遊戯王ARCーV アイズの名を持つ龍の主   作:青眼

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すいません、今回は前後編です。なのでキ―カードのコーナーは次回に持ち越しです。
それと通算UAが7000を超えてる件について。どういう……ことだ……?!こんな駄文ですが、これからもお付き合い下さい!!


4話 星と銀河 前編

「さぁデュエルしましょう!!」

 

目の前の少女がデュエルディスクを構えながらそういう。そう言われた俺は渋々ユートからデュエルディスクを借りて準備を整える。だが俺の内心では今日何日めかの溜息と苦悩が渦巻いていた。……どうしてこうなった。なぜ俺がデュエルを申し込まれているのか、それを話すためにビルを脱出したころに時間を巻き戻そう。

 

 

 

突然現れた【青き眼の乙女】に連れられながらも俺たちは倒壊しかかっていたビルを脱出した。俺をビルの外まで引っ張り出した後、彼女は「少し疲れたので、また後で話しましょう」と言って勝手に消えてしまった。ビルの外では黒咲とマスクをした紫色の髪色をした少年、ユートがいた。どうやら俺を待っていてくれたらしい。見ず知らずの他人、しかも銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)というこの世界では伝説上のカードとされているカードを使っていた俺はどこをどう見ても怪しいはずだ。そのことに黒咲は「そんなことはどうでもいい。そんな事はこれから知っていけばいい」と答えた。……は?一瞬目が点になった俺にユートが口を開いて説明してくれる。

 

「俺たちがここに来たのはこの辺りから男の声がするという報告を受けたからなんだ。手が空いている者がいなかったから俺たちともう1人…君が肩に背負っている少年、襲雷(しゅうらい)と来たんだが途中で『融合次元』の奴らに襲われてな。途中で離ればなれになってしまったんだ。俺と隼は連絡が取れたのだが一向に連絡が来ない。俺たちは互いに奴らを蹴散らしながら襲雷を探すことにした。そこで襲雷のデュエルディスクをもった君を隼が目撃したんだ。その後は今の通りさ」

 

成程なと俺はユートの説明に頷いて返す。そりゃいきなり襲って来るわな。アニメでも黒咲さん仲間を思いやっている節があったし。

 

「そこを踏まえてなんだが……正直今の状況をあまり理解しきれていないんだ。少しばかり今の状況を説明してくれないか?」

「勿論だ。俺たちも君のことが知りたかったし願ったり叶ったりだ。それじゃアジトに行こう。あそこなら今のところ比較的安全だからな」

 

当然のように言うユートとそれに頷く黒咲に俺は慌てて聞き返す。

 

「いいのか?もし俺がお前達ののいう『融合次元』仲間だったらアジトの情報をリークするかもしれないぞ?」

 

少し真剣に聞いた俺だが、黒咲が「さっきも言ったが、貴様には『融合次元』の奴らのような卑劣なことをするような決闘者(デュエリスト)のようには思えん」と答え、ユートは「隼がそういっているんだ。俺は隼の言う事を信じるだけさ」とさも当然のように答えてみせた。なんというか…信頼し合ってるなぁ。それから俺たちは黒咲とユートの案内の下、彼が所属している組織『レジスタンス』に向かうのであった。道中で互いに自己紹介をしあい、ユート達から掻い摘んでだが今のこの世界、『エクシーズ次元』の事を教えてもらい、俺からは何故俺がこんなところにいるのかという事や、俺の持っているカードについて説明した。2人とも俺が別の世界からやって来た事には少なからず驚いて、特に『デュエルモンスターズ』が只のカードゲームだという事に大いに驚いていた。この事を話した時、俺は内心でやってしまった感で一杯だった。何故あの時ギャラクシーアイズを使ってしまったんだと。非常事態であったとはいえ他にもデッキがあっただろうと。そんな事を考えながら俺たちは『レジスタンス』のアジトである廃ビルに入って行く。中は薄暗く足元が見えない程に暗い。その中を進んで行き、足元にあった取ってを引っ張り中に入って行く。ちなみに結構深かった。おぅふ、どこの●●●降下作戦だよ。とまぁ、そんな事を考えながら梯子を降りて行くと広いホールに出た。そこには1人の少女がテーブルにカードを並べていたが、黒咲達に気付くとすぐに片付けて近づいてくる。

 

「黒咲さん、ユートさんお疲れ様です。あれ?襲雷を背負っている人は?」

 

近づくいて来る人の内の1人が俺に見て尋ねてくる。

 

