プロローグ
墓地にて
「亜門上等がいなくなって三ヶ月になるが、私も今日から彼と同じ『上等捜査官』だ。……彼は死んだ、そのはずなのに何でだろうな? 私の勘がこう言っているんだ」
「彼はまだ生きているとな」
そう『真戸 呉緒』の墓に語りかけているのはその娘『真戸 暁』であった。
*
「だぁ!!! くそ! 覚えらんねえ!!」
「と…トーカちゃん、おちつ……」
「試験まで後6日だぞ! 落ち着けるかよ! センターも合格最低点だし……だぁああああああ!!!!」
と、トーカはずっとこの調子で勉強を見てくれているカネキにまで苛立ちをぶつけている。
「な……なら、ご褒美を考えてみたら? 『合格したらおいしい物食べる!』みたいな」
「……そういうのはもう考えている」
「あっ、そうなの? なら、その目標に向かって頑張ろ!」
「………んで」
「え? 何て?」
「な…何でもない! ちょっと集中してくる!!」
と、トーカは部屋から出て行く。そして廊下でポケットに入れていた紙を見つめる。
(そうだ。私は合格したら……)
*
「……何で僕はトーカちゃんを怒らせちゃうんだろうなぁ?」
と、次に教える問題を問題を見ていた時だった。ポケットから携帯のバイブレーションが鳴った。取り出してみると、正直言って無視したくなる人の名前があったけどこの人の性格上、僕が電話に出るまで電話をかけ続けるだろう。諦めて、電話の応答ボタンを押した。
「もしも……」
「ああああああああああああああ! カネキくうううううううううん!!! また君の声が聞けるなんて……トレビアンンンンンンン!!!!!」
「……月山さん、電話きっていいですか?」
「ノン、君には伝えたい事があるんだ……君が知りたい事についての情報をね。ここでは言えないから後で6区に来てもらえないかな?」
「…………」
「カネキ君? って、バンジョイくん何を!? ……………あー、カネキ? 俺だ、万丈だ。月山なら心配ねえ、俺やジロ達がいる。ほんじゃ、待ってるぜ」
万丈さん達に月山さんか、しばらく会っていなかったけど全員相変わらずだったな。月山さん……
『僕がァ!!!! カネキ君を喰べるのを邪魔するのはカネキくんでも許さない! 許可しないィ!!!!!』
やっぱり裏があったけど、月山さんは僕のために動いてくれていた人だ。信用してもいいだろう。仮に僕を喰おうとした時は……僕が月山さんを…………
「カネキ、あんた何怖い顔してんだよ?」
「トーカちゃん、戻ってたんだ。よし、それじゃあ続きからだね。この文章は……」
*
「本当にこれを伝えんのか?」
「分かってないね、バンジョイくん。この情報とカネキが生み出す新たなマリアージュを……」
机の上にある書類には……
『アオギリ 捜査官運送計画
運送人物 三等捜査官 管………………
上等捜査官 亜門 鋼太郎』
大体、今回の話のテーマが見えた所で終了です。
ようやく月山と万丈達とそして、亜門さんを登場させる事が出来ました!
亜門さんはどうなるのか? カネキはどうするのか? トーカちゃんは合格するのか!?
お楽しみに!