スーパーロボット大戦 対 DOG DAYS   作:名無しの零

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やあ!!俺の名前はマジンカイザーだ!


急に聞くけどよ。もしも突如アンタは「世界を覆すほどの力」を手にしたらどうする?


その力で世界を救う「救世主」になるか…


もしくは世界を滅ぼす「破壊者」になるか…


これはそんな力を持った俺らがフロニャルドへ舞い降りた物語だ!!


第一話 邂逅

―――異空間―――

 

 

 

辺りが虹のような光景の空間の中で三人(?)は流れに身を任せていた

 

 

 

ハイニュー

『ふむ……この調子だとものの数秒で着くな』

 

 

真ゲッター1

『そうか。しかし異世界か…気になるところだ』

 

 

マジンカイザー

『へっへっへ!!俺は楽しみだぜ!!』

 

 

ハイニュー

『むっ…出口だ』

 

 

彼らが虹のトンネルから抜け出したところは広大な宇宙空間だった。

 

 

 

マジンカイザー

『おぉ!!やっと着いたかぁ!』

 

 

真ゲッター1

『さて……後はどこか生物が存在していそうな星でも見つけるか』

 

 

ハイニュー

『そうだな……先ほどこの辺りを分析してみたら向こうに大気や水が存在し、地球と同じ条件が整った惑星を見つけた』

 

 

マジンカイザー

『流石ハイニュー!!ロンド・ベルの隊長をやっていただけはあるぜ!んじゃあ早速その星に行ってみようぜ!!』

 

 

ハイニュー

『そうだな…こっちだ。ついてこい』

 

 

ハイニューは背中からブースターを吹きながら移動し、真ゲッター1は背中から黒い悪魔のような羽を広げ、マジンカイザーは多次元に置いておいた紅い悪魔のような翼―――カイザースクランダーを装着し、二人はハイニューの後を付いて行くかのように飛来した。

 

        

だが、その様子を「ヤツ」は見ていた…

 

 

『…………』

 

 

小惑星から黒い「ヤツ」が液体のように現れ、そのまま三人が行ってしまった方向へと飛んで行った…

 

 

 

 

ハイニュー

『ここか…』

 

 

真ゲッター1

『ほう…まるで見た目は地球そのものだな』

 

 

マジンカイザー

『こりゃなかなか綺麗だぜ…』

 

 

彼らの視線の先には蒼く、まるで宝石のように輝く惑星がそびえていた

 

 

ハイニュー

『問題は…この惑星に生命があるかどうかだな…』

 

 

真ゲッター1

『……行ってみる価値はある』

 

 

マジンカイザー

『んじゃっ!さっさと行って握手しに行こう!!』

 

 

マジンカイザーは耐えきれぬ好奇心を胸に抱いてカイザースクランダーを羽ばたかせ、その惑星に近づいた

 

 

 

―――ズワォ!!

 

 

 

 

突如としてマジンカイザーの目の前に魔法陣のようなものが現れた

 

 

マジンカイザー

『なっ!?ちょ!?』

 

 

彼は足の裏のスラスターを使ってブレーキをかけるが

 

 

マジンカイザー

『ダメだ!?吸い込まれちまう!?どわああぁぁぁぁああ!!??』

 

 

マジンカイザーは掃除機に吸い取られるゴミのようにその魔法陣へと吸い込まれてしまった

 

 

真ゲッター1

『カイザー!!』

 

 

ハイニュー

『くっ!?なんだこれは…だんだんでかくなって俺達まで吸い込まれていく…!?』

 

 

ハイニューの言うとおり魔法陣はだんだん規模を大きくしていき、彼らも吸い込まれていく

 

 

 

真ゲッター1

『こうなりゃヤケだ!!こん中に突っ込んでカイザーを助けるぞ!!』

 

 

ハイニュー

『くっ……名案ではないが…やるしかないか!』

 

 

2人は自ら魔法陣へと突っ込んでいった…。そして先程の黒い「ヤツ」も躊躇いもなく魔法陣へと突っ込み、魔法陣は規模を小さくし、消えてしまった

 

場所を変えてここはフロニャルド。

 

 

 

この世界は二つの国家が存在していた。「ビスコッティ共和国」とその隣国である「ガレット獅子団領」。

 

 

 

この二つの国家は戦争を起こしていた。戦争といっても死人や怪我人が出るものではなく、あくまでお祭りのような行事だった。

 

 

 

そんなイベントにビスコッティは何度も敗退を繰り返していた。だがビスコッティのフィリアンノ領を治める「ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティ」はこの状況を打開すべく、「勇者召喚」の儀式を行った。

 

 

 

ひょんなことから勇者として召喚された少年「シンク・イズミ」は多大な成果を残し、ビスコッティのみならず、ガレットの人々に笑顔を残し、地球へと帰って行った……

 

