徹夜で。
誤字や脱字が有るかもしれません。
いつも通り、というのも可笑しいですが、言っておきましょう
「これは酷い」
テンションとは斯くも恐ろしいものです。
窓から差す光。そのいくばくかを遮るカーテン、その影。乱れた白いシーツ。
俺が起きて目にしたのはそんな光景だった。
その隣には誰もいない。
「……ああ、アレは夢だったか。きっと欲求不満だったんだな、そうに決まってる」
「起きたんだな。おはよう」
「……ですよね」
現実とは非情である。昨日のことは夢ではなかった訳だ。
俺の前には彼女が居る。
取りあえずは……
「……服を着ろ」
裸ワイシャツで爽やかに朝のコーヒーを啜る
― × ― × ― × ― × ― × ―
彼女には私服に着替え直してもらい、刺激的な格好は控えて貰った。
あのままでは嫌でも色々なものが目に入る。
「裸ワイシャツは気に入らなかったかい?」
「……そういう問題じゃないだろ」
「…………」
「……俺はお前に無理矢理されたんだ。今どんな気持ちか分かるか?」
止まる空気。
俺の目の前に居る彼女は申し訳無さそうな顔でこちらを見ていた。
「……その、昨日は申し訳なかった!!」
彼女は勢い良くその場で土下座をした。
床に額を打ち付ける程に。ゴツッという鈍い音がした。
それでも彼女は頭を下げたままでいる。
「ちょっとした事情、体質の関係で我慢できなかったんだ。今は大丈夫、収まってるから。何もしない、安心してくれてもいい。もしも私の言葉が信用ならないと言うなら昨日のように、また縛ってくれても構わない」
「……そこまでしなくてもいい。頭も上げてそこに座ってくれ。ただ、今はそれ以上近づかないでくれ」
「……うん。君がそれでいいなら」
彼我の距離は大体二メートル。
その向こうで彼女は何か泣きそうな顔になっている。
その顔を見ていると、被害者のはずのこちらが悪い気になってくる。
再び空気は停滞する。
先に口を開いたのは彼女の方だった。
「……君は男の子……男の娘だったんだね」
「……ん? ああ」
「襲っちゃったけど、女の子じゃなかったんだね」
彼女の少し残念、とでもいうようなセリフが会話を止める。
ピシリ、という音とともに空気が凍り、俺の身体も石になったがごとくピタリと止まった。
俺はかろうじで動く口を動かし、当然の疑問をぶつける。
「……俺を女だと思って襲ったのか?」
「…ああ」
「……お前、女だよな」
「ああ」
「……………ガチレズ?」
「ああ、そうだ!!」
俯いていた顔をガバっと上げ、彼女は語りだす。
「私は落下型ヒロインのみならず、義姉義妹義母義娘双子未亡人先輩後輩同級生女教師幼なじみお嬢様金髪黒髪茶髪銀髪ロングヘアセミロングショートヘアボブ縦ロールストレートツインテールポニーテールお下げ三つ編み二つ縛りウェーブくせっ毛アホ毛セーラーブレザー体操服柔道着弓道着保母さん看護婦さんメイドさん婦警さん巫女さんシスターさん軍人さん秘書さんロリペドツンデレチアガールスチュワーデスウェイトレス白ゴス黒ゴスチャイナドレス病弱アルビノ電波系妄想癖二重人格女王様お姫様ニーソックスガーターベルト男装の麗人メガネ目隠し眼帯包帯スクール水着ワンピース水着ビキニ水着スリングショット水着バカ水着人外幽霊獣耳娘を愛する。そして、それ以上に神無月真を愛している!!」
「あ、うん」
俺はどう反応すればいいの!?
ナースとかメイドとかとロリとかと同列に並べられて愛しているって言われた俺はどうすればいいの!?
