ドラゴン族/ATK2000→ATK0 DEF100→DEF0
「更にマジックカード『死者蘇生』を発動する。墓地の『トフェニドラゴン』を特殊召喚し、『アセトドラゴン』の効果を発動!自分の場のドラゴン族・通常モンスター1体を選択し、このターンのエンドフェイズまで、自分の場の『聖刻龍』モンスターのレベルを選択したモンスターと同じにする。よって、2体の『聖刻龍』のレベルは『アレキサンドライ』と同じ、4となる!」
秋人 手札3→2
聖刻龍-トフェニドラゴン/光属性/☆6→☆4/ドラゴン族/ATK2100 DEF1400
聖刻龍-アセトドラゴン
☆5→☆4
「レベル4のモンスターが3体!来るか!」
「俺は、レベル4の『トフェニドラゴン』、『アセトドラゴン』。『アレキサンドライドラゴン』の3体オーバーレイ!」
3体のドラゴンが飛び立ち、真ん中に開いた漆黒の空間に入る。
「打ち抜け、『
No.105 BK 流星のセスタス/炎属性/★4/戦士族/ATK2500 DEF1600
「攻撃力2500!だが、その程度では我々を倒す事など不可能!」
「こいつを見ても、そンな事を言えるかァ?」
俺はそう言いながら、手札から1枚のカードを見せ付ける。さっき発動した『死者蘇生』と同じ枠の色をした、俺の新しい力を証明するカード。
「っ、貴様そのカードは!!」
「いまさら怖気づいても遅ェンだよ!『
秋人 手札2→1
召喚されたばかりの『セスタス』が、文句を言わずに跳躍する。開かれる黒い空間に向かい、その体が完全に飲み込まれると、紅黒い光の柱が迸る。
「全てを壊せ。『
紅黒い光の中から、紫を基調とした拳闘士が出現する。その瞳には、俺の受けた痛みを晴らすべく、怒りが宿っている。
「穿て!ランク5!『BK 彗星のカエストス』!」
CNo.105 BK 彗星のカエストス/炎属性/★5/戦士族/ATK2800 DEF2000
「カオスナンバーズ!?馬鹿な、エクシーズの負け犬がここまでの威圧感を持つモンスターを召喚しただと!?」
「まずはその五月蝿ェ勲章野郎から消えなァ!『カエストス』の効果発動!自身の
CNo.105 BK 彗星のカエストス
CORU4→CORU3
↓墓地に送られたORU
No.105 BK 流星のセスタス
『カエストス』がその巨体とは合わない速度で接近、正しく流星の如き速さで『パンサー・プレデター』を葬る。
「くぅ!だが、破壊された『パンサー・プレデター』の効果で、素材モンスターを特殊召喚する!」
「無駄だ!『カエストス』の効果でモンスターを破壊した時、その攻撃力分のダメージを与える!」
「何だと!?」
モンスターを破壊した『カエストス』の拳に光が灯り、それをバレットに向かって振るうと、衝撃波がバレットの体を吹き飛ばす。
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」
バレット LP1400→LP0
『カエストス』の一撃を受けたバレットの体が吹き飛び、近くの建築物の壁にめり込む。それを見たセレナが名前を呼ぶが、反応しない辺り意識が飛んでいるのだろう。
「大丈夫かバレット!!返事をしろ!!」
「他人の心配より、テメェの心配をしなァ!俺の手札の最後のカード、『ストイック・チャレンジ』発動!こいつはエクシーズモンスター専用の装備カード。装備したモンスターの効果の発動を封じる代わり、装備モンスターの持つORUの数×600、攻撃力が上昇。更に相手に与える戦闘ダメージが倍加する!」
CNo.105 BK 彗星のカエストス
ATK2800→ATK4600
「攻撃力4600だと!?」
「砕け散りなァ!『カエストス』の攻撃!全てを穿て!コメット・エクスプロージョン!!」
『カエストス』の二つの拳が紅に染まり、『舞豹姫』を高速で殴り、止めとばかりにアッパーを繰り出す。その一撃が『舞豹姫』の体に深く突き刺さり、粉砕する。
「くぅ!?『舞豹姫』!?だ、だが!まだ私のライフが残っている!まだ勝負が分からない!」
セレナ LP4000→400
