マジンカイザー
『でもよ…なんでインベーダーがいるんだ?あいつらは絶滅したはずだぜ?』
真ゲッター1
『なら復活したら……やることは一つだ!』
真ゲッターは巨大な斧に刺さっている瀕死状態のインベーダー三体に近づき、斧の束を掴んだと思うと強引に横薙ぎに振るった
――――ズ ワ ォ ! !
するとまるでバターのようにインベーダーの肉体が真っ二つに裂け、鮮血をぶちまけながら絶命する。そして真ゲッターはその斧を器用に両手で回し、肩に担いだ
真ゲッター1
『もう一度ぶっ潰すまでよ!!』
ハイニュー
『…君、大丈夫か?』
シンク
「あ…はい…あの…あなた達は?」
ハイニュー
『後で話す。今はこいつらを片付けてからだ…立てるか?』
シンク
「えぇ…よいしょ…!」
シンクは差し出すハイニューの手に掴み、ゆっくりと立ちあがった
ハイニュー
『よし、君たちは避難しろ…こいつらの片づけは俺たちに任せろ』
シンク
「は、はい!!」
シンクはナナミ達のいる方向へ走り、ハイニューはシールドとビームライフルを装備し、戦場へと赴いていった
シンク
「ナナミ!ベッキー!」
レベッカ
「シンク!大丈夫?」
シンク
「うん。でも…」
ナナミ
「あのロボットは何者なの?」
シンク
「分からない…でも悪いロボットじゃなさそうに見えるけど…」
少年少女たちは先程介入してきたロボット達に目を向けた
真ゲッター1
『オラオラァ!!くたばりやがれぇ!!』
真ゲッターは背中のバトルウィングで高速で低空飛行しながらすれ違いざまにゲッタートマホークや両腕のゲッターレザーでインベーダーを切り裂いていく
マジンカイザー
『全エネルギーを叩き込んでやる!!光子力ビイイィィム!!!』
別の場所では迫りくるインベーダー達に向けて両眼から二本の光条が発射され、その光を浴びたインベーダーは飴のようにドロドロと溶解していく
マジンカイザー
『こいつでどうだぁ!ターボスマッシャーパァンチ!!』
お次は両腕を前方に向けたと同時に腕に装着されてる刃のようなものが高速で回転しだし、なんと両腕が体から分離し縦横無尽に飛行しながらいくつものインベーダーの体を貫通していく
マジンカイザー
『へっ!一昨日きやがれってんだ!!』
ハイニュー
『直撃させる!!』
ハイニューは自慢の機動性を生かし、インベーダーの攻撃を回避しながらビームライフルを撃っていく。ニュータイプである彼は正確かつ的確にインベーダーの頭部を吹き飛ばす
ハイニュー
『…こんなものか…』
真ゲッター
『どうやら…終わったみてぇだな…』
マジンカイザー
『こっちもだぜー!』
ハイニュー
『………』
ハイニューは避難してる人がいるであろうファルネット砦に視線を向ける
ナナミ
「…すっごおおおい!!」
シンク
「まるでロボットアニメみたいだったよ!」
ハイニュー
『そ…そうか?』
恐れられるか警戒されるかと予想していたハイニューであったがその予想は見事に裏切られることになる
真ゲッター1
『おいおい、俺たちが怖くねぇのか?』
レベッカ
「確かに最初は怖かったけど…かっこよかったよ!」
マジンカイザー
『へっへっへ!ありがとよ!ところでアンタらケガはねえか?』
真ゲッター1
『ま、その様子を見れば元気だな…』
クーベル
「ところで…お主らの名前は?」
マジンカイザー
『俺はマジンカイザー!カイザーって呼んでくれても構わないぜ!!』
真ゲッター1
『真ゲッターだ。ゲッターと呼んでくれ』
ハイニュー
『俺はハイニューだ。よろしく頼むぞ』
ナナミ
「うん!よろしくね!カイザーさん!」
マジンカイザー
『おいおい、俺はあんまり「さん」付けで呼ばれるのは慣れてねえぜ。呼び捨てでいいぞ!』
真ゲッター
『同感だ…』
ハイニュー
『うむ』
レオ
「しかし…なぜ地球人でもフロニャ人でも魔物でもないお主らがこのフロニャルドに?」
真ゲッター
『そいつについてはハイニュー、お前が詳しいはずだ』
ハイニュー
『にわかに信じがたいことだが…俺たちは別次元からやってきたロボットだ…』
シンク
「別次元…?」
ナナミ
「おぉ!話が壮大になってきたね!!」
クーベル
