完成度の低い話ばかりになってしまうと思いますが、ご了承ください。
………執筆する時だけ時間が止まったらなぁ。まぁ、テストが終われば早めに授業も終わりますし、できるだけ更新するようにします!!
追記:活動報告でアンケートを募集中です!コメントをお願いします!!
〔拝啓 秋人へ。これを読んでるってことは、私はもうこの世からいないと思います。〕
両親が帰ってから、施設にある自室で手紙の封を解く。ありきたりな始めかたで、ここに来る前までよく見ていたあいつの字を見て俺は苦笑した。
〔……始めはこんなことをするつもりは無かったんだよ?遺書とか書いたら、秋人の性格からして一生引き摺りそうだし、何より、私もこんな事したくなかったし。とういか、こんな事しても何の意味があるか分からないし。〕
「……今更何書いてんだよ、この馬鹿は」
いつものカード屋でカップルデュエルなんかに出たいとか言ったり、待ち合わせには毎回遅れて来るし、買い物に行く時に荷物持ちさせたり、ナンパされそうになったのをリアルファイトで救出したり。散々人を引っかき回しといてよく言う。
〔……秋人がいなくなってもう2年が経ったね。私は忙しくて手紙しか書けないけど、私の声が聞こえなくて寂しかったりしてるのかな?〕
「寂しいってレベルを超えて発狂しそうだったよ………まぁ、今じゃ収まってるけどよ」
恥ずかしい話、
〔ねぇ秋人………どうしてあんなことしたの?〕
「決まってんだろ。俺自身のためだ。そして……勝手だけどお前のためにも」
あの時、あのクソ餓鬼どもを殺す程度に殴り飛ばさなければ、俺は今頃真紅と同じ学校に言って、真紅と一緒に出かけて、そして……真紅のことをもっと好きになっていただろう。だけど、過ぎた事を言っても仕方がない。仕方がないんだ。
〔私はね。私はどうでも良かったんだ。他の女子から虐められても、男子から陰口を叩かれても。お父さんから殴られても全然。だって、秋人と一緒にいられたら、嫌の事全部忘れれたから。〕
「あのクソ野郎……まだそんなことしてやがったのか………!!」
真紅がドメスティック・バイオレンス。いわゆるDVを受けていたのは知っていた。だからこそ俺の親や、真紅の母親にも何とかしてやってくれと頼んだのに。害虫の様に寄生してきたあのクソ男に殺気が湧いた。今度外出許可を貰ったら、真っ先に殺して海に捨てるとしよう。
〔秋人………寂しいよぉ。一人は嫌だよぉ………〕
「……そうだな。俺も、寂しいよ」
手紙は1枚だけじゃなかった。ところどころ破れかかってたり、水の痕が付いているのは、恐らく真紅が涙を流しながら書いていたから。そのことに罪悪感を感じながら、俺は次の手紙を捲った。
side秋人---start
遊矢 LP350
場:覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン(ATK3000 ORU×1)
EMドクロバット・ジョーカー(DEF100)
慧眼の魔術師(DEF1500)
EMドラミング・コング(DEF900)
魔法・罠:補給部隊
連成する振動
手札:1
ライトPゾーン:相克の魔術師(Pスケール:赤3 青3)
レフトPゾーン:相生の魔術師(Pスケール:赤4 青4)
秋人 LP3300
場:CNo.107 超銀河眼の時空龍(ATK4500 CORU×1)
神龍騎士フェルグラント(DEF1800 ORU×1)
魔法・罠:混沌空間(カオスカウンター:0)
手札:0
ライトPゾーン:星読みの魔術師(Pスケール:赤4 青4)
レフトPゾーン:ドラゴニアの海竜騎兵(Pスケール:赤7 青7)
(それにしても、『オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』……か)
新たに召喚されたモンスターの名前に既視感を感じる。いや、この感じは間違いではないのだろう。現に、俺は今このモンスターから似たような闘気を感じた。『リベリオン・ドラゴン』……そう、ユートの持つ『ダーク・リベリオン』とよく似た闘気を。
(名前にある『リベリオン』からして、『ダーク・リベリオン』が関係しているのは間違いねェ。問題は、このペンデュラム・エクシーズモンスターをどうやって倒すかだなァ)
上半分はエクシーズモンスター。そして下半分が魔法のペンデュラムカード。余りにも異質すぎるこのカード。仮にこの『オッドアイズ・リベリオン』が、『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』と、『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』との、効果を共有させているのなら、ほぼ負けに近い。だが、俺の予想は全くの見当違いだった。
