東方化猫記 作:Mia・Sim
こんにちは、Miaです。
皆さん、紅い夢の世界へようこそ。
では、お進みください。
人間の体は、急いで形にしたという割には上出来だった。
・・・左眼の瞳孔が無い、そして猫耳と猫又の尻尾があるということ以外で。
あの後近くの川で血を洗い流し、改めて自分の姿を見て、こう思った。
流石に瞳孔が無いのは怪しまれるし、人前では耳と尻尾は隠した方が良さそうだ。
幸いすぐに耳と尻尾は引っ込ませることができたが、瞳孔の無い左眼がどうしても目立ってしまう。
悩んだ末、近くにあったシラカバの木材を爪で削って片側だけの仮面にして、それを左眼に装着した。
そして、改めて自分の容姿を確認してみる(しつこいかもしれないが)。
服は黒地に百合と和風の雲が描いてある着物、花魁のように裾が肩までずれていた。帯は紺色の絞り染めで、おまけに紺色の百合柄の扇子が刺してあった。見るからに高級そうな着物と帯のセットである。
髪の毛は黒髪で長く、腰の辺りでゆったりと纏められている(言ってしまうと後ろの髪の毛は巫女さん結び)。
そして、顔はとりあえず綺麗な顔だった。
声は大人の女性のような声で、妖艶な印象がする。
だが、やはり猫の姿の方が軽いし、動きやすい。
すぐに猫の姿に戻り、とてとてと当てもなく歩き始めた。
5日後、見るからに絶対目には優しくない色の建物に到着した。どこを見ても赤、赤、赤だ。
門番らしき女性の足元に行って見上げると、
「Zzz…もう食べられないアルよ…Zzz…」
と、居眠りをしている。
おかげですんなり入れた。
と、
「わぁ、なんだこの生き物!咲夜ー‼︎咲夜見て見てー‼︎なんか変わった生き物捕まえたー‼︎」
背中になんか羽根みたいなの生やした金髪赤目幼女に捕まった。何この子、力がめっちゃ強い。
潰れるから、お願いやめて、がっちり強く持たないで。
「妹様、それは猫という生き物ですよ」
「へぇー、これが猫っていうのかー、可愛いなー!」
にへら、と笑う顔は可愛いが、さらに力を入れないで、潰れるから。お願い本当にやめて。
と、自分は一瞬にして駆け寄って来たメイドの腕の中に移動していた(なんか時間止めて抱き上げられたみたいだ)。
「わーん、咲夜が能力使って猫とったー!」
「ずっと抱き上げていたら、可愛そうでしょう、妹様。
それより、とても痩せていますから、とりあえずご飯をあげましょう。」
何この人(?)たち、普通じゃない。
メイドさんは一瞬にして動くし、
幼女は力強いし。門番らしき女の人は寝てるし。
だが、とりあえずご飯にありつけたし、ベッドももらえたので、今日は寝ることにした。
おやすみなさい…Zzz…
この小説、夜中に投稿ですよ?
では、Good Night and have a nise Dream!