「言った筈だ。このターンで終わりだってなァ!トラップ発動!『エクシーズ・リボーン』!墓地のエクシーズモンスターを蘇生し、このカードを召喚したモンスターのORUに変換する!蘇れ!『流星のセスタス』!」
発動したトラップ、『エクシーズ・リボーン』から紫色の穴が広がり、そこから『セスタス』が1つの光の球体を身に付けて復活する。
No.105 BK 流星のセスタス/光属性/★4/戦士族/ATK2500 DEF1600
「あ……くっ!!」
『セスタス』の姿を見て、セレナが目に見えて狼狽える。その姿を見て、俺は笑う。やはり気持ちが良いものだ。自分の思い通りにデュエルが進むのはわよォ。それに、あの怯えた顔。今の俺にはそれがとても美しく映える。しかも、その表情をしているのが【アカデミア】の
「わりィが、こっから先は一方通行だ!大人しく尻尾巻きつつ泣いて、無様に元の居場所に引き返しやがれェ!!」
『セスタス』が文字通り高速で接近し、セレナに向かって拳を放つ。それを何とか目に捉えたのか、デュエルディスクを盾代わりにして身を守る。だが、ライフダメージを防ぐことはできず、更に衝撃を抑える事もできず、セレナの体が宙を舞った。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
セレナ LP400→LP0
『セスタス』の一撃を受けたセレナの体が、地面に何度もバウンドしてようやく止まる。それを見て俺はゆっくりとセレナに近づき、意識の有無を確認する。
「意識はねェか。へっ、調度いい。後は赤馬の奴に押し付けてとっとと寝るかァ」
セレナの体を担ぎ上げ、この場を後にしようとする。すると、俺を呼び止める声がする。最初に敗北したバレットだ。
「ま、待て。セレナ様をどうするつもりだ!」
「どォにもしねェよ。それより、テメェはとっとと融合次元に帰るンだなァ。俺の気が変わってカードにする前になァ」
冷たくそう言い放ち、俺はこの場を後にする。ここから先に起こる物語の展開に、心を踊らせながら。
「ふははははは!あはははははは!あーはっはっはっはっ!!!」
『セスタス』の拳を喰らって破損したデュエルディスクを蹴飛ばし、目の前でバレットが負け犬の如く去るのを見て、俺は笑いを堪えずその場を去るのだった。
秋人「今回のキーカードは『CNo.105 BK 彗星のカエストス』だァ」
CNo.105 BK 彗星のカエストス/炎属性/ランク5/戦士族/ATK2800 DEF2000
レベル5モンスター×4
このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。また、このカードが「No.105 BK 流星のセスタス」をエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。●1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
秋人「素材の指定上、『セスタス』からのランクアップでの召喚を目指す事になる。素材に『セスタス』を素材にしている時には、『CNo.39 希望皇ホープレイV』と同じ効果を持つ。素材を1つ使い、相手の場のモンスター1体を葬り、その攻撃力分のダメージを与える」
秋人「元々の効果には、相手モンスターを戦闘破壊した時、その攻撃力の半分のダメージを与える効果を持っている。こいつと『ジャンク・アタック』と組み合わせる事で、攻撃力分のダメージを与えられる。まぁ、殆ど使われないコンボだが、一度やってみるのも面白れェかもなァ」
秋人「いつもの様に誤字・脱字の指摘を頼む。ンじゃ次回予告行くかァ」
~~~次回予告~~~
(地の文は秋人)
【アカデミア】とのデュエルを終わらせたあと、俺は赤馬にセレナを押し付けてデッキ調整をした。そして、その翌日。ついに俺の知らない【遊戯王ARC-Ⅴ】の物語が始まる。
「お前が桐原秋人だな!ここで会ったが百年目!」
「我らが友、勝鬨勇雄の仇を討たせてもらう!!」
次回、【遊戯王ARC-Ⅴ アイズの名を持つ龍の主】
『それぞれの闘い』
「さァ……楽しいデュエルを始めようぜェ?」