 

 

そして今、フロニャルドの季節は夏になり、再び少年は帰ってきた。

 

 

 

――二人の友人を連れて

 

 

 

 

 

 

シンク

「お待たせしました!姫様と皆様からのお呼びに預かり!勇者シンク、ただいま見参!」

 

 

 

シンクは華麗にステージの上で決めポーズをとった瞬間、ビスコッティ共和国の兵士たちは一斉に歓声を上げる

 

 

 

「「「うおおおおぉぉぉおお!!」」」

 

 

 

 

「久しいの!ビスコッティの勇者、シンクよ!」

 

 

 

中継映像を映し出すモニターには頭に白銀の獅子の耳と尾が生えた女性――ガレット獅子団領国の戦姫である「レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ」が映し出される

 

 

シンク

「あっ!閣下!」

 

 

 

シンクは笑顔で手を振る。昔はあまり仲は良くなかったが今は仲が良い友のような存在である

 

 

 

「強くなって帰ってきたこと、嬉しく思うぞ!じゃが、我らも負けてはおれん!」

 

 

 

立ち上がるレオ閣下その理由は何となくシンクには分かっていた。

 

 

 

 

「恐らく向こうも勇者召喚をした」のだと

 

 

 

「刮目して見よ!我がガレット獅子団の勇者の姿を!」

 

 

ドォン!!ドォン!!

 

 

 

レオのそのセリフとともに空には花火が上がる。そして、一人の少女が舞い降りた

 

 

 

「レオ様からのお呼びに預かり!ガレットの勇者、高槻 七海!華麗に見参!」

 

 

 

 

「「「おおおおおおおおおおお!!!」」」

 

 

 

今度はガレットの兵士たちに歓喜が包まれた。シンクの師匠であり、従姉妹でもある少女―高槻 七海は歓声を送るガレットの兵士たちに笑顔で手を振る

 

 

 

そして中継映像が変わり、そこにはピンクの犬耳を生やした少女が映る

 

 

 

「こんにちは!ファルネット砦のミルヒオーレです!」

 

 

 

 

両国のアイドルである彼女が登場した途端両軍から歓声が響き渡る

 

 

 

ミルヒ

「現場はスゴイ盛り上がりですが…こちらにも今、両国勇者の幼馴染み、レベッカ・アンダーソンさんが来てくれています!!」

 

 

 

 

レベッカ

「あっ…えっと…あの…こんにちわ!」

 

 

 

栗色の髪が特徴的な少女――レベッカ・アンダーソンは恥ずかしながら笑顔で挨拶する

 

 

 

「「「こーーーんにーーーーちはーーーーー!」」」

 

 

 

兵士一同も一斉に返事をする

 

 

 

シンク&ナナミ

「「ベッキー!!」」

 

 

シンクとナナミも笑顔で手を振って挨拶し、愛称で呼ばれたレベッカは赤面しながら手を振りかえす

 

 

 

 

ところ変わって、ここはビスコッティ西側に位置するパスティヤージュ公国

 

 

 

 

そこの領主クーベル・エッシェンバッハ・パスティヤージュが中継映像に映るレベッカを見つめていた

 

 

 

クーベル

「この娘はどこの勇者でもないんじゃな?」

 

 

 

 

「はい、そのはずですが…」

 

 

 

 

クーベル

「この子、なんだかいいぞ!ウチの直感にピコーンと来た!決めた!ウチはこの子に会いに行く!」

 

 

 

 

「はぁ……えっ……ええぇぇぇぇ!?」

 

 

 

 

クーベル

「ウチが今すぐ迎えに行くぞー!待っておれ、我が勇者よ!!」

 

 

マジンカイザー

『あたたたた……まったく…とんだ災難だぜ…』

 

 

 

真ゲッター1

『まったく……俺が急きょゲッター2にチェンジしてキャッチしていなかったらクレーターができていたぞ』

 

 

 

マジンカイザー

『わりぃわりぃ!おかげで助かったぜ!!でもよぅ……』

 

 

 

魔法陣に吸い込まれた彼らだがたどり着いたのは見知らぬ森の中。だが森の中ゆえか自然が豊かで空気も澄んでいる

 

 

 

 

 

ハイニュー

『あぁ…確かに地形こそは違うが環境は地球に酷似している…』

 

 

 

 

真ゲッター1

『だがここのゲッター線濃度が極めて薄い……』

 

 

 

真ゲッターは腹のハッチを開けるとそこには「ゲッター線濃度計測器」と書かれたメーターが通常ならば50~60%を計測するがなんと、10~5%計測されてあったのだ

 

 

 

 