「エクシーズモンスターである、『オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン』を素材としたエクシーズ召喚に成功したため、『オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』の効果発動!相手フィールドに存在するレベル・ランク7以下のモンスター全てを破壊し、破壊したモンスター1体につき1000ポイントのダメージを与える!吼えろ!オーバーロード・ハウリング!!」
「って破壊範囲広ッ!?ぐおォ!?」
秋人 LP3300→LP2300
遊矢から送りつけられた『バリアバルーン・バグ』が爆発四散し、俺のライフを1000削る。さっきまでの遊矢の攻撃とは打って違い、衝撃がこちらにまでやってきて、俺のライフを削る。そのことに、他人がカオスの力を使いこなすと恐ろしいな、と心のうちで反省する。
「更に!この効果で相手モンスターを破壊したターン!このターン『オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』が3回攻撃できる!」
「な、完全な連続攻撃だと!?」
大抵の連続攻撃は、モンスターに対しての連続攻撃だ。現に、【ZEXAL】本編ではプレイヤーにも攻撃できた『ネオ・タキオン』も、OCG化に伴ってモンスターに3回攻撃するというエラッタを喰らった。それを無視してプレイヤーにも攻撃可能な攻撃力3000三連打+バーンを作り出すとは。流石主人公というべきなのだろうか。
「だが!それでも『オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』の攻撃力は3000!『ネオ・タキオン』の攻撃力4500には遠く及ばない!」
「いいや届く!このカードと、俺のデッキの皆と力合わせれば必ず!お楽しみは!!これからだ!!」
いつもの決め台詞を高らかに謳う。その顔はとても晴れやかで、眩しくて。そして、羨ましいと思った。
「バトルだ!『覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』で、『CNo.107 超銀河眼の時空龍』を攻撃!」
「……!! ならその攻撃宣言時に『フェルグラント』の効果を発動!ORUを1つ使い、このターン場のモンスター1体の効果を無効にし、このカード以外の効果を受け付けなくする!対象は……」
そこで一度言葉を切った。対象とするモンスターを『ネオ・タキオン』にするか『覇王黒竜』のどちらにするか悩んでいたからだ。順当にいけば『ネオ・タキオン』だが、もし手札に『突進』といった速攻魔法で、『オッドアイズ・リベリオン』の攻撃力が上がれば、今度こそ俺は負ける。辺りに
「俺は、この効果を『ネオ・タキオン』に使用するッ!」
神龍騎士フェルグラント
ORU2→ORU1
↓墓地に送られたORU
青眼の白龍
咄嗟の選択で『ネオ・タキオン』を選ぶ。よくよく考えてみれば、攻撃力の差をここまで下げれるのは『収縮』や『ハーフ・シャット』くらいのはず。俺の選択に間違いは無い。そう思った俺だが……一瞬でその選択が誤りだと気付かされる。
「残念!手札からAマジック『ギャップ・パワー』を発動!自分のライフが相手より低い時、その差の半分を、俺のモンスターの攻撃力をアップする!」
「な、Aカードだと!?一体いつの間に!?」
ギャップ・パワー(アニメオリジナルAマジック)
①:自分のLPよりも相手のLPが高い場合、 自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで、相手のLPから自分のLPを引いた数値の半分の数値分アップする。
できる限り目を逸らさずに行動したはずだが、いつの間にか取られていたAカードで一気に逆転される。遊矢のライフ350。俺のライフは3300その差の2950の半分。1425が『覇王黒竜』に加算されるわけだから……
覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン
ATK3000→ATK4425
「こ、攻撃力4425だと!?だ、だが僅かに75ポイント、俺の『ネオ・タキオン』には届かな……!」
このタイミングで俺は気付いた。攻撃力が75足りない。それが間違った理解だと。正確には攻撃力が525上回っているということに。
「気付いたみたいだな!俺は『EMドラミング・コング』のモンスター効果発動!エンドフェイズまで、『オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』の攻撃力を600アップする!」