混乱する俺を裏腹に、彼女の語りは続く。
「私は女の子が色んな意味で大好きだ。範囲を言うなら揺り籠から幽霊までイケる。私の愛した女の子は星の数、しかし、それでもまだ足りない。私の使命は古今東西全ての女性を愛することだと断言できる!! 愛した女の子達はずっと愛する。手放さない。浮気と言われないよう関係も認めてもらっている。
だが、男はあまり好きではない。可愛くないしな。ショタならいいかと言っても違う。いずれ性を覚えて成長すれば周りと変わらん。男は歳をとっても可愛くあろうなんて考えないしな。だから、ダメだった。ああ、別に男嫌いというわけではない。愛する対象では無いというだけだ」
「だが、真……。君は違った」
「君はクールでいて可愛らしかった。男だと知った今でも君のことを愛せている。いや、違うな。男とわかってから更に君の事が愛しい。
……君のことを襲ってしまったのは君が欲しかったあまりだ。
そして、今も変わらず君の事が欲しい。」
彼女はそこで言葉を切り、真剣な目で俺の目を見つめた。
その真剣な目に、俺もつい姿勢を改めてしまうくらいだった。
「私はあんなことをしてしまった。君は私のことを死ぬほど嫌いになってしまっているかもしれない。だけど、言いたい。」
「責任を取りたい。私の――――嫁になってくれ」
俺の答えは
「――――――はい」
彼女を受け入れるものだった。
燦々とした朝の日差しが俺たちを祝福するように輝いた。
俺の人生は彼女と添い遂げるのだ―――――
~END~
「……なんてなる訳無いだろ、HA☆NA☆SE」
「いいじゃない、真。私とエンディングを迎えよ? たくさん子供作ろ?」
「―――――――クッ、断る!! 」
「真ちゃんかわいいよ真ちゃん。ウチのお嫁さんになろ? ね?」
「……うるせぇ、俺のッ目の前…で気色悪ぃ一人寸……劇をやるなッ裸でェッ!!」
朝日が差している、襲う、奪われる云々は実際にあってしまったが、嫁になんてなってはいない。
ただ、力に抵抗できずにベットの上というのは事実。
そこで上から捕獲されながら、口づけを避けながら、さっきの一人寸劇を聞かされた。
その内容から色んな訳が判らんカミングアウトとか、告白とかプロポーズとかを聞かされた。
守備範囲が揺り籠から幽霊までってなんなの?
それもそうだけどあの性癖の広さは何?
性癖とともに愛してるとか言われても……しかもソレを自分で指摘してるし。
とにかく離れろ、首に痕をつけるな、舌を差し込もうとするな!!
「だって私のお嫁さんは真ちゃん以外考えられないんだから!!」
「う、るせえっ。女が好きならレズってろ!! 離せ、あとお前の女に対する欲望なんざ知らんし、その性癖とか男への考えとかも知ったことか!!」
「真ちゃん嫌がってるけど元気だよ? 作っちゃおうよ」
「俺は男だ!! なるのは生理反応だ、お前とは結婚する気も作る気もない!!」
「だって私は君のを奪っちゃったし、奪われちゃったよ?」
「無理矢理は犯罪だろうがッ!!」
「だって愛が溢れちゃったんだもん!! あと、堕とせば問題ない!! 一晩耐えたけどそろそろ限界でしょ、顔にでてるよ……我慢してますって」
「ッ、クソッ、たちが悪いなこのガチレズ!! ええい、離れろ!!」
「大丈夫、今は真ちゃん襲ってるからレズじゃないよ!!」
逃れようとする俺と、逃さないようにする彼女。
力とスタミナで負けている俺に敗北が着々と近づいてきた。
そんな時だった。
『ピーンポーン♪』
表のチャイムが鳴った。
一瞬の救いに期待した。だが、今の状況に絶望した。
俺半脱ぎ、彼女全裸。乱れた部屋。此処は男子寮。
どう考えてもアウト。俺が犯人にされるに決まってるじゃないですか。
彼女は表のチャイムを無視するように、俺を押さえつけ、
「鍵は開いてるから入っていいよー」
入口に向かって叫んだ。
「ま、待てバカ、このッ状況は…不味いだろッ!!」
「え? あ、うん」
「なら何故ッ呼んだッッッ……」
「ああ、それはねぇ――――――
「……キンちゃん様?」
全身が総毛立った。それほどの怖気。
言うなれば、我が母妹と同質の気配。
それは、俗にいうヤンデレというもので―――――
「キンちゃん様……だと……?」
と、いうことでアンケート2の結果を反映。
ほぼ同数程でしたね。
あと、最後にあるキャラが出現しましたね。
あれがアンケート1の結果です。まあ……察してください。
作者的には書きやすいキャラです。
感想、指摘、評価等お待ちしています。
作者がもう一つ書いている方の作品が長らく書いていなかったので、少し進めにいきます。
次回投稿が少々遅れるやもしれません。