マジンカイザー
『インベーダーと思ったら今度はてめぇらか!!機械獣!!』
マジンカイザーは機械獣と呼んだ二体のロボット――ダブラスM2、ガラダK7の前に着陸し、ビシッと指を指す
マジンカイザー
『どうやって蘇ったのかしらねぇが…このフロニャルドを好き勝手にはしないぜ!!』
レオ
「あの魔神は昨日の戦に現れた…何者だ…?」
ガウル
「でも悪い奴には見えねえな…」
ノワ
「見た目は悪そうだけど…」
マジンカイザー
『いくぞぉ!たあああああ!!』
マジンカイザーはずしりずしりと走りガラダK7とダブラスM2にラリアットをお見舞いする。
強力なラリアットを食らった二体の機械獣は凄まじい砂塵を上げながら盛大に転げる
マジンカイザー
『へへっ!どうだ!』
だが砂塵の中から稲妻状のビームが現れ、マジンカイザーは咄嗟に防御の体勢にとり、ビームを防ぐ
マジンカイザー
『おおっ!?』
砂塵を振り払い、ダブラスM2がゆっくりと立ちあがり、再びビームを撃った
マジンカイザー
『同じ手は二度も食うか!光子力ビーム!!』
両眼のアイカメラから黄色い光条が発射され、ダブラスM2が放ったビームをあっという間に消し炭にし、まともに食らったダブラスM2はドロドロと赤く発光し、ドロドロと溶け出していく
マジンカイザー
『お次は……おっ!?』
突如鎌のようなブーメランが飛来し、マジンカイザーはすぐに両腕を差し出して火花を散らしながら受け止めた
マジンカイザー
『このやろー!お返しだ!』
マジンカイザーは受け止めたブーメランを本来の持ち主であるガラダK2に投げ返した。クルクルと高速回転するブーメランの前にガラダK2の首が飛び、オイルが血のように噴き出す
マジンカイザー
『ボロ雑巾みたいにしてやらぁ!!ルストトルネード!!』
マジンカイザーが頭を前方に伸ばした瞬間口のスリットのような部位から酸性の液を含んだ三本の巨大な竜巻を吹く。そして頭をなくしたガラダK7を呑み込み、たちまちガラダK7の装甲をボロボロにし、消し炭にする
マジンカイザー
『ヘヘッ!あっけなかったなぁ!』
腕を組んで余裕な態度を見せるマジンカイザーの前にガレット一同は
ガウル
「つ…つえぇ…」
レオ
「り…理不尽過ぎる強さじゃ…」
マジンカイザー
『よっ!おめぇら大丈夫か!』
そんな一同をマジンカイザーは手を振る
『カイザー!』
マジンカイザー
『お!来たか!』
上空には真ゲッター、ハイニューが宙に浮かんでいた。あろうことか真ゲッターの背中にはシンク、ミルヒがしがみついていた
レオ
「なっ…ミルヒ!それにシンク…お主らも来ておったのか!」
レオ
「異世界からやってきた…ロボット…か」
ミルヒから説明を受けたレオは納得した様子だった
レオ
「そこのお主…マジンカイザーといったか?」
マジンカイザー
『お、おう…どうしたん?』
レオ
「儂らと…我が国の民を救ってくれたことを、心より感謝する」
レオがマジンカイザーに頭を下げると同時にガウルや他のガレットの者たちも頭を下げる
マジンカイザー
『おいおい!?そんな気にすんな!とりあえず頭を上げてくれ』
レオ
「この度はなんと恩を返したらいいか…」
マジンカイザー
『あぁもうじれったい!』
声を張り上げ、マジンカイザーは右手を差し出す
レオ
「?」
マジンカイザー
『俺達のダチになってくれ!それでいいだろ!』
そんな言葉にレオは笑顔でマジンカイザーの手を握った
機械獣との戦闘を終え、フィリアンノ城へと帰還したミルヒ達はテラスにてお茶を飲みながら機械獣について話していた
ハイニュー
『インベーダーだけではなく機械獣まで…』
ミルヒ
「インベーダーではなかったけれど一体なにが起きているんでしょうか…?」
シンク
「えぇ…ガレット領土の方で現れ、町を目指して進んでいた…ちょうどカイザーが向こうにいてくれたらよかったけど…」
真ゲッター
『もしいなかったら町の侵攻は進んでいたかもな…』
シンク
『これじゃあどこに出てもおかしくはない…みんなに何かあったら…』
不安な雰囲気に包まれる空気にマジンカイザーはある提案を出した
マジンカイザー
『なぁ。弟たちを呼んでみないか?』
シンク
「え?弟?」
ミルヒ
「弟なんていたんですか?」
マジンカイザー
『弟っつーか…まぁ俺達の後継機みたいなもんかな。どうよハイニュー。悪くはない案だろ?』
ハイニュー
『そうだな……悪くはない…明日の朝に交信してみよう…』
翌日。
ハイニュー
『よし…これでいいか』
フィリアンノ城の中庭でなにやらヘッドホンのようなものを着けた
リコ
「ハイニュー様、それはなんですか?」
国立研究学院の首席リコッタ・エルマールはその装置を興味津々に眺める
ハイニュー
『俺が作った「異次元電波送受信装置」だ。これさえあれば次元が違えど、どんな奴と交信できる装置だ』
リコ