ゴリラの独奏を聴いた『覇王黒竜』が、翼と思われる4枚の刃を展開する。そこから『ダーク・リベリオン』の時に見た紫電が漏れ出し、それが全身へ流れていく
覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン
ATK4425→ATK5025
「こ、攻撃力5025……!」
「行けぇ!『オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』!その一撃で、銀河の龍を打ち破れ!反旗の逆鱗!ストライク・ディスオベイ!!!」
『覇王黒竜』の圧倒的な攻撃力が宿った紫電、刃が『ネオ・タキオン』に殺到する。3つの首からブレスを放つも、圧倒的な手数、それに加えて力でも上回っている相手に勝てるはずも無く、『ネオ・タキオン』は体を爆発させながら消滅した―――――――と思われた。
「――――なぁんちゃって!」
「!?」
『覇王黒竜』の研ぎ澄まされた刃が、『ネオ・タキオン』に突き刺さる直前。まるで反発しあう様に2体のドラゴンが弾き飛ばされた。その不可解な出来事に2体のドラゴンが苦悶の声を上げる。
「ど、どうして『ネオ・タキオン』が破壊されないんだ!?いや、それに秋人のライフも減ってない!?」
「残念だったな。バトルフェイズは既に終了したぜ!」
突然の事に驚く遊矢。その疑問に答えるように俺はディスクからあるカードを取り出す。それは、俺が手札交換の時に捨てたカード。
「俺は『覇王黒竜』の攻撃が直撃する寸前、墓地の『超電磁タートル』の効果を発動した!墓地にあるこのカードを除外する事で、バトルを強制終了させる!」
「でもそんなカードを使った瞬間なんてなかった!一体いつ……ッ!!まさか、前のターンで使った『魔力の泉』の時に!?」
そう。遊矢の『連成する振動』の効果を無力化し、俺の手札を増やすために発動した『魔力の泉』を発動した時、手札を墓地に送る時にこのカードを墓地に送っておいたのだ。最も、このデュエルで使うとは思っていなかったが。
「まさか、『超電磁タートル』を使わされるとはなァ。あの状況から、よくもここまで展開したもンだ」
「……それでも止められちゃったからなぁ。やっぱり、秋人は強いな」
苦笑しながら俺を褒める遊矢。その事に少し照れてしまい、「うるせェ」と言葉を返す。
「ははっ、秋人らしいや!さて、バトルも終わったし、カードを2枚伏せて、ターンエンドだ!この瞬間、『ドラミング・コング』と『ギャップ・パワー』の効果が終了し、『オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』の攻撃力が3000に戻る」
遊矢 手札3→1
遊矢 LP350
場:覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン(ATK3000 ORU×2)
EMドクロバット・ジョーカー(DEF100)
慧眼の魔術師(DEF1500)
EMドラミング・コング(DEF900)
魔法・罠:補給部隊
連成する振動
2
手札:1
ライトPゾーン:相克の魔術師(Pスケール:赤3 青3)
レフトPゾーン:相生の魔術師(Pスケール:赤4 青4)
秋人 LP3300
場:CNo.107 超銀河眼の時空龍(ATK4500 CORU×1)
神龍騎士フェルグラント(DEF1800 ORU×1)
魔法・罠:混沌空間(カオスカウンター:0)
手札:0
ライトPゾーン:星読みの魔術師(Pスケール:赤4 青4)
レフトPゾーン:ドラゴニアの海竜騎兵(Pスケール:赤7 青7)
(さて・・・・・・ここまではなんとかしたが、本当にやばくなってきたなァ)
手札は遊矢が使った『運命のクロスドロー』で増えたカード1枚のみ。伏せカードも無く、辺りにはアクションカードも無い。手札を増やし、キーカードをデッキに戻せる『貪欲な壷』も使った。本当にもう後がない。
「だが、それでこそデュエルを楽しめる!だからこそデュエルは楽しいンだ!熱くなれるンだ!簡単に潰れてくれるなよ遊矢ァ!俺のデュエルはここから更に進化するンだからなァ!!」
「ああ!来い秋人!」
カードの創造なンてチートなことはしねェ。今の俺の力の全てを、このドローに込める。今の俺の持てる全ての力を引き出し、カードを居合い斬りの要領でドローする。
「行くぞ!俺の、タァァァァァァァァン!!!」
秋人 手札1→2
全力を込めたドローで辺りに黒いオーラが辺りに吹き荒れ、周りにあった石や瓦礫を吹き飛ばす。引いたカードを見て少し悩んだが、仕方ないと割り切ってカードを発動する。
「手札からマジックカード、『セブンストア』発動!自分フィールドのエクシーズモンスターをリリースしてカードを1枚ドローする!!更に、リリースしたモンスターが
秋人 手札2→3
本当の名前は
