俺はこんなの望んでない。《加筆中》   作:赤 有馬

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ついカッとなってy(ry


1年編
fire0・神様はお暇《修正済》


知らない、天井だ……。

実にテンプレートな台詞だろう。しかし、実際に知らない天井だ。

自室でもなければ家の天井でもない。

 

書庫のような部屋だ。

 

微かに薫る木と本の独特の匂い、絨毯にうず高く積まれた大小様々な本。高くそびえる書架。本をダメにしないためだろう、僅かな明かり。

俺がさっき遭った状況からして考えられない場所。

 

俺は、確か病院に運ばれた筈だった……。

けたたましい音、宙に浮く体、わかるともわからないとも言える激痛と衝撃、浮遊感。辺りの喧騒と駆け寄ってくる人々。慌ただしく誰かの手によって運び込まれた。

俺の記憶はそこまでだ。だが、最後に救急車あたりに運ばれたのだろうという想像はつく。だからこそこの状況が不可解だ。此処は何処だ。

 

 

「起きたみたいだね。やあ、神田 月無君。どうもこんにちは。僕は君らで言うところの神だ。ちょっと暇つぶしに死んでもらったよ」

 

………

………………

………………。

わけが分からないが俺を覗き込んでいるこの青年の言う通りなら、俺はやはり死んでしまったらしい。

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

青年は小説サイズの本を片手にケラケラと嗤う。何が楽しいのか知らないが、笑う嘲笑う。人の気に障るような、そんな笑い方だ。

 

「あ、別に君ごときを殺して、わーーーッ楽しーーーーッ!!ってわけじゃないから。神様がゴミクズひとかけらをどうにかして面白いと思うわけがないでしょ?」

 

目の前の青年はそう言いながらもまたケラケラと気に障る笑いをこぼす。俺は「ならなんで殺したんだよ」と文句の一つでも言ってやりたいが、声が出ない、寝た姿勢からも動けない。できることはただその青年を見ていることだけだ。

 

「ハハハハハハ!! 肉体が死んでるんだから、声も出ないし、体も動かせないよ。ま、考えをこっちで読んでやってる訳だ」

 

いちいち癇に障る言い方をしてくれるなぁ、神様。腕を組んで見下ろすようにしてくる。で、何だよ神様。遊び半分で俺殺したなら極楽くらい連れてってくれよ。俺なんも悪いことした覚えないもん。なんで殺されたかすら分かんねえよ。

 

「遊び半分というか、遊び始めてすらないからムリー。これからだよこれから!! 今から君で面白おかしく遊ぶんだよ」

 

ゲラゲラと笑いチャラける自称神様。

………神ってこんななのか。特に信じてる神なんてなかったけど、この残念感は半端ない。転生もののssとか読んでいた時にこんなにチャラけてた神様は作中に登場しなかったと思う。もっと威厳ある言動というか……。こんな残念ではなかった。

 

「誰が残念だバーカ。でねー、君には転生してもらいます。行き先は……ジャーン、ここデース」

 

ああ、コイツとは関わりたくないなという思いを無視して、こっちに目の前に突きつけられる本。さっきまで奴が読んでいたソレ。

 

某MFな文庫 作者・赤松中学 画・こぶいち

――――作品名・緋弾のアリア

 

超人ひしめく一般人が出しゃばったら死ぬ確率90%を越える作品。

生き残りたければ逸般人になるか、完全なる村人A(モブ)になるか。

村人Aになっても死亡する確率は0%になるわけではない。なにせ銃器や刀剣の扱いを教える学校が複数あるくらいだ。世は世紀末に違いない。

……さて、緋弾のアリア(こんな所)に俺を送り込むってことは。

 

―――――普通に死ぬのではなく、斬死したり、爆死したり、圧死溺死轢死して楽しませろ……と、そういう事ですか

 

流石神様ド鬼畜生。

なんでこんなんが神やってんの?

 

「うっせ、うっせぇ。カミサマは偉いんですぅー。その考えは違うかな。えーっとねぇ、別に俺TUEEEE!!してもいいよ? あのねぇ、事の起こりは此処にある(コレ)全部覚えるくらい読んじゃってさー。面白いから繰り返し読んでるけど、なんかIFでも読んでみたいと思ったわけだ。でさー、自分で書くのは嫌だから、それならその世界に人送り込んだほうが早くねって思ったんだよねー」

 

ふと気づく。この書庫の本棚、距離があって文字までは読めないが、背表紙は見間違えることない某GA×3な文庫や某プラズマな文庫、某ファンタジックな文庫etcの本がぎっしりと詰まっている。

おい神仕事しろよ。

 

「はーい、じゃあ能力決めよう。三つね、三つ。ご定番だから。ドラゴンボールでもベクトル操作でもザキでもザラキでもザラキーマでも、デーンデーンデーンテーレッテーオーモーイーガーアオニソマルマデーデストローイでもなんでもいいよ? たださー、”これ”は僕による僕のための僕だけの暇つぶしなんだよ。だから、 オレヲタノシマセロヨ?」

 

 

なんか怖い。

 

いやでもあえて言おう、神仕事しろよ。

 

俺はコイツの思い通りに転生する気も、俺TUEEEE!!する気も無いんだよな。

あの作品もしも俺TUEEEE!!すると確定で更なるTUEEE!!さんが出現するからなー。

インフレ激しい作品でTUEEEE!!ダメ絶対。

 

この作品(アリア)なら、自分もゆっくりとインフレしていったほうがいいんだよな。

やるなら、鍛えれば鍛えるほどに強くなる肉体とかにしたほうがいい。

あと、超能力者(ステルス)に即殺されないように、超能力無効が無いと辛い。

戦い方は近接。拳は銃より強し←これこの作品の真理。やるなら気配無しからの一撃アサシンか、他にやるなr「それで決定!!」は?

ちょっ待っ!! 俺行くなんて言ってねぇ!!

「いってらっしゃーい」

 

ガコンと床が開き、俺は落ちていく。

………そして

 

 

 

 

 

 

「オギャーオギャー!!」(神このクソ野郎ーーーーッ!!)

生まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

クフフ、オマケも付けてみたけど、彼はどう生きるかな?

まぁ………、”アアナラナケレバ”いいけどね

 

 

 

()の目を向けた先には――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




更新は遅い
デーンデーンデーンテーレッテーオーモーイーガーアオニソマルマデーデストローイとは……
要するに格ゲーの一撃必殺
デーンデーンデーンはMUGEN某キャラ
テーレッテーは北斗の拳
オーモーイーガーは戦国BASARA
アオニソマルマデーはMUGEN某キャラ
デストローイはギルティギア
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