「つまり…お主らも召喚されてきたってことなのかのぅ?」
マジンカイザー
『さぁな…でもなんか魔法陣のようなものがあったなぁ…』
レオ
「ビスコッティでもパスティヤージュでも我がガレットでもない…いったい誰が…」
マジンカイザー
『ま!いいじゃねえか!帰れる方法なんてあるし!』
マジンカイザーの言葉で真ゲッター、ハイニューを除いたメンバーがずっこける
シンク
「い…いいの!?」
マジンカイザー
『おう!何せ俺達はこの星に遊びに来たようなもんだからな!!』
ハイニュー
『やれやれ…だがインベーダー…なぜあいつらが復活しているんだ…?』
レベッカ
「インベーダー…?」
真ゲッター1
『見ただろ。さっきの黒いバケモンを…あいつらがインベーダーだ』
ナナミ
「知っているの?」
マジンカイザー
『知ってるも何もあいつらは俺達で全滅させたはずだぜ』
真ゲッター1
『やつらは宇宙から来た生命体だ。生物や機械だけじゃねえ…果ては惑星まで食っちまう野郎だ』
ハイニュー
『まさか…やつらまでこの星にいるとは…』
レオ
「インベーダー……魔物とは異なる存在じゃな…」
真ゲッター1
『まぁ、復活したらまた絶滅させてやるよ…ククク』
シンク
「こ…怖い(小声」
ナナミ
「どっちが悪役なのかな…?(小声」
レベッカ
「悪いロボットなのか良いロボットなのか…分からない(小声」
真ゲッター1
『あ?何か言ったか?』
ぎろりと勇者一行を睨みつけると三人は硬直する
シンク
「な…なにも言ってないよ!!」
レベッカ
「うん!」
ナナミ
「アハハハ…」
マジンカイザー
『てなわけで…よろしく頼むぜ!みんな』
シンク
「うん!よろしくね!!ハイニュー!ゲッター!カイザー!」
「ダメだ!!」
城門でビスコッティの親衛隊長エクレール・マルティノッジはきっぱりと言い放った
ハイニュー
『(ふむ……この星の者たちは動物の耳と尻尾が生えてるのか…)』
そんなエクレを物珍しそうに眺めるハイニューの隣にシンクが頭を下げる
シンク
「頼むよエクレ!三人はいいロボットなんだって!」
エクレ
「「ろぼっと」なんだが知らんが余所者を城の中に入れるわけにはいかん!!」
なぜこのようなことになってしまったかというとシンクは助けてくれたお礼にビスコッティを案内する形にはなったのだが…
シンク
「でも…助けてくれたし…姫様に会わせてやりたいし…」
エクレ
「姫様に会わせるなど言語道断だ!!」
シンク
「でも…」
マジンカイザー
『いいよシンク。この子の言うとおりかもしれねえ…まぁ異世界での野宿の悪くねえしな!!』
シンク
「ごめんよ。エクレは悪い子じゃないんだ…」
エクレ
「うっ…姫様に話は通してはおくぞ…」
「あの……なんでしょうか?」
いつの間にか城門のそばにミルヒがこっそり覗いていた
エクレ
「姫様!?」
真ゲッター1
『ほほぉ……噂の姫ってのがこのガキか…』
エクレ
「貴様…姫様に対してガキとは…!!」
エクレは敵意をむき出しのまま真ゲッターを睨んだ
真ゲッター1
『なんだ?ケンカでもやる気か?』
真ゲッターはずんずんと手をコキコキと鳴らしながらエクレに近づく
エクレ
「なんだとぉ…!!」
マジンカイザー
『おい!よせって!!』
シンク
「エクレも!!」
シンクはエクレを抑え込み、マジンカイザーも真ゲッターを抑え込む
ハイニュー
『すまんな…真ゲッターはああゆう性格だからな…』
ミルヒ
「いえいえ大丈夫ですよ…ところであなた方は確か…」
―――フィリアンノ城 テラス
ミルヒ
「まぁ!!あなた達があのインベーダーという魔物をやっつけてくれたんですね!!」
ハイニュー
『まぁな…まさかあいつらがこのフロニャルドにいるとは思っていなかった』
シンクから事情を聞いたミルヒは笑顔で彼らを眺める
ミルヒ
「あぁ…ごめんなさい。えっと…ハイニューさん、マジンカイザーさん、真ゲッターさんでよろしいのですね?」
ハイニュー
『あぁ…まぁ呼び方は好きにしてくれてもいい』
ミルヒ
「6人目の勇者様なんてびっくりです!私はミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティと申します。仲良くしてくださいね!」