「こいつは桐原秋人(きりはらあきと)。報告にあった男だ。突然この『ハートランド』に送り込まれたようで保護した。これから詳しい事情を聞くつもりだ。」

 

そう言うと黒咲は俺からは襲雷を預かり、せっせとホールを去ってしまう。尋ねてきた少女はふーんと俺を値踏みするように見て来くる。……なんか腹立つな。そう思う俺をよそに少女はユートに強いんですか?と聞いてくる。

 

「ああ。隼とデュエルしてライズ・ファルコンの1撃を耐え凌いだ程だ。それにあの秋人はあの伝説の銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)を使うんだ」

「あのギャラクシーアイズをですか⁈へぇ〜」

 

そう聞くと目の前の少女は目を輝かせながら俺に迫る。

 

「始めまして!私、星野春菜(ほしのはるな)って言います!よろしくお願いします!!」

 

突然自己紹介してきた星野という少女に少し驚きながらもよろしくと言っておく。

 

「それじゃデュエルしましょう!!」

 

……はい?首を傾げる俺を無視してディスクにデッキをセットし、デュエルの準備を整える。

 

「仲良くなるにはデュエルをするのが1番ですから‼ささっ早くやりましょう‼」

 

いきなりデュエルを催促してくる星野。どういうことかと隣のユートに目をやるが、無言で自分のデュエルディスクを差し出してくる。これはあれか、遊戯王特有の『デュエルをすれば皆友達!!』理論って奴ですねわかります…そんな事があり、俺は目の前の少女、星野春菜とこの日3度目のデュエルをやる事になった。…いや本当どうしてこうなった。そして話は冒頭に戻る。

 

桐原 秋人 LP4000

星野 春菜 LP4000

 

「先行は俺だな、俺のターン!」

 

さて、今回は使っているデッキは黒咲や謎の男の時に使った『聖刻青眼』ではない。正直、黒咲やユートにギャラクシーアイズ使いと言われた時点で、この上にブルーアイズまで使えば絶対に怪しまれると思ったので、これからは基本的に俺が愛用しているもう1つのデッキでデュエルすることにした。そのデッキとは…

 

「自分の場にモンスターが存在しないため、手札から魔法カード『アクセル・ライト』発動する。このカードを発動したターン俺は通常召喚ができない代わりに、デッキからレベル4以下の『フォトン』、又は『ギャラクシー』モンスターを特殊召喚できる。俺はレベル4の銀河の魔導師(ギャラクシー・ウィザード)を特殊召喚し、効果を発動!1ターン1度、2つあるこのカードの効果のいずれか1つを発動できる。俺は銀河の魔導師(ギャラクシー・ウィザード)をリリースし、デッキから『ギャラクシー』カードを手札に加える効果を選択する。何かチェーンはあるか?」

「ううん、ないよ」

「それなら俺はウィザードをリリースして、デッキから『銀河戦士(ギャラクシーソルジャー)』を手札に加える。そして手札に加えた銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)の効果を発動!!手札の光属性モンスターを墓地に送り、手札のこのカードを表側守備表示で特殊召喚できる‼」

 

墓地に送ったカード

フォトン・サーベル・タイガー

 

銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)/☆5/光属性/機械族/ATK2000 DEF0

 

「そして特殊召喚に成功した銀河戦士(ギャラクシーソルジャー)の効果を発動!!このカードの特殊召喚に成功したとき、デッキから『ギャラクシー』モンスターを1枚手札に加える!俺が手札に加えるのは『銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)』だ!!」

 

デュエルディスクから飛びたしたカードを星野に見せつける。それを見た星野はギャラクシーアイズだ〜!!と歓喜の声を上げていた。…なんか少し調子狂うな。まぁいいか。

 

「俺はカードを1枚セットしてターンエンドだ」

 

秋人 LP4000

場:銀河戦士 (DEF0)

伏:1

手札:3

 

「それじゃ行くよ!私のターンドロー!!」

 

勢いよくカードを引く星野。それを見ながら俺は、一体どんなデッキなのかと目の前の少女を見据える。引いたカードを確認した星野は、勢いよくディスクにカードを置いた。

 

「まずは下準備からだよ!私は魔法カード『愚かな埋葬』を発動!デッキからモンスターカードの星因士(サテラナイト) シャムを墓地に送るね」

(……どんなデッキかと思ったら『テラナイト』かよ!なんか展開力の凄い奴らとしかデュエルしてないんだけど今日!!『ギャラクシー』も『聖刻青眼』も回れば凄いけど、それまでに結構時間がいるってのによ!!)