「おぉ!すごいでありますよ!!」
シンク
「でもハイニュー、本当に成功するの?」
ハイニュー
『やってみなければわからんさ…始めるぞ』
するとハイニューはヘッドオンのスイッチを入れたと同時にホログラムの映像がブゥンと現れる
ハイニュー
『こちらハイニューだ…第二チーム応答してくれ…』
すると最初はノイズしか聞こえなかった映像がだんだんと通信相手の姿を映し出す
『ん……?あれ!?兄さん!?』
声の主はやはりロボットであったがそのロボットはどことなく顔つきがハイニューと似ていた
ハイニュー
『久しぶりだなクスィー。実は………』
クスィー
『つまり兄さんはそのフロニャルドっていう異世界で滞在しながらインベーダーと機械獣を相手に…』
ハイニュー
『あぁ…この状態ではいつやつらが現れてもおかしくはない……だからクスィー。お前たち第二チームを応援として来てほしい』
クスィー
『分かりました!ではそっちに行くまで時間はかかりますが……次元座標を転送してください!』
ハイニュー
『うむ。座標データはすぐに送ったぞ………すまないな』
――ブツリ
マジンカイザー
『どうだ?ハイニュー』
ハイニュー
『あぁ、すぐにこっちに来てくれるらしい』
マジンカイザー
『おぉ!本当か!』
ハイニュー
『だがこっちに来るまで少々時間がかかるとか言っていたな』
マジンカイザー
『そうか。でもこれでさらにフロニャルドを守ることができるぜ!』
――ビスコッティ城内 訓練所
真ゲッター1
『いくぜ!』
ダルキアン
「うむ、かかってくるでござる!」
真ゲッターはゲッタートマホークを手に持ち、自由騎士であり、魔物封じの技を持つ大陸最強の剣士「ブリオッシュ・ダルキアン」に迫る来る
ダルキアン
「ハァ!」
パワーが売りのゲッタートマホークとリーチが売りの長刀がぶつかり合う
「すごいでござるなぁ…あのお館様をここまで追い詰める方なんて初めて見るでござる」
ダルキアン卿率いるオンミツ部隊筆頭ユキカゼ・パネトーネはその様子を見ながら呟く
シンク
「また負けちゃった…えへへ」
エクレ
「次こそ絶対…勝つ…!」
ユキカゼ
「それにしてもあの真ゲッター殿は凄まじい戦闘力でござるなぁ…これだけ連戦しても疲れが見えないでござるよ」
ダルキアン
「ハアアアア!!!」
真ゲッター1
『どおおおりゃああああああぁぁ!!!』
――バキィン!!
渾身の力を込めたお互いの一撃は互いの得物を見事に砕け散った
真ゲッター1
『引き分け…アンタなかなかやるな…』
ダルキアン
「いや…連戦だけでここまで追い込むとは…拙者の負けでござるよ」
ユキカゼ
「お館様が負けを認めるとは…」
シンク
「さすがゲッターだね……元の世界で世界を救ったことだけはあるよ…」
エクレ
「くぅ…」
『なに!?あのハイニューがか!?』
クスィー
『うん。どうやらフロニャルドっていう世界で異変が起きてるから応援で来てくれって…』
クスィーの前にはあたかも悪魔のような角を生やした赤いロボットと姿こそはマジンカイザーに似ていたが胸に髑髏のマークを宿したロボットがいた
『あの兄貴でも手助けを求めるたぁな……こいつは久々にゾクゾクするぜ』
『あぁ…それにまだまだ生き残ってるインベーダー野郎が残っているとはな…』
クスィー
『どうする?行くならすぐに支度した方がいいよ』
『へっ…支度はもう済んである…』
『お前もか…まぁ俺もすでに済んでいる』
クスィー
『じゃあ早速行こうよ!すぐに装置の用意をするよ!』
『おう。頼んだぜ』
『おいアーク…』
アークと呼ばれたロボットはゆらりと自らを呼んだロボットに振り向く
アーク
『分かってるぜSKL。まさか兄弟そろって共同作戦とは…』
SKL
『………楽しみになってきやがったぜ…』
翌日…パスティヤージュ公国
クーベル
「遅いのう…早くミルヒ姉もレオ姉も来てほしいのじゃ…」
クーベルはベッドに突っ伏したままである。
今日は3国合同会議の日でもある。
課題は言うまでもなく「インベーダーと機械獣に対する対策」だ
レベッカ
「まぁまぁクー様、時間までまだまだありますしそれまで待ってましょう」
ハイニュー
『パスティヤージュ公国か…どんなところだ?』
ミルヒ
「とってもいいところです!飛行技術や晶術が盛んな国なんですよ!」
騎乗鳥セルクルにはシンク、ミルヒが乗り、ハイニュー、マジンカイザー、真ゲッターはパスティヤージュへと向かっていた
シンク
「僕も行くの初めてなんだよね。ベッキーはうまく仲良くしてるかな…?」
ミルヒ
「大丈夫ですよ!私もすぐにお友達になれましたから!」
真ゲッター
『あの栗みたいな髪の色をしたガキか…大丈夫だろ。』
ハイニュー
『…ん?』
マジンカイザー
『どうしたハイニュー?』
ハイニュー
『いやな予感がする…』
―――ドオオォォォォオオオ!!!