ハイニュー

『バカな…ゲッター線はどの惑星にもかなりの濃度で検出されたと聞くが……』

 

 

 

 

ゲッター線――真ゲッターの原動力でもあり、進化の源でもある放射能…それは太古の昔、どの惑星にも降り注いだと言われ、かの恐竜を絶滅させて人類が誕生するきっかけでもあるこのエネルギーは通常、どの異世界の惑星にもかなりの濃度が検出されるのだがこの惑星は違った。

 

 

 

あまりにも濃度が薄すぎるのだ。

 

 

 

 

 

ハイニュー

『これほどの自然があるのにも関わらず、ゲッター線濃度が低いとは……』

 

 

 

 

――ドン…ドン…

 

 

 

 

すると、遠くの方で花火を打ち上げる音が響いた

 

 

 

 

マジンカイザー

『この音…花火?てことは祭りでもやってんのか?』

 

 

 

ハイニュー

『…どうやらこの星には誰かいるらしいな…』

 

 

 

真ゲッター1

『……行ってみるか…』

 

 

 

真ゲッターは悩んでいてもしかたあるまいと思い、腹のハッチを閉め、三人はその方角へと歩いて行った

 

 

 

 

所変わってファルネット湖水上戦はお昼休みを挟んで午後の部スタート

 

 

 

 

午前はシンクとナナミの対決も引き分けに終わっており、午後にいよいよ決着となったのだが…

 

 

 

クーベル

「その戦、ちょおーーーっと待ったぁ!!」

 

 

 

 

なんと、突如としてクーベル率いるパスティヤージュ騎士団がレベッカを連れ去ってしまったのだ!

 

 

 

クーベル

「返してほしくば、我がパスティヤージュ騎士団を切り抜け、ウチのもとに到達するのじゃ!両軍勇者…返答やいかに?」

 

 

 

 

シンク&ナナミ

「「受けて立つ!!」」

 

 

マジンカイザー

『おー?祭りと思って来てみたらなんじゃこりゃ?』

 

 

 

遥か上空でその戦いの様子を眺める三人、ロボットといえど、思考は人間に近く、興味津々だった

 

 

 

 

ハイニュー

『戦争か…?だがその割には…敵意を感じない…』

 

 

 

ハイニューはニュータイプの能力で彼らの戦意を探るが敵意というものが感じられない

 

 

 

真ゲッター1

『俺には分かるぜ…あの目は殺しをやっている目じゃねえ…純粋にスポーツを楽しんでる目だぜ…』

 

 

 

 

マジンカイザー

『確かに…試合みたいに見えるな…』

 

 

 

悪ガキのような性格をしたカイザーや真ゲッターはその恐らく彼らの目で分かったのだろう

 

 

 

 

マジンカイザー

『いやぁ!俺も参加してえーー!!』

 

 

 

ハイニュー

『おいおい、いきなり余所者が参加したらパニックを引き起こすだけだ』

 

 

 

マジンカイザー

『それもそうか…』

 

 

 

それだけではない。彼らは生身の生物。こっちは堅い鋼のボディーなのだ。それ故、パワーもダンチである

 

 

とりあえず彼らは観戦をしようと上空から眺めていた

 

 

 

 

 

「眼下に両軍騎士団長を発見!集中砲火!!」

 

「なんの…障壁陣!今だ、バナード!」

 

「天光波刃!!」

 

「わが世の春が来たああぁぁぁぁあ!!!」

 

「裂空・・・一文字!!」

 

「左舷、弾幕薄いぞ!なにやってんの!」

 

 

 

 

 

 

マジンカイザー

『ひゃー!!俺も参加してえよ~~!!!』

 

 

そんな状況を見て駄々をこねる魔神皇帝であった…。しかし、そんな場でハイニューは胸騒ぎのようなものを感じていた…

 

 

 

 

ハイニュー

『(なんだ…このザワザワした感覚…嫌な感じがするな)』

 

 

 

 

 

 

 

クーベル

「諸君!お待たせしたのじゃ!そして、ガレットとビスコッティの勇者よ…残念だったのぉ?タイムアウトじゃ!我が軍の秘密兵器が今ここに……爆誕した!!」

 

 

 

クーベルを映すカメラはやがてレベッカを映し込んだ

 

 

 

その指には得物であるパスティヤージュの宝剣・メリクリウスがはめられている

 

 

 

 

 

レベッカ

「装着!!」

 

 

 

手を掲げて叫ぶレベッカだが、しばらく沈黙が続いた

 

 

 

レベッカ

「…あ…あれ?わあっ!?」

 

 

 

すると光がレベッカを包み込んだ

 

 

 

 

そして光が晴れるとそこには飛行能力を持つ箒に跨り、勇者専用の防具に身を包み込んでいたレベッカの姿が

 