「行くぞ遊矢!俺はマジックカード『調和の宝札』を発動!攻撃力1000以下のドラゴン族モンスター、『
秋人 手札3
本来、ここで墓地に送られた『白石』の効果で『青眼』をサーチするが、1枚は墓地、後の2枚は除外されている。だが、既にサルベージ手段は揃っている。
「手札から『異次元からの埋葬』を発動!除外されているモンスターを3枚まで墓地に戻す!俺は除外されている2枚の『青眼』を墓地に戻す!更にマジックカード『闇の量産工場』を発動!墓地の通常モンスターを2枚手札に戻す!俺は墓地に送った2枚の『青眼』を手札に加える!更にマジックカード『死者蘇生』発動!墓地より蘇れ!『
秋人 手札3
これで手札とフィールドに『青眼』が3枚揃った。だが、まだだ。まだあのカードを引いていない。それを引き当てるべく、俺は墓地のカードを発動させる。
「俺は『魔力の泉』で墓地に送ったもう1つのカード、『シャッフル・リボーン』の効果発動!このカードを除外し、自分の場のカード、『混沌空間』をデッキに戻し、デッキをシャッフル。そしてカードを1枚ドローする!」
秋人 手札3→4
辺りを暗くしていた紫色の雲が晴れる。すると、スフィア・フィールドの向こう側。空が暗くなっている事に気付いた。雲ひとつ無い綺麗な夜空。それに少し見惚れながらも、俺はカード発動する。
「このデュエル、俺の持つ最強のドラゴンで決着を着けてやる!マジックカード『融合』発動!手札とフィールドに存在する3体の『
秋人 手札4→1
「な、ここで融合召喚!?」
手札とフィールドに存在する3体の『青眼』が眩い光2を放つ。『Sin青眼』の時とは違う、本当の輝きを放つ『青眼』。その美しさに改めて感動しながら口上を述べる。
「生まれ変われ、3体の『青眼』!!数多の伝説を刻みし白き龍たちよ!!今こそその身を1つに束ね、究極の姿へと生まれ変われ!融合召喚!!現れろ!!!強靭にして無敵!最強の力を秘めし龍!!レベル12!『
3体の『青眼』が渦に飲み込まれ、純白の翼と肌。伝説に語られる“勝利を齎す”青き瞳。そして、見るもの全てを畏怖させる3つの首。全てを越える究極のドラゴンがここに誕生する。
青眼の究極竜/光属性/☆12/ドラゴン族/ATK4500 DEF3800
「『青眼の究極竜』……!!まだ、こんなモンスターが残っていたのか!!」
「攻撃力だけなら『ネオ・タキオン』と同じだ。だが……俺の持つ、
自分の事の様に誇って言うと、『究極竜』も咆哮してそれに応える。そして、俺はゆっくりと遊矢に視線を合わせて言う。
「恐らく、これがこのデュエル最後のバトルフェイズだ。……準備は良いな?」
「ああ!来い!秋人!!」
「言われずとも行かせて貰う!行くぞォ!『青眼の究極竜』の攻撃!!」
3つの『青眼』の首に、青白い光のエネルギーが収束されていく。それが限界にまで溜まると、同時に放たれる。
「究極の竜の一撃を受けて、砕け散れェ!!アルティメット・バーストォォ!!」
『青眼の究極竜』の一撃が、『覇王黒竜』に向かって放たれる。単純な力が凝縮された一撃の前に足が竦む遊矢。だが、勇気を持って一歩を踏み出す。
「負けない!こんな楽しいデュエルで、こんな簡単に終わらせて堪るか!!リバースカードオープン!トラップカード『迎撃の盾』発動!自分の場のモンスター1体をリリースして、そのモンスターの守備力分、攻撃力をアップする!『慧眼の魔術師』をリリースして、『覇王黒竜』の攻撃力を1500アップさせる!」
迎撃の盾(アニメオリジナル)
①:自分の場のモンスター1体をリリースし、フィールドに存在するモンスター1体を対象に発動する。対象としたモンスターの攻撃力は、エンドフェイズまでリリースしたモンスターの守備力分アップする。
「させん!『フェルグラント』の効果発動!ORUを1つ使い、『覇王黒竜』の効果を無効にし、このカード以外の効果を受け付けなくする!」
『フェルグラント』の剣が輝き、それを振るって『迎撃の盾』の効果を無力化する。だが、まだ攻撃力を上げる方法がある。
「『ドラミング・コング』の効果発動!『覇王黒竜』の攻撃力を600アップ!」
覇王黒竜 オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン
ATK3000→ATK3600
「だが攻撃力は『究極竜』の方が上だ!砕け散れェェェ!!」
アルティメット・バーストが『覇王黒竜』を飲み込み、その姿を跡形もなく消し飛ばした。その衝撃が遊矢を襲う。
「ッ、トラップカード『ガード・ブロック』!!戦闘ダメージを無効にしてカードを1枚ドローする!」
遊矢 手札1→2
「だがまだ攻撃は続いている!『フェルグラント』で『ドラミング・コング』を攻撃!」
『フェルグラント』の剣が、『ドラミング・コング』を袈裟斬りにする。残りは後1体!
