疑問に思ったら、感想にて 汗
その喰種が初めて確認されたのは70年も前、まだCCGは設立されておらず、自衛隊が喰種の討伐をしており、クインケの技術が完成していない時代だった。
1人の隊員はその現場を発見し、その光景はおびただしい数の死体、それはほとんどが喰い尽くされてあり、残っているのは骨と彼らが身につけていた衣服のみだった。周りの損壊痕からして、その全てが喰種の死体だったという。そしてその骨の山の上で座り込んでいたのは10代の少年。
返り血まみれで口の周りには血がたっぷりついてあったという。その光景にその捜査官は恐れ、その男に語りかけた。
『お前が喰ったのか?』と。
『こんなにマズイもの、食べる種族なんて《喰種》以外いないさ』喰種はそう言ったという。
男がその喰種に戦闘を仕掛ける前に、その喰種は赫子で高く飛び上がり消えていった。
後日、その喰種は今で言うA級にレート制定され、討伐対象となったが、彼がその後姿を見せることはなかったという。
だが30年後、CCGが設立され、クインケの技術が完成した時。その喰種は再び男と出会った。
しかし、妙であったと当時の者たちは言う。その喰種は10代の少年にしか見えなかったのだ。もちろん、発見した隊員は過ぎた年の分、しわもできて、髭も生えた。しかし、その喰種は全く成長していなかった。
しかしそんな変化は男にとってどうでも良かった。相手が喰種、それだけで十分だった。男はその時、CCG最強の捜査官と言われていた。自分が捜査官で相手が喰種、戦う理由はそれだけで充分だ。
そして、30年ぶりの再会と同時にその捜査官率いる班と1人の喰種の闘いは始まった。
だが、戦ってすぐ捜査官側には予想もできなかった事態が起こった。その喰種の喰種の赫子は30メートルを超える大きさ、単純に考えても《赫者》以上の赫子を持っていたのだ。姿は成長してなくとも、彼の持つ力は成長していたのだ。
班は全滅するも、班長であるその男だけは戦い続け、数分ごとに次々と増援は送り込まれ、戦う時間が長引くにつれレートはSにSSに……そしてSSS級へと変化していった。
そして、数時間にも及ぶ戦闘は………男による赫包への一撃で幕を閉じた。首から下の体の左半分は切り裂かれて、血は噴き出した。が、その喰種はその瞬間、最後の力を振り絞り、地面を破壊して逃げた。
この事件の死傷者は1000人を超え、全世界に類を見ない被害、戦闘であったという。
そして、このENDを一時的とはいえ討伐した男こそ、現在、CCG総議長を務める『和修 常吉』である。
そして、通常の喰種なら即死する筈の傷を負ってもなお、生きており逃亡したその喰種は世界初の『Z級』にレート認定され、『彼が訪れた土地に終焉を与える』という意を込めて『END』という名が与えられた。
『和修 常吉』はこう告げている。
『あの傷を完全に癒すのに喰種であっても数十年はかかる。その間に奴を仕留めなければ……我々、人類の負けは確定するだろう』
………と。