 

 

 

 

クーベル

「見さらせ!これがウチの…パスティヤージュの飛翔剣勇者…レベッカじゃ!」

 

 

 

 

 

 

レベッカ

「パスティヤージュの勇者レベッカ…頑張ります!」

 

 

 

 

 

 

『…………』

 

 

 

黒い何かが戦場を眺めていた。そして側にあった湖へとその身を沈めていった…

 

 

 

ナナミ

「ベッキー!勝負!!」

 

 

シンクとナナミは湖を輝力武装で駆け抜けレベッカに迫る

 

 

 

レベッカも受けて立とうと言わんばかりに箒を加速した

 

 

 

―――ドドドドドド

 

 

 

突如湖が揺れ始めたのだ

 

 

シンク

「じ…地震!?」

 

 

 

―――ザパァ…

 

 

 

 

湖から這い上がってきたのはトカゲのような外見、全身目玉のようなものをつけ、鋭い牙と爪を持つグロテスクな化け物が何体も現れたのだ

 

 

 

 

そう…「インベーダー」が現れたのだ

 

 

レオ

「なんじゃ…!?魔物!?」

 

 

 

ミルヒ

「フロニャ力の加護が…!?」

 

 

 

 

フロニャ力というものはこのフロニャルドを覆う一種のバリアのようなものでそのフロニャ力がある場所では死傷者や怪我人が出ないという効果が与えられるのだ

 

 

 

 

だが、インベーダーの出現がトリガーとなり、フロニャ力は弱まっていく…

 

 

 

「ギシャアアアアア!!!」

 

 

 

「ぎゃあああああ!」

 

「助けてくれー!!」

 

 

 

 

 

インベーダー達は鋭い爪で次々と3国の兵士たちを虐殺していく

 

 

 

シンク

「マズイ…みんな!!逃げるんだ!」

 

 

 

 

レベッカ

「ナナミも…!」

 

 

 

 

ナナミ

「う…うん!」

 

 

 

 

レオ

「チッ…!全軍撤退しろ!!戦は中止だ!!」

 

 

 

 

レオの合図で全ての兵士たちは大急ぎで逃げるがインベーダーはまるで生ごみにたかるハエの如く、兵士を虐殺してはボリボリと死体を貪り食っていく

 

 

 

シンク

「業熱炎神掌!」

 

 

 

シンクはインベーダーに向けて赤い炎のエネルギー弾を放ち、爆発が起こリ煙が晴れると傷一つすらつけられていなかったインベーダーの姿が

 

 

 

 

「グォオオオオオ!!」

 

 

 

インベーダーは再び爪を使ってシンクに襲い掛かる

 

 

 

 

シンク

「おわっ!ととっ…よっ!!」

 

 

 

ご自慢の身体能力でインベーダーの攻撃をかわしていくシンク。しかし、後ろからインベーダーもう一体躍り出てシンクに向けて、体当たりをする。

 

 

 

シンク

「ぐわっ!?」

 

 

 

どさりと吹き飛ばされたシンクはなんとか立とうとするがインベーダー三体がすさまじいスピードでシンクに迫りくる

 

 

 

レベッカ&ナナミ

「「シンクゥ!!」」

 

 

 

シンクは恐怖のあまり、目をつむって顔を反らした

 

 

 

 

―――――ド ワ ォ ! !

 

 

 

 

シンク

「……あれ?」

 

 

シンクはおそるおそる目を開けた。

 

 

なんとそこには巨大な斧のようなモノが三体のインベーダーの体を根こそぎブッ刺していたのだった

 

 

 

「グギギ……」

 

 

「ガァ…」

 

 

 

まだ息はあるものの、口から赤い血を吐き出すインベーダー。そしてシンクの前に三つのロボットが舞い降りた

 

 

 

 

 

赤と白が特徴で角のようなアンテナ、背中に悪魔のような翼を持ち、その姿はロボットというより悪魔に近いシルエット。二体目は腕と足の部分が漆黒に包まれ、胸に「Z」という文字を宿したロボット…いや、その姿はまるで魔神

三体目は白と青のカラーで、さっきの二体のロボットよりかなり無機質な見た目をしている

 

 

 

 

真ゲッター

『やれやれ…こっちは楽しい楽しい祭りを見てたのによぉ…』

 

 

マジンカイザー

『邪魔すんじゃねぇ!』

 

 

 

ハイニュー

『…また敵になるか…』

 

 

 

 

真ゲッター

『さてと…今度こそ根こそぎ滅ぼしてやるよ…!!』

 

 

 

 

真ゲッター&ハイニュー&マジンカイザー

『『『インベーダー!!!』』』

 

 

 

三体の鋼の戦士が怒る

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

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