ハイニュー
『あ…あぁ…こちらこそ』
まさか国の姫がこんなにフレンドリーとは思ってもいなかったハイニューであった
マジンカイザー
『なぁなぁミルヒちゃん。いきなりこんなことを言うのもなんだけどよぉ…』
ミルヒ
「はい?」
マジンカイザー
『俺達をこのフロニャルドに滞在させてくれ!!』
沈黙が走る。いくらフレンドリーなミルヒでもさすがに了承を得ることは…
ミルヒ
「いいですよ!ようこそフロニャルドへ!!」
…できた
「「ええええぇぇぇぇ!?」」
マジンカイザー
『おぉ!!それと戦ってのに参加することができるか?』
ミルヒ
「えぇ!是非参加してください!」
エクレ
「姫様!そんなこと許可してもいいのですか!?」
ミルヒ
「あら?ダメでしょうか?」
エクレ
「ダメも何も…相手はあの紋章砲すら倒せなかった相手を一撃で倒せるほどの実力者ですよ…?まさに神か悪魔か…」
マジンカイザー
『大丈夫!ちゃんと出力は抑えて戦うから安心しなって!!』
エクレ
「むうぅ…」
こうして、鋼鉄の戦士3人は滞在することに…
――翌日
シンク
「ええええい!!」
神剣パラディオンを棒状に変化させ、ハイニューに迫る
ハイニュー
『甘い!』
ハイニューはチョップで素早くパラディオンを叩き落とし、シンクを背負い投げにする
シンク
「いてててて…強いなぁ…ハイニューは」
ハイニュー
『これでも何度も世界を救ってきたからな…大丈夫か?』
シンク
「うん、あのエクレでさえも負かせるなんてすごいよ」
ハイニュー
『ハハハ、お前も特訓すれば強くなれるさ』
ミルヒ
「シンク!ハイニューさーん!」
なにやら慌てた様子でミルヒはパタパタと走ってくる
ハイニュー
『どうした?』
シンク
「姫様、なにかあったの?」
ミルヒ
「ガレット領土に…魔物が…!」
ハイニュー
『魔物…インベーダーか!』
シンク
「連続で出るなんて…どうすれば…」
ハイニュー
『ガレット領土にはカイザーがいるって聞いたが…連絡してみる』
マジンカイザー
『おや?どうしたんだいハイニュー?』
一方、ガレットの街を散策しているカイザーは無線機を起動させる
ハイニュー
『カイザー!どうやらインベーダーがそっちの方に現れたらしいぞ!俺もすぐにゲッターに連絡して援護に行く!それまで保ってくれ!』
マジンカイザー
『はいよ!!さぁて…ひと暴れしてやるか…!』
無線機を切ったマジンカイザーは襲い来る敵に向かって走って行った
レオ
「魔神閃光斬!!」
戦斧グランヴェールからエネルギー刃を発生させ、髑髏が特徴的な人型ロボットと竜のように首が二つ存在するロボットに叩き込むが…
『……』
『……』
まるでびくともせず、二体のロボットは進撃を始めた
レオ
「ビクともせん……ただの魔物ではないようじゃな…」
「姉上…こりゃやべえぜ…」
レオの弟であるガレットの王子「ガウル・ガレット・デ・ロワ」はやや焦りの表情を浮かべる。相当な実力者である彼らの攻撃を食らってもビクともしないロボットはその進撃速度を落とさず、歩み続ける
「レオ様!ここは一時撤退を!」
レオの側役であるビオレ・アマレットはレオに撤退の指示を推奨するがレオは黙って首を横に振った
レオ
「ヤツの出現と同時にフロニャ力が弱まっている…いまここで撤退をすれば…」
そう、彼女の背中にはガレットの町が広がっていた
レオ
「今ここで撤退すれば誰が民を守るというのじゃ!!」
レオの言葉にナナミ、ジェノワーズ、ゴドウィンやガウルは武器を構えた
『さすがガレット領土の閣下だぜ!!』
レオ
「!?」
『いくぜぇ!!でてこぉい!カイザースクランダー!!』
その言葉と同時に紅い悪魔のような翼が彼女たちの上空を横切る。そして建物の屋根から何かが躍り出た
『スクランダークロオオォォス!!!』
紅の翼は現れた何かの背中にドッキングし、翼を大きく開いた
その姿はまさに魔神!!
神か悪魔か!?鋼鉄のカイザー!!
明日を掴む力を持った魔神…
その名も…
その名もおおおぉぉぉぉおおおおお!!!
マジンカイザー
『後は俺に任せな!!いくぜぇ!!マジンゴォー!!』
つづく