「皆は僕たちが突撃するのと同時に下へ行ってね。カネキくんは僕と一緒に」
…………周りを見渡せば、喰種ばかり。それもどう考えても、正しい道で生きてきていない喰種だ。こんな喰種がいる限り、喰種が捜査官に襲われる日々に終わりは来ないだろう。
「カネキくん、僕たちはそろそろ……」
「ええ、お願いします」
そして、月山さんと数名は脱出地点の確保に向かうために地下の出口へと向かっていた。神山さん曰く『もし襲撃あった場合に喰種が逃げる逃走経路』へと。
そこを抑えれば、脱出は簡単になる。そうすれば、皆生きて……
「ご来場の皆様、お待たせ致しました! 講演の準備が整いましたので、開演したいと思います!」
「!」
司会者は日本語でそう話し、数秒後に様々な言語の翻訳が始まった。
「そろそろだね」
「…………」
「それでは登場していただきます。 《元CCG解剖医》にして、現在かの喰種組織《アオギリ幹部》の地位を得て喰種の研究を行っているーー嘉納 明博!!」
盛大な拍手に包まれて嘉納がステージに現れた。その顔は当然と言わんばかりの勝ち誇った顔。見れば見るほど、憎悪の感情がわいてくる。
「皆さん、今日はわざわざここまで足を運んでいただいてありがとうございます。今日は私の研究の成果、私の目指す世界について語っていこうと思います」
「まず、皆さんは自分自身についてどの様に考えてますか? この世界についてどのように考えていますか?」
「そして誰がこの世界を……喰種と人間が存在する世界に……世界を閉じ込める『鳥籠』を作ったのかご存知ですか?」
「私はそれを知った。そしてそれを壊す方法も……」
「皆に聞きたい! この世界の頂点に立つ存在は!?」
『喰種(グール)!!!』
「他社を喰らい強くなるのは!?」
『喰種(グール)!!!』
「そう! この世界を壊すためには頂点に立つ《喰種》が必要不可欠なんだ! 特に人間と喰種の血が混ざることで誕生した《隻眼の喰種》がね!」
「そのために私はあらゆるものを犠牲にした。しかし実験の成功率は上がらなかった。……少し前まではね」
「紹介しよう! 私の作り上げた最高傑作たちだ!」
*
アキラ「なっ!?」
亜門「馬鹿な……」
董香「何だよ……これ?」
カネキ「嘉納ッ……!」
*
現れたのはおびただしい数の《隻眼の喰種》、それを見た全員は息を詰まらせるしかなかった。一体、どれだけの人間を犠牲にしたら……捕われている芳村さんを苦しませたら…………
「これが私の実験の成果であり、これからの世界の可能性だ!!」
ピリリリリリリ
「!」(電話?)
「はい?」
「カネキくん、問題が起きた! すぐ神山くんに替わってもらえないかい!?」
「……神山さん、月山さんです」
「どうしたんですか?」
「大問題だよ。脱出地点に着いたら、そこにいた警備の人は全滅していて……しかもそこにいた喰種に僕たちも分断させられちゃって……ほぼ壊滅状態だよ。僕も今そっちに逃げているところさ」
「どんな奴ですか?」
「黒いフードを被った黒髪の男としか……」
「まさか……そんな……あいつがそんなに早く……!」
「神山さん?」
「計画を変更する。皆、聞いてくれ。僕とカネキくんは今から嘉納を攫う。皆はそれにあわせて地上まで脱出する」
「じゃあ、私たちは下で時間を稼がなくてもいいの? 急にどうしたんですか?」
「奴が……目覚めた…………」
「「?」」
そして、空気が変わったのはその時だった。そして僕たちの体にも変化が起きた。
「!?」
急に心臓が早く脈を打ち始めた。その早さは自分の体が堪えられない程だ。思わずその場にうずくまってしまう。トーカちゃんもそれ以外の全員も。
「く……苦しい」
「奴の膨大な力……Rc細胞のエネルギーが体から溢れ出ているんだ」
「誰……ですか? それは?」
「《END》」
神山さんがその喰種の名前を口にした瞬間、壁を突き破って現れたのは、高層ビルすらも容易く破壊できるであろうサイズの鱗赫。
体が慣れてきて、起き上がりその光景を見た僕はただ唖然とするしかなかった。
「なっ………」
「あれがENDだよ」
*
嘉納「来たね。120年間、他者を喰らい続けることで無敵の存在と化した喰種(化け物)、少し前まで喰種の本能を封じ込めて大人しく過ごしていたと聞いたが……私を殺しにきたか」
END「この世界にあなたは……ここにいる腐った喰種は必要ない!」
混乱する話の内容すみません 汗
近いうちに、更新しますのでお待ちを