凄まじい地震が起き、地割れからイカのようなインベーダーと機械獣ダムダムL2、トロスD7が現れた
真ゲッター1
『インベーダー野郎ッ!』
マジンカイザー
『機械獣までいやがる…!』
ハイニュー
『見ろ!奴らパスティヤージュの城にに向かっている…!?』
シンク
「なんだって!?ベッキーが危ない!」
マジンカイザー
『くそったれぇ!こちとらまだ応援来てねぇって言うっていうのによぉ!』
真ゲッター1
『行くぞ!奴らを皆殺しにしてやる!』
マジンカイザー
『おう!スクランダークロス!!』
マジンカイザーはカイザースクランダーを装着し、真ゲッターと共に機械獣とインベーダーの後を追った
ミルヒ
「お願いです!私たちも連れて行ってください!」
シンク
「僕たちもこのフロニャルドを守りたいんです…!」
ハイニュー
『しかし…いいのか?』
シンク
「覚悟は…あります!」
ハイニュー
『……分かった。ついてこい!』
クーベル
「なんじゃ!?あの気味悪い魔物は!?」
クーベルは窓から機械獣とインベーダーの軍団を見ながら声を張り上げる
レベッカ
「クー様…どうしましょう…」
クーベル
「ウチがあの魔物を引き付ける!レベッカはすぐに城内の者たちと避難するのじゃ!」
レベッカ
「クー様一人じゃ無茶です!!私も手伝います!」
クーベル
「そうはいかん!!レベッカは大切な客人じゃ!」
レベッカ
「それでも私は…パスティヤージュの勇者です!」
クーベル
「レベッカ………分かったなのじゃ!!」
レベッカ
「お願い…メリクリウス!」
クーベル
「いでよ!クルマルス!」
2人はそれぞれの宝剣を使用し、窓から飛び立つ
レベッカ
「バレットカード・ホーミング!」
箒にまたがったレベッカから4条の光が放たれ、インベーダーは次々とビームを食らい、絶命していく
レベッカ
「よぉし!」
クーベル
「レベッカ!後ろじゃ!」
レベッカ
「え…?」
レベッカが後ろを振り向いた時には既に遅かった。なんと、インベーダーが大きな口を開けてレベッカに迫ってくるではないか
クーベル
「レベッカァ!!」
レベッカ
「っ!!」
『ゲッタービイイィィム!!!』
――ドワォ!!
桃色の光線がレベッカを食らいつこうとしたインベーダーに貫通し、爆発した
レベッカ
「クッ!この声…!」
真ゲッター1
『よぅ、大丈夫か』
レベッカ
「ゲッター!」
真ゲッター1
『俺だけじゃないぜ』
『ターボスマッシャーパンチッ!!』
――ギュオオオオォォォオ!!
黒い拳は回転しながら次々とインベーダーをスリつぶし、トロスD7とダムダムL2はその拳をまともに食らって吹き飛ばされる
マジンカイザー
『よっ!元気か!』
クーベル
「カイザーまで!」
シンク
「ベッキー!!」
ミルヒ
「レベッカさん、大丈夫ですか?」
ハイニュー
『ふっ…やれやれ…』
レベッカ
「シンク!?それに…」
クーベル
「おぉ!!ミルヒ姉!!」
真ゲッター1
『さぁてと…こいつはちと面倒だな…オープンゲット!!』
その掛け声とともになんと真ゲッターは三つの飛行機に分離した
レベッカ
「えぇ!?」
シンク
「飛行機になった!?」
マジンカイザー
『あ、そっか。アンタらは見てなかったんだっけな。ゲッターがチェンジするの』
ミルヒ
「ちぇんじ…?」
ハイニュー
『あぁ。ゲッターは三つのゲットマシンを戦況に応じてチェンジしている。さっきお前たちが見ていたのは空中戦に特化したゲッター1だ。そして今からチェンジするのは…』
真ゲッター
『チェンジ!!ゲッタアアァァァ!!ツゥ!!』
三つのゲットマシンが再び集まったかと思うとなんと、全身白が基調でがっしりしてあったボディはすらりとしたボディへと変わり、左腕がアーム、右腕が巨大なドリルを装備していた
ハイニュー
『地上、高速戦闘に特化したゲッター2だ』
シンク
「か…かっこいい!!」
レベッカ
「おおおおお!!」
真ゲッター2
『さぁてと……敵さんが来るぜ!!うおおおおお!!』
真ゲッターは凄まじいスピードでインベーダーの中へ突っ込んでいく
つづく