「そして、このカードでお前を葬り去る!速攻魔法『融合解除』発動!」
秋人 手札1→0
「な、ここでそのカードを使うのか!?」
「このカードの効力により、『青眼の究極竜』の融合を解き、素材となった3体の『青眼』を召喚する!」
『究極竜』が光を放ちながら、その体を基となった3体の『青眼』へと分離する。当然、バトルフェイズ中に特殊召喚されたこの『青眼』は攻撃が可能だ。
青眼の白龍/光属性/☆8/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500
「く……っ!!」
「『青眼の白龍』で『EMドクロバット・ジョーカー』を攻撃!滅びの
1体目の『青眼』が青白い閃光を放ち、道化師を跡形もなく消し飛ばす。だが、こちらにはまだ2体の『青眼』の攻撃が残っている!
「2体目の『青眼』でダイレクトアタック!滅びの爆裂疾風弾!!」
「まだ、だぁ!!墓地の『バリア・バルーンバグ』の効果!手札の『EMペンデュラム・マジシャン』を捨てて、墓地のこのカードを除外する事で直接攻撃を無効にする!」
2体目の『青眼』の攻撃を、遊矢の周りに出現したシャボン玉のようなものが遮り、攻撃を無力化する。だが、これでもう攻撃を止めるカードがないだろう。
「………俺の、負けか」
「最後の『青眼』よ!友にその一撃を刻み込め!プレイヤーにダイレクトアタック!滅びの!!バーストストリィィィィィィム!!」
3体目の『青眼』が閃光を放つ。それは遊矢に向かって真っ直ぐに飛んで行き、残ったライフを静かに削り取った。
遊矢 LP1400→LP0
「………何とか勝てた、か」
デュエルが終わると同時に消滅していく『青眼』。そして、俺が展開していたスフィアフィールドも消滅し、ひんやりとした夜風が俺たちの熱くなった体を冷やす。
「あ~~あ。結局俺の負けか!『覇王黒竜』を召喚した時には勝ったと思ったんだけどな~」
「『超電磁タートル』が無かったら負けてたし、あながち間違えでもねェよ。にしても、疲れたな……もう夜だし、どんだけ激しくドンパチやってたンだ俺たち」
少しばかり呆れながら俺は言う。たった数ターンのやり取りだったというのに、まさかここまで時間がかかってしまうとは。全く予想もしていなかった。そんな事を考えていると、デュエルディスクに着信が入る。名前を確認してみると零児からだった。
「もしもし零児か?どうした、お前が電話なんて珍しいな」
〈……そんな事より、さっきまでどこで何をしていた?連絡をしても一向に返してこなかった以上、何か大事な事があったのだろう?〉
いつもと変わらない声音で言う赤馬だが、俺には分かった。もしこの場に零児がいればこめかみが動いていただろうなと。
「……ちょっと、遊矢とデュエルしててな。誰にも見られたくなかったからちょっと小細工してデュエルしてた。悪いな」
〈それに関しては別に構わないが……まぁいい。それより本題に入るとしよう。つい先ほど、木原が【アカデミア】の
零児が言うや否や、デュエルディスクに地図が表示され、赤い点が点滅している。どうやら、この場所に襲雷がいるようだ。それに【アカデミア】がやって来たと言うのであれば、今すぐにでも奴らを殲滅しなくてはならない。俺は電話を切って遊矢に向い直る。
「悪ィ遊矢。急用ができちまった。ここから一人になっちまうが構わねェか?」
「ああ。大丈夫だ。それより、赤馬零児がなんて?」
「……ちょっと、な。また今度説明するわ。それじゃあなァ!」
ディスクにデッキをセットし、いつでも交戦できるようにして走り出す。すると、後ろから遊矢が声をかけてきた。
「秋人!!」
「………ン?」
「また!また
「………おう!」
遊矢の呼びかけに親指を突き出して応える。遊矢も笑顔で拳を突き出し、次に対戦する
「グッ!?……ガッ!………ハァハァハァハァ。くっそ、やっぱまだ体に負担がかかるか……!!」
片膝を地面に突いて全身を貫く激痛を堪える。俺がカオスの力を手に入れてから迸るこの痛み。どうやら、俺が力を使う度に俺を蝕むようだ。現に、遊矢を救うべく力を使ったら左腕が真っ黒に染まって、そこから先の感覚が全く無い。力を使っただけこれでは、あと何回使えるか分かったものじゃない。
(まァ……腕が動かせるだけマシか。
自嘲する様に笑うと、痛みが段々引いてくるのが分かる。ある程度痛みが治まると、俺はゆっくりと立ち上がり、一歩ずつ、襲雷がいる氷山エリアに向って歩き出した。
side秋人---end
sideデニス---start
「……ふぅ。何とかバレずに済んだな~~☆」
割と大きめな遺跡の中に隠れていた僕は、さっきの遊矢と彼……桐原秋人との
(それにしても驚いたな~。まさかここら一帯を隔離しちゃうなんて。彼は一体何者なんだろうね?)
