「うっ……ああああああああぁぁ!! に……にぐ…………俺の肉!」
痛みに涙を流しながら、肉を頬張るナキ。
喰種は喰べることで回復や赫子に使うRc細胞を取り入れる。つまり喰べれば大抵の傷は治るのだ。
だが………………
「……うっ! ぎゃああああああああぁぁ!! やっぱ痛てぇ!! チクショー! 治んねぇぇ〜!!!」
ナキの傷ついた部分は濃淡な紫色で染まっていた。
✳︎
「……あれが?」
「そう。あの子、また喰種としての高みを登ったみたいだね〜」
タタラとエトは苦しんでいるナキを遠目に見ながら話し合っている。
「まさかあのリゼ持ちがここまで強くなるとはな……やはり捨てるべきではなかったか…………錯誤(失敗した)」
「うん、赫熾まで使うんだもんね」
「だが、あれは炎でも雷でもないな」
「…………なんだろうね、アレ?」
✳︎
「くしゅん!」
「カネキ、風邪?」
「いや、そんな事はないと思うんだけどなぁ……」
僕とトーカちゃんは一緒に歩いて:reに向かっている。昨日、トーカちゃんと派手な喧嘩をしたとは思えない状況だ。
あの後…………
「カネキ、起きた?」
目を覚ますと、僕はマンションの屋上で寝ていてトーカちゃんは横で寝そべっていた。
「……僕、どれくらい気を失ってた?」
「いっても、5分くらいよ」
(5分って結構な時間じゃ……)
「そうか、負けちゃったんだ…僕」
だけど……トーカちゃんの強さを目の当たりにしたからかどうかは分からないけど、不思議とトーカちゃんを連れて行くことに抵抗は覚えなかった。
「カネキ、私だってアンタが大切、傷ついて欲しくない。それでも、アンタが戦いに身を置くって言うなら、私にも手伝わせなさいよ」
「……うん、今日からそうさせてもらうよ、トーカちゃん」
「ドイツに行く話だけど、トーカちゃんは大学があるしなぁ……」
「あっ」
トーカちゃんはそこで初めて気づいたのか唖然としてしまう。
「まぁ、僕は大事な件が終わってもしばらく残るだろうけど……トーカちゃんはちゃんと日本に帰ってよ」
「………………」
「もちろん、早めに約束を終わらせて帰ってくるから」
『約束』、ドイツの喰種組織に嘉納の件で協力する条件として提示された指令
『《END》を探す者を倒し、《END》を捕らえろ』
ENDと呼ばれる誰かの事を僕は知らない。ドイツにいる喰種の可能性は高いけど……
「カネキ、死んだらマジで恨む。というか、後を追ってあの世で殴る」
………目が本気なんですけど
「うん、死なないよ。君を1人には絶対にしない」
*
?「この崩れていく世界の崩壊を止めるには歪んだ物を取り払うしか無い。世界が僕を認めないのなら僕はこの世界を……世界に存在するもの全てを否定する。次は……ドイツ、『嘉納 明博』か」
中途半端な終わり方ですみません。
次回からドイツですね。
何でドイツにしたかというと、クインケを作った時の話でも色々と原作でドイツというワードが登場したからです。
感想、特に意見、お待ちしてます。