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「いいか? 狙いはあの男だぞ」
「おう。にしても、あいつはどこで油売ってやがる?」
「あいつはやるべきことはやる男だ。仕事をしてくれればそれでいい。それより、分かってるな?
『V』に忠義を尽くせ 」
「四方さん」
僕はティーカップとお皿を洗いながら、コーヒー豆を挽いている四方さんに話しかける。
「この前の景虎って人とはどういう関係なんですか?」
「俺もあいつのことは詳しく知らん。だが、芳村さんの知り合いみたいでよく話しにきてた」
「知り合い…ですか。四方さんは『功善』という名前は……?」
四方さんはそこで一瞬、手を休めて僕を見た。そしてこちらを見つめながらまた手を動かし始めた。
「『功善』=芳村さんってことだけな。 …研、芳村さん、いや……………」
「『功善』について、これ以上知らない方が身のためだぞ」
「……え?」
そして四方さんは挽いた豆を取り出し、袋に入れて棚にしまうと
「少し空ける。明日の仕込みを終わらせておけ」
と、注文していた物を取りに出かけていった。僕はその後も皿洗い、ケーキの下ごしらえなどをこなしていたけど時計を何度もチラ見していた。
「遅いな、トーカちゃん」
学校の友達と図書館で勉強してから来る、と言っていたのに店は10分前に閉まってその後もやってくる気配がない。間に合わないと思って帰ったのか、と考えたけどトーカちゃんの性格から考えてそれはあり得ない。遅れてでもやって来て、来ないにしても電話の一本はかけてくる筈なのに……
「…………」
僕は最低限の仕事をこなしてから、店を出た。
しばらく探したけど、トーカちゃんは見当たらない。トーカちゃんの言っていた図書館にも家にも足を運んでみたけど、どこにもいない。
「一体どこに……?」
ポケットの中から聞き慣れた音が流れた。ポケットの中から携帯電話を取り出す。『非通知』それを見た瞬間、胸騒ぎがした。覚悟を決めて、電話に出た。
「……もしもし」
「やぁ、カネキ君。初めまして、あなたは私を知らないでしょうが私はあなたを知っている」
声はエフェクトが誰が喋っているのかは愚か、男性か女性かすらも分からない。
「私はあなたとお話がしたいのです。といっても、これはお願いというよりは命令ですけどね。……あなたと一緒にいた女の子を預かっています。6区のビルにあるヘリポート、そこでお待ちしてますよ」
「……分かりました。でも、覚悟していてくださいね?」
「いまからそちらに行く僕は『優しい人間』の金木じゃなくて、『獰猛な喰種』のカネキですから」
久しぶりだな。僕はマスクを取り出して、顔に装着する。
「……待っててね、トーカちゃん」
*
「功善はおらんし、ターゲットを始末せなアカンし……はぁ、面倒いのぉ」
その頃、景虎は裏道を一人で歩いていた。
「トーカって女に、カネキ…か」
この前の出来事を思い出しながら。興味の無いことはすぐに忘れる彼だがそんな彼でもその時の出来事は鮮明に覚えていた。
(カネキとかいう奴、中々強かったなぁ。何よりあの女のあの態度……嫌いじゃない、むしろ好みドストレートや)
と、考えている時だった。誰かが近くで電話をしていた。
『やぁ、カネキ君。初めまして』
(カネキ? コイツ、誰や?)
『あなたと一緒にいた女の子を預かっています』
(……………………………)
展開が訳分からなくてすみません(汗