 

心の内でそうぼやく俺、しかも墓地に送ったのがシャムという事は手札には考えられる限り、あの2枚が揃っていると考えてもいいな。

 

「そして私は星因士(サテラナイト) ベガを召喚!召喚に成功したベガの効果を発動!手札の『テラナイト』モンスターを特殊召喚できる!来て星因士(サテラナイト) アルタイル!」

 

星因士(サテラナイト)ベガ/☆4/光属性/戦士族/ATK1200 DEF1600

 

星因士(サテラナイト) アルタイル/☆4/光属性/戦士族/ATK1700 DEF1300

 

「さらに特殊召喚に成功したアルタイルの効果を発動!アルタイル以外の『テラナイト』モンスターを墓地から特殊召喚できる!私は墓地に送った星因士(サテラナイト) シャムを特殊召喚!」

 

星因士(サテラナイト) シャム/☆4/光属性/戦士族/ATK1400 DEF1800

 

「特殊召喚に成功したシャムの効果を発動!!相手プレイヤーに1000のダメージを与える!」

 

シャムが現れると同時に手に握ってある弓を俺に向かって放ち、俺のライフを削った。

 

秋人 LP4000→3000

 

ライフがもう4分の3になったか。まだ大丈夫だが、後シャムが3回出て来たら危ないな。

 

「アルタイルの効果を使ったターンは『テラナイト』モンスターしか攻撃できないんだけど、別に今は関係ないね。バトル行くよ!私は

星因士(サテラナイト) ベガで銀河戦士(ギャラクシーソルジャー)を攻撃!」

 

ベガの持つ輪っかがソルジャーに向かって投げられ、体が両断された。

 

「続いてアルタイル、シャムでダイレクトアタック!!」

 

そのまま追撃しようと2体のモンスターが襲いかかる。このままだと合計で3100のダメージを受けて俺は敗北する。

 

「んな簡単に負けるかよ!リバースカードオープン!『リビングデッドの呼び声』!墓地のモンスターを攻撃表示で特殊召喚する!蘇れ銀河戦士(ギャラクシーソルジャー)!更にソルジャーの特殊召喚に成功した事により、デッキから『ギャラクシー』カード、銀河騎士(ギャラクシー・ナイト)を手札に加える!」

「防がれちゃった上に手札も増やされちゃたかぁ。残念。私はバトルフェイズを終了するよ」

 

全然残念そうな表情をせずにバトルを終える星野。それはそうだ。何故ならまだ相手は本気を出していないのだから。

 

「メインフェイズ2!私はレベル4のアルタイル、ベガ、シャムの3体でオーバーレイ!3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!!星々の煌めきよ、今ここに集い、新たな力を得て目の前の敵を葬れ!エクシーズ召喚!現れて!ランク4!星輝士(ステラナイト) デルタテロス!!」

 

星輝士(ステラナイト) デルタテロス/★4/光属性/戦士族/ATK2500 DEF2100

 

「デルタテロスの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使って場のカード1枚を破壊する!銀河戦士(ギャラクシーソルジャー)を破壊します!」

 

現れた星の騎士の周りを漂っていた光の玉が剣に宿り、それを振るうと斬撃が飛び、銀河戦士(ギャラクシーソルジャー)を切り裂いた。

 

「次のターンでエクシーズ召喚しようとしたんだろうけど、そうはさせないよ?カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

星野 LP4000

場:星輝士(ステラナイト)デルタテロス (ATK2500/ORU2)

伏:2

手札:1

 

「俺のターン!…!俺は手札から魔法カード『トレード・イン』を発動する。手札のレベル8のモンスター、銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)を墓地に送りカードを2枚ドローする!」

 

新たにカードを引き、手札から今の状況を覆す方法を考え出す。

 

「自分の場にモンスターが存在しない時、手札から太陽風帆船(ソーラー・ウィンドジャマー)を攻撃力と守備力を半分にして特殊召喚する」

 

太陽風帆船(ソーラー・ウィンドジャマー)/☆5/光属性/機械族/ATK800 →400 DEF2400→1200

 

「続いて俺はフォトン・スレイヤーを守備表示で特殊召喚する。このカードはフィールド上にモンスターエクシーズが存在している時、手札から守備表示で特殊召喚できる」

 

フォトン・スレイヤー/光属性/☆5/戦士族/ATK2100 DEF1000

 