僕がここにいたのは、あの
(それにしても真紅ちゃん、『ギャラクシーアイズ』は回収したって言ってたけど、嘘ついてたね~~。『
真紅が【アカデミア】に戻って、
(本当はユーリがこっちに来るまでに遊矢と
オベリスクフォース。仮面を被ったプロフェッサー直属の部隊で、
「……ん?あそこにいるのは……もしかしてユーリ?」
遺跡を出て少し歩いていると、黒い髪をしたユーリや遊矢とそっくりな少年を目にする。けれど、いつも着ている【アカデミア】の制服を着てない事から、ユーリじゃない、別の次元の彼だと思い直す。
(あのボロボロな服の感じからして、エクシーズ次元の彼かな?いや~~本当に顔がそっくりだね。遊矢に至っては声までそっくり……)
「おい貴様。そこで何をこそこそとしている」
僕が隠れている遺跡から男の声がする。その事に少し驚きながらも、ゆっくり後ろに振り返る。
「いや~~さっきまであの榊遊矢と、かっこいいドラゴンを使う男の子が
少なくとも、ユーリに似た彼から隠れていたとは言わず、さっきまで行われていた事実を織り交ぜて言い訳をする僕。だが、言い訳をした相手を見た時、一瞬だけど体が固まったのが分かった。
古びた青いコートに、
「……?どうした。俺の顔に何かついているのか?」
「うぇっ!?い、いや~?何も付いてないよ~?」
いつもは饒舌な舌も、突然現れた彼に苦し紛れに言い訳するしか出来なかった。その事に不自然だと思った彼だが、そうかと言って質問してくる。
「ところで、貴様も舞網チャンピオンシップの参加者か?」
「え?あ~うんそうだよ?僕はデニス・マックフィールド。LDSブロードウェイ校の
「黒咲隼だ。よろしく頼む。デニス」
スタンダード次元での僕の設定を言うと、黒咲は律儀に自己紹介をしてくる。エクシーズ次元の【デュエルスクール】スペード校での彼や、妹を失ってからの彼の話を聞いていたが、基本無口で
「ここで会ったのも何かの縁だ。良ければ
「一応、全国の
そう言って僕達はデュエルディスクを構える。透明なプレートが出現し、デッキが自動でシャッフルされる。互いに5枚のカードを引き抜く。
「「
秋人「今回のキーカードは『融合解除』だ」
融合解除(速攻魔法)
(1):フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。その融合モンスターを持ち主のエクストラデッキに戻す。その後、エクストラデッキに戻したそのモンスターの融合召喚に使用した融合素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、その一組を自分フィールドに特殊召喚できる。
秋人「アニメ遊戯王で、初代【
秋人「他にも、『
秋人「今回も読んでくれてありがとな。いつもの様に誤字・脱字の指摘。感想・評価を待っている。それじゃ、次回予告だ」
~~~次回予告~~~
遊矢と秋人の激闘が終わり、静かになったはずの古代遺跡エリア。
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
>だがそこでは黒咲とデニスによるエクシーズ対決の幕が上がっていた!!<
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
デニス「やるねぇ!僕と『トラピーズ・マジシャン』のコンビを相手に、ここまで粘るなんてさぁ!」
黒咲「ふん。他の召喚法ならいざ知らず、同じエクシーズ召喚を使う者に負けるわけにはいかない!!この
次回、【遊戯王ARC-Ⅴ アイズの名を持つ龍の主】
『道化師と隼』
デニス「お楽しみは、これからだよ!!」