1日に3本も……これは1、2週間くらい間が空くな……
数分前
「嘉納が連れて行かれる前に急ぐよ!」
神山さんは僕を連れて、下へと飛び降りた。
「トーカちゃん、早く逃げて!」
*
「ちっ!」
しかし、カネキたちが奥へと逃げた嘉納を追って姿を消してすぐに、ドイツの捜査官は一気に突撃し、ここは戦場と化してしまった。ENDと呼ばれる喰種もいつの間にか、赫子で現場をボロボロにしてきえた。
「とにかく、ウチも早く逃げないと……!」
*
「クソッ、キリがない!」
亜門は『ドウジマ・改』と修復された『クラ』の2つを使ってひたすら喰種を倒し続ける。ほとんどがせいぜいB級の喰種、だがやはり数に押されてしまう。
「駄目だ! 少し下がるぞ!」
「だが、こんなに押されていたんじゃ、追撃を受けるだけだぞ!」
「!」
アキラの言う通りだ。このままではどうしようもない。こうなったら、俺がクラを一体化させて薙ぎ払うか? いや、それでも倒しきれない……
「隙を作ればいいんですか? 了解……」
そのとき、什造の右足が音を立てて変化した。膝から縦に分かれたのだ。
(義足!?)
そして膝の内部分から、大量のナイフが出現し……
「です!!」
そのナイフを什造は器用に投げ飛ばしたり、切り付けたりし、大量の喰種にダメージを与えた。これで後ろに下がる余裕ができた。
「いいぞ、このまま体制を立て直す!」
*
「このまま行けば、嘉納に追いつける!」
「……嘉納!」
と、ずっと先に続く廊下を走り続けていると
「「!」」
1人の喰種がそこで待っていた。
「そこをどけ!!」
僕は躊躇なく、赫子を振り下ろした……が、
「カネキケン、お前を待っていた」
男は容易く僕の攻撃をかわした。そんな彼を見て、僕は気づいた。僕と同じ白髪、隻眼、目つきの鋭さーー僕と瓜二つだ。
「通してくれそうもないですね」
「カネキくん!」
「先に行ってください。倒してすぐに向かいます」
そう言うと、神山さんは頷いて奥へと消えていった。
「……嘉納の実験体か」
「実験体であり、彼の最高傑作でもある」
……僕と違って、嘉納を恨んでいる素振りはない。
「君は?」
「お前だよ、カネキ」
「ふざけるな……」
*
「しまった、亜門准特等と分かれてしまったな」
「どうするです?」
アキラと什造は二人で喰種を片っ端から倒していた。とはいっても、先ほどよりもその数はかなり減っていた。何故なら……
「……鈴屋一等、不思議に思わないか?」
「?」
「あれほどいた喰種が私たちを狙わずに、ドイツの捜査官を攻撃し始めた。まるで、そう命じられたかのように」
「誰かがそう言ったということです?」
「さぁな、誰だかは知らんが……………」
「俺だよ」
そう言いながら現れた男はすぐ近くにいた捜査官二人の頭をもぎ取った。
「おぉ、もぎたてのパイナップルみてえだな……」
「「!?」」
そして男は頭にかじりついた。生々しい音を立てながら、笑顔で肉をほおばる。
「おいしいすごくおいしい」
アキラは驚愕した。その喰種の力でも喰べる光景でもなく……
「………滝澤?」
*
(しまった、アキラと分かれてしまった! 気づけば、桐ヶ谷もいない……クソッ!)
亜門はクラをメインに喰種を倒し続ける。
(それにしても俺たちに襲いかかる喰種が減った様な……)
と、思ったその時だった。亜門の前に1人の少女が走ってきた。彼女は下を向いて走っているが、マスクをつけていた。
「! 喰種か」
亜門はその前にすかさず立ちふさがる。
「ここは通さんぞ」
すると、その喰種は舌打ちをして亜門を睨みつけた。それは…白いウサギのマスク。
「お前は……」
そして、その喰種は赫子を出現させた。その赫子を亜門は見たことがあった。左から巨大な赫子が出ているのに対し右は未発達の赫子。
亜門は全てを理解した。
「そうか。そういう事か。ラビットは二体いた。一匹が最近暴れている『黒ラビット』。そしてお前が……真戸さんを殺した………」
「ラビッットォォォオッッ!!!!」
(過去をつなぐように、運命は訪れ、戦いは始まる……)
同期であるアキラと滝澤、師を殺された亜門と董香、ここでぶつけておきたいと思っていました。原作で起きないかな、という組み合わせでもあります。