「更に俺は手札から銀河騎士(ギャラクシー・ナイト)を召喚!このカードは自分の場にフォトンモンスターがいる時、攻撃力をエンドフェイズまで1800にして妥協召喚できる」

 

銀河眼の魔導師(ギャラクシー・ナイトド)光属性/☆8/戦士族/ATK2800→1800 DEF2600

 

「そして召喚に成功した銀河騎士の効果!墓地のギャラクシーアイズを特殊召喚する!墓地より舞い上がれ!!銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)!!」

 

銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)/光属性/☆8/ドラゴン族/ATK3000 DEF2500

 

銀河の騎士の隣に並び立つギャラクシーアイズ。俺はここからの展開を考える。本当ならここでタキオン・ドラゴンを呼ぶ所だか、まだここでNo.を使っていいかはわからない。一応エクストラデッキには入れてはあるがまだ出さないほうがいいはず。ならば!

 

「俺はレベル5の太陽風帆船(ソーラー・ウィンドジャマー)とフォトン・スレイヤーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!出でよ、海を切り裂く鮫の戦艦!シャーク・フォートレス!」

 

2体のモンスターが消えて、巨大な戦艦が姿を現す。こんな姿をしているが、実は魚族だったりする。

 

シャーク・フォートレス/闇属性/★5/魚族/ATK2400 DEF1800

 

「更に俺はレベル8の銀河騎士(ギャラクシー・ナイト)とレベル8の銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)の2体をオーバーレイ!太古の眠りにつきし黄金の龍よ、その力を人の身に宿し、我らの道を切り開け!エクシーズ召喚!現れろ!ランク8、神龍騎士ーフェルグラント!」

 

神龍騎士ーフェルグラント/光属性/★8/戦士族/ATK2800 DEF1800

 

「凄いな。高ランクのモンスターエクシーズを2体も召喚するなんて」

 

隣でデュエルを見ているユートが驚いて声を漏らす。これが凄い?いやいやまだまだよ。俺なんかより凄いやつらなんてザラにいるからな。

 

「俺はシャーク・フォートレスの効果を発動する。ORUを1つ使い、自分の場のモンスター1体はこのターン2回の攻撃可能にする。俺はシャーク・フォートレス自身を選択する」

 

さぁ、今度はこっちから行かせてもらうぜ?

 

「バトルだ、フェルグラントでデルタテロスを攻撃!」

 

フェルグラントの持つ大剣がデルタテロスに襲いかかる。デルタテロスは手に持った剣で応戦するが、胴に一太刀を入れられ、消滅した。

 

「くっ、だけど破壊されたデルタテロスの効果を発動!このカードが破壊された時、手札・又はデッキから『テラナイト』モンスターを特殊召喚できる!私はデッキから星因士(サテラナイト) アルタイルを特殊召喚!」

星野 LP4000→3700

 

「更に特殊召喚されたアルタイルの効果で墓地から星因士(サテラナイト) シャムを特殊召喚!そしてシャムの効果でもう一度1000ポイントのダメージだよ!」

「グッ?!」

秋人 LP3000→2000

 

再び現れたシャムの弓から放たれた弓矢が俺に降りかかる。それをディスクで受け止めるが、鈍い痛みと共にライフが1000ポイント削られる。ったく、ライフ8000スタートでも8回受けたら終わりなのに、4000スタートのこの世界じゃ1000ポイントのバーンはキツイなぁ。やっててわかった。シャムさんマジ強いっすわ。

 

 

「(と、そんな事は置いといて、)まだ、俺のバトルフェイズは終わっていない。行け!シャーク・フォートレス!2体のモンスターを攻撃!」

 

攻撃を命じるとシャーク・フォートレスから魚雷がアルタイルとシャムに向かって飛んでいき、直撃した。爆発した衝撃で星野は立っていた場所から少し動かされた。それを見て大丈夫かと俺は尋ねようとした。だが、星野の顔に笑みが浮かんでいる事に気づいた。

 

「フフッ」

 

星野は笑っていた。何故?と思う自分がいた。それに答える様に星野はよかったと俺に話しかけてくる。

 

「秋人君、笑ってるよ?」

 

は?思い一瞬キョトンとしてしまう。それを無視して星野は続ける。

 

「いや〜さっきの秋人君なんか思い悩んだ顔してたからさ、デュエルしたらそんな事も消えるかなぁ〜って思ったんだけど、思った通りだね〜」

 

アハハハ、と笑う星野。は?俺そんな顔してたのか?そう思ってユートに視線を向けると頷いてそれを肯定した。そうか…そんな顔してたのか、俺。確かに思い当たる所はある。寧ろ有りまくりだ。いきなり交通事故で死んで、目が覚めたら何故か『遊戯王』の世界にいて、何でこんな事になっているんだ。訳がわからない。どうして俺が、とかいろいろ考え込んでそんな表情だったのだろう。…余計な心配させてしまったな…そう思い素直にスマンと謝る。

 

「ん〜別に謝らなくていいよ?謝る必要なんてないんだからさ」

「春菜の言う通りだ。急にこんな事になって気が動転していたのだろう?気にするな。俺がお前でも多分同じだと思うからな」

 

笑いながらそう言う星野とユート。ハハッ。何か色々考えてた俺が馬鹿みたいだなぁ。

 

「フフフ、ハハハハハ、アハハハハハ!、フハハハハハ!!!ーーふぅ」

 

ひとしきり笑って、目の前の対戦相手、星野春菜を見る。そして口を開く。

 

「ーーありがとな星野さん。なんか吹っ切れた」

「春菜でいいよ。よかった〜。それじゃ…」

「ああ!こっからは俺もマジで行くぜ!メイン2でシャーク・フォートレスとフェルグラントのORUを1つずつ取り除いて、マジックカード『エクシーズ・ギフト』を発動する!カードを2枚ドロー!…俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」

「おっと、エンド宣言時にトラップカード『リビングデッドの呼び声』を発動して墓地から星因士(サテラナイト) ベガを特殊召喚して、その効果を発動!手札から星因士(サテラナイト) デネブを特殊召喚!そしてデネブの効果でデッキから星因士(サテラナイト) アルタイルを手札に加えるよ」

「(……なんかやな予感がするな…)それじゃ、今度こそターンエンドだ」

 

秋人 LP2000

場:シャーク・フォートレス (ATK2400/ORU0)

神龍騎士ーフェルグラント(ATK2800/ORU1)

伏:1

手札:2

 

「行くよ!私のターン!…へへっ行くよ秋人君!私は手札から星因士(サテラナイト) アルタイルを召喚!その効果で墓地からシャムを特殊召喚!もう一度お願いね!」

 

現れたアルタイルにより再び現れるシャム。その表情は少し青ざめているように見えなくもない。だが、己の役目を全うすべく本日3度目の弓矢を俺に放つ。

 

秋人 LP2000→1000

 

「まだまだ!私は手札から自分の場にいるアルタイルを対象にマジックカード『モンスター・スロット』を発動!墓地から対象にしたアルタイルと同じレベルのベガを除外してカードを1枚ドローする!それを互いに確認してそれが除外したモンスターと同じの時、そのまま特殊召喚できる!」

(ここで『モンスター・スロット』?そのままトライヴェールかデルタテロスをエクシーズ召喚すれば勝てる状況なのにいったい何を……)

 

星野のやる事に理解ができなかった俺をよそに勢いよくカードをドローする。引いたカードは…『星因士(サテラナイト) リゲル』と書かれている。

 

「やった!引いたのは星因士(サテラナイト) リゲル!同じレベルだからこのまま特殊召喚!」

 

星因士(サテラナイト)/☆4/光属性/戦士族/ATK1900 DEF700

 

嬉しそうにカードを召喚する星野。それを見ながら今の状況を確認する。星野の場にはレベル4のモンスターが5体いる…『テラナイト』…戦士…ハッ?!まさか?!いや、だがそうとしか!星野が今からする事を察した俺は驚愕を露わにする。当然だ。何故なら俺の頭の中にはこの世界にある筈がない(・・・・・・)と思っていたカード群だったのだから。

 

「行くよ秋人君!私のとっておき、見せてあげる!!私はレベル4の星因士(サテラナイト)アルタイル、ベガ、シャム、リゲル、そしてデネブの5体のモンスターをオーバーレイ!」

 

星野の場にいた5体のモンスターが突如現れた黒い穴に飛び込んでいく。5体のモンスターを使って召喚される大型モンスター。そんなカードは数える程度しか存在しない。

 

「全てを征した王よ!その力を振い寄せ来る敵を薙ぎ払え!エクシーズ召喚!」

 

穴から一筋の光が飛び出し、中から白い鎧と黄金の槍、そして左足に大きく86と書かれた巨大な戦士が姿を露わす!!

 

「君臨せよ!!№86 H-C(ヒロイック・チャンピオン)ロンゴミアント!!」




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